
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
こんな人におすすめ
- 引っ越し日が決まったが、デカい家具をどう処分するか決まっていない人
- 「処分は楽に済ませたい」でも「1円でも安くしたい」と堂々巡りしている人
- ベッドやソファが、そもそも部屋から運び出せるか不安な人
- 引っ越し業者の見積もりに「処分費」が入っていたが、これが高いのか安いのか分からない人
- 最悪、「残置物ペナルティ」で敷金から引かれるのだけは避けたい人
この記事でわかること
- 家具を処分する「ベストなタイミング」(当日 vs 前日 vs 引っ越し後)
- 「引っ越し業者」「不用品回収」「自治体(粗大ごみ)」の、リアルな料金と手間、メリット・デメリット
- 悪徳な不用品回収業者を見抜く「たった一つの質問」
- 引っ越し業者に「処分するから荷物減るでしょ?」と値引き交渉するテクニック
- あなたの状況(楽さ優先 vs 安さ優先 vs 時間がない)に合わせた、最終的な「最適解」
引っ越しで家具を捨てる時、一番悩むのが「いつ」捨てるか。
「まだベッドで寝たいし」 「いや、でも当日は邪魔だし」
このタイミング判断をミスると、余計な金がかかったり、引っ越し当日に地獄を見たりします。
私が昔やった最大のミスは、「引っ越し当日、なんとかなるだろう」と処分を先延ばしにし、退去日までにベッドが捨てられなかったこと。 結局、管理会社に「残置物(ゴミ)」としてペナルティ覚悟で引き取ってもらい、数万円をドブに捨てました。
そんな悲劇を繰り返さないため、まずは「処分のタイミング」3パターンを徹底解剖します。
1. 【最重要】タイミング問題:処分は「いつ」実行すべきか?

結論から言えば、あなたが「何を一番重視するか」で正解が変わります。 「楽さ」か、「安さ」か、「当日のスムーズさ」か。 それぞれのメリットと、リアルなデメリットを見ていきましょう。
1-1. パターンA:「引っ越し当日」(最強のワンストップ)
これは、「引っ越し業者」に家具の処分(廃棄・買取)もまとめてお願いするパターンです。
朝、部屋には「新居に持っていくタンス」と「捨てるベッド」が同居しています。 業者が来て、 「タンスはこっちのトラックへ」 「ベッドはあっちの処分用トラックへ」 と、見事にさばいていく。
- とにかく、楽。圧倒的に楽。 これが最大のメリットです。
- 引っ越し当日の朝まで、ベッドやソファを使い倒せます。
- 見積もりから当日の作業まで、窓口が「引っ越し業者」一つで済みます。
- 割高になりがち。
- 引っ越し業者の「オプション(別料金)」になるため、専門の不用品回収業者や自治体(粗大ごみ)に頼むより、費用がかさむケースがほとんどです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もり時に「これもついでに捨てて」と軽く言うと、足元を見られます。「このベッドの処分費用は、内訳としていくらですか?」と必ず確認し、他の処分方法と金額を比較する姿勢を見せることが、値引き交渉の第一歩です。
1-2. パターンB:「引っ越し前日」(荷物が何もない状態)
引っ越し当日は「新居へ運ぶ荷物」だけにし、邪魔な家具は前日までに消し去るパターン。 不用品回収業者や、自治体の粗大ごみ(日程が合えば)を利用します。
- 引っ越し当日の作業が超スムーズ。 「これは捨てるやつ? 持っていくやつ?」という混乱が一切なく、業者のミス(新居の家具を捨てられる等)を防げます。
- 処分方法を「引っ越し業者」以外からも選べるため、コストを安く抑えられる可能性が高いです。
- 「生活」が不便になります。 これが本当にキツい。
- 【体験談①】
前日にベッドを処分し、床に寝袋で寝たら、翌朝(一番体力が必要な日)に体がバキバキで動けませんでした。 - 【体験談②】
食器棚を先に捨ててしまい、引っ越し前夜の晩餐が、床に直置きしたコンビニ弁当になった時の寂しさは異常です。
1-3. パターンC:「引っ越し後」(旧居での最終作業)
これは「最終手段」に近いですが、意外と選ぶ人がいるパターン。 引っ越し当日はいったん全ての荷物を新居に運び入れます。 その後、退去日(鍵の返却日)までの間に、旧居に残した家具を処分します。
- 引っ越し当日は「荷物を運ぶこと」だけに100%集中できます。
- 新居に持っていったものの、「やっぱりこのソファ、新居に合わない…」となった家具を、旧居に舞い戻らせて処分する…なんて荒業も可能です。
- 面倒。とにかく面倒くさい。
- 新居で荷解きを始めているのに、処分の立ち会いのために、また旧居に戻る。この「戻り作業」が精神的にかなり萎えます。
- 新居と旧居が遠い場合、交通費も時間も無駄になります。
- 退去日までに処分が間に合わない「残置物」リスクが最も高いパターンです。
1-4. 【要注意】引っ越しシーズン(2~4月)の落とし穴
どのパターンを選ぶにせよ、絶対に知っておくべき「時限爆弾」があります。 それが「引っ越しシーズン」です。
「よし、粗大ごみ(一番安い)で捨てよう。2週間前くらいに電話すればいいか」
この考えが、あなたの引っ越しを詰ませます。
【実際の体験談】
【編集長のワンポイントアドバイス】

引っ越しが決まった「その日」に、まず「お住まいの自治体 粗大ごみ 予約」で検索し、最短の収集日を確認してください。引っ越し日までに間に合わないなら、その瞬間に「粗大ごみ」という選択肢は消えます。次の手を考えましょう。
自治体のルールは、驚くほど地域差があります。 まずは「自分の街」のルールを知ることが、家具処分のスタートラインです。
(参照:環境省「一般廃棄物処理行政の概要」 ※各自治体の処理状況やルール策定の指針が記載されています)
2. 【業者選定】結局、どこに頼むのが「賢い」のか?

「いつ捨てるか」が決まったら、次は「誰に捨ててもらうか」です。
この選択を間違えると、数千円で済むはずが数万円になったり、最悪、不法投棄の片棒を担がされたりします。
【実際の体験談】
昔、安さだけで業者を選んだ友人がいます。「無料回収」という軽トラにベッドを積んだ瞬間、態度が豹変。「リサイクル料」と称して15,000円を請求され、引っ越し直前で警察を呼ぶ時間もなく、泣く泣く払ったそうです。
「賢い」選択とは、「安さ」と「楽さ」と「安心」のバランスを、あなたの状況に合わせて最適化すること。
4つの選択肢を、包み隠さず比較します。
2-1. 選択肢①:引っ越し業者
「サカイ」「アート」などの大手から、地域密着の業者まで。
引っ越しの見積もり時に「このタンス、古いから処分しちゃって」とお願いするパターンです。
- 向いている人
- 「楽さ」を最優先する人。
- 面倒なやり取りを「ワンストップ」で終わらせたい人。
- 圧倒的に楽。 第1章の「引っ越し当日処分」ができるのは、基本的にこのパターンだけです。
- 見積もりから支払いまで、窓口が一本化されます。
- 新居へ運ぶ家具と、処分する家具の「仕分け」や「搬出」を、プロ(引っ越し業者)が責任を持ってやってくれる安心感があります。
- 割高。 これに尽きます。
- 引っ越し業者が自ら「処分」することは少なく、提携する「廃棄物処理業者」に外注(丸投げ)することがほとんど。当然、中間マージン(手数料)が乗っています。
- 【体験談】
見積もり時、「このソファ処分、いくらですか?」と聞いたら「8,000円です」と。自治体なら2,000円。「6,000円は『楽』を買う金か…」と悩んだ記憶があります。
【編集長のワンポイントアドバイス】

引っ越し業者の「処分(廃棄)」と「買取」は別物です。「買い取りますよ」と言われても、それは「処分費から1,000円引いときますね」程度の意味。もしブランド家具を売るなら、専門の買取業者に見積もりさせた方が、まず間違いなく高くなります。
2-2. 選択肢②:不用品回収業者
「家具 家電 なんでも回収」と謳い、軽トラや2トントラックでやってくる専門業者。
電話一本で「最短30分で!」駆けつけるフットワークの軽さが売りです。
- 向いている人:
- 引っ越しまで時間がない人。(「明日、退去日だった!」)
- 家具以外にも、布団、家電、雑多なゴミなど、まとめて全部捨てたい人。
- スピードが命。 繁忙期でなければ、即日・翌日対応も可能です。
- 手間がゼロ。 家の中からの「運び出し」はもちろん、面倒な解体も全部やってくれます。
- 家具、家電(リサイクル法対象)、燃えないゴミ、なんでも「トラック積み放題◯万円」のように、丸ごと処分できるプランがあります。
- 悪徳業者との遭遇率が、最も高い選択肢です。
- 「無料」と謳い、積んだ後で高額請求する。
- 「相場」が分かりにくく、言い値になりがち。
- (最悪)回収した家具を山奥に不法投棄され、家具に残っていた個人情報から、あなたが警察の事情聴取を受けるケースすらあります。
【編集長アドバイス】

悪徳業者をどう見抜くか?
答えは「許可証」です。家庭のゴミ(家具)を有料で回収するには、自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必須です。しかし、この許可は新規業者にはほぼ降(お)りません。
多くの業者は「古物商許可」(買取用)や「産業廃棄物許可」(企業ゴミ用)しか持っていません。
「一般廃棄物〜」の許可番号をHPや電話で明確に提示できない業者は、法律上グレー(というかアウト)な可能性を疑いましょう。
(参照:環境省「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」)
2-3. 選択肢③:自治体の「粗大ごみ」
あなたが住んでいる市区町村に、電話やネットで「粗大ごみ収集」を予約する、最も「公的」な方法です。
- 向いている人
- 「安さ」を最優先する人。
- 引っ越しまで1ヶ月以上、時間に余裕がある人。
- 処分する家具を、自力で家の外まで運び出せる人。
- 圧倒的に安い。 これ以上のメリットはありません。
- (例:都内某区)ソファ(2人掛け)が1,200円、ベッドマットレスが1,200円。不用品回収業者なら5,000円〜10,000円はします。
- 自治体(役所)が相手なので、高額請求や不法投棄の心配はゼロ。絶対的な安心感。
- 家の中まで取りに来てくれない。これが最大のネックです。マンションの1階エントランスや、戸建ての玄関先など、「指定場所」まで自力で運び出す必要があります。
- 【体験談】
ダブルベッドのマットレスを一人で階段から降ろそうとして、踊り場で詰み、近所の人に助けを求めたこともあります。腰を壊します。 - 第1章の通り、引っ越しシーズンは予約が絶望的に取れません。
2-4. 選択肢④:家具買い替え店(ニトリ・IKEAなど)
引っ越しを機に、新しい家具(ベッドやソファ)を買う場合に使える選択肢。
「新しい家具の配送」と「古い家具の引き取り」を同時に行うサービスです。
- 向いている人:
- 引っ越しと同時に、同種の家具を買い替える人。
- 新しい家具の搬入と、古い家具の搬出が一度で済む。
- 処分費用が比較的安い。(ニトリなら1配送につき4,400円(税込)など、明確)
- 【最大の罠】
引き取りの「場所」と「タイミング」 - このサービス、原則は「新居に、新しい家具を届けたタイミングで、同種・同数の古い家具を引き取る」というもの。
- 【NG例】
「旧居」から、「捨てるベッドだけ」を、「引っ越し当日」に引き取ってもらう…という使い方は、基本できません。 - 「同種・同数」の縛りも厄介です。(ベッドを1台買って、ベッド$1$台とタンス$1$台を引き取ってはくれない)
【編集長のワンポイントアドバイス】

この「買い替え引き取りサービス」を引っ越しでうまく使う裏ワザは、「新居での引き取り」を前提にスケジュールを組むことです。
つまり、「古い家具も、いったん新居へ引っ越しさせる」のです。
新居で新しい家具が届くまで古い家具を使い、配送員が来た瞬間にバトンタッチする。これが現実的な使い方です。
引っ越しは、カネの感覚が麻痺(まひ)します。
敷金、礼金、仲介手数料、引っ越し代……。10万円単位の札束がバンバン飛んでいく。
そんな時、「このソファ、処分費8,000円です」と言われると、「ああ、そうですか…(もう、どうにでもなれ)」と、思考停止でハンコを押してしまいがちです。
【実際の体験談】
私が昔やった失敗です。引っ越し見積書に「その他費用 15,000円」と書かれていたのをスルーしました。後で明細を見たら、ボロボロのカラーボックス3個の処分費でした。1個5,000円。自治体なら1,000円もしません。
家具処分費を「必要経費」ではなく「交渉材料」として捉える。
この「総額で考える」視点こそが、引っ越し費用を1円でも安くする最大のコツです。
3. 【費用】「引っ越し総額」で考えるコスト削減術

3-1. 交渉テク:「処分」を材料に、引っ越し代を安くする
真っ先に浮かぶ疑問。
「捨てる家具が多い=運ぶ荷物が減る。じゃあ、引っ越し代は安くなるの?」
答え:はい。ただし、交渉の「順番」を間違えなければ。
引っ越し料金は、主に「トラックのサイズ」と「作業時間」で決まります。
大型家具(ベッド、タンス、ソファ)が3点も減れば、2トンショートトラックが軽トラで済むかもしれず、料金が数万円変わることも。
▼ダメな交渉例
私「見積もりお願いします」
業者「(一通り見て)50,000円ですね」
私「あ、ちなみにこのベッドとタンスは捨てます」
業者「(ニッコリ)承知しました! 処分費は別途10,000円です! 合計60,000円ですね!」
もう「50,000円」という見積もり(=トラックのサイズ)が確定した後では、荷物が減っても料金は下がりません。
▼賢い交渉例
私「見積もりお願いします。新居に持っていくのは、これと、これと、これだけです」
私「(捨てる家具を指差し)このベッドとタンスは、処分対象です。」
私「なので、『運ぶ荷物』は最小です。この前提で、一番安いプランをください」
最初から「運ぶ荷物」と「捨てるゴミ」を明確に分け、「あなたの会社が運ぶべき荷物は、こんなに少ないんですよ」とアピールする。これが鉄則です。
【編集長のワンポイントアドバイス】

「処分費無料キャンペーン」という言葉に踊らされてはいけません。無料なワケがない。その費用は、必ず「引っ越し代金」に上乗せされています。「処分費は0円ですが、引っ越し代は70,000円です」と言われているのと同じです。
必ず「引っ越し代(A)」と「処分費(B)」を分けさせ、「A+Bの合計額」で他社と比較しましょう。
3-2. 「買取」の現実
「捨てる」なんてもったいない。「買い取って」もらって、処分費と「相殺」したい。
……その夢、分かります。しかし、現実は甘くありません。
▼ブランド家具(カリモク、カッシーナ、ハーマンミラーなど)
- 引っ越し業者に「買取」を依頼するのはNG!
- 引っ越しが決まる「前」に、家具専門の買取業者に査定させるのが鉄則!
- 引っ越し業者は「家具の価値」が分かりません。彼らにとってそれは「運ぶ荷物」か「処分するデカいゴミ」の2択。専門業者なら30,000円の値がつく椅子も、引っ越し業者には「処分費1,000円です」と言われるのがオチです。
▼ノンブランド家具(ニトリ、IKEA、無印良品など)
- 購入後3年を過ぎたこれらの家具の「リセール(買取)価値」は、0円か、マイナス(処分費)です。
- 買う人からすれば、「中古のIKEAの棚を5,000円で買う」くらいなら、「新品のIKEAの棚を8,000円で買う」からです。
- 引っ越し業者が言う「買取」は、「処分費5,000円ですが、1,000円で『買い取った』ことにして、差額の4,000円だけ頂きますね」という「値引きの口実」であることがほとんどです。
【編集長のワンポイントアドバイス】

「相殺」は期待するだけムダです。期待すべきは「無料引き取り(=処分費0円)」。
「まだキレイだし、メルカリなら売れるかも…」と引っ越し間際に色気(いろけ)を出すと、100%失敗します。売れず、梱包もできず、最終的に「残置物」になります。
3年以上使ったノンブランド家具は「価値0円」と割り切り、いかに安く(できれば無料で)手放すか、に思考を切り替えましょう。
3-3. 最悪のコスト:「残置物」ペナルティ
これが、引っ越しにおける「最大の金銭的失敗」です。
処分が間に合わず、旧居に家具を残したまま退去すること。
【実際の体験談】
大学の卒業式。友人が「粗大ごみ、間に合わなかった」と言い、ベッドのマットレスを部屋の隅に残したまま引っ越していきました。
後日。彼のもとに届いたのは、管理会社からの請求書。
「残置物撤去費用: 30,000円」
自治体に頼めば1,000円で済んだマットレスが、30,000円の負債に化けました。
これは「ぼったくり」ではありません。
管理会社は、あなたが残したゴミを処分するため、
- すぐに来てくれる(割高な)業者を手配し、
- 業者と立ち会い、
- 鍵を開け、
- 搬出を確認し、
- 支払いを立て替える…
という「業務」を行っています。その「人件費+実費」の請求です。
当然、敷金から容赦無く引かれます。敷金が足りなければ、請求書が新居に届きます。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「どうせバレない」は通用しません。賃貸借契約において、原状回復(=部屋をカラにすること)は借り主の義務です。
引っ越し前日。「どう考えても処分が間に合わない」と詰んだら、高くても「即日対応」の不用品回収業者を呼びましょう。そこで払う10,000円は、管理会社に請求される30,000円のペナルティより、遥(はる)かに安い「保険料」です。
(参照:独立行政法人 国民生活センター「賃貸住宅の原状回復トラブル」 ※残置物処理は、退去時の「原状回復義務」に直結します)
引っ越しで家具を捨てる時、私たちは「頭」で考えがちです。
「このソファ、8,000円か…高いな」
「引っ越し当日に捨てれば楽だな」
【実際の体験談】
昔、私もそうでした。自治体に粗大ごみを予約し、1,000円のシールを貼り、完璧な「コスト計算」で満足していました。
収集日の朝、その「ダブルベッドのマットレス(スプリング入り)」を一人で階段から降ろそうとするまでは。
無理でした。
階段の踊り場で「く」の字に曲がったまま動かなくなり、遅刻しそうな隣人Aさんに「すみません! 助けて!」と叫んだあの屈辱。
家具処分は、頭脳労働ではなく、ガチの肉体労働なんです。
4. 【家具別】「どうやって出す?」搬出・解体のリアル

4-1. ベッド・マットレス
▼最大の敵:スプリング入りマットレス
なぜヤバいか?
- 自治体によっては「収集不可」または「処理困難物」に指定されています。
- 【体験談】
「デカい燃えないゴミ」くらいの感覚でいたら、区役所に「スプリングは粉砕機が壊れるのでウチでは無理です」と断られた時の絶望。 - 自治体がダメな場合、選択肢は「不用品回収業者」しか残りません。足元を見られ、高額になりがちです。
「解体」は誰がやる?
- 自治体(粗大ごみ)の場合
当然、あなたです。ベッドフレームを六角レンチやドライバーでバラバラにし、マットレスと「別々に」出す必要があります。
- 引っ越し・不用品回収業者の場合
業者がやってくれます。(これが彼らに金を払う最大の理由です)
ただし、ロフトベッドや特殊なシステムベッドは「解体作業費」として別料金を請求されるか、見積もり時点で「これはウチでは無理です」と断られることもあります。
【編集長のワンポイントアドバイス】

絶対に自分で「マットレス(スプリング入り)」を解体しようとしてはいけません。
カバーを剥(む)くと、圧縮されたスプリングが飛び出し、大怪我(失明など)をする危険があります。あれは「素人が触るな危険」の塊(かたまり)です。フレームの解体までにしておきましょう。
4-2. ソファ・大型タンス
▼最大の壁:「玄関を通らない」
なぜヤバいか?
- 入れる時は通ったはず。でも、あれはプロが「縦にして」「ひねって」「ミリ単位で」入れたから。素人が同じことを再現するのは不可能です。
- (体験談)「あと5cmなのに!」とソファを無理やり玄関ドアに押し込み、壁紙がビリッと破(や)け、ソファの革も剥(は)げ、敷金(しききん)と買取査定額の両方を失ったことがあります。
どうやって出す?
- 解体(バラし)
ソファの「脚」を外すだけで、通ることがよくあります。
大型タンス(特に婚礼タンス)は、上下で「分割」できるタイプかもしれません。 - 吊り作業(クレーン)
「解体しても無理」となると、窓やベランダから吊り下げて降ろすしかありません。当然、「吊り作業(またはクレーン車)費用」として、数万円の追加料金が発生します。これは引っ越し業者も不用品回収業者も同じです。
【編集長のワンポイントアドバイス】

見積もり時に「これ、通りますかね?」と業者に聞くのは必須です。
当日になって「あ、これ通らないんで吊り作業ですね。プラス3万円です」と言われるのが、一番最悪な「ぼったくり」パターンです。
不安なら、見積もり担当者に「搬出経路の確認」まで確約させましょう。
ソファーの処分について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
4-3. IKEA・ニトリ家具
▼最大の壁:「組み立て家具」は「解体」に弱い
なぜヤバいか?
- IKEAやニトリの家具(特にPAXワードローブやKALLAXシェルフなど)に使われる「パーティクルボード(木くずを固めた板)」は、一度ネジで固定されることを前提に作られています。
- 一度解体すると、ネジ穴がバカ(緩く)になり、二度と元の強度では組み立てられません。
- 【体験談】
「新居でも使えるかも」とIKEAの本棚を解体したら、木ダボが折れ、ネジ穴が崩れ、ただの「重い木の板(ゴミ)」に変わりました。
処分するなら?
- 解体は「捨てるため」と割り切る。
自治体で捨てる場合、「一番長い辺が◯cm以下」という規定に合わせて、ノコギリで切断(!)する必要があることも。 - 不用品回収業者に頼むなら、解体は彼らに任せる。
それが彼らの仕事です。下手に手を出して怪我をするより、プロに任せましょう。
引き取りサービスは?
- 第2章でも触れましたが、ニトリなどの「買い替え引き取り」は、あくまで「新居」で「新品配送時」に「同種・同数」を引き取るサービスです。「旧居」から「捨てる家具だけ」は持って行ってくれません。
【編集長のワンポイントアドバイス】

組み立て家具の宿命は「引っ越し=寿命」です。
「解体して、運んで、新居でまた組み立てる」という労力と、再組み立て後の「グラグラ」を許容するくらいなら、旧居で「処分」し、新居で「買い直す」方が、トータル(精神的にも肉体的にも)でプラスになることが多いです。
(参照:環境省「廃棄物の区分」 ※そもそも、その家具が「一般廃棄物」なのか「処理困難物」なのか、ルールは「市区町村」が定めています。自分の自治体のHP確認は必須です)
これまで解説した「タイミング」「業者」「費用」「搬出」の4要素をすべて踏まえ、あなたの状況に合わせた「最適解」を、チャート形式(結論)で突きつけます。
5. 【結論】状況別・最適解チャート
【実際の体験談】
引っ越しは、100人いれば100通りの事情があります。
「金はあるが時間がない」という人もいれば、「時間は死ぬほどあるが金がない」という人もいる。
隣の家の「成功体験(粗大ごみで安く捨てた)」が、あなたの「正解」とは限らない。
自分の「最優先事項」を一つだけ決めて、以下のチャートを読んでください。
5-1. 「とにかく楽」を最優先する人
▼あなたの状況
- 引っ越し準備で手一杯。面倒なことは$1$秒もしたくない。
- 複数の業者と電話やメールするなんて、考えただけで頭痛がする。
- 「金で解決できるなら、それが一番安い」と考えている。
▼最適解(結論)
- タイミング: パターンA(引っ越し当日)
- 依 頼 先: 選択肢①(引っ越し業者)
▼実行すべきこと
- 引っ越し見積もり(相見積もり)の電話の時点で、「処分したい家具(ベッド、ソファなど)が◯点ある」と明確に伝える。
- 見積もり担当者が来たら、現物を見せて「新居へ運ぶもの」「処分するもの」を指差し確認させる。
- 出てきた見積書(引っ越し代+処分費)が、あなたの「楽さ」と見合えば、契約。
- 当日は、業者がすべて(搬出も処分も)やってくれるのを見ているだけでOK。
【編集長のワンポイントアドバイス】

「楽」を選ぶことは「思考停止」とは違います。
「全部おまかせします(いくらでも払います)」という態度は、業者の思うツボ。
「A社は処分費込みで◯円だったけど、御社は?」と、『楽』を選びつつ、比較している姿勢を見せること。それだけで、数千円は簡単に変わります。
5-2. 「1円でも安く」を最優先する人
▼あなたの状況
- 引っ越しで全財産が飛んでいく。家具処分に払う金は、文字通り1円もない。
- 引っ越し日まで、まだ1ヶ月以上の余裕がある。
- 若さ(体力)と時間だけは、誰にも負けない。
▼最適解(結論)
- タイミング: パターンB(引っ越し1~2週間前)
- 依 頼 先: 選択肢③(自治体の粗大ごみ)
▼実行すべきこと
- 今日、今すぐ、あなたの市区町村の「粗大ごみ 予約」を検索し、引っ越し日より前の収集日を抑(おさ)える。(第1章)
- コンビニなどで「粗大ごみ処理券(シール)」を買ってくる。
- ベッドフレームなどを自力で解体する(ただし最難関)。
- 収集日の朝、指定された場所(マンションの1階など)まで、自力で運び出す。
▼(これが無理だった場合)次善の策
※粗大ごみの予約が間に合わない、または、デカすぎて運べない場合
- 「ジモティー」などの地元掲示板で、「無料。◯月◯日までに、家(部屋の中)まで取りに来てくれる人限定」という条件で出品する。
- 【実際の体験談】
意外と来ます。特にベッドやソファは「0円」なら欲しい人がいます。
【編集長のワンポイントアドバイス】

「安さ」の対価は「あなたの労働力」と「リスク」です。
(体験談)友人は、粗大ごみでソファを運び出す際、壁にぶつけて大きな穴を開け、敷金から5万円引かれていました。
トータルで「安い」とは何か、冷静に判断しましょう。
5-3. 「引っ越しまで時間がない」人
▼あなたの状況
- ヤバい。明日(または明後日)が引っ越し(または退去日)。
- 粗大ごみは間に合わない。引っ越し業者はもう帰った。
- 目の前には、旧居に鎮座(ちんざ)するベッドとタンス。
▼最適解(結論)
- タイミング: 今すぐ
- 依 頼 先: 選択肢②(不用品回収業者)
▼実行すべきこと
- フッターにある電話番号に電話する
- 電話で「(家具の種類)を(個数)、今から(または今日の夕方)引き取りに来てほしい。全部でいくらか」と聞く。
- 一番「対応がマシ」で「料金が明確」な1社を選ぶ。(安すぎる業者は逆に危険)
- 来てもらったら、トラックに積む前に、再度「本当にこの金額で全部OK?」と念を押し、言質を取る。
- 高い金を払い、無事に家具が消えたことに安堵(あんど)する。
【編集長のワンポイントアドバイス】

この状況下での、あなたのゴールは「安く済ませる」ことではありません。
「最悪のコスト=残置物ペナルティ(数万円)」(第3章)を回避すること。
今から払う15,000円の回収費は、「間に合わなかった罰金」ではなく、「ペナルティを回避するための保険料」です。
諦めて、一刻も早く電話してください。
(参照:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」 ※「時間がない」時ほど、トラブルに巻き込まれやすいので、自衛を!)
「引っ越し家具処分」Q&A
Q1. 結局、引っ越し業者と不用品回収業者、どっちが「総額で」得なんですか?
A. ケースバイケースですが、選ぶ基準はハッキリしています。
- 「楽さ」に金を払うなら、引っ越し業者。
窓口一本で、当日に全部終わる。その「楽ちん料」として、処分費は割高になります。 - 「安さ」を追求するなら、不用品回収業者(または自治体)。
ただし、引っ越し業者とは別に「相見積もり」を取る手間が必須。その手間を惜しむと、引っ越し業者より高くつきます。
カネで時間を買うか、手間でカネを浮かすか。あなたはどっちですか?
Q2. 自治体(粗大ごみ)が一番安いのは分かった。でも、ソファとかベッドとか「デカすぎて運べない」場合はどうすれば?
A. 潔く諦めてください。
それが「安さ」の対価です。
自治体は「運搬料」を取らない代わりに、「玄関先まで運ぶ」という最大の労働をあなたに課しています。
【実際の体験談】
無理して運んで腰を壊したり、壁や床を傷つけたりしたら、修理代や治療費で数万円が飛びます。素直に「搬出」までやってくれる不用品回収業者を呼ぶのが、トータルで賢い選択です。
Q3. ヤバい、明日退去日なのに家具が残ってる。もう詰んだ?
A. まだ詰んでません。
今すぐ「(あなたの地域名) 不用品回収 即日」で検索し、電話をかけまくってください。
ここで払う回収費(1〜2万円)をケチってはいけません。
もし家具を旧居に残したままトンズラすると、管理会社から「残置物撤去費用」としてペナルティ(数万円)が請求されます。
今から払う金は、その最悪の未来を回避するための「保険料」だと思いましょう。
詳しくはこちらから
Q4. ニトリやIKEAの家具って、引っ越しで「売れる」んですか?
A. ほぼ売れません。「0円(無料引き取り)」なら奇跡です。
【実際の体験談】
引っ越し業者が言う「買い取りますよ」は、「処分費5,000円のところ、500円で『買った』ことにして、4,500円だけ貰いますね」という「値引きの口実」です。
引っ越し間際に「メルカリで売れるかも…」と色気を出すと、売れず、梱包もできず、最終的に「残置物」になります。
3年以上使った組み立て家具は「価値ゼロ」と割り切り、いかに安く捨てるかに頭を切り替えましょう。
ここまで読破したあなたは、もう「どうしよう…」と途方に暮れていた半日前のあなたではありません。 取るべき選択肢と、踏んではいけない地雷(特に「残置物ペナルティ」という名のデカい地雷)が、ハッキリ見えているはずです。
結局、この問題に「全員が幸せになる魔法」はありません。 あるのは、
- 金で「楽」を買うか
- 手間で「金」を節約するか
という、実にシンプルな、そして冷徹な二択だけです。
私ができるのは、その選択肢を並べて、それぞれの「メリット」と「リアルなデメリット」を可視化することまで。
あとは、あなたの健闘を祈るのみ。 無事にそのデカい家具を消し去り、スッキリした旧居の鍵を(ペナルティの請求書なしで)管理会社に返せることを願っています。
新生活、まずは荷解き(という名の次の地獄)が待っていますが、頑張ってください。









3月上旬。新生活にワクワクしながら区役所に粗大ごみの予約電話をしたら、「一番早くて4月の中旬です」と悪びれもなく言われた時の絶望。
引っ越しシーズン(2月〜4月)、新生活シーズン(9月〜10月)は、日本中で同じことを考える人で溢(あふ)れかえります。 自治体の処理能力はとっくにパンク状態。
「安い」自治体の粗大ごみは、あなたが捨てたい日には、まず予約できません。