
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
【結論】粗大ゴミを家まで取りに来てもらう方法は2つ

「ベッドが重くて部屋から出せない」
「2階にあるタンスを一人で下ろせない」
「腰を痛めていて、収集場所まで運べない」
わかります。私も以前、古い本革のソファを捨てようとした時、夫婦二人で必死に動かそうとしましたが、重いうえに玄関の角を曲がれず、途方に暮れた経験があります。
こうした「自力で運び出せない」粗大ゴミを家の中まで取りに来てもらう方法は、結論から言うと「自治体」と「民間業者」の2つしかありません。
この章では、まずこの2つの選択肢が「あなたにとってどちらが最適か」を判断できるよう、それぞれの特徴と違いを徹底解説します。
1-1. 自治体(市区町村)の「運び出し収集」サービス
「自治体は、家の前(収集場所)までしか取りに来てくれない」と思っていませんか?
実は、多くの自治体で「家の中からの運び出し収集」サービス(「ふれあい収集」などの名称)が行われています。
ただし、これが最大のポイントですが、このサービスは「福祉」の一環であり、誰でも使えるわけではありません。
「家の中の物が運び出せない」
遠悩みであればこちらの記事もご参照ください
【利用できる方の主な条件例】
- 65歳以上の高齢者のみの世帯
- 障害者手帳をお持ちの方のみの世帯
- 妊婦や未就学児がいて、他に手伝う人がいない世帯
私の場合、この条件に当てはまらなかったので使えませんでした。
【料金】 自治体によって異なりますが、「無料」または「通常の粗大ゴミ手数料(数百円〜)のみ」で対応してくれる場合がほとんどです。民間業者に比べ、圧倒的に安価です。
【調べ方】 まずは、ご自身の自治体が実施しているか確認しましょう。 「(お住まいの市区町村名) 粗大ゴミ 運び出し」 「(お住まいの市区町村名) ふれあい収集」 などで検索してみてください。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

もしあなたが利用条件に当てはまるなら、迷わず自治体のサービスを利用しましょう。料金が格安で、自治体の職員や委託先(シルバー人材センターなど)が対応するため、安心感が違います。ただし、申し込みから収集まで1〜2週間かかる場合が多いので、急いでいる方には向きません。
1-2. 民間の「不用品回収業者」
自治体の運び出し条件に当てはまらなかった方(私のようなケース)、または「今すぐ」「土日に」捨てたい方の選択肢が、民間の不用品回収業者です。
検索すると「最短即日!」「トラック積み放題!」といった広告がたくさん出てきますね。
【メリット】
- 条件なし: 高齢者でなくても、人手が足りないだけでも、誰でも利用できます。
- スピード: 電話したその日に来てくれる「即日対応」や、土日祝日、夜間対応も可能です。
- 手間なし: 寝室や2階の部屋など、ゴミが置いてある場所から全て運び出してくれます。面倒な解体や分別も不要な業者が多いです。
- 対象品目: 自治体が回収しない家電リサイクル品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)やパソコンなども、粗大ゴミと「まとめて」持っていってくれます。
【デメリット】
- 料金が高い: 自治体と比べ、出張費・人件費・車両費などがかかるため、料金は数千円〜数万円と高額になります。
- 業者選びが難しい: 非常に多くの業者がおり、中には高額請求や不法投棄を行う悪質な業者も紛れています。(詳しくは第5章で解説します)
私が玄関から出せなかったソファは、結局この民間業者に頼みました。
電話して2時間後に作業員2名が来て、10分ほどで解体・搬出してくれました。
料金は1万円弱かかりましたが、「あのまま放置するストレス」から解放された価値はあったと感じています。
1-3. 【比較表】自治体 vs 民間|料金・スピード・手間で選ぶならどっち?
あなたがどちらを選ぶべきか、見やすいように一覧表にまとめます。
| 項目 | 自治体の運び出し | 民間の不用品回収業者 |
| 料金 | ◎ 圧倒的に安い (無料〜数千円) | △ 高い (数千円〜数万円) |
| スピード | × 遅い (申込から1〜2週間) | ◎ 非常に早い (即日・土日祝OK) |
| 利用条件 | △ 厳しい (高齢者・障害者など) | ◎ 誰でもOK |
| 運び出し | ◯ やってくれる | ◎ やってくれる |
| 解体・分別 | × 基本やらない | ◎ お任せOK |
| 対象品目 | △ 粗大ゴミのみ (家電リサイクルNG) | ◎ ほぼ何でもOK |
| 安心感 | ◎ 非常に高い | ◯ (※優良業者を選べば) |
この比較表で、ご自身の状況に合う方が見えてきたでしょうか?
もし「自治体は使えない」「今すぐ捨てたい」という理由で民間業者を選ぶことになった場合、一番の不安はやはり「料金」ですよね。
次の章では、その「家まで来てもらう料金」が一体いくらかかるのか、料金体系の裏側と、追加請求されないための見積もり方法を徹底解説します。
【料金の全貌】家まで回収、結局いくらかかる?

自治体の運び出しサービスが使えないと分かり、いざ民間業者を調べると「軽トラ積み放題 9,800円!」「基本料金 3,000円~」といった広告が目に入ります。
でも、「~(から)」という表示が一番怖いですよね。
私が以前、あの玄関を通らなかったソファを頼んだ時も、電話で「1万円弱です」と言われ、「当日になって『やっぱり解体が必要なので+5,000円です』とか言われたらどうしよう」と、作業が終わるまで内心ヒヤヒヤしていました。
この章では、その料金の「カラクリ」と、当日追加料金を請求されないための鉄壁の防御策(見積もり方法)を徹底解説します。
家の粗大ゴミについて詳しく知りた方はこちらの記事をご参照ください
2-1. 料金体系の内訳(基本料・出張費・作業費は別?)
民間業者の料金は、自治体のように「タンス 1,000円」と決まっているわけではありません。
ほとんどの場合、以下の合算で決まります。
料金 = ①基本料金 + ②品目ごとの処分費 + ③オプション費
① 基本料金(または出張費・車両費)
スタッフがトラックであなたの家に来るための費用です。 相場:3,000円~5,000円 ※「基本料金0円」と謳う業者は、その分を②や③に上乗せしていることがほとんどです。
② 品目ごとの処分費 ソファ、ベッド、タンスなど、モノ自体を処分する費用です。 相場:モノの大きさによりますが、1点 3,000円~10,000円程度。
③ オプション費(作業費など) これが一番の「変動要因」です。
- 運び出し作業費: 2階からの階段下ろし、吊り下げなど。
- 解体作業費: ベッドや大型家具の解体。
- スタッフ追加費: 1名で運べない場合の追加人件費。
私が頼んだ1万円弱のソファは、おそらく「①基本料 3,000円 + ②ソファ処分費 4,000円 + ③解体・作業費 3,000円」といった内訳だったのだと後から分析しました。
料金について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
2-2. 要注意!「軽トラ積み放題」のホントの積載量と追加料金
「9,800円で全部持って行ってくれるなら安い!」と飛びつきたくなる「軽トラ積み放題」。 これは、私が一番警戒したプランです。
なぜなら、この「積み放題」には多くの「ワナ」が隠れているからです。
- ワナ①:「荷台のあおり(側面)の高さまで」が上限
広告では山盛りに積んでいますが、9,800円のプランは「荷台のフチ(高さ約30cm)まで」という規定がほとんど。それを超えると「超過料金」が発生します。 - ワナ②:「作業費・人件費は別途」
9,800円はあくまで「トラックの荷台使用料+処分費」。家の中から運び出す「作業費(例:スタッフ1名3,000円~)」が別料金になっているケースです。 - ワナ③:「対象品目が限定されている」
「積み放題プランに、ソファやベッド、家電リサイクル品は含まれません」というパターンです。
軽トラでの粗大ゴミ処分、業者と自分でどっちがお得?
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

「積み放題」は、ダンボールや小さな棚など、「軽くてかさばるゴミ」が大量にある場合にのみ有効です。重い家具や家電がメインの場合は、逆に「品目ごと」に見積もってもらった方が安くなることも多いので、必ず両方のパターンで見積もりを取りましょう。
2-3. 当日の高額請求を回避!「確定見積もり」をもらう方法
では、どうすれば「当日になって料金が跳ね上がる」のを防げるのか。 方法は一つだけです。
「作業開始前に、追加料金一切なしの『確定見積もり』を(書面やメッセージで)もらうこと」です。
私がソファを頼んだ時に実践した手順を紹介します。
【高額請求を100%回避する手順】
- 電話やネットだけで決めない
「タンス1点です」と口頭で伝えても、業者は「現物を見たら予想より大きかった」と言い訳できます。 - 写真や動画を送る(LINE見積もりが最強)
一番手っ取り早いのがLINEやメールでの見積もりです。- 捨てるモノの写真
- モノが置いてある部屋の写真
- (最重要)玄関や廊下、階段など「運び出すルート」の写真 これらを送ることで、「通路が狭いから」という当日の言い訳を封じます。
- 「魔法の言葉」で確認する
業者から金額が提示されたら、必ずこう確認してください。
「この金額は、当日追加料金が一切発生しない『確定金額』ということで間違いないですか?」 - 証拠を残す
電話なら録音、LINEやメールならそのメッセージが「証拠」になります。 「はい、確定です」という言質(げんち)を取ってから、正式に依頼しましょう。
こうした見積もりトラブルは非常に多く、国民生活センターも注意を呼びかけています。
「無料」や「格安」という言葉に惑わされず、必ず「総額いくらかかるのか」を確定させてから契約してください。
高いと感じたら、こちらの記事をご覧ください
(参照:独立行政法人国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」)
料金の不安が解消されたところで、次は「どれだけ楽できるのか?」というサービス内容の核心に迫ります。 「玄関先まで」なのか、「寝室まで」来てくれるのか。その決定的な違いを解説します。
どこまで「楽」できる?サービス内容と手間の比較

料金の不安が解消されたら、次は「で、私は一体どこまで“楽”をしていいの?」という手間の問題です。
私が昔、古いダブルベッドを捨てようとした時のこと。
「せめて解体して、パーツだけでも廊下に出そう」と六角レンチで格闘したのですが、ネジが固着していてビクともしない。30分汗だくになって、結局あきらめました。
「家まで回収」サービスに私たちが求めているのは、まさに「この面倒な作業を丸ごと放棄できるか」です。
3-1. (最重要)寝室・リビングから運び出してくれる?玄関先まで?
結論から言います。
優良な民間業者は、あなたが指定した場所(寝室、2階の部屋、リビング)からそのまま運び出してくれます。
これが、自治体の「運び出しサービス」との決定的な違いです。
- 民間業者
設置場所(部屋の中)からスタート。
あなたは「あれです」と指をさすだけです。 私がソファを頼んだ時も、作業員の方が「ああ、これですね。ここで解体して搬出しますね」と、私はただ見ているだけでした。
この「何もしなくていい」ことこそが、サービスの本質です。 - 自治体のサービス
自治体にもよりますが、「玄関先(家の外)までは出してください」というルールの場合があります。
また、家の中まで入ってくれる場合でも、「1階にあるもののみ」といった条件が付くことも。
これでは、2階のベッドやタンスを運べない私たちの悩みは解決しません。
3-2. 即日・土日祝・夜間でも来てくれるか
これも民間の圧勝です。彼らは「あなたの都合」に合わせます。
- 即日対応
「新しいソファが明日の午前に届く!古いソファを今日中に捨てないと置く場所がない!」 こんな緊急事態に対応できるのは民間業者だけです。電話して数時間後に来てくれることも珍しくありません。
即日に来てもらう方法はこちらの記事をご参照ください
- 土日祝・夜間対応: 「平日は仕事で立ち会えない」 私もそうですが、これが大半の人の本音でしょう。土日や、仕事終わりの夜間に来てくれるのは非常に助かります。
一方、自治体サービスは完全に「お役所のカレンダー通り」です。 「収集は、申し込みから2週間後の水曜日の午前」といった指定をされるため、こちらが有給休暇を取るなどして予定を合わせる必要があります。
3-3. 面倒な「解体」「分別」「梱包」は全部お任せできる?
はい、これらも全部お任せできます。
「家まで取りに来てくれる」という言葉には、これらの「付帯作業」も含まれていることがほとんどです。
- 解体(一番面倒な作業): 私が挫折したベッドの解体、大型タンス、ネジで固定された棚など、素人では工具も時間もない作業を、プロが電動工具であっという間に解体してくれます。
解体の相場について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
- 分別・梱包: 「タンスの中の古い服、どうしよう」「棚の中の小物も分別しないとダメ?」 その必要はありません。「中身ごと(そのまま)持っていってください」と依頼できる業者が大半です。 (※ただし、見積もり時に「中身も込み」と伝えないと、当日の追加料金の原因になります)
- 家の養生(ようじょう): 優良業者であれば、運び出す際に家の壁や床を傷つけないよう、専用の毛布やシートでしっかり「養生」してくれます。

編集長からのワンポイントアドバイス
この「どこまでやってくれるか」は、料金に直結する最重要ポイントです。見積もりを取る際(第2章参照)に、「解体費も含まれていますか?」「分別しなくて大丈夫ですか?」と必ず確認しましょう。「何もしなくていい」ことを確認してから依頼するのが鉄則です。
さて、「料金」と「手間」がクリアになりました。 次に、「そもそも、自治体が持って行ってくれないモノ(家電やパソコン)も、ついでに回収してくれるのか?」という疑問を解決します。
回収できるモノ・できないモノ
「家まで来てもらう」サービスの料金と手間がわかったところで、次に浮かぶ疑問は「何を」持っていってもらえるのか、ですよね。
「せっかく高いお金を払って家まで来てもらうんだから、あのデカいベッドだけじゃなく、ついでにベランダに放置している古いテレビも持っていってほしい」
私が民間業者を頼んだ時も、まさにそう考えました。 この章では、回収品目の「範囲」について解説します。
4-1. ベッド1点だけでも頼める?
結論:はい、まったく問題ありません。
「トラック積み放題」の広告が目立つため、「たくさんないと頼んじゃいけないのかな?」と不安になるかもしれません。
ですが、思い出してください(第2章)。業者の料金体系は「基本料金+品目ごとの処分費」が基本です。彼らにとって、ベッド1点やソファ1点だけの回収は、ごく普通の「通常業務」です。
私自身、玄関から出せなかったソファ1点だけを依頼しましたし、友人は引越し時に「どうしても解体できない」とロフトベッド1点だけを頼んでいました。
「1点だけですみません」と恐縮する必要はまったくありません。堂々と見積もりを依頼しましょう。
4-2. 自治体が回収しない家電(テレビ・冷蔵庫等)やパソコンもOK?
結論:はい、民間業者なら「まとめて」回収OKです。
これが、民間業者に頼む最大のメリットの一つです。
自治体の場合、
- 粗大ゴミは「粗大ゴミ受付センター」へ
- テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンは「家電リサイクル受付センター」へ
- パソコンは「メーカー」へ
…と、窓口がバラバラで非常に面倒です。 特に家電リサイクル法対象品は、郵便局でリサイクル券を買い、指定の引取場所へ自分で運ぶ必要があり、「家から出せない」私たちにとっては絶望的です。
その点、民間業者は「全部まとめて」持っていってくれます。
- 2階の寝室から「ベッド」(粗大ゴミ)を運び出し
- 1階のリビングから「テレビ」(家電リサイクル品)を運び出し
- キッチンの隅から「冷蔵庫」(家電リサイクル品)を運び出し
これらを1回の訪問で、すべて「家の中から」回収してくれるのです。

編集長からのワンポイントアドバイス
なぜ民間業者は家電も回収できるのか? それは彼らが「古物商」の許可や、リサイクル業者との提携ルートを持っているからです。ただし、これらの処分には正規の「リサイクル料金」+「収集運搬費」が上乗せされます。見積もり時には、必ず「家電も含む総額」を確認してください。
4-3. 粗大ゴミ以外の不用品・生活ゴミも「丸ごと」回収可能か
結論:対応できる業者が多いですが、「条件」と「許可」の確認が必須です。
「引越しで出た大量のゴミ」「実家の片付け」などで、粗大ゴミも、服も、食器も、雑誌も、中身の入ったスプレー缶も…と、分別していないゴミが大量にあるケースです。
いわゆる「ゴミ屋敷」の片付けに近い状態ですね。
こうした場合、民間業者の「トラック積み放題プラン」が真価を発揮します。 作業員が家中の不用品をトラックに詰め込み、文字通り「丸ごと」片付けてくれます。
【ただし、超重要!】
この「生活ゴミ(一般廃棄物)」を料金をもらって回収するには、自治体の「一般廃棄物収集運搬業」の許可が絶対に必要です。(詳しくは次の第5章で!)
この許可がない業者が生活ゴミを回収するのは「違法」です。 もし「丸ごと回収」を頼みたい場合は、業者のウェブサイトにこの許可番号が記載されているか、必ず確認してください。
さて、料金、手間、回収品目がすべてクリアになりました。 しかし、一番大事なことが残っています。
それは、「どうやってその『安心できる業者』を選べばいいのか?」です。 次の最終章では、高額請求や不法投棄を行う悪質業者を100%見抜き、優良業者だけを選ぶための「鉄壁のチェックリスト」を解説します。
(最重要)安心な業者の見極め方とトラブル回避術
これまでの章で、料金の相場や、どこまで楽ができるかは分かりました。 しかし、これらすべての前提を覆す「最悪の事態」があります。
それが、悪質な業者に当たってしまうことです。
家の中まで来てもらう以上、料金トラブルだけでなく、「不法投棄に加担させられる」「家を傷つけられる」といったリスクもゼロではありません。
私自身、昔「無料で回収します」とアナウンスしながら走るトラックを呼び止め、古い自転車を頼もうとしたことがあります。すると「無料ですが、出張費として3,000円かかります」と言われました。
「無料じゃないじゃないか」と断りましたが、非常に威圧的な態度で怖い思いをしました。
この最終章では、あなたの不安を完全に取り除くため、悪質業者の手口と、優良業者だけを選ぶ「鉄壁のチェックリスト」を解説します。
5-1. 「無料回収」のカラクリと高額請求の手口
なぜ、あれほど怖い思いをした「無料回収」のトラックや、「無料」と謳うチラシが後を絶たないのか。 それは、彼らにとって最も儲かる「手口」だからです。
【「無料」のカラクリと典型的な手口】
- 「無料」で油断させる 「無料なら」と気軽に声をかけると、すぐに作業員が家に入り、何も言わずにトラックに粗大ゴミを積み込み始めます。
- 積み込み「後」に請求する 積み込みが終わり、断れない状況になってから、「無料なのは回収費だけです。処分費と人件費で5万円かかります」と高額な請求書を出してきます。
- 威圧的な態度で断らせない 「もう積んだんだから払ってもらわないと困る」「今から下ろすなら、下ろす作業費がかかる」と高圧的な態度で迫り、恐怖心から支払わせてしまいます。
これは詐欺に等しい行為であり、実際に多くのトラブルが国民生活センターに寄せられています。 絶対に「無料」という言葉を信用してはいけません。
(参照):環境省「無許可」の回収業者を利用しないでください!
5-2. 優良業者の選び方チェックリスト(保険・口コミ)
では、どうすれば「合法」かつ「良心的」な優良業者を見つけられるのか。 私がソファを頼んだ時にクリアした基準、そしてプロとして絶対に外せないポイントをチェックリストにまとめました。
見積もりを依頼する前に、必ずこれを確認してください。
【優良業者の見極めチェックリスト】
□ 1. (最重要)「一般廃棄物」の許可を持っているか これが命綱です。家庭ゴミ(粗大ゴミ)を有料で回収するには、市区町村の**「一般廃棄物収集運搬業」**の許可が必須です。
- ダメな例①:「産業廃棄物」の許可 → これは「企業」のゴミを運ぶ許可証です。家庭ゴミは運べません。
- ダメな例②:「古物商」の許可 → これは「中古品を売買」する許可証です。「処分(ゴミ)」を扱う許可ではありません。
業者のウェブサイトの「会社概要」ページを見て、「〇〇市 一般廃棄物収集運搬業 許可 第12345号」といった記載があるか必ず確認してください。
□ 2. 会社の住所・電話番号が明記されているか 悪質業者は足がつくのを恐れ、住所を曖昧にしたり、携帯電話の番号しか載せていなかったりします。 Googleマップでその住所を検索し、実際に会社(事務所)が存在するかも確認しましょう。
□ 3. 「損害賠償保険」に加入しているか タンスを運び出す際に、家の壁や床を傷つけられたら? 優良業者は、万が一の事故に備え「損害賠償保険」に必ず加入しています。 ウェブサイトに記載がない場合は、「家を傷つけた場合、保険は適用されますか?」と見積もり時に聞いてください。
□ 4. 口コミ(レビュー)が具体的か 業者のサイト内の「お客様の声」は信用しないでください(良いことしか書けません)。 見るべきは、Googleマップの口コミや、外部のレビューサイトです。
- 良い口コミ: 「見積もり通りの金額だった」「作業が丁寧で養生(ようじょう)もしてくれた」
- 悪い口コミ: 「当日になって追加料金を請求された」「態度が高圧的だった」

編集長からのワンポイントアドバイス
あなたが支払ったお金が、不法投棄の資金源になる可能性すらあります。「家の中に入れる」ということは、それだけ厳しく業者を選ぶ責任がある、と心得てください。
まとめ:あなたの状況別おすすめの頼み方
ここまで、「自治体」と「民間」という2つの選択肢、それぞれの料金、手間、そして悪質業者を見抜く方法まで、すべてを解説してきました。
私自身、あの重いソファを前に途方に暮れた時、「料金は高くても、今すぐこのストレスから解放されたい」という思いで民間業者を選びました。
最終章として、あなたが今どの状況にいるのか、どの選択肢がベストなのかを、ここで明確に診断します。
【状況1】安さ最優先。急がないし、条件にも合う人
→ 迷わず「自治体(市区町村)の運び出しサービス」を使いましょう。
あなたが以下の条件に当てはまるなら、民間業者に高いお金を払う必要はありません。
- 利用条件: 「65歳以上の高齢者世帯」「障害者手帳がある」など、自治体の運び出し条件を満たしている。
- スピード: 「収集が2週間後」でもまったく構わない。
- 品目: 捨てるのは粗大ゴミ(家具など)だけで、家電リサイクル品(テレビ・冷蔵庫など)は無い。
【今すぐやること】 「(お住まいの市区町村名) 粗大ゴミ 運び出し」 「(お住まいの市区町村名) ふれあい収集」 で検索し、あなたの自治体の窓口に電話で相談してください。
【状況2】今すぐ捨てたい!条件が合わない・面倒な人
→ 「優良な民間業者」を探しましょう。
以下に1つでも当てはまるなら、民間業者の出番です。
- スピード: 「即日」「今週末」など、収集を急いでいる。(引越しが迫っているなど)
- 利用条件: 自治体の運び出し条件に当てはまらない。
- 手間: 「解体」「分別」「梱包」など、面倒な作業をすべて丸投げしたい。
- 品目: 粗大ゴミと一緒に、家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機)やパソコンもまとめて捨てたい。
- 場所: 2階の部屋や、階段が狭いなど、運び出しが困難な場所にある。
【今すぐやること】 第5章の「優良業者の見極めチェックリスト」をもう一度開き、それを片手に見積もり依頼を開始してください。

編集長からのワンポイントアドバイス
最終的な選択は、「料金」か「利便性」かのトレードオフです。しかし、絶対に妥協してはいけないのが「安全性」です。民間業者を選ぶ際は、5,000円安い業者より、第5章のチェックリストをクリアした業者を選んでください。目先の安さに飛びついて高額請求されるのが、最悪の結末です。
この記事が、あなたの「運べない」という悩みを安全かつ確実に解決する一助となれば幸いです。














