不用品回収とハウスクリーニングを1社で丸ごと解決する方法とは

不用品回収
お片づけの窓口<br>編集長
お片づけの窓口
編集長

私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

【はじめに】「回収と清掃を別々に手配」は、時間とお金をドブに捨てる行為です

「あぁ、めんどくさい…」

引越し荷物のダンボールに囲まれ、退去日が迫るカレンダーを横目に、あなたは今スマホでこのページを開いているはずです。

  • 粗大ゴミ: 自治体に頼もうにも、退去日までに間に合わない。
  • 不用品: ベッド、冷蔵庫、エアコン…どうやって捨てるんだ?
  • 部屋: 管理会社から「退去時は専門の清掃を」と冷たく言われた。
  • 時間: 新居の手続きもあって、もうパンク寸前だ。

「不用品回収」と「ハウスクリーニング」。
これを別々の業者に電話して、見積もりを取って、日程を調整して、それぞれに立ち会う…?

考えただけで、気が遠くなりますよね。

「どうせなら、1社で全部やってくれる“ラク”な業者はないか?」
「でも、そういう『おまとめ業者』って、逆に高いんじゃないの?」
「よく分からないまま頼んで、当日ぼったくられたらどうしよう…」

その不安、痛いほどわかります。
なぜなら、私自身が、3年前の引越しで「業者選び」に大失敗し、時間とお金をドブに捨てた張本人だからです。

当時の私は「1円でも安く」と、回収は「格安A社」、清掃は「激安B社」と別々に手配しました。
その結果がどうなったか? まさに地獄でした。

回収のA社は「軽トラ積み放題1万円」のはずが、当日「冷蔵庫とベッドは別料金」と言い出し、結局3万円を追加請求されました。
清掃のB社は作業が驚くほど雑で、退去立ち会いで管理会社から「換気扇内部が油まみれだ」と指摘され、敷金から追加清掃費4万円を天引きされました。

別々に手配したせいで、総額7万円もの大損です。

その失敗を猛省し、今回の引越しで私が徹底的に研究したのが、この記事のテーマである「ワンストップ(1社完結)業者」です。

今回の引越しでは、別々に見積もった総額14万円(回収6万+清掃8万)が、優良なワンストップ業者1社に頼んだことで、 最終的な支払いは「8万5,000円*になりました。

なぜここまで安くなったのか?
「セット割引」はもちろん、「基本料金の一本化」、そして「エアコンの買取(5,000円)」が適用されたからです。
しかも、引越し当日の作業はわずか5時間で「回収」も「清掃」も完璧に完了しました。

この記事は、巷にあふれる「おすすめ業者10選」のような薄っぺらい広告記事ではありません。
私が実際に経験した「地獄の失敗」と「完璧な成功」に基づき、

  • なぜワンストップが「絶対に」安いのか(料金の裏側)
  • 9割の人が騙される「悪質業者」のヤバい手口と回避法
  • 敷金を1円でも多く取り戻す「清掃レベル」の本当の見極め方

これらすべてを、業界の裏側まで丸裸にして解説します。

【効率性】引越し・退去なら「ワンストップ」が必須!

結論から言います。 引越し・退去において、不用品回収とハウスクリーニングは「1社(ワンストップ)にまとめて頼む」以外、絶対に選んではいけません。

なぜなら、別々に手配する行為は、あなたが一番失いたくない「時間」と「お金」、そして「精神力」のすべてをドブに捨てる行為だからです。

「本当に1日で全部終わるの?」
「引越し業者との連携って、そんなにうまくいく?」
「当日は新居に行かないといけないんだけど…」

その不安、すべてわかります。 3年前、私が「別々手配」という地獄を選んだ時の話をします。

退去日当日。

  • AM 9:00 引越し業者が搬出開始。
  • PM 1:00 引越し業者の搬出完了(予定より1時間押し)。
  • PM 1:30 不用品回収のA社が到着(予定より30分遅れ)。 この時点で、清掃B社がPM 2:00に来る予定だったため、私はパニック。
  • PM 2:10 清掃B社が到着。A社の作業が終わっておらず、B社のスタッフがイライラし始める。
  • PM 3:00 A社がようやく搬出完了(追加料金のゴタゴタ含む)。
  • PM 3:00 B社が清掃開始。
  • PM 6:00 清掃完了。

この間、私は新居のガス立ち会い(PM 3:00)に遅刻し、管理会社に平謝り。
旧居ではA社とB社の間で板挟みになり、生きた心地がしませんでした。

拘束時間9時間。得たのはストレスと追加料金だけ。

この大失敗を踏まえ、今回の引越しで私が「ワンストップ業者」に依頼した結果、この悪夢がどう変わったかをお見せします。

「不用品搬出 → 清掃」は1日で【完璧に】完了する

ワンストップ業者の場合、回収チームと清掃チームが「社内で連携」しています。
A社(他人)とB社(他人)のギスギスした連携とは、質が根本的に違います。

▼今回の引越し(成功)の全タイムライン

  • AM 9:00 引越し業者(サカイ)が搬出開始。
  • AM 11:30 引越し業者の搬出完了。
  • AM 11:45 ワンストップ業者(C社)が到着。 まず、回収専門チームが室内に突入。
  • PM 1:00(搬出開始からわずか1時間15分) ベッド、冷蔵庫、エアコン、その他ゴミ袋十数個の搬出がすべて完了。
  • PM 1:00 回収チームと入れ替わりで、清掃専門チームが作業開始。
  • PM 4:00 全清掃完了。 「管理会社さんのチェック項目、すべて潰しておきました」と自信の報告。

拘束時間は実質ゼロ(後述)。
作業開始から完了まで、わずか5時間。 これがプロの「段取り」です。

引越し業者との「神連携」はこう作れ

「でも、引越し業者が時間通りに終わらないと、結局ズレ込むんじゃ…」

その通りです。だからこそ「業者への伝え方」がすべてを決めます。

彼ら(ワンストップ業者)は、「引越し直後」の現場に慣れています。引越しが押すことなど百も承知です。

私が今回、C社(ワンストップ)に依頼した時の「実際のトーク」を共有します。

【見積もり時のトークスクリプト(重要)】
「当日は、午前9時からサカイ(引越し業者)さんが搬出作業に入ります。 おそらく11時半〜12時頃に終わる見込みです。 その搬出完了のタイミングに合わて、回収と清掃の作業に入っていただくことは可能ですか?」

こう伝えるだけで、業者は「あ、この客はわかってるな」となります。

彼らは引越し業者のトラックが去るタイミングを見計らって来てくれるか、近くで待機してくれます。
A社とB社を別々に手配した時のように、あなたが両者の間でオロオロしながら時間を調整する必要は一切ありません。

多忙でもOK?「鍵預かり・立ち会い不要」サービスの罠

「当日は新居のネット工事があって、旧居にいられない」

わかります。私もそうでした。
結論、優良業者なら「鍵預かり・立ち会い不要」は完璧に機能します。

私は今回、朝9時に引越し業者とワンストップ業者に挨拶だけして鍵を渡し、すぐに新居に向かいました。
旧居の作業はすべて業者に「丸投げ」です。

ただし、ここに最大の「罠」があります。

「立ち会い不要」は、悪質業者にとっては「手抜き・サボり放題」のボーナスタイムです。
最悪の場合、金目のものを盗まれるリスクすらあります。
(参照:国民生活センター「引越時の紛失・破損」)
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2019_17.html
※これは引越し業者の例ですが、リスクは同じです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「鍵を預けて丸投げ」は、究極の効率化。ですが、相手は赤の他人です。
「信頼」を担保できない業者に鍵を渡さない。
「ウチ、保険入ってますんで」という口約束を信じないで。
「作業後、写真送りますね」で安心しなでください。写真はいくらでも誤魔化せます。

本気で効率化したいなら、業者にこう聞こう。
「立ち会い不要でお願いしたい。
①貴社が加入している『損害賠償保険の証書』を、写真かPDFで送ってください。
②作業完了報告は、写真だけでなく『各部屋を撮影した30秒程度の動画』で送ってください」

これに即答できない、あるいは渋る業者は、100%鍵を渡してはいけません。

【料金】セット依頼は本当に安い?総額費用のカラクリ

不用品回収とハウスクリーニングをセットで頼むと、別々に手配するより「数万円」単位で確実に安くなります。

「セットにすると、いろいろ丸め込まれて逆に高くなるんじゃないか?」

それは、悪質な業者に騙される時の典型的な入り口です。

私が3年前に大失敗した時の話をします。

「1円でも安く」と、A社(回収)とB社(清掃)を別々に手配。

A社:「軽トラ積み放題1万円(のハズが)→ 3万円(追加請求)」

B社:「清掃3万円(のハズが)→ 敷金から4万円(追加清掃費)」

合計7万円の損失です。(※はじめに参照)

そして、今回の引越しで私がワンストップ業者(C社)を使った時の「見積もり」の比較を見てください。

  • A社(回収専門):見積もり 60,000円
  • B社(清掃専門):見積もり 80,000円(※前回失敗したので、今回はまともな業者で見積もり)
  • 【別々の場合の合計】: 140,000円
  • C社(ワンストップ):回収+清掃パック見積もり:93,000円【最終的な支払い】: 85,000円(※内訳は後述)

その差、5万5,000円。

なぜこんなに差が出るのか? その「カラクリ」を今から丸裸にします。

最重要:「セット割引」と「基本料一本化」を確認

セット依頼が安くなる最大の理由は、業者の「ムダ」が減るからです。

具体的には「基本料金(諸経費)」が1回分で済みます。

【別々に頼んだ場合】諸経費が二重にかかる)

  • A社(回収):作業費 55,000円 + 基本料金 5,000円
  • B社(清掃):作業費 77,000円 + 出張費 3,000円
  • 諸経費の合計:8,000円

【セットで頼んだ場合】(諸経費が1回分)

  • C社(ワンストップ):回収作業費 + 清掃作業費 + 基本諸経費 5,000円
  • 諸経費の合計:5,000円

これだけでまず3,000円安くなります。

しかし、本当のキモはここからです。

C社(ワンストップ)は、回収と清掃を同日に終わらせるため、トラックの配車や人員配置が圧倒的に効率的です。

その浮いたコストを「セット割引」として、私たちに還元します。

今回の私の見積もり(93,000円)は、

(A社6万 + B社8万) – (諸経費3,000円) – (セット割引 44,000円)

=93,000円

という計算でした。

「セット割引」という名の、業者の「効率化による利益還元」。

これこそが、数万円単位で安くなるカラクリの正体です。

裏技:家電・家具の「買取」で費用を相殺できるか

総額費用を「見積もり以下」にする、最強の裏ワザが「買取」です。

ワンストップ業者の多くは、「不用品回収」と同時に「古物商」の許可も持っており、価値のあるモノを買い取ってくれます。

(参照:警視庁「古物商許可申請」)

ページが見つかりません 警視庁

今回の私の引越し(C社)での実例です。

見積もり総額は「93,000円」でした。

ここで私は、ダメ元でこう切り出しました。

「この3年使った洗濯機と、5年使った冷蔵庫、あと自分でつけたエアコン、買い取れませんか?」

結果、

  • 冷蔵庫(5年落ち):買取不可、ただし処分費(リサイクル費)はパック内なので0円
  • 洗濯機(3年落ち):買取 3,000円
  • エアコン(4年落ち):買取 5,000円(※取り外し・処分費がかかる所、逆に黒字になった)

合計 8,000円 の買取が成立しました。

これにより、

「見積もり総額 93,000円」-「買取金額 8,000円」

=【最終的な支払い:85,000円】

となったのです。

もしこれらを「処分」していたら、リサイクル費用で数千円は余計にかかっていたはずです。

製造5年以内の家電があるなら、絶対に「買取査定」を依頼してください。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「総額で〇〇円です」という口約束を信じではいけません。
それは見積もりですらない、ただのワナです。

悪徳業者は必ず「見積書」に
「※当日の物量により変動」
「※汚れ具合により追加あり」と米粒のような字で書く。これを絶対に見逃さないこと。
サインすべきは、
「回収品目:タンス、冷蔵庫…」
「清掃範囲:1LDK空室清掃(換気扇分解含む)」

これらが明確に記載され、担当者に「これ以上、1円も追加料金は発生しませんね?」と確認し、「はい」と言質を取った見積書だけです。

【清掃レベル】「退去立ち会い」を突破できるかが鍵

セットで頼む清掃は、「管理会社(大家)の退去立ち会いを一発で突破し、敷金を1円でも多く取り戻す」レベルでなければ、1円の価値もありません。

「なんとなくキレイになった」という自己満足のための清掃は、引越し・退去においては不要です。

3年前に私が大失敗した時の話をします。
「激安B社(清掃のみ) 3万円」に依頼した私。
作業後、確かに一見キレイでした。
しかし、退去立ち会いで管理会社の担当者が開口一番、こう言いました。

「あ、換気扇、分解してませんね。あと浴室のエプロン内部、カビだらけです」

結果、敷金から「専門清掃費 4万円」を天引きされました。
3万円の清掃費と合わせて7万円。大赤字です。

この失敗から学んだのは、彼ら(管理会社)が見ているのは「美しさ」ではなく、「次の入居者のために、原状回復(入居前の状態に戻す)がされているか」という一点だけだということです。

(参照:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」) https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html

「空室クリーニング」特化の業者を選べ

あなたが依頼すべきは、世間一般の「ハウスクリーニング」ではありません。 「退去時・空室クリーニング」に特化した業者です。

この2つは、似ているようで全くの別物です。

  • ハウスクリーニング(在宅)
    今住んでいる家をキレイに保つ「サービス業」。 (例:水回りをピカピカに、など)
  • 空室クリーニング(退去時)
    管理会社の厳しいチェックを潰していく「原状回復作業」。 (例:換気扇内部、排水溝の奥、サッシの溝まで)

激安B社は、前者の「なんちゃって清掃」でした。
今回、私がC社(ワンストップ)に依頼した「空室クリーニング」は、後者の「専門作業」でした。

敷金返還に直結!水回り・油汚れの清掃範囲

では、「専門作業」とは具体的にどこまでやるのか? 管理会社が虫眼鏡を持ってチェックする、敷金返還の「天王山」とも言える場所を公開します。

▼管理会社が絶対に見る「三大汚染スポット」

  1. キッチン:換気扇(レンジフード)
    「内部のシロッコファン」まで分解洗浄しているか。 表面のフィルターを掃除しただけでは、1秒で見破られます。
  2. 浴室:浴槽の「エプロン内部」
    浴槽の側面カバー(エプロン)を外し、その内部を高圧洗浄しているか。 ここはカビと湯垢の巣窟です。
  3. 水回り全般:排水溝とパッキン
    すべての排水溝の「フタを外した内部」のヌメリ。 ドアや窓のゴムパッキンに染み付いたカビ。

3年前に失敗したB社は、これらすべてが「オプション(別料金)」でした。
今回成功したC社は、これらすべてが「標準作業」に含まれていました。

編集長からのワンポイントアドバイス 】

見積もり時に、ただ「清掃します」という業者を信じてはいけません。 必ず「退去立ち会いを一発で通したい」と目的を伝え、こう聞こう。

「換気扇の『分解洗浄』は標準作業ですか?」
「浴室エプロンの『内部高圧洗浄』は標準作業ですか?」

この2つに「はい、標準です」と即答できない業者は、清掃のプロではない。
あなたの敷金を守る気がない「なんちゃって業者」です。

エアコン撤去や簡易リペアも一括で頼めるか?

「原状回復」は、清掃だけで終わらない場合があります。
忘れてはならないのが、あなたが「後付け」したモノの撤去です。

最大の敵は、「自分で設置したエアコン」です。

これを放置して退去すれば、高額な撤去費用を敷金から請求されます。
かといって、清掃とは別に「エアコン撤去業者」をまた手配しますか?
それは「ワンストップ」の効率性を自らドブに捨てる行為です。

今回の引越しで、私がC社(ワンストップ)を選んだ決定打の一つがこれです。
「不用品回収」+「清掃」+「エアコン取り外し・処分」 これらすべてを一括で、しかも「買取(8,000円)」として処理してくれました。

これが「本物のワンストップ」です。

さらに、優良な業者は、

  • 壁に開けてしまった画鋲の穴
  • 床につけてしまった小さなへこみ

といった、清掃では落ちない「簡易補修(リペア)」までオプションで対応してくれます。

「回収」と「清掃」、そして「原状回復」まで。 この3つを1社で完結させられる業者こそが、あなたの引越しを完璧な成功に導く唯一のパートナーです。

【回収の柔軟性】「引越しゴミ」も丸ごとOK?

「粗大ゴミ(家具・家電)だけ」しか回収できない業者は、ワンストップ業者失格です。

本物のワンストップ業者は、あなたが退去時に出す「分別していない生活ゴミ」や「中身が残った調味料」まで、文字通り“丸ごと”引き受けてくれます。

この「回収の柔軟性」こそが、格安の「なんちゃって回収業者」と、引越し・退去のプロである「ワンストップ業者」を分ける、決定的な境界線です。

粗大ゴミ以外の「生活ゴミ・分別不要」に対応か

3年前、私が地獄を見た「格安A社(軽トラ1万円)」の悪夢を、もう一度お話しします。
当日、A社の作業員はベッドと冷蔵庫だけをトラックに積み、こう言いました。

「あ、このゴミ袋(分別してない生活ゴミ)はムリです。
あと、そのスプレー缶とか、中身入ったシャンプーとかも。ウチ、『一般廃棄物』の許可、持ってないんで」

私は凍りつきました。 「え?『積み放題』じゃないの?」
「いえ、ウチは『産業廃棄物』の許可なんで。家庭のゴミは運べないんですよ(法律違反になる)」

(参照:環境省「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」) https://www.env.go.jp/recycle/waste_law.html

そう。彼らは「会社」から出るゴミ(産廃)や「買取(古物商)」はできても、「家庭」から出るゴミ(一般廃棄物)を収集する許可を、自治体から得ていなかったのです。

結果、私の足元には15袋以上の「行き場のないゴミ」が残り、私は泣きそうになりながら、新居への移動時間を削ってゴミを分別し、退去日までに清掃業者と鉢合わせながらゴミを出し続けるハメになりました。

これが「格安」の代償です。

では、今回の引越しで大成功したC社(ワンストップ)はどうだったか?

  • ベッド、タンス:OK
  • リサイクル家電:OK(後述)
  • 分別していないゴミ袋:OK
  • 使いかけの調味料、洗剤、スプレー缶:OK

C社は「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者と正式に提携していたため、法律に則って「家庭から出るすべてのゴミ」を、文字通り丸ごと持っていってくれたのです。
これこそが、私たちが求める「柔軟性」です。

リサイクル家電も手間なく同時処分できるか

「回収の柔軟性」には、もう一つ、非常に面倒な敵がいます。 「家電リサイクル法」対象の4品目(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)です。

通常、これらを自治体のルールで処分するには、

  1. 郵便局で「家電リサイクル券」を購入する
  2. 指定の引取場所へ「自分で運ぶ」 …という、引越しで気が狂いそうな時に、絶対にやりたくない手続きが必要です。

3年前に失敗したA社は、「あ、リサイクル料と運搬費、別途で1万5千円です」と、ここでも追加料金を請求してきました。

では、C社(ワンストップ)はどうだったか? 前章(【料金】)で書いた通りです。

  • エアコン、洗濯機:「買取」になり、逆にお金(8,000円)になった。
  • 冷蔵庫:「買取不可」だったが、リサイクル処分費は「間取り連動パック」に最初から含まれており、追加料金は0円

面倒な「リサイクル券」の事前準備は一切不要。 「処分」か「買取」かをその場でプロが判断し、すべて「一括」で処理してくれる。

これこそが、私たちが「ワンストップ業者」に金を払う、本当の価値です。

まとめ:回収と清掃は「賢く・安く・一度で」終わらせる

「不用品回収」と「ハウスクリーニング」。
この記事で、私は3年前に別々に手配して「7万円を失い、丸一日を地獄で過ごした」失敗談と、今回ワンストップ業者で「5万5,000円を浮かせ、5時間で完了した」成功談のすべてを、包み隠さずお話ししました。

もう、あなたが選ぶべき道は一つしかありません。

「面倒だ」「よくわからない」と思考停止し、3年前の私のように「安物買いの銭失い」という地獄に堕ちるのか。

それとも、「賢く」業者を見抜き、「安く」契約し、「一度で」すべてを終わらせる天国を選ぶのか。

▼「賢く」とは、本物のプロを見抜くこと

  • 「なんでもやります」という便利屋ではなく、「引越し・退去」に特化したプロを選ぶ。
  • 「空室クリーニング」の清掃範囲(換気扇分解・エプロン内部)を明確に持つ業者を選ぶ。

▼「安く」とは、料金のカラクリを知ること

  • 「軽トラ積み放題」のワナにハマらず、「間取り連動型パック」を選ぶ。
  • 「基本料金の一本化」「セット割引」が適用されているか確認する。
  • 「家電の買取」を交渉の切り札にし、総額から差し引かせる。

▼「一度で」とは、あなたの時間を買うこと

  • 見積もり、作業、支払い、すべてを1社で完結させる。
  • 「鍵預かり」サービスを(保険確認の上で)活用し、あなたは新居での生活準備に集中する。

引越し・退去は、過去の住まいに別れを告げ、新しい生活をスタートさせるための「儀式」です。
その貴重な時間を、悪質な業者とのトラブル対応や、終わらない作業の板挟みで汚されてはいけません。

あなたがやるべきことは、不用品の山と格闘することでも、カビだらけの浴室を磨くことでもありません。 「信頼できるたった1社のプロ」を見つけ出し、そこにすべてを任せることです。

編集長からのワンポイントアドバイス

ここまで読んだあなたは、もうカモじゃありません。
ですが、最後の戦いは「見積書」です。
悪徳業者は最後の最後に、口約束と違う「抜け穴だらけの見積書」を突きつけてきます。

あなたがサインすべき「最強の見積書」とは、

  1. 「回収品目:タンス、冷蔵庫…」
  2. 「清掃範囲:1LDK空室清掃(換気扇分解・エプロン内部洗浄を含む)」
  3. 「買取品:エアコン XXX円」
  4. 「特記事項:当日の追加料金一切なし

この4点が、あなたスマホで読める文字の大きさで、明確に記載されたものだけです。

「この見積もりから、1円でも超えることはありますか?」 その質問に「ありません」と即答させたら勝ちです。

賢く、安く、一度で。あなたの引越しを、完璧な成功で終わらせよう。

タイトルとURLをコピーしました