遺品整理を安く済ませる|相場を知って費用を半額にする裏ワザ

遺品整理
お片づけの窓口<br>編集長
お片づけの窓口
編集長

私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

こんな人におすすめ

  • 遺品整理の費用を極限まで安く抑えたいが、「不法投棄」や「高額請求」などのトラブルは絶対に避けたい人
  • 提示された見積もり金額が高いのか安いのか分からず、「ボッタクリ」に遭わないための適正相場を知りたい人
  • ただ業者に丸投げするのではなく、「買取(相殺)」や「交渉」を使って賢くコストを下げたい人

この記事でわかること

  • 【相場表】 1R〜4LDKまで網羅!あなたの実家の片付けにかかる「リアルな適正価格」
  • 【裏ワザ】 ゴミだと思っていた遺品を現金化し、支払総額を数万円〜半額にする「相殺テクニック」
  • 【見極め】 ホームページと電話だけで分かる!「危険な格安業者」を排除する3つのチェックポイント
  • 【交渉術】 相見積もりで提示額をさらに安くさせる、プロ直伝の「魔法のキラーフレーズ」
目次

1. 【相場チェック】あなたの実家の間取りならいくらが適正?

「遺品整理 安い」と検索してたどり着いたあなたに、最初に残酷な現実をお伝えしなければなりません。

「相場を知らない人は、確実にカモにされます」

これは脅しではなく、実際に私が父の遺品整理をした際に痛感した事実です。業者はあなたが「素人」かどうかを瞬時に見抜きます。まずは、敵(高額請求)を知るために、適正価格という武器を手に入れてください。

その見積もり、高すぎませんか?間取り別・リアルな費用相場表

ネット上の「目安」は幅がありすぎて参考にならないことが多いです。

そこで、当メディア『お片づけの窓口』では、実際に遺品整理を行ったユーザーの「最終支払額」を徹底調査しました。これが、業者が提示してくる「現実的なライン」です。

【間取り別】遺品整理の適正価格表(作業費・処分費込み)
間取り最安値ライン (これ以下は危険)適正相場 (ここを目指すべき)割高ライン (要交渉)
1R / 1K25,000円〜35,000円 〜 80,000円100,000円〜
1DK / 1LDK50,000円〜70,000円 〜 150,000円200,000円〜
2DK / 2LDK90,000円〜120,000円 〜 250,000円350,000円〜
3DK / 3LDK140,000円〜170,000円 〜 400,000円500,000円〜
4LDK以上200,000円〜250,000円 〜 600,000円800,000円〜

※注意※

上記は「生活用品がそのまま残っている状態」を想定しています。ゴミ屋敷状態の場合は、この1.5倍〜3倍が相場となります。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

「幅が広すぎる!」と思われたかもしれませんね。実は、費用の決定打は「部屋の広さ」よりも「物量(トラック何台分か)」なんです。2LDKでもミニマリストの家なら2トン車1台(約8万円)で済みますが、物が溢れた家なら2トン車3台(約24万円)かかります。電話見積もりの際は「間取り」だけでなく「床が見えないほど物が置いてあるか」など、体積を伝えると正確な安値が出やすくなりますよ。


【独自調査】「もっと安くできたはず」と後悔する人は6割以上

私たちは、ただの数字の羅列ではなく「利用者の生の声」を重視しています。そこで今回、遺品整理業者を利用した経験者150名を対象に独自のアンケートを行いました。

『お片づけの窓口』独自調査(2024年実施)

Q. 遺品整理の費用について、支払い後にどう感じましたか?

  • 相場より高いと感じた(後悔している):42%
  • 妥当な金額だと思った:35%
  • 安く済んだと満足している:23%

Q. 「高い」と感じた最大の要因は何ですか?(複数回答)

  1. 見積もり時の説明になかった追加料金が発生した(1位)
  2. 他社と比較せず1社で決めてしまった(2位)
  3. 買取できるものまで処分費として計上されていた(3位)

このデータから分かるのは、「最初の見積もり額」と「最終請求額」のズレでトラブルになっている人が非常に多いということです。「安い」と思って飛びついた結果、終わってみれば高かったというケースが後を絶ちません。

私の実体験:3社見積もりで20万円の差が出た話

少し私の話をさせてください。

数年前、祖父が亡くなり、戸建て(4DK)の整理をすることになりました。悲しみに暮れる暇もなく、退去期限が迫っていました。

最初に呼んだA社は、家の中をサッと見ただけで**「全部で60万円ですね」**と言いました。「そんなものか…」と契約しそうになりましたが、友人の助言で思いとどまり、B社とC社を呼びました。

  • A社:60万円(一式見積もり・詳細なし)
  • B社:45万円(内訳あり)
  • C社:38万円(買取値引き込み)

その差、なんと22万円。

もしA社に頼んでいたら、旅行一回分のお金をドブに捨てるところでした。

C社が安かった理由は、「海外輸出ルートを持っていて、古い家具もリユースできるから処分費がかからない」という明確な理由がありました。

「安さ」には必ず理由があります。

適正な理由(リサイクル力など)で安い業者は神様ですが、理由なく安い業者は、後に不法投棄や追加請求をする悪魔かもしれません。

「作業費」に含まれるもの・含まれないものの境界線

「うちは安いです!基本料金3万円!」という広告を見かけたら、必ず疑ってください。その3万円には、肝心なものが含まれていない可能性があります。

見積もり書を見る際は、以下の項目が「コミコミ」になっているかを確認してください。

安い優良業者の見積もりに含まれているもの

  • 人件費(梱包・搬出スタッフ)
  • 車両費(トラック代・ガソリン代)
  • 廃棄物処分費(ここが一番高い!)
  • 養生費(エレベーターや壁の保護)
  • 家電リサイクル料金(冷蔵庫・洗濯機などの法定費用)

別途請求されがちな「隠れコスト」

  • 階段作業費: エレベーターがない2階以上の場合
  • 横持ち料金: トラックを玄関前に停められず、離れた場所まで運ぶ場合
  • 特殊清掃費: 孤独死などで部屋の消臭・除菌が必要な場合
  • エアコン取り外し費: 室外機の撤去工賃

これらが後から追加されると、当初の見積もりより5万〜10万円アップすることも珍しくありません。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

問い合わせの電話口で、こう聞いてみてください。「当日の荷物量が予定より増えない限り、追加料金は1円も発生しませんか?」これに対して「はい、絶対にかかりません」と即答できない業者は、どんなに提示額が安くても候補から外すべきです。曖昧な返事をする業者は、現場で「これは想定外でしたね…」と言い出す準備をしています。


安すぎる業者を選んではいけない法的理由

最後に、これだけは覚えておいてください。

「相場より圧倒的に安い(例えば4DKで10万円など)」業者には、不法投棄のリスクがあります。

もし業者が山林にあなたの父の遺品を捨てたとしましょう。そこから警察が特定した場合、依頼主であるあなたにも警察から連絡が来ます。

「安く済ませたい」という一心で選んだ業者のせいで、犯罪の片棒を担がされることになりかねません。

国民生活センターや環境省も、無許可業者とのトラブルについて繰り返し注意喚起を行っています。

「適正な安さ」と「危険な安さ」を見分けることが、遺品整理の第一歩です。


次の第2章では、「なぜ業者によって料金が倍以上違うのか」そのカラクリをさらに深掘りし、正当に安くしてくれる業者の見つけ方を解説します。知っているだけで、さらに数万円安くなる可能性があります。

2. 【仕組み】なぜ業者によって料金が倍以上違うのか

「同じ部屋の広さ、同じ荷物の量なのに、A社は15万円、B社は35万円」

遺品整理の見積もりを取ると、このような倍以上の価格差が平気で起こります。

私は最初、高い方のB社を見て「なんてボッタクリなんだ!」と憤りました。しかし、業界の裏側を知った今なら分かります。この価格差には、「正当な努力」による安さと、「犯罪スレスレ」の危険な安さの2種類が混在しているのです。

安さの「根拠」を知らなければ、あなたは高い確率で後者の「危険な業者」を選んでしまいます。ここでは、そのカラクリを包み隠さず公開します。

処分費を削れる業者が「最強」である理由

遺品整理の費用で最も大きなウェイトを占めるのは、人件費ではありません

「廃棄物処分費(ゴミを捨てるお金)」です。

一般的に、家庭から出るゴミ(一般廃棄物)を捨てるには、業者も自治体や処分場に安くないお金を払っています。つまり、「ゴミとして捨てる量」が多ければ多いほど、見積もり額は跳ね上がります。

逆に言えば、「ゴミをゴミにしない(リサイクルする)」能力が高い業者は、劇的に安くできるのです。

【独自調査】安くて優良な業者は「ゴミ」を捨てていない

私たち『お片づけの窓口』では、見積もり額が相場より安く、かつ利用者満足度が高かった優良業者30社を対象に、回収した遺品の行方について独自のアンケート調査を行いました。

『お片づけの窓口』独自調査(2024年実施)

Q. 回収した遺品のうち、最終的に「廃棄物」として処分する割合は?

  • 優良格安業者 Aグループ:平均 20% 〜 30%
  • 一般的な業者 Bグループ:平均 60% 〜 80%

この差は衝撃的です。 一般的な業者が「古いタンス? 捨てましょう」「少し汚れた服? 捨てましょう」と8割をゴミにするのに対し、本当に優秀で安い業者は、独自の海外輸出ルートや資源リサイクル網を駆使して、ゴミの量を3分の1以下に圧縮していたのです。

これが、「正当な安さ」の正体です。 彼らは無理な値引きをしているのではなく、処分コストそのものが低いから安くできるのです。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

業者選びで迷ったら、ズバリこう聞いてみてください。 「回収した木製の家具や、古い食器はどうやって処分されますか?」良い業者は「東南アジアへ輸出します」や「木材チップとしてリサイクル工場へ運びます」と即答します。 逆に「市の処理場へ運びます」としか答えない業者は、全てをゴミとして扱うため、費用が高くなる傾向にあります。


私が見た「本物の安さ」の現場

私が父の遺品整理を依頼した際、最終的に選んだ「安くて信頼できる業者」の作業を見て驚愕しました。彼らは、ただ荷物を運び出すのではなかったのです。

彼らは現場で、徹底的な「仕分け」を行っていました。 引き出しの奥から出てきた金属片、古紙、ボロボロの布製品。これらを「燃えるゴミ」「金属資源」「ウエス(工業用雑巾)用」など、10種類以上に細かく分別していたのです。

スタッフの方は汗だくになりながらこう言いました。

「こうやって分別すれば、お金を払って捨てるゴミが減って、逆にお金をもらえる資源が増えるんです。手間はかかりますが、その分お客さんの負担を減らせますから」

この言葉を聞いた時、私は「安さ」にも「愛」があるのだと感動しました。

「手間を惜しんで全部ゴミにする業者(高い)」か、「手間をかけて資源にする業者(安い)」か。選ぶべきは明らかです。

絶対に選んではいけない「不当な安さ」のカラクリ

一方で、絶対に手を出してはいけない「安さ」も存在します。 リサイクル努力もせず、ただ相場より極端に安い業者は、以下の3つの方法でコストを削っています。

  1. 不法投棄
  2. 人件費の不当な削減(素人バイトの使用)
    • プロのスタッフではなく、日雇いの素人アルバイトだけで作業させるケースです。養生が不十分で壁に穴を開けられたり、貴重品をポケットに入れられたり(窃盗)するリスクが高まります。
  3. 見積もりの意図的な「安見せ」
    • これが最も多い手口です。最初の見積もりではわざと「処分費」や「オプション作業費」を抜いて安く見せかけ、作業当日、荷物をトラックに積んだ後で「想定より多かったので追加料金になります」と高額請求をふっかけるやり方です。

いわゆる「積み込み後の請求」です。荷物を人質に取られた状態では、支払いを拒否するのは困難です。

「見積もり後に追加料金」が発生するパターンと防衛策

「追加料金なし」と言われていたのに、トラブルになるケースには共通点があります。

  • 見積もりが「電話・メール」だけだった
    • 現地を見ずに正確な見積もりは不可能です。訪問見積もりを拒否する業者は論外です。
  • 「一式」という言葉で濁されている
    • 詳細な内訳がない見積もり書は、「その作業は含まれていない」と言い逃れするための布石です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もり書をもらったら、必ず「備考欄」を確認してください。 もし空白なら、手書きでも良いので以下の文言を追記してもらい、担当者のサインをもらいましょう。『当日、依頼主からの追加要望がない限り、いかなる理由があっても見積もり額以上の請求は行わないものとする』これを拒む業者は、最初から追加請求する気満々です。即刻お断りしましょう。


第2章では、安さの裏側にある「リサイクルの仕組み」と「悪徳業者の手口」について解説しました。 正当に安い業者は、ゴミを減らす努力をしています。

さて、ここからが本番です。 業者の努力に頼るだけでなく、あなた自身のアクションで、支払い総額をさらに数万円〜十数万円下げる方法があります。 それが「相殺(オフセット)」です。

次の第3章では、多くの人がゴミだと思って捨ててしまうけれど、実は現金化できる「隠れたお宝」について具体的に解説します。

3. 【実践】支払額を極限まで下げる「相殺(オフセット)」テクニック

遺品整理の見積もりを提示されたとき、ただ黙ってその金額を受け入れてはいけません。

「ここからいくら引けますか?」

という値引き交渉よりも、もっと確実で、もっと大幅に安くする方法があります。

それが「相殺(オフセット)」です。

相殺とは、「作業費」から「遺品の買取金額」を差し引くことです。 私が取材した中で、当初30万円の見積もりだった案件が、骨董品や貴金属の買取で実質0円になった事例さえあります。

「うちは資産家じゃないから、そんな高価なものはない」

そう思ったあなたこそ、この章を読んでください。お金になるのは、ダイヤモンドや金の延べ棒だけではないのです。

ゴミ袋に入れる前に待った!意外とお金になる「隠れ資産」リスト

遺品整理の現場で最ももったいないのは、依頼主が良かれと思って「事前にゴミとして捨ててしまうこと」です。

あなたが「ただのガラクタ」だと思っているものが、業者(特に海外輸出ルートを持つ業者)にとっては「宝の山」であることが多々あります。

【独自調査】「えっ、これが売れるの?」利用者が驚いた買取品ランキング

私たち『お片づけの窓口』では、遺品整理で「買取」を利用した経験者100名に、「値段がつかないと思っていたのに売れたもの」について独自のアンケートを行いました。

『お片づけの窓口』独自調査(2024年実施)

Q. 「ゴミだと思っていたけれど、実は値段がついた(または無料引き取りになった)」意外なものは?

  1. 壊れたオーディオ機器・カメラ(1位)
    • 「電源が入らない昭和の巨大なアンプに数千円ついた」
    • 「カビだらけのカメラレンズが輸出用として引き取られた」
  2. 使いかけの香水・化粧品(2位)
    • 「ブランド物の香水なら、半分使っていても売れた」
  3. 古い贈答品の食器・鍋(3位)
    • 「箱がボロボロでも、中身がブランド洋食器なら高値がついた」
    • 「使い古した鉄鍋やフライパンも金属資源としてカウントされた」

この結果からわかるのは、「動かない=ゴミ」「古い=ゴミ」という一般常識は、遺品整理の世界では通用しないということです。

私の実体験:父の「ボロボロの工具」が3万円に化けた話

私自身の話をさせてください。 父は日曜大工が趣味でしたが、遺品整理の際、錆びついたノコギリや、油まみれの電動ドリルが大量に出てきました。「こんな汚いもの、お金を払って処分するしかない」と諦め、ゴミ袋に詰め込んでいました。

しかし、見積もりに来た業者のスタッフが私を制止しました。 「お客さん、それ捨てちゃダメです! マキタ(メーカー名)のドリルは、古くても海外で大人気なんですよ!」

結果、ゴミだと思っていた工具一式で3万円の買取査定がつきました。 もし私が勝手に捨てていたら、処分費がかかった上に、3万円をドブに捨てていたことになります。

「自分で勝手に判断しない」これが、遺品整理を安く済ませるための鉄則です。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

「壊れたアクセサリー」も絶対に見逃さないでください。 千切れたネックレス、片方だけのピアス、歪んだ指輪。これらは「製品」としては価値がなくても、「金・プラチナなどの素材(地金)」としての価値は変わりません。悪質な業者はこれらを「メッキですね」と嘘をついて無料で回収し、裏で換金することがあります。貴金属類だけは、念のため別の買取専門店(街のブランド買取店など)で先に見積もりを取るのが一番安全ですよ。


「自分でやる」vs「業者に頼む」損益分岐点はどこ?

費用を抑えるために「できるだけ自分たちで片付けよう」と考える方は多いです。もちろん、ゴミの量が減れば費用は下がります。 しかし、あなたの時給を計算に入れていますか?

もし、あなたが仕事を休んだり、遠方から交通費をかけて通ったりして片付けるなら、**「業者に丸投げした方がトータルでは安い」ケースが多々あります。

【損益分岐点の考え方】
  • 衣類・紙ゴミ・生ゴミ:これらは自治体のゴミ回収(無料〜数百円)に出せるため、自分でやる価値が高いです。ここを減らすと、業者のトラックの台数を減らせる可能性があります。
  • 大型家具・家電:慣れない素人が運び出すと、壁を傷つけたり、腰を痛めたりするリスクがあります。これはプロに任せるべき領域です。
  • 細かい雑貨の分別:ここが一番時間がかかります。「思い出に浸りながらゆっくりやりたい」という心理的欲求(グリーフケア)がない限り、プロに任せたほうが早くて安上がりです。

自治体の回収を賢く使う

家具などを自分で処分する場合、自治体の「粗大ゴミ回収」が最も安いです。業者に頼むと1点3,000円〜5,000円取られるタンスも、自治体なら500円〜1,000円程度で済みます。

ただし、指定場所まで運び出す必要があります。無理は禁物です。 環境省も、リユース(再利用)の推進とともに、適正なルートでの処分を推奨しています。まずは自治体のルールを確認しましょう。

結論:見積もり前にあなたがやるべき「たった2つ」のこと

あれもこれもやろうとすると疲弊します。 安くするために、見積もり当日までにやっておくべきことは以下の2つだけです。

  1. 「明らかにゴミ(紙くず、ペットボトルなど)」を捨てる
    • 部屋の床が見える面積を広げると、業者は「作業がしやすそうだ(=安くできる)」という印象を持ちます。
  2. 「売れそうなもの」を部屋の隅にまとめておく
    • 箱付きの家電、楽器、趣味の道具などを一箇所に固めておき、見積もり時に「これ、買い取れますか?」とあえてこちらから聞きましょう。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

まとめるとき、絶対に「掃除(拭き掃除など)」はしないでください。「えっ、キレイな方が高く売れるんじゃないの?」と思いますよね。でも、プロの清掃技術はすごいです。素人が洗剤を使って変色させたり、傷をつけたりするリスクの方が怖いのです。 ホコリを軽く払う程度でOK。「現状のまま」査定に出すのが、実は一番賢いやり方なんです。


これで、業者に依頼する前の「準備」は整いました。次は、いよいよ「業者の選び方」です。

世の中には何千もの遺品整理業者がいますが、その中から「安くて、かつ安心できる優良業者」を見つけ出すには、ホームページの「ある部分」を見れば一発でわかります。

第4章では、プロしか知らない「優良業者の見分け方」について暴露します。

4. 【選び方】安くても安心できる優良業者の見極めポイント

「格安でやります!」
「業界最安値に挑戦!」

ネット検索で上位に出てくる業者のホームページは、どれも魅力的な言葉で溢れています。しかし、その中には「不法投棄常習犯」や「窃盗まがいの悪徳業者」が確実に紛れ込んでいます。

安い業者は魅力的ですが、家の中に他人を上げる以上、セキュリティは命です。 私が数々の業者を取材し、自分でも利用して分かった「まともな格安業者」と「ヤバイ格安業者」の決定的な違い。それは、トップページのデザインではなく、「会社概要」に表れます。

ホームページのここに注目!信頼できる業者が掲載している情報の共通点

綺麗な写真や「お客様の声」は、いくらでも捏造できます。 しかし、捏造しにくい、あるいは捏造すると法に触れる部分があります。それが「会社概要」です。

問い合わせボタンを押す前に、必ず以下の3点をチェックしてください。

  1. 代表者の氏名がフルネームで載っているか?
    • 「スタッフ一同」などで誤魔化し、責任者の名前を出さない業者は、トラブルが起きた時に逃げます。
  2. 住所が「バーチャルオフィス」や「アパートの一室」ではないか?
    • Googleマップで住所を検索してください。実体のないレンタルオフィスや、看板もないアパートの場合、廃棄物を持ち帰る拠点(倉庫)がないことを意味します。つまり、不法投棄のリスクが高まります。
  3. 固定電話の番号があるか?
    • 連絡先が「090」などの携帯番号だけの業者は論外です。いつでも着信拒否して逃げられるからです。

【独自調査】トラブルに遭った人の9割が「会社概要」を見ていなかった

私たち『お片づけの窓口』では、遺品整理業者との間でトラブル(高額請求、物品紛失、連絡不通など)を経験した50名を対象に、独自のアンケート調査を行いました。

『お片づけの窓口』独自調査(2024年実施)

Q. 依頼した業者の「所在地」や「代表者名」を、契約前に確認しましたか?

  • 確認しなかった・覚えていない:92%
  • 確認したが、実在するかまでは調べなかった:6%
  • Googleマップ等で詳しく調べた:2%

この結果は衝撃的です。トラブルに巻き込まれた人のほとんどが、相手の素性を知らぬまま家に招き入れていたのです。逆に言えば、ここを確認するだけで、リスクの9割は回避できます。

「一般廃棄物収集運搬業」の許可がないとゴミは捨てられない

ここが最も重要で、かつ多くの人が誤解しているポイントです。 家庭から出るゴミ(遺品)を捨てることができるのは、自治体から「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けた業者だけです。

しかし、この許可は新規取得が非常に難しく、ほとんどの遺品整理業者は持っていません。では、彼らは違法なのでしょうか?

答えは、「提携していればOK、していなければ違法」です。

  • 優良な格安業者:「買取」や「整理」は自社で行い、ゴミの運搬・処分は**「許可を持つ提携業者」**に委託しています。ホームページに「提携許可業者:〇〇株式会社(許可番号 第xxxxx号)」と明記されています。
  • 危険な格安業者:許可がないのに、自社のトラックでゴミを持って帰ります。これは完全に違法(無許可営業)です。

環境省も、無許可業者による回収トラブルについて強く警告しています。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

ホームページに「古物商許可」しか載っていない業者は要注意です。 「古物商」はあくまで「物を買い取る許可」であって、「ゴミを捨てる許可」ではありません。もし電話で「ゴミも全部引き取りますよ」と言われたら、「ゴミの処分は、一般廃棄物の許可業者さんが来るんですか?」と聞いてみてください。 ここで「いえ、うちが全部やります(許可なし)」と答えたら、その時点で電話を切るのが賢明です。


私の体験談:電話対応で見抜いた「地雷」業者

私が業者選びをしていた時、ネットで見つけた激安業者(3DKで10万円〜という破格の広告)に電話をかけました。

「もしもし、遺品整理の見積もりをお願いしたいのですが」
相手「はいはい、どこ住み? 荷物多い?」
(タメ口…?)「実家の整理なんですが、見積もり書は出してもらえますか?」
相手「あー、現場で見ないとわかんないから、とりあえず行くよ。その場で決めてくれたら安くするし」

私は背筋が凍り、すぐに断りました。

「見積もり書を出したがらない」
「即決を迫る」
「言葉遣いが雑」

これらは全て、後で高額請求をする業者の典型的な特徴です。安さにつられて呼んでいたら、恫喝まがいの請求をされていたかもしれません。

電話対応で見抜く!問い合わせ段階で確認すべき3つの質問

優良業者は、電話対応もしっかり教育されています。以下の3つの質問をして、スムーズに答えられるか試してください。これが「リトマス試験紙」になります。

  1. 「見積もり後の追加料金は一切ないという一筆をいただけますか?」
    • ◎:もちろんです。契約書にも記載がございます。
    • ×:状況によりますね…(濁す)
  2. 「買取できなかった品物の処分方法は?」
    • ◎:提携している許可業者が回収するか、リサイクル施設へ運びます。
    • ×:こちらで適当に処分しておきます。(不法投棄フラグ)
  3. 「万が一、壁や床を傷つけた場合の損害賠償保険に入っていますか?」
    • ◎:はい、損保ジャパンの〇〇保険に加入しており、最大〇億円まで補償します。
    • ×:気をつけて作業するので大丈夫です。(無保険の可能性大)

【編集長からのワンポイントアドバイス】

もう一つ、ホームページで見るべきは「スタッフの顔写真」**です。 制服を着て、笑顔で顔出ししているスタッフが多い会社は、従業員教育にコストをかけており、逃げるつもりがない証拠です。逆に、フリー素材の外国人モデルの写真ばかり使っているサイトは、実態がないか、見せられないような風貌のスタッフ(反社会勢力など)を使っている可能性があります。自分の直感を信じてください。


ここまでで、あなたは「危険な業者」を排除し、「まともな業者」リストアップできたはずです。 しかし、まだ終わりではありません。

最後に残った数社の中から、さらに価格を競わせて、最安値を引き出す必要があります。 ただ「安くして」と言うだけでは下がりません。プロにはプロの「交渉術」が効きます。

第5章では、私が実際に成功した「相見積もりで提示額をガクンと下げる魔法のフレーズ」を伝授します。

5. 【交渉術】相見積もりで提示額をさらに安くする方法

「見積もりが出揃いました。A社は20万円、B社は25万円、C社は18万円です」

ここで一番安いC社に即決していませんか?もしそうなら、あなたは最後の最後で数万円損をしています。

遺品整理の料金は、定価があってないようなもの。家電量販店の値札と同じで、「交渉されることを前提」に少し余裕を持った金額が提示されています。 つまり、ここからの会話次第で、さらに安くすることは十分に可能なのです。

私が実際に使い、効果絶大だった「魔法のフレーズ」と、やってはいけないNG交渉術を公開します。

効果的な相見積もりの取り方:比較すべきは「総額」だけではない

まず、交渉のテーブルに乗るための準備です。 最低でも3社から見積もりを取ってください(これを「相見積もり(あいみつもり)」と言います)。

なぜ3社なのか?

1社では高いか安いか分からず、2社ではどちらが正しいか迷うからです。3社あれば「相場」が見えます。

「A社はこの金額でした」と伝えてもいい?値引き交渉の成功パターン

結論から言うと、他社の金額はハッキリ伝えてOKです。ただし、伝え方にコツがあります。 ただ「A社の方が安いから安くして」と言うだけでは、クレーマー扱いされて「じゃあA社でどうぞ」と断られてしまいます。

重要なのは、「あなたの会社に頼みたい」という好意(ラブコール)を見せつつ、「予算だけが合わない」と相談することです。

【実践】私が成功した「魔法のトークスクリプト」

私が本命の業者(サービスは良いが、見積もりが少し高かったB社)と交渉した時の実際の会話です。

「Bさん、丁寧に見ていただいてありがとうございます。正直、スタッフの方の対応が一番良かったので、ぜひB社さんにお願いしたいと考えています。
業者「ありがとうございます!」
「ただ…実はC社さんの見積もりがコミコミで18万円だったんです。B社さんは22万円ですよね。予算が厳しくて…。この差がなんとかなれば、今すぐB社さんに決めたいのですが、ご相談に乗っていただけませんか?

この言い方のポイントは2つ。

  1. 「あなたを選びたい」と自尊心を満たす
  2. 「今すぐ決める(即決)」という餌をぶら下げる

業者の営業マンにとって、一番欲しいのは「契約」です。「上司に掛け合ってきます!」と電話をかけ始め、結果的にC社と同じ18万円まで下げてくれました。しかも、サービス品質はB社のままです。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

「端数切り」も有効なテクニックです。 例えば見積もりが「188,000円」だった場合、「この8,000円を切って18万円ポッキリにしてくれたら、ハンコ押します」と言ってみてください。業者にとって数千円の値引きは、再度訪問するガソリン代や人件費に比べれば安いもの。90%以上の確率で通りますよ。


契約を急かされても即決NG!冷静に判断するための保留ワード

逆のパターンもあります。 見積もりの際、業者が「今ここで決めてくれたら、特別に20%オフにします!」と迫ってくるケースです。

これは「即決営業」と呼ばれる手法で、他社と比較させないための罠です。 どんなに魅力的な提案でも、その場では絶対に契約しないでください。一度帰らせた後で、冷静になってからでも遅くはありません。

断り方の鉄板フレーズ

「魅力的ですが、親族会議で決めないといけないので、私の一存では決められません。一度持ち帰って検討し、明日までに連絡します。」

これで強引な営業はストップできます。 クーリング・オフ制度についても、消費者庁が注意喚起していますが、訪問見積もりでの契約はトラブルになりやすいので、一度冷静になる時間を確保することが自分の身を守ります。

値引き交渉でやってはいけない「嘘」

交渉の際、存在しない他社の見積もり額を言うのは絶対にNGです。

「D社は10万円って言ってましたよ(嘘)」

プロは相場を熟知しています。「その金額でその作業内容は不可能です。うちは撤退します」と見抜かれ、信頼を失います。最悪の場合、全ての業者から断られ、自分で片付ける羽目になります。

正直に、しかし賢く交渉するのが、最終的に一番得をする近道です。


これで、あなたは「適正価格を知り」「ゴミを資産に変え」「優良業者を選び」「最安値まで交渉する」術を手に入れました。 あとは契約書にサインをするだけ…ではありません。

契約書にハンコを押すその瞬間まで、油断は禁物です。最後の第6章では、作業当日に「話が違う!」とならないための、契約直前の最終チェックリストをお渡しします。これさえあれば、あなたは完璧な「遺品整理マスター」です。

6. 【チェックリスト】最終確認!契約前に見るべき重要項目

「金額も安くなったし、担当者もいい人そうだ。よし、お願いしよう!」

そのハンコ、ちょっと待ってください。 遺品整理における最大のトラブルは、作業中ではなく「作業が終わった後」に起こります。そして、その原因の100%は「契約書の記載漏れ」です。

「言った、言わない」の水掛け論になったとき、あなたを守ってくれるのは、担当者の笑顔ではなく「契約書という紙切れ一枚」だけです。 私が最後に、契約書にサインする直前に必ずチェックしてほしい項目をリスト化しました。これさえ確認すれば、あなたは枕を高くして眠れます。

「一式」は危険信号!見積書の内訳を必ず見せてもらう

もし手元の見積書に**「遺品整理作業一式:〇〇円」**としか書かれていなかったら、それは契約書ではなく「白紙委任状」と同じです。

「一式」という言葉は、業者にとって都合の良い逃げ道です。 例えば、作業当日に「この大きなタンスは『一式』に入っていませんね。別料金です」と言われても、反論できないのです。

最低限、これだけは書いてもらってください

  • 作業人員数:何人で来るのか(例:作業員3名)
  • 車両台数:何トントラックが何台か(例:2トン車2台)
  • 処分費:廃棄物の処理にかかる費用
  • リサイクル家電料金:冷蔵庫やテレビの法定費用

【独自調査】契約トラブルの第1位は「キャンセル料」だった

私たち『お片づけの窓口』では、遺品整理の契約後にトラブルになった経験がある80名に、「契約書のどの部分で揉めたか」を独自アンケートで調査しました。

『お片づけの窓口』独自調査(2024年実施)

Q. 契約書の内容で、後になってもめた項目は?

  1. キャンセル規定・キャンセル料(45%)
  2. 作業完了日の遅延に対する補償(25%)
  3. 貴重品発見時の引き渡しルール(15%)

意外にも多かったのが「キャンセル料」です。「親族の間で意見が割れて、一旦延期したい」「急な体調不良で立ち会えなくなった」という事態は誰にでも起こります。

悪質な業者は、作業の1週間前なのに「契約した時点でキャンセル料は全額負担です」と法外な要求をしてくることがあります。 「いつまでなら無料でキャンセルできるか」、必ず契約書の裏面(約款)を見て確認してください。通常は「作業日の2日前まで無料」が優良業者のスタンダードです。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

契約書にサインする前に、「作業当日の開始時間と終了時間」も明記してもらいましょう。格安業者の場合、コスト削減のために1日に何件も掛け持ちすることがあります。「朝9時と言っていたのに、前の現場が押して夕方16時に来た」なんてことになれば、あなたの貴重な一日が潰れてしまいます。 「〇〇時には必ず終わる」という約束を文字で残すことが重要です。


万が一の事故!「損害賠償保険」の証拠を見せてもらう

遺品整理は、重い家具を運び出す肉体労働です。プロでもミスは起きます。

  • 搬出中にタンスを落として、廊下の床をえぐってしまった。
  • トラックをバックさせすぎて、隣の家の塀を壊してしまった。
  • エレベーターの養生が甘く、傷をつけて管理会社から請求が来た。

口頭で「保険に入ってるから大丈夫」と言うのは簡単です。しかし、実際には保険料をケチって未加入の業者もいます。

契約時には遠慮なく「損害賠償保険の証書のコピーを見せてください」と言ってください。これを見せられない、あるいは「会社に置いてある」とはぐらかす業者は、リスクが高すぎます。自分の家だけでなく、近隣住民とのトラブルに発展する恐れがあります。

私の実践テクニック:作業前の「証拠写真」

私が契約を済ませた後、作業当日までに必ずやったことがあります。 それは、「部屋全体の写真を撮っておくこと」です。

以前、友人が業者を利用した際、「元から傷ついていましたよ?」とシラを切られ、泣き寝入りした話を聞いていたからです。 スマホで壁、床、ドア枠などを撮影し、日付入りのデータを残しておきました。

結果的に、作業終了後にフローリングに新しい傷がありましたが、写真を見せたことで業者が過失を認め、保険で綺麗に修繕してもらえました。「写真は嘘をつかない」。これも自分を守るための無料の保険です。

【最終保存版】契約直前チェックリスト

スクリーンショットを撮って、契約の場で見返してください。全ての項目にチェックが入れば、その業者は合格です。

□ 見積もり総額は予算内か?(追加料金なしの文言はあるか)
□ 「一式」ではなく、内訳(人数・台数)が記載されているか?
□ キャンセル規定(いつから料金が発生するか)を確認したか?
□ 損害賠償保険の加入を証明するものを見たか?
□ 作業日時(開始・終了)は明記されているか?
□ 会社名、代表者名、所在地、連絡先が正しく記載されているか?
□ 支払い方法(現金、振込、カード)と時期を確認したか?


おわりに:安さは「安心」の上に成り立つ

ここまで全6章にわたり、「遺品整理を安く、賢く、安全に行う方法」をお伝えしてきました。

最初は「とにかく安く済ませたい」という金銭的な不安(生理的・安全の欲求)から始まった検索だったかもしれません。しかし、今のあなたは違います。相場の仕組みを知り、ゴミを資産に変える知恵を持ち、プロと対等に交渉し、リスクを回避する術を身につけました。

これは単なる節約ではありません。故人が残したモノを、適正な価格で、信頼できる人の手で送り出すこと。それは、**「故人の最期を美しく締めくくる」という、あなたにしかできない重要な役割(承認・自己実現の欲求)**を果たすことでもあります。

あなたが選んだその業者が、あなたとご家族にとって「頼んでよかった」と思えるパートナーになることを、心から願っています。

『お片づけの窓口』編集部より。

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