実家粗大ゴミは業者一択!ぼったくり回避の全知識

粗大ごみ
お片づけの窓口<br>編集長
お片づけの窓口
編集長

私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

こんな人におすすめ

  • 実家が遠方にあり、頻繁に帰省して片付けができない方
  • 実家の片付けをしたいが、高齢の親に重労働をさせたくない
  • タンスやベッドなど大量の粗大ゴミを、一気にまとめて処分したい方
  • 不用品回収業者に頼みたいが、「ぼったくり」に遭うのが怖い

この記事でわかること

  • なぜ、実家の粗大ゴミは自治体ではなく「業者一択」なのか、その理由。
  • 悪質な「ぼったくり業者」を100%回避するための具体的な確認方法。
  • 親に負担をかけずに、遠隔で料金を確定させるための見積もりテクニック。
  • 仏壇や金庫といった「特殊なモノ」を安全かつ適切に処分する方法。

「実家の粗大ゴミ」

この言葉を聞くだけで、胃がキリキリしませんか?

わかります。 これは、自分がワンルームマンションの引っ越しで出す「粗大ゴミ」とは、まったく別の生き物です。

そこにあるのは、ホコリをかぶった健康器具、客が来ないのに積まれたままの布団、いつのか分からない茶色い食器棚。

そして、それらを「なんとかしなきゃ」と思っている自分と、「まだ使える」「お金がかかる」と抵抗する(かもしれない)親。

この時点で、もう普通の片付けじゃないんです。

目次

なぜ「自治体」ではダメなのか? 高すぎる3つの壁

「粗大ゴミといえば、まずは自治体(市役所)でしょ。安いし」

はい、その通りです。 自分が住んでいる家なら、それが正解です。

でも、「実家」という条件がついた途端、その「安くて安心な方法」は、クリア条件不明の無理ゲーに変わります。

私も最初、実家の片付けで自治体を使おうとしました。 親も「そのほうが安い」と言いますし。

結果、電話一本かける前に諦めました。

壁1:手続きの壁(誰がやる?)

まず、申し込み。 自分が住んでいない市区町村のルールを調べ、平日の昼間に電話(ネット予約? 実家の自治体はFAXでした)し、指定の「ゴミ処理券(シール)」を現地のコンビニで買い…

待てよと。 「そのシール、誰が買うんだ?」 「親に頼むのか? あの足腰で?」

この時点で、心が折れ始めます。

壁2:搬出の壁(誰が運ぶ?)

最大の壁がこれです。 自治体サービスは、「指定日の朝、玄関先(あるいは指定場所)まで出す」のが絶対ルール。

あのクソ重いタンスを? 2階の部屋にあるベッドマットを?

高齢の親にやらせるんですか? 万が一、階段で転んで骨でも折ったら、ゴミ処理どころの騒ぎじゃありません。

「じゃあ、自分が帰省してやるか」 そのために有給を取り、往復の交通費を払い、丸一日かけて運び出す。

…そのタンス1個のために?

壁3:物量の壁(何回やる?)

実家の粗大ゴミは、1点や2点じゃないはず。 「あの部屋まるごと」「家一軒」というレベルでしょう。

ほとんどの自治体は「1回につき5点まで」なんて制限があります。

タンス、ベッド、布団、食器棚、マッサージチェア… 全部出し終わるのに、何ヶ月かかるんでしょうか。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

自治体サービスは「安価」ですが、それは「手続き」と「搬出」という一番面倒な労働を住民自身がやるから安いのです。 実家の片付けでは、その労働コストが現実的じゃないことが多いです。

「業者一択」な理由 = 時間と安全を買うこと

もうお分かりですね。

「実家の粗大ゴミ」において、私たちが向き合うべき本当のコストは、ゴミ処理代の数百円、数千円じゃありません。

  • 自分の「時間」と「交通費」
  • 親の「安全」と「体力」
  • 「いつ終わるんだ…」という精神的ストレス

これらすべてを天秤にかけた時、答えはもう出ています。

「業者(プロ)一択」です。

お金はかかります。 自治体より圧倒的に高い。 でもそれは「ゴミ処理代」として払うのではありません。

「家の中からの運び出し」「面倒な手続き」「分別の手間」「親の安全」「自分の時間」…これら全てを一気に解決してもらうための「サービス料」であり、「時間を買う」コストなんです。

私の場合、自治体でやろうと数ヶ月悩んだ実家のゴミが、業者に頼んだらたった2時間で終わりました。

あまりの早さに「今までの悩みは何だったんだ…」と、ちょっと虚しくなったくらいです。

このメディアが「業者選び」に本気な理由

ただし、大きな問題があります。

「全部やりますよ!」と言って近づいてくる業者の中には、残念ながら悪質な「ぼったくり業者」が紛れ込んでいる。それも、かなりの数。

「無料回収」と言って家に入り込み、いざ積み込んだら「作業費だ」と高額請求してくる。 実家の親が、一人でいる時にそんな目にあったら…最悪です。

実際に、不用品回収業者とのトラブルは増え続けています。

【参照リンク:国民生活センター】 「不用品回収」のトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を得た事業者に依頼しましょう-(発表情報)_国民生活センター ※リンク先は国民生活センターの注意喚起ページです

だからこそ、このメディアでは、 「どこの業者がおすすめ」といった無責任な紹介はしません。

「どうやって、ぼったくり業者を100%回避し、優良な業者だけを見極めるか」

その「目」と「武器」を持ってもらうことだけを目的として、この記事を書いています。

【編集長ワンポイントアドバイス】

業者選びは「ギャンブル」ではありません。 正しい知識さえあれば、リスクはゼロに近づけます。 「なんとなく」で選ばないこと。これから教える「基準」だけ守りましょう。


覚悟は決まりましたか? それでは、次の章から「実家の片付け」で絶対に失敗しないための、具体的なノウハウに入ります。

まずは最重要項目、「ぼったくり回避術」です。 これを知らないと、本当にカモにされます。

「実家の片付け」で一番怖いもの。 それは、ゴミの量でも、親との口ゲンカでもありません。

「ぼったくり業者」です。

彼らが狙うのは、まさに「判断力が少し鈍った高齢者」と「遠方に住んでいて、早く終わらせたい子ども(あなた)」です。

「まあ、うちは大丈夫だろう」 そう思った人が、カモにされます。

私の実家にも、来ました。 「近所で工事してる者ですが、何か捨てるモノありませんか? 今ならトラックに隙間があるんで安くしますよ」

あの時、もし私が帰省していなかったら… もし親が「じゃあ、あのタンスを」なんて言ってたら…

ゾッとします。

ここは「ギャンブル」じゃありません。 正しい知識で「回避」できます。 この章で、業者選びの「目」を養ってください。

1-1. 親への防衛策:「突然の訪問・電話」は100%怪しいと心得る

まず、親御さんと「合言葉」を決めてください。 これが最強の防衛策です。

彼らの常套句はこれです。

  • 無料で回収します」
  • なんでも買い取ります」
  • 「近所を回っていてついでだから」

これらはすべて、家に入るための口実です。 「無料」のはずが、家に入れた途端、「これは処分費がかかる」「運搬費だ」と高額請求が始まります。

絶対に、家に入れてはいけません。

【親御さんとの合言葉(練習用)】 「ありがとう。でも、そういうのは全部、息子(娘)が業者を手配してるから、間に合ってます」

こう言って、キッパリ断る。 これだけを親御さんと徹底的に練習してください。

あなたが手配していない、アポなしの訪問・電話は100%詐欺 これを親子間の共通認識にしてください。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

優良業者は、突然訪問して営業なんかしてきません。 向こうから「無料」で寄ってくるモノに、ロクなものはないです。これは鉄則です。

1-2. 見積もりの罠:「追加料金なし」をどう確認するか

さて、ここからはあなたが業者(良さそうな業者)とコンタクトを取るフェーズです。 最大の罠は「当日になってからの追加料金」。

「聞いてた話と違う!」 でも、もうトラックに積まれちゃってる… 泣く泣く払うしかない…

これを防ぐには、「見積もり」の時点で、すべてを確定させるしかありません。

「一式」という言葉を信用するな

私が実際に見積もりを取った時、悪質(グレー)な業者はこう書きました。 「片付け費用:一式 10万円」

ダメです。これではダメ。 「一式」の中身が不明確すぎます。

優良な業者は、こう出します。 「タンス:〇円」 「ベッド(解体含む):〇円」 「布団:〇円」 … 「作業員(2名):〇円」 「車両費:〇円」 【合計:〇〇円】

ここまで細かくなくても、「何にいくらかかるか」が分かる見積もりを出してくれる業者を選んでください。

魔法のキラーフレーズ:「総額で、これ以上かかりませんね?」

見積もりをもらったら、電話でもメールでも、必ずこの一言で「言質(げんち)」を取ります。

「見積もりありがとうございます。この〇〇円というのは、当日の運び出し作業費、階段料金、消費税、すべてコミコミの『総額』で、これ以上1円もかからない、という理解でよろしいですね?」

ここで「あー、それは当日の物量によりますねえ」とか「階段が特殊だと別途…」みたいに歯切れが悪い業者は、即、切ってください。

「はい!すべてコミコミです!」 そう言質を取ったメールやLINEは、当日まで絶対に残しておきます。 これが「証拠」になります。

【参照リンク:地方自治体の警告】 自治体も「無許可業者」には強く警告しています。 (例:横浜市 一般廃棄物収集運搬業の許可がない不用品回収業者にご注意ください) ※お住まいの自治体名 + 不用品回収 注意喚起 で検索してみてください。

1-3. 口コミ・実績:「”実家の片付け” 事例」で信頼性を測る

最後に、業者の「信頼性」をどう測るか。 Googleマップの星の数? 口コミサイトのランキング?

それも大事ですが、もっと大事なことがあります。 それは、「あなたと似た状況(=実家の片付け)を解決した実績」があるかです。

「安かった」より「丁寧だった」を探せ

「ワンルームの引っ越しゴミが安かった!」という口コミは、実家の片付けでは、あまり役に立ちません。 私たちが求めるのは「安さ」より「確実さ」「丁寧さ」だからです。

私が業者選びで重視したのは、こういう口コミでした。

  • 「遠方からの依頼で立ち会えなかったが、鍵の受け渡しから作業終了の報告までマメに連絡くれて安心した」
  • 「高齢の親(母)が立ち会ったが、作業員の方がすごく優しく対応してくれた」
  • 「遺品整理も兼ねていたが、雑に扱うことなく、大事に運び出してくれた」

「事例写真」を見ろ

業者のホームページを見てください。 「作業実績」「お客様の声」といったページがあるはずです。

そこに、「〇〇市 〇〇様(ご実家)の片付け」といったキーワードで、*業前(Before)作業後(After)の写真が具体的に載っているか。

山積みだった部屋が、キレイに空っぽになっている。 こういう事例をちゃんと顔(ぼかしアリでもOK)や手書きの感想付きで載せている業者は、それだけ「実家の片付け」に場数を踏んでいます。 信頼できる可能性が高いです。

【編集長アドバイス】

キレイなホームページや安い料金だけで選ぶばないこと。 「実家の片付け」は、ただのゴミ捨てじゃありません。 親の心情にも配慮できるような、「経験値」のある業者を選日ましょう。

さて、ぼったくり業者を回避する「守り」を固めたら、次は「攻め」です。 とはいえ、私たちが知りたいのは「結局、いくらかかるんだ?」という、その一点。

「実家の片付け 料金」 そう検索すると、ズラッと出てくる「軽トラ積み放題 1万円~!」の広告。

信じないでください。

実家(一軒家や広めのマンション)の片付けが、1万円で終わるわけがありません。 あれは「広告用の見せ球」です。

ここでは、本当に必要な費用の「相場観」と、「親に負担をかけずに」料金を確定させる現実的な方法を解説します。

もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

2-1. 料金の決まり方:「積み放題」プランが基本、だが…

まず、実家の片付けでは「タンス1個いくら」という単品計算は、ほぼしません。 モノが多すぎ、細かすぎて、計算しているだけで日が暮れるからです。

そこで主流になるのが**「トラック積み放題」**プラン。

「軽トラ1台ぶんのゴミで、〇万円」 「2tトラック1台ぶんで、〇万円」 という、ドンブリ勘定です。

  • メリット: 計算が早い。「あ、これもあった」という当日追加のモノも、トラックに隙間さえあれば「いいですよ、乗せちゃいます」と対応してもらいやすい。
  • 落とし穴(実家の罠): このプラン、実家特有の「罠」だらけです。

罠1:「積み放題」の”例外”アイテム

「積み放題」と言っておきながら、**「あ、これは別料金です」**と言われるモノがあります。 実家によくある、以下のアイテムは要注意。

  • 仏壇、神棚(供養が必要なもの)
  • 金庫、ピアノ、大型マッサージチェア(超重量物)
  • エアコンの取り外し(工事費)
  • 中身の入った液体(スプレー缶、調味料など)
  • 土、石、ブロック

見積もりの段階で「こういうモノもあるんですが、コミコミですか?」と必ず確認してください。

罠2:「軽トラ」という幻想

「実家の片付け」で、軽トラで足りるケースは、ほぼありません。 私は最初、甘く見ていました。 「まあ、軽トラ2台ぶんくらいかな?」 業者に見積もり(写真)を送ったら、即答でした。

「お客さま、これは**2tトラック(ショート)**ですね」

タンス、ベッド、食器棚、布団… これらを積んだら、軽トラなんて一瞬で満杯です。

「軽トラ1万円~」の広告で釣っておいて、当日「これじゃ積めないんで、2tトラック料金になります」と10万円を請求するのが、悪質業者の王道手口です。

【料金のリアルな目安】

  • 軽トラ積み放題: 1.5万〜3万円(ワンルームの少量ゴミ)
  • 2tトラック積み放題: 6万〜12万円(実家の「一部屋まるごと」レベル)

この金額より安すぎる業者は、まず何か裏(追加料金)があると疑ってください。

2-2. 「写真・動画見積もり」で、親の負担なく料金を確定させる

「じゃあ、正確な料金を知るには?」 「やっぱり、何社も見積もりに来てもらう(相見積もり)しかない?」

その必要はありません。

というか、実家の片付けで、それをやっちゃダメです。 高齢の親に、見積もりのたびに対応させるんですか? そのたびに、あなたは有給を取って帰省するんですか?

一番面倒な「見積もり」こそ、リモート(遠隔)で終わらせます。

最強のツールは「スマホの動画」

これが一番確実でした。 私がやった方法はこれです。

  1. (帰省したタイミングで)片付けたい部屋を、スマホの動画でぐるっと撮影する。「ここのタンスと、こっちの布団の山、あとベランダのアレです」とブツブツ言いながら。
  2. (親に頼む場合)「この部屋を、動画でゆっくり一周撮って送って」と頼む。
  3. その動画を、良さそうないくつかの業者に、LINEやメールフォームで送る。

そして、第1章で学んだキラーフレーズを添えます。 「この動画の物量を、家の中から全部運び出す場合、作業費コミコミ総額でいくらですか?」

これなら、業者は家に来る必要がない。親も対応不要。 業者側も「ああ、この量なら2tですね」と判断しやすい。

送られてきた見積書(メールの文面)が「証拠」になります。 「〇〇円(総額)」という言質を取った業者の中から、一番信頼できそうな業者を選べばいいんです。

2-3. 「買取」を交渉カードにして、実質費用を抑える

「どうせ全部ゴミ」 そう決めつけるのは、まだ早いです。

あなたの目には「ただの古いガラクタ」でも、それが「処分費」を「買取額」に変える”交渉カード”になるかもしれません。

狙い目は「趣味モノ」と「贈答品」

実家には、意外なモノが眠っています。

  • 古いオーディオ機器(アンプ、スピーカー、レコードプレーヤー)
  • 使っていない贈答品(箱入りのブランド食器、タオルセット)
  • 着物、帯
  • 比較的新しい家電(親が買ったけど使わなかった系)

私の実家では、父が昔使っていた古い一眼レフカメラ(フィルム式)が出てきました。 「こんなのゴミでしょ」 そう思ったら、業者が「これ、数千円で買い取れますよ」と。

(例)処分費 80,000円 – 買取 3,000円 = 支払い 77,000円

デカいですか? いや、デカいです。 3,000円あれば、親とちょっと良いランチが食えます。

ただし「期待」はするな

「買取」は、あくまで「処分費がちょっと安くなればラッキー」という心構えで。

業者も商売です。「買い取れない(値段がつかない)モノ」のほうが多いのが現実。 「買取で儲けよう」なんて思わず、「0円で引き取ってくれるだけでも御の字」くらいの気持ちで交渉するのが、精神衛生上よろしいです。

【参照リンク:国民生活センター】 「買い取ります」という言葉を悪用する業者もいます。 「貴金属はないか」としつこく居座る「押し買い」トラブルには、くれぐれもご注意を。 「押し買い」にご注意!-「不用品を買い取ります」という電話や訪問があっても安易に契約しないようにしましょう-(発表情報)_国民生活センター

【編集長からのワンポイントアドバイス】

買取は「あればラッキー」のボーナスステージです。 重要なのは「処分費(マイナス)」を「0円(引き取り)」にすること。


料金の考え方、つかめましたか? 「安さ」だけで選ぶと、確実に失敗します。 「総額」と「手間の削減」で判断してください。

さて、いよいよ次は【実践編】。 あなたが(あるいは親が)当日にどう動けばいいのか、解説します。

さて、山は越えました。 「どの業者に頼むか」「いくらかかるか」の目星がついたら、あとは「当日、どう動くか」だけ。

「遠方に住んでるけど、当日はどうする?」 「親(高齢者)だけで立ち会わせても平気?」 「こっちは何もしなくていいの?」

この章では、あなたが(あるいは親御さんが)当日パニックにならず、スムーズに「実家の片付け」を終わらせるための、具体的な段取りを解説します。

3-1. 問い合わせ時、最低限伝えるべきこと(遠隔依頼のキモ)

あなたが実家から遠く離れて住んでいる場合、業者とのやり取りは、すべて電話やメール、LINEになります。

ここで「伝達ミス」が起きると、当日に100%揉めます。 (「え、このタンスもって聞いてませんよ?」→追加料金発生、など)

だからこそ、問い合わせの段階で「これでもか」というくらい情報を渡す。 これが遠隔依頼(リモート依頼)を成功させる最大のキモです。

私が実際に業者に送った内容は、以下の通り。

  • 基本情報
    • 実家の正確な住所
    • 建物の種類(一軒家? マンション何階?)
    • エレベーターの有無(※超重要。階段だと料金変わる可能性大)
  • ゴミの情報
    • これ(第2章で使った「写真・動画」)
    • 「この動画に映っているモノ『全部』です」と明言する。
    • 動画に映っていない大物(ベランダのアレ、物置のアレ)も、写真で追加。
  • 日時の情報
    • 希望日(第3希望くらいまで)
    • 当日の立ち会い者(「自分(息子)が立ち会う」or「母(70代)が立ち会う」)
  • カネの情報(最終確認)
    • 「見積もり総額〇〇円」の確認
    • 支払い方法(「当日現金」or「カードOK?」or「後日振込OK?」)

特に「エレベーターの有無」と「写真(動画)でブツを全部見せる」こと。 これをサボると、当日「話が違う」となります。

【編集長アドバイス】

「たぶん大丈夫だろう」は、絶対にダメです。 業者はエスパーじゃありません。 あなたが見て「ゴミだ」と思うモノを、すべて写真に撮って送りましょう。 「これはどうかな?」と迷うモノも送りましょう。情報が多すぎて困ることはないです。

3-2. 親(高齢者)だけの立ち会いはアリか?ナシか?

これは、本当に、本当に悩ましい問題です。 私も死ぬほど悩みました。

「このためだけに、有給とって高い交通費かけて帰省するのか…?」

結論から言います。 【原則】あなたが(あるいは兄弟姉妹が)立ち会ってください。 【例外】どうしても無理なら、親御さんに「絶対にしてはいけないこと」を徹底的に叩き込んでください。

なぜ、親だけでは危険なのか

私は結局、平日に半休をとって立ち会いました。 正解でした。

もし親だけだったら…

  • 判断の隙(カネ) 「奥さん、このタンス、リサイクル券が別途必要で…」 「エアコン外すの、やっぱり特殊工事なんで…」 当日、こうやって「追加料金」をふっかけてくる業者がいます。 高齢者ひとりだと、プレッシャーに負けて払ってしまいます。
  • 判断の隙(モノ) 「これも、いらないですよね?」 「これも積んじゃいますね!」 親が「あ、それは…」と迷っている間に、大事なモノ(例えば、通帳や印鑑が入ったままの小引き出し)まで、雑に運び出されるリスクがあります。

あなたは、そのリスクを親御さん一人に背負わせられますか?

どうしても親に頼む場合の「防衛策」

それでも、どうしても帰れない。 その場合は、以下の「3つの絶対条件」をクリアできるなら、GOです。

  1. カネは触らせない 支払いを「後日、子ども(あなた)から銀行振込」にできる業者を選ぶ。 親に、当日の現金払いを絶対にさせないこと。
  2. あなたは「電話前」で待機 作業が始まる時間から終わるまで、あなたはずっとスマホを握りしめ、何かあったら即、親(あるいは業者)と話せる体制をとる。
  3. 「迷ったら捨てるな」と徹底 親御さんには「迷うモノは、全部『残す』と言って」と伝えてください。「あとで捨てる」はできても、「捨てたモノを戻す」は不可能です。

【参照リンク:消費者庁】 訪問販売や勧誘での契約トラブルは後を絶ちません。当日の追加契約(オプション)などもこれに近いものです。 特定商取引法ガイド(訪問販売・電話勧誘販売など) ※消費者庁のトラブル防止ガイドです

3-3. 当日の「運び出し」はどこまでやってくれる?

さて、無事に当日を迎えたとします。 あなたが立ち会えた場合、やることは一つだけ。

「指示」と「確認」です。

私は、作業開始前にリーダーの方と5分だけ話しました。 「見積もりで送った写真の通り、この部屋のコレとコレとコレ、お願いします」 「あと、この棚(残すモノ)だけは絶対に触らないでください」

それだけ。

あとは、業者の人たちが「うぉっ、重い!」「こっち押さえて!」とか言いながら、魔法のように家を空っぽにしていきます。

  • タンスの中身は? →そのままでOK。雑多な服も全部「ゴミ」として袋詰めしてくれます。 (※貴重品だけは、前日までに抜いておくこと!)
  • ベッドの解体は? →やってくれます。
  • 2階からどうやって? →プロの技で、壁に傷一つつけずに運び出してくれます。
  • こっちは手伝う? →**絶対ダメです。**ケガします。素人は黙って見ている。これが一番の貢献です。

あなたは、ただ「あ、それもお願いします」「これは残します」と指示を出す「司令塔」に徹してください。

作業が終わったら、部屋が空になったのを確認し、 「見積もり通り、〇〇円ですね」 と、契約通りの金額を払って(あるいは振込の確認をして)、笑顔で「お疲れ様でした!」と言う。

これで、ミッションコンプリートです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

あなたは「サービス」を買ったのです。 遠慮して「手伝わなきゃ…」なんて思わないこと。 あなたの仕事は「貴重品を抜いておくこと」と「残すモノを明確に指示すること」だけです。 あとは、プロの仕事を、しっかり見届けるのみです。


お疲れ様でした。 これで、実家はだいぶスッキリしたはず。

でも…まだ残っていませんか? 実家特有の「捨てにくいモノ」が。

最後の章は、仏壇、金庫、遺品… そういう「特殊アイテム」の扱いです。

さて、タンスもベッドも食器棚も消えた。 部屋はスッキリしたが…

あなたの目の前には、まだ「ラスボス」が残っていませんか?

それは、ゴミという言葉では呼べない、**「捨てにくいモノ」**たち。

  • 罪悪感があって捨てられない(仏壇・神棚)
  • 物理的に無理(マッサージチェア・金庫)
  • 感情的に捨てられない(遺品)

わかります。 「これも、あの業者が持って行ってくれるの…?」

大丈夫です。 ほぼ全ての業者が対応してくれます。 ただし、これらには「粗大ゴミ」とは違う、**特別な「ルール」**があります。 これを無視すると、当日トラブルになりますよ。

4-1. 仏壇・神棚(供養・処分)

「これ、ただの“箱”として捨てたらバチが当たるんじゃ…」

私も、実家の仏壇を前にフリーズしました。 結論から。

これらは「供養(魂抜き)」をしてからでないと、業者は(原則)触れません。

ステップは2つ

  1. 魂抜き(閉眼供養) まず、お坊さんを呼んで「魂抜き(たましいぬき)」「お性根抜き(おしょうねぬき)」と呼ばれる儀式をしてもらいます。 これで、仏壇や神棚は「信仰の対象」から「ただの箱」に戻ります。
  2. モノとして処分 「ただの箱」になれば、業者は「家具」として引き取ってくれます。

誰に頼む?

一番丁寧なのは、菩提寺(ぼだいじ=先祖代々お世話になっているお寺)に頼むことです。

「菩提寺とか分からない…」 「遠方すぎる」

その場合は、業者に「供養もセットでお願いできますか?」と聞いてください。 多くの不用品回収業者(特に遺品整理もやっている業者)は、お寺と提携しています。

「供養費」として別途1万〜3万円ほどかかりますが、魂抜きから運び出しまで、全部まとめてやってくれます。

【編集長アドバイス】

業者に「供養もできます」と言われたら、「提携しているお寺さん(僧侶)が来てくれるんですか?」と確認しましょう。 業者のスタッフが勝手に手を合わせるだけの「簡易供養」で済まそうとする悪質なケースもあります。 「魂」のことは、専門家(僧侶)に任せるのがスジです!

【参照リンク:自治体の案内】 多くの自治体では、仏壇は「収集できないゴミ」に指定されています。 ※「専門の業者へ依頼してください」と書かれているはずです。

4-2. マッサージチェア、金庫など「超・重量物」の扱い

実家になぜかある、デカくて茶色いマッサージチェア。 そして、開け方すら誰も知らない、重い金庫。

これらは「積み放題プラン」の「例外」(=別料金)になる筆頭です。

「隠す」のが一番の悪手

「見積もりの写真に写ってないけど、当日ついでに持っていってもらおう」 これは、絶対にダメです。100%揉めます。

なぜなら、これら「超・重量物」は、

  • 作業員の人数が追加で必要(2人→4人など)
  • 家から出せない場合、解体作業が必要
  • 処分費自体が特殊(金庫は鉄の塊です) だからです。

私が実家で一番焦ったのが、古い(そして開かない)手提げ金庫でした。 「こんなのいいや」とゴミ袋に入れたら、重すぎて袋が破れました。

業者に電話して「すみません、小さい金庫もありました」と伝えたら、「ああ、金庫はサイズ関係なく別料金(5,000円)ですー」とアッサリ言われました。 (当日言ってたら、もっと高かったかもしれません)

マッサージチェア、金庫、ピアノ、ランニングマシン… これらは、第2章の「写真・動画見積もり」の時点で、必ず申告してください。

「これも含めて、総額いくらですか?」 と、事前に確定させる。これが鉄則です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

業者が一番困るのは「聞いてないモノ」です。 特に「重いモノ」と「デカいモノ」。 これを隠すと、当日の追加料金は「言い値」になります。

4-3. 遺品整理と「ただの片付け」の違い

ここ、すごく重要です。 あなたは、業者に何を求めていますか?

  • A:「とにかく全部、家から運び出して、部屋を空っぽにしてほしい」
  • B:「ゴミの中から、通帳や貴重品、写真などを『探しながら』片付けてほしい

Aは「不用品回収(ただの片付け)」です。 Bは「遺品整理」です。

この2つは、似ているようで、料金も作業時間もまったく違います。

  • 不用品回収(片付け)
    • 目的:ゴミを撤去すること
    • 作業:早い。仕分けは雑(ゴミか、ゴミじゃないか)。
    • 料金:安い(積み放題プランなど)
  • 遺品整理
    • 目的:貴重品・思い出の品を探すこと
    • 作業:丁寧で、遅い。全スタッフが「探しながら」分別する。
    • 料金:高い(人件費と時間がかかるため)

一番ムダなのは「どっちつかず」

一番やってはいけないのは、「不用品回収」の安いプランで頼んでおきながら、当日「あ、そのタンスの引き出し、ちょっと見てから…」と作業を止めることです。

業者はイライラし、あなたも焦ります。

私がやった「ハイブリッド方式」

私は、まず「遺品整理(探す作業)」を、自分たち家族だけでやりました。(週末に帰省し、2日間、ひたすら引き出しと押入れの中身を全部見て、通帳・写真・貴金属だけを抜き取りました)

そして、残った「どう見てもゴミ」の山(服、布団、古い家電)を、 「不用品回収(捨てる作業)」として、業者に「Aプラン(空っぽにして)」で依頼しました。

これなら、大事なモノが紛れ込む心配もないし、料金も安く済みます。

もし、あなたが遠方で「探す作業」すらできない、というなら、最初から「Bプラン(遺品整理)」を専門にやっている業者に頼むしかありません。

【参照リンク:国民生活センター】 「遺品整理」は「不用品回収」よりも、さらにトラブルが多い分野です。 「探してほしい」と頼んだのに、雑に扱われて貴重品も捨てられた、という相談が後を絶ちません。 こんなはずでは…!遺品整理サービスのトラブル(発表情報)_国民生活センター

 Q&A:実家の粗大ゴミ・業者依頼でよくある疑問

Q1. 結局、自治体を使うのはどんな時ならアリなんですか?

A. ぶっちゃけ、あなたが丸一日休みを取って帰省し、その日一回で終わる程度の少量の場合だけです。具体的には「ベッドとタンスの2点だけ」とか。そして、その運び出しをすべてあなたが一人でできるなら、アリです。

それ以上の物量、あるいは高齢の親に少しでも手伝わせる可能性があるなら、迷わず業者に頼んでください。あなたの時間と腰のほうが、遥かに貴重です。

その際の電話術はこちらの記事をご参照ください

Q2. 業者への支払いは、当日現金払いが普通なんですか?

A. 多くの業者は「作業完了後の当日現金払い」を求めてきます。これは、当日トラブルが起きたとき、親御さんがプレッシャーで払ってしまうリスクが高い支払い方法です。

もしあなたが立ち会えない場合は、「後日、私(子ども)から銀行振込にできませんか?」と必ず交渉してください。これがOKな業者は、親切で資金繰りも安定している可能性が高いです。親に現金を触らせないのが鉄則です。

Q3. 「積み放題」プランで、当日トラックに積まなかったモノはどうなるんですか?

A. 契約時に「全部乗せます」と合意していれば、基本的にそのまま放置されます。悪質業者の場合、わざと積載量を少なく見せかけて「入りきりませんでしたね。もう一台分(追加料金)いかがですか?」と言ってくることがあります。

これを防ぐためにも、見積もり時に送った写真・動画のモノが、すべて運び出されるかを立ち会い時にしっかり確認し、残っていた場合は即座に指摘してください。

Q4. 仏壇の「魂抜き」は、頼むとどれくらい費用がかかりますか?

A. 仏壇のサイズや業者と提携しているお寺によって異なりますが、一般的に1万円から3万円程度の追加費用を見ておけば大丈夫です。これにはお坊さんへの御布施(おふせ)や、仏壇を専門的に供養処分する費用が含まれます。

必ず見積もり時に「供養込みの総額」を確認しましょう。「供養なし」で勝手に仏壇を回収する業者は、信用しないほうがいいです。

Q5. 遺品整理サービスと不用品回収サービス、どういう基準で選べばいいですか?

A. 目的が明確です。

  • 遺品整理: 「ゴミを捨てること」より「大切なモノを『探す』こと」に重きを置きます。故人を偲びながら、丁寧に分別・探索するサービスなので、料金は高くなります。
  • 不用品回収: 「ゴミを『運び出す』こと」に特化しています。探索・分別は依頼主側でほぼ完了している前提です。


おわりに:業者に頼んで「買う」のは、時間と親の安全

お疲れ様でした。 これで「実家の粗大ゴミ」に関する、ほぼすべての問題はクリアできたはずです。

「はじめに」でも書きましたが、 「実家の片付け」は、本当にしんどい。

ゴミの量もそうですが、 親の気持ち、自分の時間、そしてカネ。 色々なものが絡み合って、一歩目を踏み出すのが、とんでもなく重い。

だからこそ、 「自分でやろう」 「自治体で安く済まそう」 なんて、優等生な考えは、いったん捨ててください。

業者にカネを払うのは、「時間を買う」ためであり、「親の安全を買う」ためです。

あなたがこのガイドで得た「知識」という武器を使えば、 悪質な業者に騙されることなく、 最短・安全に、あのカオスだった実家を「リセット」できるはずです。

実家がスッキリすれば、親御さんの気持ちも(たぶん)軽くなります。 なにより、あなたの肩の荷が、ようやく降りますよ。

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