自分でやる遺品整理。後悔しない手順・費用・処分のすべて

遺品整理
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お片づけの窓口
編集長

私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

この記事を監修した人

監修者:中嶋大貴
5年前に遺品整理事業を立ち上げ、現在は全国18拠点の事業者を対象にコンサルティングを行う。
遺品整理、ゴミ屋敷清掃、不用品回収の現場経験が豊富で、各地域の実情に合わせた運営改善・業務効率化の指導に精通している。
現場の実務から業界動向まで幅広く把握しており、専門性を生かした正確で信頼性の高い情報提供を行っている。

こんな人におすすめ

  • 業者に任せず、自分の手で故人の遺品を整理したいと強く思っている人
  • 何から手をつければいいか分からず、不安で立ちすくんでいる人
  • 遺品を「捨てる」ことに強い罪悪感があり、手が止まりそうな人
  • なるべく費用を抑えたいが、結局いくらかかるか知りたい人
  • 後で親族と揉めないか、進め方が心配な人

この記事でわかること

  • 【手順】 貴重品を見逃さず、後悔しないための「正しい作業手順」
  • 【処分】 仏壇・人形・写真など「捨てにくいモノ」の罪悪感なき手放し方
  • 【費用】 私が「自分でやって」実際に払ったリアルな総費用(155,230円)と時間
  • 【心理】 思い出の品を前に涙が出た時、どうやって心を立て直すか
  • 【結論】 すべて自分で背負わない、「部分的に業者を頼る」という賢い選択肢
目次

遺品整理を「自分でやる」と決めたら。まず知るべき全手順と心構え

故人の部屋を前に、立ちすくんでいませんか?

「業者に頼むのは違う気がする」
「でも、何から手をつければいいか分からない」
「貴重品を間違って捨てたらどうしよう」

その不安、痛いほど分かります。

「自分でやる」と決めたあなたは、故人への想いが人一倍強い方です。

だからこそ、正しい手順を知ってください。

手順さえ間違えなければ、あなたの「自分でやる」という決断は、必ず故人への最高の供養になります。

この記事は、あなたの「心の杖」になることを目指します。

いつから始める? 焦る必要はないが「期限」の確認が最優先

「四十九日が終わるまでは、なんとなく触ってはいけない気がする」

多くの方がそう考えますし、心の整理のためには大切な期間です。

しかし、現実には「期限」が迫ってきます。

最も注意すべきは、故人が賃貸住宅(アパート、マンション、借家)に住んでいた場合です。

【体験談】私が祖母の家で「退去費用」に泣いた話

祖母は賃貸のアパートで一人暮らしでした。

「四十九日が過ぎてから…」と親族でのんびり構えていたところ、管理会社から連絡が。

「来月末で契約が切れます。それまでに部屋を空にしてください。1日でも過ぎれば、翌月の家賃(数万円)がまるまる発生します

慌てて片付け始めましたが、作業は難航。 結局、退去期限に間に合わず、誰も住んでいない部屋の家賃を1ヶ月分、余計に支払うことになりました。

あの数万円があれば、もっと良い供養ができたかもしれない…と今でも悔やまれます。

まず、確認すべき「期限」

  • 賃貸の契約書
    • 「解約予告期間」と「退去日」を確認してください。これがあなたの一番のデッドラインです。
  • 公共料金の停止日
    • 電気、ガス、水道。止めないと基本料金がかかり続けます。
  • 相続の期限
    • 相続放棄や限定承認は「死亡を知った日から3ヶ月以内」です。

気持ちが落ち着くのを待つのは大切です。

しかし、「期限の確認」だけは、葬儀後すぐに行ってください。

それが、経済的な安全を守る第一歩です。

最重要:「貴重品」と「重要書類」を絶対に見逃さない捜索術

遺品整理は「片付け」であると同時に、「相続」という法的手続きのスタートです。

作業の初日に、他のことは一切やらなくて良いので、「貴重品」と「重要書類」の捜索だけは完了させてください。

なぜなら、これらを誤って捨てたり、見つけられなかったりすると、

  • 故人が残した財産(プラスもマイナスも)が分からなくなる
  • 銀行口座の解約や不動産の名義変更ができない
  • 故人が借金を抱えていた場合、相続放棄(3ヶ月以内)が間に合わなくなる

といった、取り返しのつかない事態になるからです。

【体験談】「こんな場所から?」祖父のへそくりが見つかった場所

祖父の家を整理していた時のことです。 誰も使っていない和室の、古い仏壇の引き出し(お線香などが入っている場所の、さらに奥の小さな隠し引き出し)から、小さな布袋が出てきました。

中には、印鑑と通帳、そして現金が数万円。

また、別のタンスでは、着物を入れている「たとう紙」の間から、古い封筒に入った現金が見つかりました。

高齢の方は、私たちが想像もしない場所に大切なものを隠しています。「どうせここには無いだろう」という思い込みは絶対に捨ててください。

【探すべき「貴重品・重要書類」全リスト】

金銭的価値があるもの(相続財産)

  • 現金
    • タンス預金、封筒、缶の中など
  • 預金通帳・キャッシュカード
  • 印鑑
    • 特に「実印」と「銀行印」
  • 遺言書
    • 封がされた自筆証書遺言は絶対に開封しないでください
  • 土地・建物の権利書
    • 登記識別情報通知
  • 有価証券
    • 株券、投資信託の書類
  • 保険証券
    • 生命保険、火災保険、車両保険など
  • 貴金属・宝石類
  • 骨董品・美術品
  • ブランド品
  • 着物
    • 高価なもの

法的手続きに必要なもの

  • 身分証
    • 免許証、パスポート、マイナンバーカード
  • 健康保険証・年金手帳
  • 契約書
    • 賃貸契約書、リース契約書、ローンの契約書
  • 公共料金の請求書・領収書
    • 契約先の確認のため
  • 携帯電話・スマートフォンの契約書
  • 借金・負債に関する書類
    • 督促状、借用書など

【編集長からのワンポイントアドバイス】

故人の「遺言書」を見つけた場合、特に封筒に入っていて封がされているものは、絶対にその場で開封しないでください。家庭裁判所で「検認」という手続きを経ずに開封すると、法的な効力を失ったり、過料を科されたりする可能性があります。 見つけたら、そのままの状態で弁護士や司法書士にご相談ください。

どこから手をつける? 答えは「玄関」か「物置」から

貴重品の捜索が終わったら、いよいよ本格的な「仕分け」です。

ここで、多くの人がやってはいけない失敗をします。それは、「リビング」や「寝室」から始めることです。

【体験談】リビングのアルバムで初日に挫折した私

私も最初は、一番モノが多いリビングから始めようとしました。 手始めに本棚を整理しようとしたら、古いアルバムが出てきました。

ページをめくると、元気だった頃の祖母の笑顔。

それを見た瞬間、涙が溢れてきて、思い出が蘇り、まったく手が動かなくなりました。

「これはダメだ」と、その日はアルバムを閉じて、作業を終えてしまいました。

思い出の品(写真、手紙、趣味のもの)は「ラスボス」です。これらに触れると、感情が揺さぶられ、作業が100%止まります。

遺品整理の鉄則は「感情のいらない場所」から始めること。

おすすめの順番

  1. 玄関・廊下
    • 傘、靴など
  2. 物置・納戸
    • 使っていない道具、ストック品
  3. 台所(キッチン)
    • 賞味期限切れの食品、食器
  4. 洗面所・トイレ
  5. リビング・寝室
    • 衣類、家具、本
  6. 最後に「思い出の品」

玄関や物置は、比較的「ただのモノ」が多い場所です。

ここで作業のペースを掴み、「捨てる」ことへの心理的ハードルを下げておきましょう。

効率的な「仕分け」の4分類と、手が止まらないコツ

いざ作業を始めると「これはどうしよう…」と一つひとつ手が止まりがちです。

作業をスムーズに進めるには、機械的に分類するルールが不可欠です。

用意するもの

  • ダンボール箱(大量に)
  • ゴミ袋(大・小)
  • 油性マジック
  • ガムテープ

仕分けの「4分類」ルール

  1. 残すもの(貴重品・形見)
    • 貴重品捜索で見つけたもの。
    • 親族が「欲しい」と言ったもの。
    • 明らかに形見として残したいもの。
  2. 売るもの(リユース)
    • 価値がつきそうなもの(次章で詳しく解説)。
    • 例:着物、ブランド品、家電、本、骨董品
  3. 供養・寄付するもの
    • 捨てるには忍びないもの。
    • 例:仏壇、神棚、人形、写真、手紙
  4. 捨てるもの(処分)
    • 上記1〜3以外、すべて。
    • 例:明らかなゴミ、汚れのひどい衣類、賞味期限切れの食品

手が止まらないための、最大のコツ

それは、「保留(思い出)ボックス」を作ることです。

仕分けをしていると、どうしても「捨てられないけど、今すぐ必要でもない」ものが出てきます。
※例:旅行のお土産、昔の手紙、趣味の道具

ここで悩むのが一番の時間の無駄です。悩んだら、すべて「保留」と書いたダンボール箱に放り込んでください。

その箱は、すべての部屋の片付けが終わった「最後」に開けます。

その頃には、あなたの「判断力」も格段に上がっています。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

作業を始める前に、必ず「作業スペース(空き地)」を部屋の中央に作ってください。

モノがぎっしり詰まった状態で始めると、仕分けしたダンボールを置く場所がなくなり、足の踏み場もなくなって効率が激減します。まずは一部屋を空にするか、廊下にスペースを確保してから取り掛かりましょう。

親族トラブルを避ける「たった一つのルール」

「自分でやる」場合に、最も避けたいのが親族とのトラブルです。

「あの人が勝手に捨てた」
「大事な通帳が無くなった」

これを防ぐルールは、たった一つです。

「勝手に判断しない。すべて情報共有する」

  • 作業前
    • 「いつから、どこを、誰がやるか」を全員に連絡する。
  • 作業中
    • 「こんなものが出てきた」「これは捨てるか」を写真付きでグループLINEに送るなど、常に実況中継する。
  • 貴重品
    • 見つけた貴重品はリスト化し、全員に共有する。

面倒に思うかもしれませんが、この「面倒」を惜しんだせいで、何十年も親族関係がこじれた家族を、私は知っています。

あなたの身を守るためにも、透明性(すべてを見える化すること)を徹底してください。


【参照リンク:相続・手続きに関する公的機関】

遺品整理と相続手続きはセットです。 法的な手続きについては、必ず専門機関にご確認ください。


第1章のまとめ

  1. まず「賃貸の退去日」を確認する。
  2. 何よりも先に「貴重品」と「重要書類」を捜索する。
  3. 作業は「玄関」など、感情のいらない場所から。
  4. 仕分けは「4分類」+「保留ボックス」で機械的に。
  5. 親族には「すべて情報共有」でトラブルを防ぐ。

これで、遺品整理を「自分でやる」ためのスタートラインに立てました。

しかし、本当の難関はこれからです。

  • 仕分けたダンボールの山。
  • 「捨てる」と決めた大量のモノたち。

特に「仏壇」や「写真」など、罪悪感で捨てられないモノをどうするか。

次の第2章では、この「モノの処分方法」について、私の失敗談も交えて徹底的に解説します。

【第2章】遺品整理最大の難関。「捨てる罪悪感」と戦う、モノの処分方法

第1章の手順で「4分類」に仕分けたダンボールの山。

お疲れ様です。大きな一歩です。

しかし、こう思っていませんか?

「仕分けたはいいが、部屋のモノは1ミリも減っていない…」

その通りです。本当の戦いはここからです。

「捨てる」と決めたモノたちを、物理的に、そして精神的にどう手放すか。

特に「自分でやる」を選んだあなたは、故人への想いが強い方。 「これを捨てるのは、故人の人生を否定するようで辛い」 その感情は、絶対に間違っていません。

だからこそ、「捨てる」以外の選択肢も知り、納得して手放す方法を学びましょう。

まず「売る」。故人の愛用品を”次に繋ぐ”という考え方

「故人のもので金儲けなんて」とんでもない。

これは「捨てる」という罪悪感から、あなた自身を救うための最も有効な手段です。

故人が大切にしていたものが、ゴミとして燃やされるのではなく、 「それを必要とする誰か」の元で再び使われる。

そう考えるだけで、手放すハードルはぐっと下がります。

【体験談】二束三文だった祖母の着物。でも、売って「救われた」

祖母のタンスには、大量の着物がありました。素人目にも高価そうでしたが、親族に引き取り手はいません。

意を決して、出張買取の専門業者を呼びました。 査定額は、正直「二束三文」。あんなに大切にしていたのに…と愕然(がくぜん)としました。

しかし、業者の人がこう言ったのです。

「この柄は今、海外でリメイク用として人気なんです。きっと素敵なドレスになりますよ」

その一言で、心が晴れました。

ゴミとして燃やすのではなく、海を渡って誰かの服になる。祖母もきっとその方が喜ぶはずだ、と。

金額の問題ではなく、「次に繋がる」という事実が、私を罪悪感から救ってくれました。

何をどこで売るべきか?

  • フリマアプリ(メルカリなど)
    • 向くもの
      • 若者向けの服、本、CD、小型家電
    • 注意点
      • 高く売れる可能性はありますが、遺品整理でこれをやると地獄を見ます。撮影、採寸、梱包、発送…膨大な手間と時間がかかり、心が折れます。「自分でやる」場合は非推奨です。
  • リサイクルショップ(店舗型)
    • 向くもの
      • 製造5年以内の家電、家具、日用品
    • 注意点
      • 持ち込む手間がかかる割に、買い叩かれがちです。
  • 専門の買取業者(出張査定)
    • 向くもの
      • 着物、骨董品、ブランド品、貴金属、カメラ、楽器
    • 結論
      • 「自分でやる」場合は、これが最適解です。自宅に来てくれて、価値がわからないモノもまとめて査定してくれます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

買取業者を呼ぶ際は、必ず「相見積もり」を取ってください。1社だけの査定では、その金額が適正か判断できません。また、故人の遺品を専門に扱う「遺品査定士」という資格を持つ鑑定士がいる業者を選ぶと、故人の想いにも配慮しつつ、価値を見逃さない査定が期待できます。

どうしても捨てられない。「供養」が必要なモノたち

遺品整理で最も心が痛むのが、「魂が宿っていそうなモノ」の扱いです。具体的には、この4つです。

  1. 仏壇・神棚
  2. 人形・ぬいぐるみ
  3. 写真・アルバム
  4. 手紙・日記

これらを「粗大ゴミ」として出すことに、私たちは本能的な抵抗を感じます。

結論から言えば、無理に捨てる必要はありません。「供養」という形で手放しましょう。

【体験談】「魂抜き」をしたら、仏壇が「ただの家具」になった日

祖父の家には立派な仏壇がありました。処分すると決めたものの、「バチが当たる」と親族全員が怖がり、誰も手をつけられません。

悩んだ末、お寺に相談し、「魂抜き/閉眼供養」という儀式をお願いしました。

読経してもらい、「故人の魂はもうここにはおらず、お位牌や天国へ移られましたよ」という法話を聞きました。

すると、不思議なものです。 あれほど怖くて触れなかった仏壇が、その日を境に「故人を祀ってくれていた、立派な木製の家具」に見えるようになったのです。

儀式のおかげで、私たちは「故人の魂をぞんざいに扱った」という罪悪感を持つことなく、感謝して仏壇を専門業者に引き取ってもらうことができました。

モノ別・具体的な供養の方法

  • 仏壇・神棚:
    • 魂抜き(閉眼供養)
      • まず、お寺や神社に依頼して「魂を抜く」儀式を行います。
        ※神棚の場合は「御霊抜き」
    • 処分
      • 儀式が終われば、それは「ただの箱」です。仏壇・仏具の専門業者に引き取ってもらうか、自治体のルールに従い粗大ゴミとして出せます。
  • 人形・ぬいぐるみ
    • 神社やお寺で行われる「人形供養(祭)」に持ち込むか、郵送で受け付けてくれるサービスを利用します。
    • 「日本人形協会」などが窓口になっています。
  • 写真・手紙
    • お焚き上げ
      • 神社やお寺で供養し、焼却してもらう方法です。
    • デジタル化(スキャン)
      • 私が最終的に選んだ方法です。
      • すべてのアルバムや写真をスキャン業者に送り、データ化(DVDやクラウド保存)してもらいました。
      • 実物は供養してもらい、データは親族全員で共有できるように。物理的な場所は取らず、思い出だけが残る、おすすめの方法です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「供養」は法律的な義務ではありません。あくまで、残された私たちが「心の整理」をするための儀式です。費用はかかりますが、この費用は「罪悪感を和らげるための安心料」だと考えてみてください。無理に自分で捨てて、後々まで「あの時ちゃんと供養すればよかった」と悔やむより、ずっと健全です。

罪悪感を減らす「捨て方」。リサイクルと寄付

「売るほどでもない」「供養するほどでもない」 しかし、「まだ使える」モノたち。

  • 大量の衣類
  • 食器、タオル
  • 日用品のストック

これらは「捨てる」のではなく、「寄付する」という選択肢があります。

  • NPO法人・支援団体
    • 特定の衣類(例:毛布、子供服)や日用品を集め、国内外の必要とする人々へ届けている団体があります。
  • 地域の福祉施設
    • タオルや日用品は、受け付けてくれる場合があります。

「ゴミ」として処分場へ行くのではなく、「誰かの役に立つ」という道筋が見えるだけで、これも罪悪感を大きく減らしてくれます。

最後の砦。「大量のゴミ」をルール違反せず、安く処分する方法

最終的に残った「捨てる」モノたち。

「自分でやる」場合、ここが最大の物理的ハードルです。

法律(ルール)を破れば、あなたが罰せられる可能性もあります。

絶対に守るべき法律とルール

  1. 自治体の分別ルールを「完璧」に守る
    • 燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ…あなたの地域のルールを徹底的に守ってください。
    • 体験談
      • 私は祖母の家で、指定のゴミ袋を100枚以上使いました。地域のゴミ集積所を占拠しないよう、数回に分けて出す配慮も必要でした。
  2. 粗大ゴミは「自治体」に申し込む
    • タンス、ベッド、棚など、大型の家具は「粗大ゴミ」です。
    • 必ず自治体の受付センターに電話かネットで申し込み、指定された料金の「処理券(シール)」をコンビニなどで購入し、貼り付けて出します。
  3. 「家電リサイクル法」対象品は”捨てられない”
    • エアコン、テレビ、冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機(衣類乾燥機)
      • これらは「粗大ゴミ」として絶対に出せません。
      • 法律で決められたリサイクル料金を支払い、指定の方法で処分する必要があります。
        ※例:購入した店に引き取ってもらう、自治体指定の業者に依頼する。

「不用品回収業者」の”無料”のワナ

「自分でやる」が限界に達し、大量のゴミ処分に困った時、「トラックで無料回収します」という業者に頼りたくなるかもしれません。

絶対に、頼んではいけません。

  • 「無料」のウソ
    • トラックに積み込んだ後、「積み込み料」「処分料」として高額な請求をされるケースが多発しています。
  • 不法投棄のリスク
    • 最悪なのは、その業者が「無許可」だった場合です。
    • 彼らが回収したあなたのゴミを山中などに不法投棄すると、ゴミの排出者である「あなた」が元の持ち主として特定され、原状回復費用を請求されたり、罰せられたりする危険があります。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

自治体(市町村)の許可なく、家庭のゴミを有料で回収することは法律で禁じられています。業者のトラックの荷台に「一般廃棄物収集運搬業 許可番号 第XXXX号」というステッカーが貼られているか、必ず確認してください。
※「産業廃棄物」の許可だけでは、家庭のゴミは運べません。


【参照リンク:廃棄物・リサイクルに関する公的機関】

法律違反にならないよう、正しい処分方法を必ず確認してください。


第2章のまとめ

  1. モノは「売る」「供養する」「寄付する」「捨てる」の4択で考える。
  2. 「売る」=「次に繋ぐ」と考え、罪悪感を減らす。
  3. 仏壇や写真は「供養」という儀式で、心の整理をつける。
  4. 家電リサイクル法と「無料」回収業者には、絶対に注意する。

これで、部屋は物理的に片付きました。

しかし、この作業のために、あなたはどれだけの「お金」と「時間」を使ったでしょうか?

「業者に頼んだら数十万円と聞いたけど、自分でやったら結局いくらかかったの?」

次の第3章では、私が実際に「自分でやった」結果かかった、生々しい「費用」と「時間」の全貌を公開します。

【第3章】「自分でやる」は本当に安い? 私が払った全費用と、失った時間のリアル

「自分でやればタダ同然」

それは、大きな間違いです。

遺品整理は「ただの掃除」ではありません。

「処分」と「手続き」には、想像以上のお金がかかります。

私が実際に払った「DIY遺品整理」費用の全明細

これは、私が祖母の2DKのアパートを片付けるために、実際に支払った費用の記録です。

  1. 自治体の指定ゴミ袋(大)
    • (10枚入×400円)× 20セット = 8,000円
      ※本当にこのくらい使いました。燃えるゴミ、燃えないゴミで種類も必要です
  2. ② 粗大ゴミ処理券(自治体)
    • タンス(大): 2,000円
    • 本棚(中): 800円
    • 布団(3組): 1,200円
    • その他(カーペット、棚など): 3,000円
    • 合計: 7,000円
  3. ③ 家電リサイクル券
    • 冷蔵庫(大): 4,730円
    • ブラウン管テレビ: 2,970円
    • 洗濯機: 2,530円
    • 合計: 10,230円
      ※これらは法律で決まっており、絶対に「粗大ゴミ」では出せません。
  4. ④ 仏壇の「魂抜き」供養料
    • お寺へのお布施: 30,000円
      ※第2章で解説した「罪悪感」を消すための費用です。
  5. ⑤ 仏壇本体の処分費
    • 専門業者への引き取り料: 15,000円
  6. ⑥ 交通費
    • 実家(アパート)への往復ガソリン代・高速代
    • (10往復): 約 20,000円
  7. ⑦ 清掃・梱包用具代
    • マスク、ゴム手袋、雑巾、ガムテープ、ダンボール
    • 合計: 約 5,000円
  8. ⑧ 【最大の落とし穴】余分に払った家賃:
    • 退去期限に間に合わず、延長した1ヶ月分の家賃
    • 60,000円

■ 総合計: 155,230円

…いかがでしょうか。

「ゴミ袋代くらい」と思っていたのに、ふたを開ければ15万円以上の現金が、私の財布から消えていきました。

特に痛かったのは、期限に間に合わず、誰も住んでいない部屋のために支払った家賃6万円です。

かかった「時間」は、金銭以上に重かった

費用だけではありません。「時間」という、二度と戻らないコストもかかります。

  • 作業人数
    • ほぼ私1人(週末に親族が2日だけ手伝い)
  • かかった日数
    • 週末(土日)を丸ごと使い、合計8日間
      ※1日平均8時間作業
  • 総労働時間
    • 8時間 × 8日 = 64時間

64時間。

時給1,500円のアルバイトをしたと仮定すれば、「96,000円分」です。

私はこの「見えない労働コスト」も支払っていたのです。

しかも、これは「作業時間」だけ。

実際には、第4章でお話しする「手が止まる時間」や、役所の手続き、ゴミ処理場への持ち込み時間など、目に見えない時間がさらにかかっています。

比較:もし「業者」に頼んでいたら?

では、もしこれを専門の「遺品整理業者」にすべて頼んでいたら、いくらかかったのでしょうか?

「みんなの遺品整理」に掲載されている800社以上のデータ(2025年時点)によると、遺品整理の費用相場は以下のようになっています。

間取り費用相場
1R・1K30,000円~80,000円
1LDK・2DK70,000円~250,000円
2LDK・3DK120,000円~400,000円
3LDK170,000円~500,000円

(出典:みんなの遺品整理「遺品整理の費用相場」

私の場合(2DK)は、**「7万円~25万円」**が相場です。

もし、モノが少ない部屋で、家電リサイクル料なども全部コミコミで「15万円」でやってくれる優良業者が見つかっていたら…。

私が自分で払った「155,230円」と、ほぼ変わりません。

私は、64時間という貴重な時間を使い、肉体と精神をすり減らした結果、業者に頼むのとほぼ同額(あるいはそれ以上)のお金を払っていたのです。

これが「自分でやる」ことの、不都合な真実です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

遺品整理で最も危険なのは「空き家」のまま放置してしまうことです。2023年12月に「空家等対策特別措置法」が改正され、管理が不十分な「管理不全空家」に指定されると、たとえ家が建っていても固定資産税の優遇(住宅用地特例)が解除されます。れにより、固定資産税が最大6倍になる可能性があります。「片付けが面倒だから」と放置すると、金銭的な大ダメージに繋がることを覚えておいてください。


【参照リンク:空き家・税金に関する公的機関】

「自分でやる」か「業者に頼む」かに関わらず、家を放置するリスクは知っておく必要があります。


第3章のまとめ

  1. 「自分でやる」場合も、ゴミ処分代、家電リサイクル代、供養料などで10万円以上の実費がかかる覚悟を。
  2. 最大の落とし穴は「退去期限」。家賃の延長は致命傷になる。
  3. 業者に頼む費用と比較すると、「自分でやる」が圧倒的に安いとは限らない。
  4. むしろ、自分の「労働時間(時給)」を考慮すると、赤字になる可能性すらある。

「じゃあ、お金も時間もかかるのに、なぜ私は『自分でやる』を選んだんだろう…」その答えは、次の第4章にあります。

これは、お金や効率の問題ではありません。

「自分でやる」を選んだ人が絶対に避けて通れない、「心の壁」。

思い出の品を前に手が止まり、涙が溢れ、作業が進まなくなる…その「辛さ」の正体と、乗り越え方について、私のすべてをお話しします。

【第4章】なぜ、手が止まるのか。遺品整理で「心が折れる」辛さと、乗り越え方

遺品整理の作業中、それは突然やってきます。

さっきまで機械的に「捨てる」「残す」を仕分けていた手が、一枚の写真、一着のセーター、一冊のノートを掴んだ瞬間、ピタッと止まる。

「あ…」

次の瞬間、あなたの意思とは関係なく、思い出が津波のように押し寄せ、息が苦しくなり、立っていられなくなる。

その辛さ、痛いほどわかります。

それは「あなたが弱い」からではありません。「自分でやる」と決めた人だけが向き合う、尊い「儀式」の始まりだからです。

私が挫折した「祖母のレシピノート」

私にも、手が止まって動けなくなった瞬間がありました。 祖母の家の台所。食器棚の奥から、一冊の古い大学ノートが出てきました。

表紙には、祖母の丸い字で「お台所」とだけ。

開くと、そこにはびっしりと、新聞の切り抜きや、走り書きのメモが貼られていました。 「筑前煮(ちくぜんに) 水400 しょうゆ大さじ3」 「〇〇(私の名前)が来た時用のハンバーグ」

それは、祖母が何十年もかけて作り上げた、家族のためのレシピノートでした。 最後のページには、かすれた字で「おとうさん(祖父)の好物」と書かれた、卵焼きの作り方が。

それを見た瞬間、私はその場に崩れ落ちました。

「ごめんね」
「まだ作ってほしかった」
「なんで、これをゴミとして仕分けようとしてるんだ」

罪悪感と、後悔と、取り戻せない時間への絶望で、声を出して泣きました。 その日、私はそれ以上、一切の作業ができませんでした。

手が止まる「正体」は、グリーフケア

なぜ、あんなに辛くなるのか。 それは、私たちがやっている作業が「遺品整理」という名の「グリーフケア(悲しみを癒す作業)」だからです。

故人のモノは、単なる「モノ」ではありません。

それは、故人が「確かにこの世界で生きていた証拠」であり、あなたとの「思い出のトリガー(引き金)」です。

  • セーターを手に取れば
    • 故人の温もりや匂いを思い出す。
  • 手紙を読めば
    • 元気だった頃の声を思い出す。
  • 趣味の道具を見れば
    • 楽しそうだった横顔を思い出す。

それらに触れるたび、あなたは「もう、この人はいないんだ」という厳しい現実を、何度も何度も突きつけられます。

辛くて当たり前です。 手が止まって当たり前です。

業者は、それを「作業」として冷静に処理できます。

しかし、「自分でやる」と決めたあなたは、それを「心の作業」として、一つひとつ受け止め、別れを告げているのです。

心が折れそうな時に、自分を救う4つの方法

では、手が止まり、涙で動けなくなった時、どうすればいいか。

「気合だ」なんて言いません。 具体的な「技術」で、あなたの心を守ってください。

1. 究極の避難場所「保留(思い出)ボックス」

第1章でも触れましたが、これがあなたの命綱です。

  • 「捨てられない」
  • 「でも、今すぐ必要でもない」
  • 「これを見ると涙が出る」

そう感じたモノは、一切悩まないでください。

すべてを「保留(思い出)ボックス」と書いたダンボールに、黙って放り込みます。

この箱は、開ける期限を決める必要はありません。

1年後でも、10年後でもいい。 あなたの心が、本当に「あの頃を笑って振り返れる」ようになるまで、封印しておいて構いません。

「今、決めなくていい」 この許可を自分に出すだけで、心は驚くほど軽くなります。

2. 「実物」は手放し、「記憶」だけ残す

「保留ボックス」にも入りきらない、大量のアルバム、手紙、子供の絵。 すべてを物理的に残すのは不可能です。

ここで有効なのが、「デジタル化(スキャン)」です。

私の「祖母のレシピノート」も、最初は保留ボックスに入れました。しかし、私は悩んだ末、スマートフォンのカメラで「全ページ」を撮影しました。

  • 写真は、データ化する。
  • 手紙も、スキャンする。
  • レシピも、撮影する。

そして、データだけを残し、実物は「ありがとう」と伝えて供養(お焚き上げ)に出しました。

「実物」を手放す罪悪感は、 「データとして、いつでも見返せる」という安心感で、和らげることができます。これは、現代だからこそできる、新しい供養の形です。

3. 「15分だけ」とタイマーをかける

「今日はリビングを全部やるぞ!」

そんな高い目標を立てると、辛いモノにぶつかった瞬間に、心が折れてしまいます。

目標は「15分だけ、やる」で十分です。

  • スマートフォンのタイマーを15分にセットする。
  • その15分間は、辛くても「仕分け」という作業にだけ集中する。
  • 15分経ったら、アラームが鳴ったら、たとえ中途半端でも、必ず手を止めて休憩する。

辛い作業は、短距離走の連続で乗り切るしかありません。

「15分なら頑張れる」 この小さな成功体験を繰り返すことが、あなたを最後まで導いてくれます。

4. 声に出して「ありがとう」を言う

これは、私が作業中に無意識にやっていたことです。

  • 「この服、よく着てたね。暖かそうだった。ありがとう」
  • 「この鍋、焦げてる。たくさん料理してくれたね。ありがとう」
  • 「この杖、頑張って歩いてたね。お疲れ様。ありがとう」

モノの一つひとつに「ありがとう」と声をかけ、感謝してゴミ袋に入れる。

馬鹿らしいと思うかもしれません。 しかし、「捨てる」という罪悪感を伴う行為が、「感謝して、送り出す」という尊い儀式に変わる瞬間でした。

あなたの言葉は、きっと故人に届いています。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

遺品整理は、故人のためであると同時に、「残されたあなた」のための作業です。あなたが罪悪感や後悔を抱えたまま、無理に作業を終えても、故人は喜びません。あなたが、故人との思い出を胸に、「区切りをつけて、前を向いて生きていく」こと。そのために、この辛い作業があるのです。 泣いてもいい。休んでもいい。 最後に「ありがとう」と笑って手を振るために、今、必死で戦っているご自身を、どうか誇りに思ってください。


第4章のまとめ

  1. 手が止まるのは、あなたが故人を想うからこその「グリーフケア」。
  2. 辛いモノは「保留ボックス」に入れ、「今、決めない」許可を出す。
  3. 「デジタル化」で、実物は手放し、記憶だけを残す。
  4. 作業は「15分だけ」と決め、自分を追い詰めない。

さて、ここまで「自分でやる」ことの辛さも、厳しさも、すべてお話ししてきました。

あなたは今、こう思っているかもしれません。

「やっぱり、私には無理かもしれない」
「こんなに大変なら、業者に頼んだ方がいいの…?」

その迷いに、私は真正面からお答えします。最終章は、「自分でやる」の限界と、あなたが「後悔しない」ための、最後の選択肢です。

【最終章】「自分でやる」の限界。あなたが”後悔しない”ための最後の決断

「最後まで、自分の手でやり遂げなければ」
「業者に任せるのは、故人に申し訳ない気がする」

その責任感の強さが、あなたをここまで動かしてきたのでしょう。

しかし、もしその責任感が、あなたの「時間」と「心」、そして「未来」を犠牲にしているとしたら。故人は、本当にそれを望んでいるでしょうか?

私が「白旗」を揚げた、冷蔵庫とエアコン

私にも、「もう無理だ」と白旗を揚げた瞬間があります。

それは、祖母の家の2DKがようやく片付き、最後に残った「大型冷蔵庫」と「エアコン」を前にした時でした。

冷蔵庫は、重すぎて1ミリも動かない。 アパートの狭い廊下を、どうやって曲がって出すのか、想像もつかない。 エアコンは、室外機と繋がっており、素人が外せばガス漏れや感電の危険がある。

第2章で書いた通り、これらは「家電リサイクル法」の対象品で、粗大ゴミにも出せません。

その時、私は悟りました。

「これは、私が“心”を込めてやる作業じゃない。専門知識を持った人が“技術”で処理する作業だ」と。

「自分でやる」の限界ライン

  1. 物理的な限界
    • 大型家具(タンス、ベッド、食器棚)の搬出。
    • リサイクル家電(冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン)。
  2. 時間的な限界
    • 第3章で書いた「退去期限」が迫っている。
    • 自分の休日だけでは、どう考えても間に合わない。
  3. 精神的な限界
    • 第4章の「グリーフケア」が重すぎて、日常生活に支障が出ている。
    • 遺品整理のことが頭から離れず、夜も眠れない。
  4. 特殊な限界
    • (万が一ですが)故人が亡くなってから時間が経ち、部屋が汚れている(特殊清掃が必要)。

これらのうち、一つでも当てはまったら。お願いです。もう、一人で頑張らないでください。

「0か100か」ではない。「ハイブリッド遺品整理」という賢い選択

私たちは、物事を「0(全部自分でやる)」か「100(全部業者に任せる)」かで考えがちです。

  • 0(全部自分で)
    • お金は浮くが、心と時間が死ぬ。
  • 100(全部業者)
    • 心と時間は楽だが、高額。そして「大事なものまで捨てられたら」という不安が残る。

どちらも、完璧な正解ではありません。

だからこそ、私が日本一のメディアとして提案したいのは、この「中間の選択肢」です。

ハイブリッド遺品整理

※「仕分け」と「処分」を切り離す考え方

遺品整理の作業は、大きく2つに分かれます。

  1. あなたの「心」と「財産」に関わる作業
  2. それ以外の「モノ」に関わる物理的な作業

答えはもうお分かりですね。

1番だけを「自分で」やり、2番を「業者に」任せる。

これが、「自分でやる」と決めたあなたが、時間・費用・心のすべてで後悔しないための最適解です。

▼絶対に「自分でやるべき」こと

  • 貴重品・重要書類の捜索(第1章)
    • あなたの財産を守るため
  • 形見・思い出の品の仕分け(第4章)
    • =あなたの心を守るため

▼迷わず「業者に任せるべき」こと

  • 仕分け後の「捨てる」と決めたモノすべての搬出
  • 大型家具・家電の処分
  • 「売る」と決めたモノの運び出し
  • 最後のハウスクリーニング

【体験談】私が最後に「業者」を呼んで、救われた話

私は結局、冷蔵庫とエアコンを前に、遺品整理業者(不用品回収業者)に電話しました。

「大型家電と、残った不用品をすべて引き取ってほしい」と。

来てくれた作業員2人は、ものの30分で、あれほど私を苦しめた冷蔵庫を運び出し、エアコンを取り外し、残ったゴミの山をトラックに積み込んで、去っていきました。

費用は「25,000円」。

最後の最後で費用はかかりましたが、それ以上に、

「あの作業で週末を丸一日潰さずに済んだ」
「怪我のリスクを負わずに済んだ」

という安心感で、心から救われました。

罪悪感は、一切ありませんでした。

なぜなら、一番大事な「祖母のレシピノート」や「アルバム」の仕分けは、私自身が泣きながら、心を込めてやり遂げたからです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「部分依頼」をする業者を選ぶ際も、油断は禁物です。第2章でも触れましたが、必ず「相見積もり(複数社から見積もりを取ること)」と、「一般廃棄物収集運搬業」の許可証の確認をしてください。「自分でやる」で費用を切り詰めてきた最後の最後で、高額請求や不法投棄トラブルに巻き込まれては、元も子もありません。


【結論】あなたが、笑顔で前を向くために

この連載を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

あなたが「自分でやる」と決めた想いは、何よりも尊いものです。 その想いがあったからこそ、あなたは故人の生きた証と、必死で向き合ってきたのです。

遺品整理のゴールは、部屋を空にすることではありません。

あなたが故人との思い出を胸に、「区切り」をつけ、明日から笑顔で前を向いて生きていくことです。

一番大切な「心の仕分け」は、あなたにしかできません。

しかし、仕分けが終わった「ただのモノ」を運び出す作業は、プロに任せたっていいのです。

あなたの貴重な人生の時間を、これ以上「過去の片付け」に使う必要はありません。

あなたは、もう十分に戦いました。 残りの物理的な作業は、あなたの未来の時間と体力をお金で買う「賢い選択」として、プロに任せることを、心からお勧めします。

それが、あなたの「自分でやる」という決断を、後悔なく完結させる、唯一の方法だからです。

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