
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
「ちょっとした不用品」の処分、困っていませんか?
- 「軽トラ積み放題はお得に見えるけど、自分の量ではスカスカで絶対に損しそう…」
- 「かといって、電子レンジ1点だけ頼むと、そんな少量で呼ぶなと高額請求されそう…」
- 「そもそも9,800円~の広告なんて、信用できない…」
そんな「少量・軽トラ」の不用品回収で絶対に損したくない、ぼったくられたくないというあなたのための記事です。
この記事では、少量の不用品回収を依頼する際の料金の損得に徹底的にフォーカスし、あなたが抱える不安と疑問のすべてに答えます。
1. 【最優先】料金の「損得」を徹底的に知りたい

「少量・軽トラ」で検索する人が最も恐れているのは、「量に見合わない高額請求」です。
不用品が少ないからこそ、「1点あたりの単価」が割高になるのではないかという不安があります。
その不安を解消するため、「積み放題」と「単品回収」のどちらが得なのか、その「損益分岐点」を明らかにします。
1.1. 「軽トラ積み放題」は本当に得か?(損益分岐点)
結論から言います。 あなたが「自分の量じゃスカスカかも…」と少しでも不安に思うなら、その「軽トラ積み放題」はほぼ確実に損します。
「積み放題」という言葉は、私たちに「どれだけ積んでも定額」という幻想を抱かせますが、現実はそんなに甘くありません。
私自身が過去にこの「積み放題」という言葉のマジックにやられた一人です。
数年前、引っ越し前の片付けで、ベッドやソファのような大物はないものの、カラーボックス3つ、使わなくなった小型の家電(トースター、掃除機)、布団一式、そして雑多なゴミ袋数個という、「そこそこ」の量が出ました。
「いちいち単品で見積もるのが面倒だ」 そう思った私は、「軽トラ積み放題 15,000円ポッキリ!」という広告に飛びつきました。
当日、作業員の方がテキパキと運び出し、作業は30分もかからず終了。軽トラの荷台を見て、私は愕然としました。
荷台の半分も埋まっていないのです。スカスカでした。
15,000円を払いながら、「やられた…」と思いました。
後で冷静になって、その業者の単品料金のページを見て計算してみたんです。
- 基本料金:4,000円
- カラーボックス3個:1,500円(500円×3)
- 小型家電2点:2,000円(1,000円×2)
- 布団一式:1,500円
- 諸経費(ゴミ袋など):1,000円
- 合計:9,000円
そう、単品で頼んでいれば9,000円で済んでいたのです。
私は「面倒くさい」という理由だけで、実に6,000円も損したわけです。
あなたには、私と同じ失敗をしてほしくありません。
「積み放題」と「単品回収」、どちらが得かの分かれ目=「損益分岐点」をハッキリさせましょう。
業者の料金体系は、主にこの2つです。
- 単品回収 = 基本料金(3,000~5,000円) + 品目ごとの料金
- 軽トラ積み放題 = パック料金(相場 12,000~20,000円)
ここで、「軽トラ積み放題=15,000円」、「単品回収の基本料金=4,000円」と仮定して、どちらが得かシミュレーションします。
損益分岐点は?
15,000円(積み放題)−4,000円(基本料金)=11,000円 つまり、単品の「品目ごとの回収費」の合計が11,000円を超えるかどうか。
たったこれだけです。
- ケースA:単品が圧勝(私の失敗例に近い)
- 電子レンジ(1,500円)
- カラーボックス(500円)
- 衣装ケース3個(1,500円)
- 掃除機(1,000円)
- 【品目合計】4,500円
- → 4,500円(品目)+ 4,000円(基本)= 総額 8,500円
- (積み放題15,000円を選ぶと、6,500円も損します)
- ケースB:積み放題が得かも?
- 小さめのタンス(3,000円)
- ローテーブル(2,000円)
- 布団一式(2,000円)
- 扇風機2台(2,000円)
- その他ゴミ袋5個(2,500円)
- 【品目合計】11,500円
- → 11,500円(品目)+ 4,000円(基本)= 総額 15,500円
- (この量なら、積み放題15,000円の方が500円得になります)
【結論】 不用品が「単品で5~7点以上」、または「みかん箱10箱分以上」の家電や家具がある場合は、「積み放題」の検討価値が出てきます。
それ以下(例:電子レンジと棚だけ)なら、迷わず「単品回収」で見積もりを取りましょう。
もしあなたの不用品の数がいってのみであれば、こちらの記事が参考になります!
【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もりを頼む時が一番のキモ! 「私の不用品、積み放題と単品、どっちが安くなりますか?」 とストレートに聞こう! この質問に親身になってくれる業者は優良な業者である可能性が高いです!
1.2. 「軽トラ積み放題」の”ワナ”の正体
「軽トラ積み放題、なんと9,800円~!」
この広告を見た瞬間、「安っ!」と思うと同時に、「…いや、絶対ウソだろ」と警戒しますよね。 その直感は、残念ながら正しいです。
「9,800円」という数字は、お客様を釣るための「撒き餌」に過ぎません。 この「~(から)」という記号に、高額請求につながる無数のワナが隠されています。
私がこの業界の業者に取材した際、ある業者はハッキリと言っていました。
「9,800円で終わる客なんて、ほぼゼロですよ。あれはあくまで最低料金の提示。
そこからオプションが乗っかって、結局2万、3万になるのが普通です」
では、その「オプション」という名のワナの正体を見ていきましょう。
ワナ①:「積める量」の定義がわかりにくい!
これが一番タチの悪いワナです。
あなたは「軽トラ積み放題」と聞くと、荷台いっぱいに積める姿を想像しますよね?
しかし、悪質な業者はこう言います。
「ああ、9,800円プランは、この荷台の囲い(アオリ)の高さまでですね」

軽トラのアオリの高さは、約30cmしかありません。
そんな高さで積める量なんて、たかが知れています。
カラーボックス数個とゴミ袋を平置きしたら、もう終わりです。
あなたが「えっ、もっと積めるんじゃ…」と言うと、彼らは待ってましたとばかりにこう続けます。
「あ、もちろん追加料金で、天井まで積めるプランに変更できますよ。+15,000円になりますが、どうします?」
これが手口です。「9,800円」で呼び寄せ、現場で「これしか積めない」と現実を突きつけ、高額な追加プランを契約させる。
断れば「出張費・キャンセル料で5,000円いただきます」と言われ、泣く泣く支払うしかなくなるのです。
ワナ②:「それ、積み放題プラン対象外なんで」
これも非常に多いトラブルです。
「積み放題」と言っておきながら、いざ作業が始まると「あ、すみません、これは別料金です」と言い出すパターン。
特に以下の品目は、ほぼ100%「別料金」だと思ってください。
- 家電リサイクル品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)
これらは法律で処分方法が決まっており、業者が処分するにもリサイクル券の費用がかかります。
これがパック料金に含まれていることは、まずありません。
- 処理困難物
石、ブロック、レンガ、土、砂、タイヤ、金庫、バッテリー、中身の入ったスプレー缶、液体(油や洗剤)など。
これらは専門の処理が必要なため、高額な追加料金がかかるか、そもそも回収を拒否されます。
- 階段料金(2階以上でエレベーター無し)
「9,800円」プランは、玄関先から運び出すことしか想定していません。
2階の部屋から重いタンスを降ろすとなれば、「1フロアにつき+2,000円」といった追加料金が発生します。
ワナ③:なぜ業者によって値段が倍も違うのか?
「A社は軽トラパック12,000円、B社は20,000円。高すぎるB社は除外しよう」 そう考えるのは早計です。
その価格差には、明確な「理由」があります。
- 作業員の人数(1名か2名か)
格安プランは、基本的に作業員1名です。
何を意味するか?
もしあなたが冷蔵庫やタンスなど、「一人で運べないもの」を頼んだ場合、「すみません、運ぶの手伝ってもらえますか?」と言われます。
あなたは「客」なのに、汗だくで作業を手伝わされるハメになるのです。
一方、B社の20,000円は、最初から「作業員2名」で、運び出しもすべてお任せの料金かもしれません。
- リサイクル料金・諸経費の「込み」か「別」か
A社の12,000円は「税別・リサイクル料別・出張費別」。
B社の20,000円は「税込み・リサイクル料込み・出張費込み」かもしれません。
そうなると、家電を捨てる場合、最終的な支払いはB社の方が安くなる可能性すらあります。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

Webサイトの「料金」ページを穴が開くほど見よう! 「※」「別途」という小さな文字で書かれていることこそが、業者の本性です。 料金ページに「家電リサイクル料」「階段料金」「作業員追加料金」についての一覧表が一切ない業者は、100%信用しない!
1.3. 「本当にちょっと」の場合のリアルな料金
あなたが本当に知りたいのは、「電子レンジ1個だけ」「カラーボックスと衣装ケース数個だけ」という、「本当にちょっと」の場合のリアルな料金のはずです。
この「少量」の依頼こそが、実は一番難しい。
なぜなら、業者からすれば「軽トラ1台と作業員1人を動かすコスト(ガソリン代、人件費、時間)がかかるのに、売上は少ない」ため、割高な料金を設定しがちだからです。
以前、私が取材した主婦の方は、こう憤っていました。
「引越しで電子レンジだけ新調することにしたんです。
古いレンジを捨てたくて業者に電話したら、『あー、1点だけですか…
出張費とか全部コミコミで、最低1万円からですね』って言われて。
レンジ1個に1万円!?って、電話切りましたよ」
これが「少量」の依頼で起こりがちな現実です。
では、いくらなら妥当で、いくらからが「ぼったくり」なのでしょうか?
シミュレーション①:「電子レンジ1点だけ」を「家の中(2階、エレベーター無し)から」運び出してもらう総額
- 悪質な業者(または、少量客を相手にしたくない業者)
- 「最低料金(ミニマムチャージ)ですね。10,000円です」
- → 即、電話を切るべきです。
- 一般的な業者(単品回収)
- 基本料金(出張・車両費):3,000円
- 品目料金(電子レンジ):1,500円
- 階段料金(2階):2,000円
- 合計:6,500円
- → これが、作業員の手間(2階からの運び出し)も含めた「リアルな相場」です。
- 良心的な業者(または、近所でついでがある場合)
- 基本料金:3,000円
- 品目料金:1,500円
- 階段料金:1,000円
- 合計:5,500円
- → 5,000円前後でやってくれるなら、かなり優良と言えます。
シミュレーション②:「衣装ケース3個と小さいカラーボックス1個」の場合(1階玄関先にまとめてある)
- 一般的な業者(単品回収)
- 基本料金:3,000円
- 品目料金(衣装ケース):1,500円(@500円×3)
- 品目料金(カラーボックス):500円
- 合計:5,000円
- → 運び出しの手間がない分、階段料金などはかかりません。これくらいが相場です。
「え、たったそれだけで5,000円もするの?」 そう思いましたか?
でも、思い出してください。業者は「車」と「人」をあなたの家のためだけに向かわせているのです。この「基本料金(3,000~4,000円)」はどうしても発生してしまうコストだと割り切るしかありません。
電子レンジ1点のみというような方はこちらの記事もご参照ください
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「少量」の依頼で一番大事なのは、「総額」の見積もりを電話(またはLINE)の段階でハッキリ取ること。
「電子レンジ1点、アパート2階、エレベーター無し。この条件で、全部コミコミの総額はいくらですか?」と聞こう。
もし不安なら現地見積もりをとってもらうのもおすすめです!
見積もりだけなら無料でやってくれる業者はたくさんありますよ!
2. 【利便性】「こんな少量」で呼んでいいのか?

料金の目処が立っても、次に襲ってくるのが「こんな少量で業者を呼んでいいんだろうか…」という罪悪感にも似た不安です。
「たった1個のために来てもらったら、迷惑じゃないか?」
「電話したら、あからさまに嫌な声を出されたりしないか?」
この心理的なハードルが、不用品回収の依頼をためらわせる大きな原因です。
結論から言います。その心配は、一切不要です。
ただし、それは「業者を選べば」の話です。
2.1. 「1点だけ」の可否と対応の質
「不用品1点からでも喜んで回収します!」
Webサイトにこう書いてあっても、鵜呑みにはできません。
以前、私の友人が引っ越しで出た古いPCモニター1台の処分に困り、
「1点からOK」とうたう業者に電話したそうです。
すると、電話口の担当者は、あからさまに面倒くさそうな声で「あー…モニター1台っすか…。エリアどこです?…あー、そこだと、行くまでに時間かかるんで、今日は無理ですね」と、実質的な「お断り」をされたと言います。
彼はその塩対応にカチンと来て、「もういいです!」と電話を切り、結局自分で車に乗せて自治体の処理施設に持ち込みました。
これが現実です。
「1点からOK」と書いていても、本音では「割に合わない客」だと思っている業者は山ほどいます。
では、どうやって「本当に少量でも歓迎してくれる」業者を見抜くか? チェックポイントは、見積もり依頼時の「対応の質」です。
- LINEや電話でのレスポンスは早いか?
「少量」の依頼を歓迎している業者は、むしろ「小さな仕事」を数多くこなすことで利益を出しています。
そのため、問い合わせへの反応が非常に早いです。
- 「少量ですね…」と渋らないか?
「電子レンジ1点です」と伝えた時、「かしこまりました!」と即答してくれるか。
「1点だけですか…(ため息)」という態度か。
ここで全てわかります。
- 「少量」でも即日対応してくれるか?
意外に思われるかもしれませんが、「少量・軽トラ」の依頼こそ、「即日対応」に向いています。
2tトラックが必要な「家一軒まるごと」の片付けは、丸一日スケジュールを押さえる必要があります。
しかし、軽トラで済む「数点」の回収なら、作業は30分もかかりません。
フットワークの軽い業者は、「午後の〇〇時、近くのエリアに行くので、その”ついで”に寄れますよ!」と、柔軟に対応してくれることが多いのです。
「少量だから即日は無理だろう」と諦める必要は全くありません。むしろ「少量」こそが武器になるのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

なぜ業者が「1点」を快く引き受けるか、その裏側を教えあましょう。
彼らは「リピーター」と「口コミ」が欲しいから!
「今回は電子レンジ1点でも、数年後、この方が引っ越す時はタンスや冷蔵庫を出すかもしれない」
「ここで神対応できれば、”あの業者さん良かったよ”とSNSに書いてくれるかもしれない」 業者はそこまで考えている。
だから、こっちが「少量ですみません…」と卑屈になる必要は一切ないです。
むしろ「あなた(業者)のサービスレベル、見させてもらうよ」くらいの態度で堂々と電話しよう!
2.2. 「軽トラ」指定のメリット
あなたが「2tトラック」ではなく、あえて「軽トラ」のキーワードで検索しているのには、明確な理由があるはずです。
- 「少量だから、デカいトラックは不要(割高そう)」
- 「家の前の道が狭くて、デカいトラックは入れない」
この2点ですよね。その期待に「軽トラ」は完璧に応えてくれます。
メリット①:狭い道でも家の目の前まで来てくれる
これは本当に大きいです。
特に都市部の住宅街や、昔ながらの路地では、2tトラックが入れない(または、停めると大迷惑になる)ケースが多発します。
私も一度、2tトラックの業者に依頼した際、家の前の道に入れず、100メートルも離れた大通りにトラックを停められた経験があります。
その結果どうなったか? 「すみません、トラックまでの距離があるので、横持ち料金として5,000円追加になります」 と、無慈悲な追加料金を請求されました。
しかし、軽トラなら、日本のほとんどの公道はクリアできます。
家の玄関の目の前まで乗り付けてくれるため、作業時間も短縮でき、「横持ち料金」のような余計な費用が発生するリスクをゼロにできます。
メリット②:「フットワークが軽い」は本当か?
これは本当です。
先ほども触れましたが、2tトラックを1台動かすのは、業者にとっても「大きな仕事」です。
しかし、軽トラは「ちょっとそこまで」の感覚で動かせます。
個人経営、または小規模で地域密着型の業者は、軽トラを数台稼働させてエリア内を細かく回っていることが多いです。
だからこそ、「今日の午後、急に時間が空いたからお願い!」といった突発的な依頼にも、「あ、近くにいますよ!30分後に行けます!」と対応できるフットワークの軽さが生まれるのです。
「大きな業者=安心」とは限りません。
「少量・軽トラ」の依頼に関しては、むしろ「小回りの利く、地域の軽トラ業者」の方が、あなたのワガママ(即日対応や時間指定)に応えてくれる可能性が高*のです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もりの電話で、絶対に言うべき一言があります。
「うちの前、道が狭いんですけど、軽トラで来れますか?」この質問をした時、「あ、Googleストリートビューで今確認しますね!…ああ、〇〇さんのご自宅、この角を入ったところですね。軽トラなら余裕ですよ!」と即答できる業者は、現場慣れしていて100%信頼できる。
「えーっと、行ってみないと…」なんて言う業者は、今すぐ切ろう!
3. 【リスク回避】「安かろう悪かろう」を避けたい

「少量だから」「手軽に済ませたいから」という気持ちは、悪徳業者にとって最高の「カモ」がネギを背負って歩いているように見えています。
安さを求めるあまり、とんでもないトラブルに巻き込まれたら、元も子もありません。
特に「少量・軽トラ」の依頼で注意すべき、2つの大きな落とし穴について解説します。
3.1. 「巡回している軽トラ」の危険性
「♪ご家庭で、ご不要になりました、テレビ、冷蔵庫、洗濯機…」
家の近所をゆっくりと走る、あの「巡回型の軽トラ」。 ちょうど捨てたいものがある時、「あ、ラッキー!今呼んじゃおう」と考えるのは、絶対にやめてください。
これは、あなたが取れる行動の中で、最も高額請求のリスクが高い、最悪の選択です。
なぜか?
彼らは「待ち」の営業ではなく、「狩り」の営業をしているからです。 あなたがWebサイトでじっくり比較検討する「暇」を与えず、その場の勢いで契約させ、法外な料金をふっかけるのが彼らの手口です。
私の実家の近所であった、恐ろしい話をします。
あるお宅が、物置に眠っていた古いブラウン管テレビ(リサイクル家電)の処分に困っていました。
そこへ都合よく巡回トラックが。
「ちょうどよかった!これ、持っていってくれる?」 「あいよ!テレビね!無料でいいよ!」
その言葉に安心して、トラックに積んでもらった瞬間。
作業員はニコニコしながら、こう言ったそうです。
「テレビは無料だけど、リサイクル運搬費と出張作業費で、1万2,000円になるね」
話が違う、と抗議しても、「もう積んじゃったから。降ろすなら降ろすでキャンセル料かかるよ?」と脅され、泣く泣く1万2,000円を支払ったそうです。
自治体に頼めば2,000~3,000円で済んだはずのものが、です。
これは典型的な手口です。
- 「無料」という言葉で油断させる。
- 荷物をトラックに積んで「人質」ならぬ「荷物(にもつ)質」にする。
- 「運搬費」「作業費」「諸経費」など、意味不明な名目で高額請求する。
彼らのほとんどは、会社の身元を明かしません。
領収書すら出さないかもしれません。
トラブルになっても、もう二度と連絡は取れないのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

なぜ巡回トラックが危険か。
そもそも、あのようにスピーカーで客引きしながら廃棄物を集める行為は、「廃棄物処理法」や自治体の条例に違反している可能性が極めて高い。
つまり、彼らは「違法業者」である可能性が高い!
違法なヤツらが、まともな商売をすると思いますか?
「今すぐ」「楽だから」という甘い誘惑に負けた時点で、あなたは彼らの獲物になってしまいます!
3.2. 「少量」依頼時の業者の見極め方
巡回トラックが論外なのは分かりました。
では、ちゃんとWebサイトで探す時、何を基準に選べばいいのか?
「大手の業者に『少量』を頼んだら、足元を見られて割高になるのでは?」
「逆に、個人経営で軽トラ1台でやっている業者の方が、安くて親切なのでは?」
これは非常に鋭い悩みで、どちらも一長一短があります。
大手業者
- メリット:料金体系が明確。コンプライアンスがしっかりしている。万が一の保険も万全。
- デメリット:「最低料金(ミニマムチャージ)」が高めに設定されがちで、「少量」だと割高になる可能性。
地域密着の個人・小規模業者
メリット
- 社長自らが軽トラで来ることも多く、話が早い。「ついでだから」と安くしてくれるなど、融通が利く可能性がある。
デメリット
- サービスの質(言葉遣い、作業の丁寧さ)がピンキリ。
- 料金体系が不明瞭な業者も多く、見極めが超重要。
- 私は、ライターという仕事柄、資料の処分などで「少量(段ボール数箱と小さい棚)」の回収を何度か頼んだことがあります。
- その経験上、「少量」の依頼でアタリの業者(安くて親切)を見つけるには、コツがあると感じています。
サービスの質(言葉遣い、作業の丁寧さ)がピンキリ。
料金体系が不明瞭な業者も多く、見極めが超重要。
私は、ライターという仕事柄、資料の処分などで「少量(段ボール数箱と小さい棚)」の回収を何度か頼んだことがあります。
その経験上、「少量」の依頼でアタリの業者(安くて親切)を見つけるには、コツがあると感じています。
アタリの「少量特化型」業者の見つけ方
- Webサイトの「作業事例」や「ブログ」を見る
これが一番確実です。 その業者は、何を「ウリ」にしているか? 「家一軒まるごと片付けました!(2tトラックパンパン)」という豪快な事例ばかり載せている業者は、「少量」の客をあまり重視していません。
逆に、「今日は〇〇区で電子レンジ1点と扇風機を回収!」 「本日の作業:カラーボックス3点」 といった「小さい事例」を、恥ずかしげもなく堂々と写真付きで載せている業者。
こここそが「少量客」を大歓迎している、あなたのための業者です。
- 見積もり電話での「第一声」に注目する (
編集長のアドバイスとかぶりますが、重要なのでもう一度言います) 「衣装ケース2個と、小さい本棚1個なんですが…」 と伝えた時の、相手の反応です。
NG: 「あー…(ため息)…少量ですね…。ちょっと待ってくださいね…(面倒くさそう)」
OK: 「はい、ありがとうございます!衣装ケース2個と本棚ですね!お任せください!」 この「第一声のトーン」で、彼らが「少量客」をどう扱っているかが全てわかります。
「少量ですね」と渋る業者は、あなたの依頼を「割に合わない仕事」だと見下しています。
そんな業者に、まともなサービスなど期待できません。
即座に電話を切り、次の業者にかけましょう。
はい、承知いたしました! 料金、利便性、リスク回避と見てきましたが、最後の章です。 「そもそも、業者に頼む以外の選択肢はないのか?」 「少量」だからこそ悩む、最後の「迷い」を断ち切ります。
4. 【代替案】本当にそれがベストな選択か?

ここまで業者の選び方を解説してきましたが、あなたの頭の中には「でも…」という迷いがあるはずです。
「たかがカラーボックス1個に、基本料金3,000円も払うのはバカバカしい」 「引っ越しのついでに、タダで持っていってくれないかな?」
その迷い、よくわかります。「少量」だからこそ、他の選択肢と天秤にかけたくなるのは当然です。 その代替案が、本当に「得」なのかどうか、コストと手間の両面から徹底的に比較します。
4.1. 「自分で捨てる」手間とコストとの比較
最も安く済ませる方法は、間違いなく「自分で自治体の処理施設(クリーンセンターなど)に持ち込む」ことです。これは断言できます。
自治体にもよりますが、処分費は「10kgあたり〇〇円」といった重量課金制がほとんど。 電子レンジ1台やカラーボックス数個なら、処分費は数百円、高くても1,000円程度で済みます。
「なんだ、やっぱり自分でやった方が断然安いじゃないか!」
そう、コストだけ見れば圧勝です。 ただし、それには「あなたの労力と時間」そして「運搬車」が必要です。
私も一度、粗大ゴミ(古いPCデスクと椅子)を自分でクリーンセンターに持ち込んだことがあります。 その時のリアルな「コスト」と「手間」を計算してみます。
【シミュレーション】業者 vs 自分で持ち込み
A:業者に「単品回収」を頼む場合
- 基本料金:3,000円
- PCデスク:2,000円
- 椅子:1,000円
- 合計:6,000円
- かかる手間:電話(LINE)するだけ。あとは作業員が部屋から全部運び出してくれる。
B:自分でクリーンセンターに持ち込む場合
- 軽トラのレンタカーを手配(これが最大の関門)
- 「2時間パック」などで約3,000円~4,000円
- レンタカー屋まで行く(徒歩、自転車、またはバス代)
- 自分でデスクと椅子を部屋から運び出し、軽トラに積む(※重い。壁にぶつけないよう超絶注意)
- クリーンセンターへ運転(道に迷う)
- クリーンセンターで処分費を払う
- 処分費:約800円
- レンタカー屋に軽トラを返しに行く
- ガソリン代を精算(ちょい乗りでも約500円)
- 自宅へ帰る
- 合計コスト:約4,300円~5,300円
- かかる手間:上記1~8の全工程。所要時間は最低でも2~3時間。そして、猛烈な疲労。
どうですか?
私の場合、確かに1,000円~1,500円ほど安くはなりました。
しかし、そのために「平日の午後半休」を使い、汗だくで重いデスクを運び、慣れない軽トラを運転しました。
終わった後、「この手間を1,500円で買ったと思えば、業者に頼むのは全然アリだな…」と心底思いました。
【結論】
- 捨てたいのが「1点だけ」(例:電子レンジ)で、「自分で車に乗せられる」なら、迷わず自分で持ち込みましょう。それが最強です。
- 捨てたいものが「複数点ある」または「重い」または「車がない」場合は、業者に頼みましょう。
- 業者の「基本料金3,000円」とは、「軽トラ手配料+ガソリン代+運転料+運び出し人件費」の全てがコミコミになった「手間賃パック」だと考えるべきです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

もし自分の時給が2,000円なら、3時間で6,000円。 6,000円の回収費用を「高い」とケチって、自分の「6,000円分の時間と労力」をタダ働きさせるのは、本当に「得」な選択と言えるるのかよく考えよう。
それぞれの方法について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください
4.2. 「ついで回収」という選択肢
「少量」だからこそ、「何かのついでに安く」済ませたい。
その「何か」の代表が、「引っ越し」と「買取」です。
パターン①:「引っ越し」のついでに持っていってもらう
これは多くの人が期待しますが、期待外れに終わることが多いパターンです。
引っ越し業者の本業は「荷物を安全に運ぶこと」であり、「ゴミを処分すること」ではありません。
「これ、古いから捨てといてください」と頼むと、多くの場合こうなります。
- NG①:「すみません、弊社は処分はやってなくて…」(優良な業者ほどこう言います)
- NG②:「いいですよ!処分費、コミコミで1万5,000円ですね!」
なぜこんなに高いのか?
彼らは不用品回収の「許可」を持っていないことが多く、結局「提携している不用品回収業者」に丸投げするからです。
当然、中間マージン(紹介料)が上乗せされます。
私が引っ越し見積もりを取った時もそうでした。
「このソファ、捨てたいんですが」 「(提携先に電話し始め)…そうですね、ソファだと処分費で8,000円です」
あまりに高いので断り、自分で「不用品回収業者」を探して「単品」で頼んだら、5,000円で済みました。
【結論】 引っ越しの際も、「引っ越し業者」と「不用品回収業者」は別物として扱いましょう。「引っ越しパックに全部コミコミ」が一番安くなるケースは稀です。
パターン②:「買取」もやっている業者に頼む
「まだ使える家電や家具がある。買い取ってもらって、処分費と相殺できないか?」
これは賢い考え方です。が、ほぼ期待できません。
業者が「買い取れる」モノの基準は、あなたが思っているより100倍厳しいです。
- 家電:製造から5年以内(最低でも7年以内)。正常に動作し、キレイなもの。
- 家具:有名ブランド家具、デザイナーズ家具のみ。(ニトリやイケアのカラーボックスに値段が付くことはありません)
私たちが「ちょっとしたもの」として捨てたいモノの99%は、業者から見れば「1円にもならないゴミ(=処分費がかかるモノ)」です。
「買取もOK!」とうたう業者に、「5年落ちの電子レンジ」と「ニトリの棚」の見積もりを頼んだとします。
彼らの頭の中はこうです。
- ニトリの棚(処分費):1,000円
- 電子レンジ(ギリギリ再販できるか?):買取500円
- 「お客さん、棚の処分費1,000円ですが、レンジを500円で買い取れるんで、差し引き500円ですね!」
これが現実です。
「処分費が少し安くなればラッキー」程度に考え、絶対に「買取で儲けよう」などと思ってはいけません。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「なんでも買い取ります!」「買取無料!」という業者こそ警戒しよう。 彼らは、「買取」をフックに家に入り込むのが目的。
ろくに値段もつけず、「あー、これ全部ダメですね。処分費かかります」と言い出すか、 「これは買い取れますね」と言いながら、関係ない「貴金属ありませんか?」と”押し買い”(違法)を始めてくるパターンが多い。
「処分」と「買取」は、キッチリ分けて考えるクセをつけよう!
5. 【結論】少量・軽トラで「損しない」ための最終行動チェックリスト

ここまで、「少量・軽トラ」の不用品回収に潜む「料金のワナ」「心理的なハードル」「リスク」「代替案」のすべてを解説してきました。
もうあなたは、私が過去に犯したような「なんとなく積み放題を選んで6,000円損した」という失敗を繰り返すことはないはずです。
最後に、あなたが今すぐ取るべき「正しい行動」を、最強のチェックリストとしてまとめます。 この通りに動けば、まず失敗しません。
【少量・軽トラ】不用品回収・絶対安全マニュアル
ステップ1:まず「自分で捨てる」コストを計算する
- モノは何か?: 電子レンジ1個だけですか? それともタンスや棚など複数ですか?
- 車はあるか?: 自家用車(または借りられる車)はありますか?
- 運べるか?: ご自身一人で部屋から運び出し、車に積める重さ・大きさですか?
- → YES(全部クリア)なら
業者に頼む必要はありません。今すぐ自治体のクリーンセンターの場所と受付時間を調べましょう。それが「最安」の方法です。
- → NO(1つでも無理)なら
無理は禁物です。「手間賃」を払って業者に頼む価値が十分にあります。ステップ2へ進んでください。
ステップ2:「積み放題」の幻想を捨てる
- あなたの荷物量: 「みかん箱10箱」以下ですか? 「単品で5点」以下ですか?
- → YESなら: 「軽トラ積み放題」は100%損します。その言葉は今すぐ忘れてください。
- → NO(結構多い)なら: ステップ3に進み、「単品」と「積み放題」の相見積もりを取りましょう。
見積もりの際の電話対応の仕方を詳しく知りたい方はこの記事をご覧ください
【編集長からの最後の言葉】

ここまでお疲れ様でした。 もうこれで、不用品回収でカモにされることはありません。
最終的にモノを言うのは、「見積もり時の冷静な比較」です。 「今すぐ来てくれる」「感じがいい」という情に流されない!「総額」という数字だけを信じよう。 さあ、今すぐそのスマホで、最初の1社に見積もり電話をかけよう。行動あるのみです。











