
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
「ベッド回収 3,000円~」
「ソファ処分 2,000円から」
こんな表示がたくさん出てきますよね。
でも、ちょっと待ってください。 その金額だけで、本当に業者は家まで来て、重い粗大ゴミを運んでくれるのでしょうか?
答えは「ノー」です。
業者の料金は非常に分かりにくく、「総額でいくらかかるのか」を最初につかんでおかないと、100%失敗します。
この記事から始まる特集では、粗大ゴミの「処分費用」について、日本一分かりやすく、そして徹底的に解剖していきます。
まずは、料金の「土台」となる2つの重要なポイント、「基本料金」と「最低利用料金」から見ていきましょう。
- 1-1. 基本料金・出張費の有無
- 1-2. 最低利用料金(1点だけでも頼めるか)
- 2. 【単品】品目ごとの具体的な回収料金
- 2-2. 家電リサイクル品(冷蔵庫・洗濯機など)の料金
- 2-3. リサイクル料金・収集運搬費は含まれているか
- 3. 【パック】積み放題プランとの比較
- 3-2. 単品よりお得になる点数の目安
- 3-3. パックプランの対象範囲(粗大ゴミ以外もOKか)
- 4-1. 搬出作業費(部屋からの運び出し)
- 4-2. 階段料金(エレベーターなしの場合)
- 4-3. 解体作業費(ベッド・大型家具など)
- 4-4. 作業員の追加料金(重量物の場合)
- 5. 見積もり・支払い時の注意点
- 5-2. キャンセル料・見積もり料の有無
- 5-3. 「無料回収」の信頼性(別途作業費がかからないか)
- 5-4. 買取による処分費用との相殺は可能か
- 6. 粗大ゴミ費用の総まとめ Q&A
- 終わりに:もう「言い値」で払うのはやめましょう
1-1. 基本料金・出張費の有無

まず知っておくべきは、多くの業者が「品物代」とは別に「基本料金」を設定しているという事実です。
基本料金とは? トラックであなたの家に向かうための「出張費」や「ガソリン代」「車両費」などをまとめたものです。
相場としては、3,000円~5,000円くらいが一般的です。
つまり、 「ソファ処分 2,000円」と書いてあっても、 実際にかかるのは、
基本料金 3,000円 + ソファ代 2,000円 = 総額 5,000円
となるケースが非常に多いのです。
「基本料金0円」の落とし穴
もちろん、「基本料金0円!」とアピールしている業者もいます。
これは一見お得に見えますが、注意が必要です。 0円にしている分、ベッドやソファなどの「品物代」が、他の業者より割高に設定されている可能性が高いからです。
【体験談】安さにつられて失敗
私自身、以前引越しの際に「タンス回収 4,000円(A社)」と「タンス回収 2,500円(B社)」の2社を見つけ、迷わずB社に電話したことがあります。
しかし、B社は「基本料金が別途5,000円かかります」とのこと。 総額は7,500円です。
慌ててA社に電話し直すと、「うちは基本料金コミコミで4,000円です」と言われました。
表面的な安さに飛びつくと、結果的に損をしてしまう典型的なパターンです。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

料金を見るときは、必ず「総額」で比較してください。電話やメールで見積もりを取る際、「基本料金や出張費はすべてコミコミですか?」とハッキリ聞くことが、トラブルを防ぐ第一歩です。
1-2. 最低利用料金(1点だけでも頼めるか)

次に「粗大ゴミ1点だけ」を捨てたい場合に立ちはだかる壁が、「最低利用料金」です。
最低利用料金とは? 「ご依頼は、合計〇〇円以上から承ります」という、業者が設定した「足切りライン」のことです。
業者も商売ですから、トラックと人を動かす以上、採算が取れる最低ライン(例:5,000円や8,000円)を決めているのです。
【体験談】椅子1脚が捨てられない…
私も経験がありますが、古くなったオフィスチェア(1脚)だけを捨てたくて業者に電話したことがあります。
その椅子の単品回収料金は「1,500円」と書いてありました。 しかし、電話口で言われたのは、
「すみません、うち は最低利用料金が5,000円からになってまして…」
という言葉でした。
つまり、1,500円の椅子1脚だけを捨てるために、結局5,000円を支払うか、あるいは「5,000円に達するまで、他にも捨てる粗大ゴミはありませんか?」と聞かれることになります。
「1点だけ」「安く」捨てたい、というニーズと、業者の採算ラインが噛み合わない瞬間です。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

もし粗大ゴミが1点だけなら、業者に頼むのは割高になる可能性を覚悟してください。電話したついでに「あと何点か足した方がお得ですか?」と聞き、家の中を見渡して他にも捨てるものがないか探してみるのが賢明です。
料金の基本構造がわかったところで、次の章では、いよいよ皆さんが一番知りたいであろう「ベッド」や「ソファ」など、品目ごとの具体的な料金相場に切り込んでいきます。
【参照リンク】
料金トラブルについては、国民生活センターも注意を呼びかけています。 「無料」と言われたのに高額な料金を請求された事例など、事前に目を通しておくと役立ちます。
第1章では、粗大ゴミの料金には「品物代」のほかに「基本料金」や「最低利用料金」がある、という土台の話をしました。
ここからが本番です。 あなたが今まさに捨てたいと思っている「それ」、つまりベッドやソファ、冷蔵庫が、いったい具体的にいくらかかるのか。
日本一シビアな目で、その料金表を解剖していきます。
2. 【単品】品目ごとの具体的な回収料金
まず大前提として、ここで紹介する金額はあくまで「相場」です。 業者によって料金はバラバラです。
しかし、この相場を知らないと、提示された見積もりが「高い」のか「安い」のか、その判断すらできません。
2-1. 主要な粗大ゴミ(家具)の料金表
家具の料金は、「サイズ」と「重さ」で決まります。
特に、作業員が1人で持てるか、2人必要かで料金が大きく変わるのが特徴です。
【品目別・回収料金の相場(目安)】
- ベッド
- ベッドフレーム(シングル): 3,000円~6,000円
- ベッドフレーム(ダブル): 4,000円~8,000円
- マットレス(シングル): 3,000円~6,000円
- マットレス(ダブル): 4,000円~8,000円
- ※注意:ほとんどの業者は「フレーム」と「マットレス」を別料金として計算します。
- ソファ
- 1人掛け: 3,000円~5,000円
- 2人掛け: 4,000円~8,000円
- 3人掛け / L字ソファ: 8,000円~15,000円
- ※注意:ソファベッドなど、重く複雑なものは高額になりがちです。
- 収納家具
- タンス(小・高さ120cm未満): 3,000円~6,000円
- タンス(大・高さ120cm以上): 5,000円~12,000円
- 食器棚(小): 4,000円~7,000円
- 食器棚(大): 6,000円~13,000円
- 本棚・カラーボックス: 1,000円~4,000円
- その他
- テーブル / 机: 2,000円~7,000円
- 椅子(ダイニングチェアなど): 1,000円~2,500円
- 布団(1組): 1,000円~2,000円
【体験談】ベッドの「セット料金」というワナ
私が以前、引越しで見積もりを取った時の話です。 「ベッド回収 5,000円」と書いてある業者に、「シングルベッド1台お願いします」と電話しました。
すると、「5,000円はフレームのみです。マットレスも一緒だと合計9,000円ですね」と言われました。
私たちが「ベッド」と呼ぶものは、業者にとっては「フレーム」と「マットレス」という2つの粗大ゴミなのです。この認識のズレが、見積もりトラブルを生みます。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

家具の見積もりを取る時は、「ベッド1台」のような曖昧な言葉はNGです。「木製のシングルベッドの『フレーム』と、スプリング入りの『マットレス』、合計2点です」というように、素材や種類を明確に伝えてください。
2-2. 家電リサイクル品(冷蔵庫・洗濯機など)の料金

ここが最大の注意点です。 「冷蔵庫」「洗濯機」「テレビ」「エアコン」の4品目は、家電リサイクル法という法律の対象です。
これは「粗大ゴミ」とはまったく別のルールで処分しなければなりません。
もちろん、業者はこれらも回収してくれますが、その料金体系は家具とは全く異なります。
【家電リサイクル品・回収料金の相場(目安)】
- 冷蔵庫
- 小型(170L以下): 5,000円~9,000円
- 大型(171L以上): 7,000円~13,000円
- 洗濯機
- 縦型(全自動): 4,000円~8,000円
- ドラム式: 7,000円~12,000円
- テレビ
- 小型(15型以下): 3,000円~5,000円
- 大型(16型以上): 4,000円~7,000円
- エアコン
- (取り外し工事費込み): 6,000円~10,000円
- ※注意:エアコンは「取り外し工事」が発生するため、料金が「工事費コミ」なのかを必ず確認してください。
2-3. リサイクル料金・収集運搬費は含まれているか
「なぜ家電はこんなに高いんだ?」 「家具と同じように、業者がそのまま処分場に持っていかないの?」
その通りです。 家電リサイクル法対象の4品目は、業者が回収した後、国が指定する「指定引取場所」に運び、メーカーがリサイクルするというルールになっています。
そのため、業者が私たちに請求する料金には、以下の3つが含まれている(あるいは、別々に請求される)のです。
- 法定リサイクル料金(法律で決まったお金)
- 収集運搬費(業者が指定引取場所まで運ぶお金)
- 搬出作業費(業者があなたの家から運び出すお金)
【最重要】業者の見積もりの「正体」
家電量販店で新品に買い替える時は、上記1と2が「リサイクル料金・収集運搬費」として請求されます。
しかし、粗大ゴミ回収業者に「単品」で頼む場合。 彼らが提示する「冷蔵庫回収 8,000円」という金額は、上記3の「搬出作業費」だけである可能性が非常に高いのです。
つまり、作業当日に 「冷蔵庫の回収費8,000円と、別途リサイクル料金と収集運搬費で4,730円(※)かかります」 と言われるパターンです。 (※冷蔵庫(大)の場合の法定料金例)
総額は12,730円。 話が全く違ってきます。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

家電リサイクル品の見積もりを取る時は、魔法の言葉を覚えてください。 「その金額に、『法定リサイクル料金』と『収集運搬費』は『込み』ですか?」 これを必ず聞きましょう。「込みです」と言質(げんち)を取るか、「別です」とハッキリ言わせるかで、当日のトラブルは100%防げます。
次の章では、単品ではなく「まとめてドン!」と捨てたい人のための、「パック料金(積み放題)」のカラクリを解説します。
【参照リンク】
家電リサイクル法については、経済産業省のサイトで仕組みを理解しておくことが、業者との交渉で非常に役立ちます。
- 経済産業省:家電リサイクル法の概要
(第2章「品目ごとの料金」からの続き)
第2章では、ベッドやソファ、冷蔵庫といった粗大ゴミを「1点ずつ」頼んだ場合の料金相場を解説しました。
しかし、引越しや大掃除となると、 「タンスとベッドとマットレスと、ついでに古い洗濯機も…」 と、捨てたいものが複数出てくるのが普通です。
単品で計算すると、 (基本料金3,000円)+(タンス5,000円)+(ベッド5,000円)+(マットレス3,000円)+(洗濯機5,000円)=総額 21,000円!?
…高すぎますよね。
こんな「まとめて捨てたい」ニーズに応えるのが、業者の「パック料金(積み放題)」プランです。 これは一見お得に見えますが、料金トラブルが最も多いプランでもあります。
この章では、積み放題プランの相場と、単品とどちらが得かの分岐点、そして「何でも積める」という言葉のウソを徹底的に暴きます。
3. 【パック】積み放題プランとの比較
「軽トラ積み放題 9,800円!」 こんな広告を見たことはありませんか?
単品であれこれ計算するより、トラック1台分でいくら、と決まっている方が分かりやすく、お得に感じます。 しかし、この「積み放題」こそ、業者側が料金を操作しやすい、ブラックボックスなのです。
3-1. プラン別の料金相場(軽トラなど)
まずは、よくあるプランの料金相場を見てみましょう。
- 軽トラ積み放題プラン
- 相場: 9,800円 ~ 19,800円
- 目安: ワンルームの引越しゴミ程度。タンス(小)、ベッド(シングル)、家電2~3点など。
- 1.5tトラック積み放題プラン
- 相場: 29,800円 ~ 49,800円
- 目安: 1DK~2DKのゴミ。大型タンス、ソファ、冷蔵庫、洗濯機など複数。
- 2tトラック積み放題プラン
- 相場: 49,800円 ~
- 目安: 一軒家の大掃除や遺品整理レベル。
【体験談】「9,800円~」の「~(から)」に殺られた
私が以前、粗大ゴミ4点(小型タンス、椅子2脚、マットレス)を捨てようと、「軽トラ 9,800円」の業者に見積もりを依頼した時のことです。
電話口では「9,800円ですね」と言われたのに、当日来た作業員に「これは2名作業になるので、人件費追加で15,000円です」と平然と言われました。
広告の「9,800円」とは、「作業員1名で」「玄関先から運び出す」場合の最低料金に過ぎなかったのです。 この「~(から)」という表示には、無数の追加料金が隠れています。(詳しくは第4章で解説します)
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

「積み放題」は、国民生活センターへの相談件数が非常に多いプランです。「積んだ後に高額請求された」というトラブルが後を絶ちません。必ず「作業前に」「総額の確定見積もり」を書面でもらいましょう。
3-2. 単品よりお得になる点数の目安
では、結局のところ、単品とパック、どちらが得なのでしょうか? 答えはシンプルです。
「粗大ゴミが3~4点以上」 これがパック料金を検討し始める分岐点です。
例えば、第1章で解説した「基本料金(相場3,000円)」がある業者に、単品で頼んだ場合をシミュレーションしてみましょう。
- 粗大ゴミが2点の場合
- (基本料金 3,000円)+(ソファ 5,000円)+(机 3,000円)
- =単品合計 11,000円
- → この場合、わざわざ15,000円のパックにする必要はありません。
- 粗大ゴミが4点の場合
- (基本料金 3,000円)+(ソファ 5,000円)+(机 3,000円)+(タンス 5,000円)+(マットレス 3,000円)
- =単品合計 19,000円
- → この場合、「軽トラパック 15,000円」の方が4,000円もお得になります。
このように、捨てる点数が増えるほどパックが有利になります。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

優良な業者であれば、「お客様の場合、単品計算だと19,000円ですが、パック(15,000円)が適用できるのでそちらにしますね」と安い方を提案してくれます。見積もりの際は、必ず「単品合計」と「パック」の両方の金額を聞き出すようにしてください。
3-3. パックプランの対象範囲(粗大ゴミ以外もOKか)
「積み放題」という夢のような言葉。 「じゃあ、粗大ゴミと一緒に、溜まった燃えないゴミや雑誌、植木鉢も全部持っていってくれるの?」 と思いますよね。
答えは「NO」です。 「積み放題」には、ほぼ例外なく「対象外品目」があります。
【パック料金の対象外になりやすいモノ】
- 家電リサイクル品
- (冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン)
- 第2章で解説した通り、これらは法律で処分方法が決まっています。
- 「パック料金とは別途、リサイクル料金と収集運搬費がかかります」と言われるのがオチです。
- 処分困難品
- 金庫、ピアノ、タイヤ、バッテリー、消火器、建築廃材(コンクリートブロック等)、土・石
- 液体・危険物
- 中身の入ったペンキ缶、油、スプレー缶、ライター
- 分別されていないゴミ
- 「粗大ゴミ以外もOK」という業者は多いですが、それは「分別されたゴミ袋」の話です。生ゴミとプラスチックが混ざったようなゴミ袋は、断られるか高額な「分別作業費」を請求されます。
【体験談】パック料金+追加料金のコンボ
引越しの時、「1.5tトラック積み放題 30,000円」を頼んだことがあります。 当日、タンスやベッドを積み終わり、最後に冷蔵庫と洗濯機をお願いしたところ、
「あ、家電リサイクル品は別料金ですね。冷蔵庫と洗濯機で、追加8,000円です」
と言われました。 結局、総額は38,000円。 「積み放題」という言葉を信じ切っていた私の完敗でした。
次の章では、この体験談でも出てきた、最も腹立たしく、最もトラブルの元凶となる「追加料金」の正体を、一つひとつ暴いていきます。
【参照リンク】
積み放題プランのトラブルについては、公的機関が強く警鐘を鳴らしています。
- 独立行政法人国民生活センター:不用品回収サービスのトラブル
(「安価な定額パックを申し込んだはずが、作業終了後に高額な料金を請求された」事例など) - 環境省:廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!
(家庭ゴミの回収には市区町村の「一般廃棄物処理業許可」が必要であり、無許可業者とのトラブルが多発していることへの注意喚起)
(第3章「パック料金(積み放題)」からの続き)
さて、これまでの章で「基本料金」「単品料金」「パック料金」を見てきました。
「これで料金の全体像はわかった」 そう思うのは、まだ早い。
ここからが、粗大ゴミ回収業者との料金トラブルで最も闇が深く、最も揉める「追加料金」の話です。
なぜ、見積もりで「9,800円」と言われたのに、作業後に「3万円です」という悪夢のような事態が起きるのか。
そのカラクリは、すべてこの「作業費」に隠されています。 私たちが「当然やってくれる」と思っている作業が、実はすべて「オプション(別料金)」だったとしたら…?
この章では、その恐ろしい「作業費」の正体を、一つひとつ暴いていきます。
4-1. 搬出作業費(部屋からの運び出し)

これが基本にして最大のワナです。
「粗大ゴミの回収料金」 この言葉を聞いて、あなたは「業者が部屋から運び出してくれる料金」だと思いますよね?
違います。
多くの業者(特に格安を謳う業者)の料金表は、 「あなたが玄関先やトラックの荷台まで運んだ粗大ゴミを、『回収(処分)』する料金」 として設定されているケースがあるのです。
「え? 部屋から運んでくれなきゃ意味ないじゃん!」
その通りです。 私たちが業者に頼む理由は、重くて運べないからです。
業者は、その「運べない」という弱みにつけ込みます。
当日、家に来てから、 「あ、搬出作業費は別ですね。お客様のお部屋からですと、搬出費としてプラス5,000円です」 と平然と言い放つのです。
断れば「出張費(キャンセル料)を払え」と言われる。 まさに、”詰み”の状態です。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

サイトに書いてある料金が「品物代」だけなのか、「搬出作業費コミ」なのかは、素人には絶対に見抜けません。電話で見積もる際、「この料金は、家の中(例:2階の寝室)から運び出す作業費も、全部コミコミですか?」と必ず確認してください。
4-2. 階段料金(エレベーターなしの場合)
アパートやマンションの2階以上に住んでいて、エレベーターがない方。 あなたは、この「階段料金」の格好のターゲットです。
階段料金とは、その名の通り、階段を使って粗大ゴミを降ろす作業費のこと。 1フロア上がるごとに、1,000円~3,000円が「追加」でかかります。
【階段料金の計算例】
- 3階の部屋(エレベーターなし)
- 1フロア 1,500円の業者の場合
- → 1,500円 × 2フロア(2階、3階)= 追加 3,000円
「たった3,000円?」と思うかもしれません。 しかし、これが「ベッド」「タンス」「冷蔵庫」と、粗大ゴミ1点ごとにかかるとしたらどうでしょう? あっという間に1万円近くが上乗せされます。
【体験談】友人が泣いた洗濯機
私の友人が、3階建てアパート(エレベーターなし)の3階からドラム式洗濯機(超重量級)を捨てようとした時の話です。
単品回収5,000円の業者に依頼したら、当日「階段料金」だけで追加8,000円を請求されたそうです。 理由は「重量物であり、階段の踊り場も狭く、特殊作業になるから」と。
もはや、回収料金より階段料金の方が高いという、訳の分からない事態です。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

2階以上に住んでいてエレベーターがない場合は、電話見積もりは危険です。「階段の幅」「踊り場の広さ」「らせん階段かどうか」で料金が変動するからです。必ず「訪問見積もり(無料)」を依頼し、現場を見させてください。
4-3. 解体作業費(ベッド・大型家具など)

「このベッド、買った時は部屋で組み立てたけど…」 「大型の食器棚、そのままじゃ玄関から出せない…」
これも業者の”ドル箱”です。 そのまま搬出できない粗大ゴミは、「解体」しなければなりません。 もちろん、この解体作業費は100%別料金です。
【解体作業費の相場】
- ベッド(特にダブル以上): 3,000円~8,000円
- 大型タンス、食器棚: 4,000円~10,000円
- ※注意:IKEA製など、海外の複雑な組み立て家具は、解体も難しいため割高になる傾向があります。
「自分で解体しておけばタダじゃない?」 その通りです。 しかし、業者はそれを許しません。
【体験談】工具を持たない私、完敗
私がキングサイズのベッドを捨てようとした時のことです。 「解体費が5,000円かかる」と言われ、「じゃあ自分でやる」と答えました。
すると業者は「では、解体し終わったら、またお電話ください。再度うかがうので、出張費が二重にかかります」と。
今日来てもらっている以上、今この場で解体してもらわなければ、余計にお金がかかる。 結局、私は5,000円を払って解体してもらうしかありませんでした。 彼らは、私に「工具」も「時間」も「選択肢」もないことを見抜いていたのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

ベッド(特にシングル以外)や、買った時に部屋で組み立てた大型家具がある場合は、見積もり時に「解体作業費はコミですか? 別途いくらですか?」と必ず聞いてください。これを言わないと、業者は「カモが来た」と喜びます。
4-4. 作業員の追加料金(重量物の場合)
「軽トラパック 9,800円」 この料金は、多くの場合「作業員1名」でできる作業の前提です。
では、捨てるものが3人掛けソファ、大型冷蔵庫、ドラム式洗濯機だったら? 1人で運べるわけがありません。
そこで発生するのが「作業員追加料金」です。
【作業員追加料金の相場】
- 1名追加につき: 5,000円~10,000円
「パック料金」を頼んだはずなのに、 「あ、これ重いんで2名作業になりますね。追加7,000円です」 と言われ、合計16,800円になる。 「話が違う!」と言っても、「規約に書いてあります」で終わりです。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

見積もりを取る際、「一番重いもの」(例:3ドア冷蔵庫、ドラム式洗濯機、3人掛けソファなど)を必ず伝えてください。「それは1名で運べますか?」「作業員は何名で来ますか?」と聞くことで、「作業員1名」という非現実的な見積もりを出されるのを防げます。
次の章では、これらの悪夢のような追加料金を防ぐ、唯一にして最強の防衛策、「見積もり・支払い時の鉄則」について解説します。
【参照リンク】
こうした「作業費」に関するトラブルは、公的機関が最も警鐘を鳴らしている部分です。「聞いてない料金」を請求された場合の事例を確認しておきましょう。
- 独立行政法人国民生活センター:不用品回収サービスのトラブル (「安価な定額パックを申し込んだはずが、作業終了後に高額な料金を請求された」など、追加料金に関する多数の事例が掲載されています)
(第4章「必須の作業費」からの続き)
これまでの4章で、粗大ゴミの料金がいかに「ブラックボックス」であるか、その中身を解剖してきました。
- 基本料金(出張費)
- 単品料金(ベッド、ソファ代)
- パック料金(積み放題のワナ)
- 作業費(階段・解体・人件費)
これら全てが、あなたを騙すための「地雷」です。
では、どうすればその地雷を踏まずに、安全に、そして適正な価格で粗大ゴミを捨てられるのか?
この最終章は、あなたの全財産を守るための「最強の防衛術」です。 業者と対峙(たいじ)する前に、必ずこれを読んでください。
5. 見積もり・支払い時の注意点
結局のところ、すべてのトラブルは「見積もり」の甘さが原因です。 業者との勝負は、作業当日ではなく「見積もりの電話(メール)」の時点で決まっています。
5-1. 見積もり後の追加料金のリスク
あなた:「ベッド1台、いくらですか?」 業者:「9,800円です」
この電話を切った瞬間、あなたはもう負けています。 第4章で解説した通り、この9,800円には「階段費」も「解体費」も「搬出作業費」も含まれていない可能性が99%です。
作業当日、 「あ、3階(エレベーターなし)ですね。階段費6,000円です」 「ベッド、解体しないと出ませんね。解体費5,000円です」 「9,800円は回収費だけなので、搬出作業費が5,000円です」
合計: 25,800円。
これが、「見積もり後の追加料金」の正体です。 業者はわざと「一番安い数字」だけを伝えてあなたを安心させ、家に来てから(断れない状況にしてから)本性を現します。
【最強の防衛策】 電話(メール)で、「総額の確定見積もり」(すべてコミコミの値段)を取ることです。 以下の「魔法の呪文」をそのまま読み上げてください。
「お聞きしたいのですが、その金額は、出張費、搬出作業費、階段費(うちは〇階EVなし)、解体費(ベッドです)、作業員の人件費、処分費、すべてコミコミの『総額』でよろしいですか? 当日、これ以外に1円も追加料金はかかりませんか?」
これに「はい、コミコミです」と答えたなら、その会話を録音するか、メールで文面に残してもらいましょう。 これが唯一の武器です。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

「だいたい〇〇円ですね」という言葉は、見積もりではありません。それは業者の「希望」です。1円単位でハッキリとした「確定金額」を出さない業者とは、その場で交渉を打ち切ってください。
5-2. キャンセル料・見積もり料の有無
「安い業者かわからないから、とりあえず家に来てもらって見積もりだけ…」 これも非常に危険な行為です。
悪質な業者は、「無料見積もり」をうたって家に入り込みます。 そして、わざと高額な見積もり(例:タンス1点で3万円)を提示します。
あなたが「高すぎるから結構です」と断った瞬間、彼らはこう言います。
「いや、見積もりは無料ですけど、家まで来た『出張費』として8,000円もらいます」 「もうトラック手配してるんで、キャンセル料として1万円払ってください」
これは、脅しです。 家という「密室」で、相手(業者)が帰ってくれない恐怖。 多くの人が、この圧力に負けてお金を払ってしまいます。
【体験談】怖かった「訪問見積もり」
私も一度、ソファの見積もりで業者を家に呼んだことがあります。 提示額は2万円。高すぎたので断りました。
すると、作業員の態度が豹変し、「マジっすか。こっちもタダで来てるわけじゃないんで。ガソリン代と人件費で5,000円だけもらえませんかね」と、玄関に居座られました。
怖くなって「持ち合わせがない」と嘘をつき、なんとか帰ってもらいましたが、生きた心地がしませんでした。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

電話で「訪問見積もり」を予約する際、必ず「見積もりの結果、もしお断りした場合でも、出張費やキャンセル料などは一切かかりませんね?」と確認し、言質(げんち)を取ってください。「かからない」と明言できない業者は、黒です。
5-3. 「無料回収」の信頼性(別途作業費がかからないか)
「粗大ゴミ、なんでも無料回収!」 街を巡回するトラックや、ポストに入るチラシ。
結論から言います。 信頼性はゼロです。この世に「無料」の粗大ゴミ回収は存在しません。
彼らの手口は決まっています。
「回収(リサイクル)代は無料です。でも、運搬費として1万円かかります」 「これは無料ですが、そっちのベッドは処分費として2万円かかります」
トラックに積み込んだ後、断れない状況で高額請求する。これが典型的な手口です。 そもそも、家庭のゴミ(一般廃棄物)を回収するには、市区町村の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要であり、それを持っていない業者は違法です。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

粗大ゴミを「捨てる」には、必ずコストがかかります。そのコストをタダにする業者は、どこかであなたを騙すか、あるいは回収したゴミを山奥に「不法投棄」しているかのどちらかです。絶対に利用しないでください。
5-4. 買取による処分費用との相殺は可能か
「これはゴミだけど、こっちの冷蔵庫はまだ新しい…」 そんな時、唯一「お得」になる可能性があるのが、この「買取(相殺)」です。
優良な業者(不用品「回収」業者ではなく、「リユース(買取)」業者)は、古物商の許可を持っています。
彼らは、
- 捨てるもの(粗大ゴミ)→ 処分費用
- 売れるもの(新しい家電・家具)→ 買取金額 を同時に見積もってくれます。
【相殺の計算例】
- 処分費用(ベッド、棚): -10,000円
- 買取金額(冷蔵庫・3年落ち): +8,000円
- あなたの支払い総額: 2,000円
もし買取金額が処分費用を上回れば、逆にお金がもらえます。
【体験談】引越しでゼロ円になった話
引越しの際、処分したい粗大ゴミ(古いソファ、ボロボロの棚)と、手放したい家電(5年落ちの洗濯機)がありました。
ダメ元で買取業者を呼んだところ、 「ソファと棚の処分費で8,000円ですね。あ、でも洗濯機、これ8,000円で買い取れます。なので合計ゼロ円で、全部持っていきます」 と言われました。
粗大ゴミがタダで消えた。 これが、業者を利用する上で「唯一の勝ち筋」だと確信した瞬間です。
6. 粗大ゴミ費用の総まとめ Q&A
これまでの5章で、業者の料金がいかに複雑か、そのカラクリを徹底的に解説してきました。
最後に、これまでの内容を踏まえ、皆さんが最も抱きやすい疑問について、「結局どうなの?」という視点で、Q&A形式でズバリお答えします。
Q1. 「軽トラ積み放題 9,800円」って、本当にその金額でやってくれるの?
A. いいえ、99%無理です。
その金額は、「作業員1名で」「玄関先にまとめてあるゴミを」「ただ積むだけ」の最低料金です。
実際には、
- 「2階から降ろすので階段費」
- 「重いので作業員追加費」
- 「これはパック対象外なので別途料金」
と言われ、2~3万円になるのがオチです。 「9,800円~」の「~(から)」という記号に、全ての追加料金が隠されています。(第3章、第4章より)
Q2. 粗大ゴミが「1点だけ」なんだけど、業者に頼むのは損?
A. はい、かなり割高になります。
粗大ゴミ1点(例:椅子 1,500円)だけを頼みたくても、業者の多くは**「最低利用料金(例:5,000円~)」**を設定しています。
つまり、1,500円の椅子1脚を捨てるために、結局5,000円を支払うハメになるのです。 業者もトラックと人を動かす以上、採算が取れる最低ラインを決めているためです。(第1章より)
Q3. 冷蔵庫やテレビの「リサイクル料金」って、業者の料金に含まれてる?
A. ほとんどの場合、「含まれていません(別料金)」です。
これが最大のワナです。 「冷蔵庫回収 8,000円」と書かれていても、それは業者の「作業費」だけ。
当日に「別途、法定リサイクル料金と収集運搬費で4,730円(※)かかります」と請求されます。 見積もり時に「リサイクル料金はコミですか?」と聞かないと、確実に損をします。(※冷蔵庫(大)の場合の例)(第2章より)
Q4. ベッドが解体しないと出せない。解体費ってどれくらい?
A. 相場で3,000円~8,000円ほど「追加」でかかります。
業者の「回収料金」に、解体作業費は含まれていません。 特にIKEA製など複雑な家具は割高になりがちです。
「じゃあ自分で解体する」と言っても、「じゃあ解体し終わったらまた呼びください。出張費が二重にかかりますよ」と切り返されるケースも。 見積もり時に「解体費はコミですか?」と必ず確認してください。(第4章より)
Q5. 見積もり後に「追加料金」を請求されたら、どうすればいい?
A. 「確定見積書(メール)」が武器になります。
もし事前に「総額コミコミ〇〇円」という確定金額を書面(メール)でもらっていれば、それを超える支払いはキッパリ拒否してください。
一番ダメなのは、電話で「だいたい〇〇円」という口約束だけを信じてしまうこと。これでは証拠が残りません。 万が一、高額請求されて脅されたら、その場では払わず「消費者ホットライン(188)」に相談してください。(第5章より)
Q6. 「無料回収」のトラックは、なぜ使っちゃダメなの?
A. 「無料」をエサにした、高額請求トラブルの元凶だからです。
彼らの手口は決まっています。 トラックに積んだ後で、「回収は無料だが、運搬費(作業費)として2万円かかる」と言い出します。
また、彼らの多くは自治体の許可を持たない違法業者です。あなたが渡した粗大ゴミが、山奥に不法投棄されるリスクも背負うことになります。(第5章、参照リンクより)
Q7. 結局、損しないための「一番のコツ」は?
A. 以下の2点に尽きます。
- 「相見積もり」を取る 複数の業者に「総額コミコミ(作業費など全部込み)でいくらか」をハッキリと聞くこと。
- 「買取業者」を先に呼ぶ 製造5年以内の家電や、状態の良い家具がある場合。「粗大ゴミ業者」ではなく「買取(リユース)業者」に見積もりを依頼してください。処分費と買取額が相殺され、タダ、あるいは逆にお金がもらえる可能性すらあります。(第5章より)
もっといろんな疑問の回答を知りたい方はこちらの記事をご覧ください
終わりに:もう「言い値」で払うのはやめましょう
ここまで、全6章にわたり、粗大ゴミ回収業者の「費用」について、日本一しつこく、そして徹底的に解剖してきました。
「基本料金」「単品料金」「パック料金」、そして最も厄介な「作業費」…。 この記事を読む前のあなたにとって、業者の料金は「ブラックボックス」そのものだったかもしれません。
しかし、もう大丈夫です。 この記事を最後まで読み終えたあなたは、もはや「業者の言い値」で払う弱い消費者ではありません。
- 「その料金は、総額コミコミですか?」
- 「階段費や解体費も含まれていますか?」
- 「リサイクル料金は別途ですか?」
- 「もし断った場合、キャンセル料や出張費はかかりませんか?」
これら、私たちが解説してきた「魔法の言葉」は、悪質な業者からあなたのお金を守る「最強の武器」です。
【体験談】知識こそが最強の防衛策
料金の知識がないまま業者を呼ぶのは、例えるなら「丸腰」で戦場に赴くようなものです。
私は過去、その丸腰の状態で業者と対峙し、「作業員追加費」「解体費」といった見えない銃弾に撃たれ、何度も無駄なお金を払ってきました。
しかし、この記事で解説した「料金の構造」を理解してからは、一度も失敗していません。 「お客様は詳しいですね」と業者に言わせることができれば、もう不当な請求をされることはないのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス 】

業者選びで最終的に信じるべきは、「安さ」ではなく「誠実さ」です。 こちらの質問(「総額は?」「追加費は?」)に対して、面倒くさがらず、ハッキリと、誠実に答えてくれる業者。 そのような「当たり前のこと」ができる業者が、結局は一番安く、安全にあなたの粗大ゴミを片付けてくれます。
粗大ゴミの処分は、面倒な「作業」です。 しかし、優良な業者に「適正な価格」で依頼すれば、それは一瞬で解決する「便利なサービス」に変わります。
この記事が、あなたが「損」をする未来を防ぎ、賢く業者を「使いこなす」ための一助となれば、これほどうれしいことはありません。
【困った時は、一人で悩まないでください】
万が一、不当な高額請求や脅しのような行為に遭ってしまったら、すぐに以下の窓口に相談してください。消費者ホットライン:「188(いやや!)」












