
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
こんな人におすすめ
- 親の引っ越し(施設入居、家の売却など)が決まった人
- 久しぶりに実家に帰り、モノの量を見て「詰んだ…」と思った人
- 親が「まだ使える」「もったいない」と言って、片付けが進まない人
- 遠方に住んでおり、片付け作業にあまり時間が割けない人
- 業者に頼みたいが、費用相場や「ぼったくり」が怖い人
- 仏壇や大量のアルバムなど、「捨てにくいモノ」の扱いに困っている人
この記事でわかること
- 【業者の違い】「不用品回収」と「遺品整理」業者、実家にはどっちが正解か
- 【捨て方】仏壇・神棚・大量のアルバムの「後悔しない」処分方法
- 【交渉術】親とモメずに、期限内に片付けを終わらせる「スケジュール」と「説得の言葉」
- 【費用】家一軒まるごと処分した場合の「リアルな相場」と、安く済ませる方法
- 【防衛策】高額請求や不法投棄を避ける「悪徳業者の見分け方」(必須の許可証)
あれは地獄の始まりでした。 「今度、駅前のマンションに引っ越すから」 親からの電話一本。久しぶりに実家に帰省し、押し入れを開けた瞬間、私はめまいを覚えました。
「なに、これ……」
見たこともない壺。大量の客用布団。手つかずの趣味の道具。山積みの食器。 これは「片付け」じゃない、「発掘作業」だ、と。
込みが大量にあるときはこちらの記事も参考になります!
まず、あなたも同じ壁にぶち当たっているはずです。
「この山を、一体誰に頼めばいいんだ?」 ここを間違えると、時間も金も、ご近所との信用も失います。
第1章は、業者の選び方。ここが一番のキモです。
- 1-1. 「不用品回収」と「遺品整理」業者の違い
- 1-2. 「買取」と「処分」を同時に頼むメリット
- 1-3. 遠方でもOK?「立ち会い不要」サービスの実態
- 1-4. コスパは?「トラック詰め放題」の注意点
- 2-1. 仏壇・神棚の「魂抜き」と処分方法
- 2-2. 大量のアルバム・写真(データ化か、供養か)
- 2-3. 人形・ぬいぐるみ・古い趣味の道具
- 2-4. 数十年前の「リサイクル対象外」家電はどうする?
- 3-1. 親が「捨てない」時の交渉術
- 3-2. 親のモノを「勝手に捨てた」場合のトラブル回避法
- 3-3. 失敗しない片付けの「スケジュール」と「仕分け」
- 4-1. ケース別:不用品処分の費用相場
- 4-2. 見積もりの内訳(何にお金がかかるのか)
- 4-3. 少しでも安く済ませる方法
- 5-1. 「無料回収」の落とし穴
- 5-2. 「追加料金」トラブルの手口
- 5-3. 必須確認!「許可業者」の確認方法
- 【Q&A】実家の片付け・よくある質問
- 最後に、この地獄を乗り越えようとしているあなたへ
1-1. 「不用品回収」と「遺品整理」業者の違い

「親は生きてるんだから、遺品整理は関係ない」 私も最初はそう思っていました。これが最初の間違いです。
結論から言うと、実家まるごとなら「遺品整理」業者(または生前整理)を選んでください。
不用品回収
- 目的
→モノを「ゴミ」として運び出すこと。 - 作業
→スピード重視。仕分けは雑。 - 例
→「このタンスと冷蔵庫、捨てたい」という単品依頼に強い。
遺品整理(生前整理)
- 目的
→モノを「思い出」や「資産」として扱うこと。 - 作業
→仕分けが丁寧。貴重品(通帳、写真、手紙)を探しながら進めてくれる。 - 例
→「家全体。何がどこにあるか分からない」という丸投げ依頼に強い。
私は最初、「安いから」と不用品回収のチラシの業者に見積もりを頼みました。
「あー、これ全部? 50万かな。貴重品? 先にアンタが探しといてよ」 この一言でやめました。
「遺品整理」の業者(生前整理もやっている)に頼み直したところ、 「まず貴重品や残すものを仕分けましょう。写真や手紙は別箱に。その後で処分するものを運び出します」 と、手順が明確でした。
実家の片付けは、ただのゴミ捨てではありません。 親の人生の「棚卸し」です。雑に扱われたら、親も子も後悔します。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「遺品整理士」という民間資格があります。資格があるから絶対安心とは言いませんが、少なくとも「モノ」と「心」を区別する訓練を受けている証拠にはなります。業者選定の一つの目安にしてください。
参照リンク:国民生活センター 「遺品整理」で検索すると、料金や契約に関するトラブル事例が多数出てきます。「作業内容を明確にしない業者」には注意が必要です。 http://www.kokusen.go.jp/ (国民生活センター・トップページ)
1-2. 「買取」と「処分」を同時に頼むメリット

実家には、ゴミと「ゴミに見えるお宝(?)」が混在しています。
「このオーディオ、昔50万したんだぞ!」
「この着物、高かったのよ!」
親の「高かった」自慢。
これも厄介です。 かといって、全部捨てるのは罪悪感がある。
この「めんどくさい」を解決するのが、「買取」と「処分」の同時見積もりです。
最大のメリットは「時間と心の平穏」です。
- ダメな例
- リサイクル業者を呼ぶ
- 「これとこれしか売れません」と、一番いいモノだけ持っていく
- 残された大量の「売れないモノ」を見て、途方に暮れる
- 結局、不用品回収業者を別途呼ぶ(二度手間・二重請求)
- 良い例
- 「買取」もできる業者を呼ぶ
- 「これは1万円で買い取れます。このタンスは処分費1万5千円です」
- 「では、差し引き5千円のお支払いですね」
- 【重要】売れる・売れないに関わらず、全部屋を空にしてくれる
私が頼んだ業者は、古いオーディオや使っていない食器棚に値段をつけてくれました。 たった数千円でしたが、親も「捨てた」のではなく「買い取ってもらった」という事実だけで、驚くほど機嫌が良くなりました。
この処分と買取の同時見積もりを可能にするにはこちらの記事をご覧ください
【編集長からのワンポイントアドバイス】

買取価格に過度な期待は禁物です。「処分費用が少しでも安くなればラッキー」程度に考えましょう。彼らも商売です。メルカリの売値と同じにはなりません。
1-3. 遠方でもOK?「立ち会い不要」サービスの実態

私が直面した最大の問題は「距離」でした。 実家は九州、私は東京。 何週間も会社を休むわけにはいきません。
結論として、「立ち会い不要」サービスは可能です。 ただし、鉄壁の準備と、絶対の信頼関係が必要です。
私の体験談(一部リモート)
- 「見積もり」と「仕分け」だけは、週末に帰省して立ち会った。
→これが一番重要です。「絶対に残すモノ」と「判断に迷うモノ」を、親と一緒に業者に伝えました。 - 「残すモノ」には、これでもかというほど赤いテープを貼った。
※業者さんのアドバイス - 鍵を預ける。
→鍵の預かり証を必ずもらう - 作業当日(私は東京)。
→業者は作業前と作業後に、各部屋の写真をLINEで送ってくれました。 - 作業完了後。
→鍵は書留で返送。振込で支払い。
もし、見積もりすら立ち会えない場合。 「金庫と仏壇とこのタンス以外は、全部捨ててください」 というレベルの「覚悟」が必要です。
万が一、親の大事なへそくりや、通帳まで処分されても文句は言えません。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

立ち会い不要を頼むなら、なおさら「不用品回収」ではなく「遺品整理」業者一択です。彼らは「通帳や現金を(意図せず)捨ててしまうリスク」を教育されています。
1-4. コスパは?「トラック詰め放題」の注意点

「軽トラ詰め放題! 1万5千円!」
こういうチラシ、ポストに入っていませんか?
実家の片付けにおいて、これは一番危険なワナです。
実家の物量は、「軽トラ」で収まるわけがありません。 私の実家は、最終的に「2トントラック2台分」でした。
「詰め放題」の落とし穴
- 「積んだ後」で追加請求
→「軽トラに積んだけど、はみ出たね。2台目になるから追加で5万円ね」となり、積んだ後では断れません。 - 「これは別料金」
→「あ、家電リサイクル料は別ね。布団も別料金。金庫も別」となり、結局、高額になる。 - 「不法投棄」
→異常に安い業者は、人件費と「正規の処分費」を払っていません。 あなたの実家のモノが、近所の山に捨てられる可能性があります。
※廃棄物処理法違反で、排出者=あなた が責任を問われるケースもあります
実家の片付けは、「ラーメン替え玉無料」とはワケが違います。 「詰め放題」のようなどんぶり勘定ではなく、必ず「訪問見積もり」を取り、「作業一式でいくらか」を書面でもらってください。
第1章は以上です。 まず業者選びという「土台」を固めることが、この一大プロジェクト成功の鍵です。
実家には、40年、50年分の「思い」が詰まったモノが溢れています。 これを「不用品」の一言で片付けようとすると、必ず親と衝突します。
私もそうでした。 「この“こけし”、捨てるよ?」 「それはアンタが小さい頃に旅行で買ったやつだ!」 (……覚えてない)
モノ自体に価値はなくても、親にとっては「思い出の塊」。 第2章は、この「やっかいなモノたち」との向き合い方です。
2-1. 仏壇・神棚の「魂抜き」と処分方法

実家の片付けで、最初にして最大の「聖域」。それが仏壇と神棚です。 私の実家にも、立派な仏壇がありました。
結論から言うと、絶対に自分で(業者に)そのまま捨てさせてはいけません。 手順を間違えると、親戚中を巻き込む大トラブルになります。
処分までの絶対手順
- 親戚への「相談」
→これが最重要です。「引っ越しで小さくする(または処分する)んだけど、どう思う?」と、一番うるさそうな親戚に先に相談してください。 「アンタ、勝手にご先祖様を捨てたのか!」と後から言われるのを防ぐためです。 - お寺・神社への「閉眼供養(魂抜き)」依頼
- 仏壇
→菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)に連絡します。「引っ越しに伴い、仏壇を“お性根抜き(おしょうねぬき)”したい」と伝えてください。「閉眼供養(へいがんくよう)」とも言います。 - 神棚
→近くの神社の神主さんに「神棚のお祓い」を依頼します。
- 仏壇
- 当日
お坊さんや神主さんが家に来て、読経やお祓いをしてくれます。 これで仏壇や神棚は「ただの箱・板」に戻ります。 - 処分
- お寺や神社が引き取ってくれる場合(お焚き上げ)。
- 「遺品整理」業者が、供養込みで引き取ってくれる場合。
- 「ただの箱」になったので、仏壇専門の処分業者(または粗大ゴミ)として出す。
私の場合は、菩提寺に連絡し、引っ越しの1ヶ月前に魂抜きをしてもらいました。 その後、遺品整理業者が「供養証明書」を発行してくれるオプションを付け、他の家具と一緒に引き取ってもらいました。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「魂抜き」のお布施や玉串料の相場は、1万〜5万円程度が一般的です。事前に「皆さん、いくらぐらいお包みされていますか?」とお寺や神社に直接聞いても失礼にはあたりません。
参照リンク:全日本仏教界(仏壇の扱いについて) 宗派によって作法が異なる場合がありますが、仏壇を動かす・処分する際は、菩提寺への相談が基本です。 https://www.jbf.ne.jp/ (全日本仏教会トップページ)
2-2. 大量のアルバム・写真(データ化か、供養か)
押し入れの天袋から出てくる、ホコリをかぶった重たいアルバムの束。 全部で20冊以上ありました。
「これ、どうする……?」 親も「うーん」と唸るだけ。
選択肢は3つ
- データ化する(デジタル化)
→一番のおすすめです。場所がゼロになります。
※私の体験ですが、「見返すもの」と「いらないもの」に分ける作業が、結局一番大変でした。 - 供養して処分する(お焚き上げ)
→「捨てるのは忍びない」という親の気持ちに応える方法です。- 多くの「遺品整理」業者がオプションでやっています。
- 神社やお寺でも「人形供養」などと合わせて受け付けている場合があります。
- 現物を「選別」して残す
- 「アンタが結婚した時の写真だけ残す」など、親にとっての“ベスト盤”だけを残し、あとは処分します。
- ※この作業を親に任せると、思い出話が始まって1日が終わるので注意。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

写真は「個人情報」の塊です。そのままゴミに出すのはリスクがあります。シュレッダーにかけるか、遺品整理業者に「溶解処理(ようかいしょり)」を頼むのが安全です。
2-3. 人形・ぬいぐるみ・古い趣味の道具
これも「魂が宿ってそう」で捨てにくいモノの代表格です。 実家のガラスケースに鎮座していた、五月人形とフランス人形。怖かった。
人形・ぬいぐるみの処分
- 「供養」が基本
→前述の写真と同じく、神社やお寺の「人形供養」に出すのが、親の精神的ハードルを一番下げてくれます。 - 自治体でゴミとして出す
→もちろん、ゴミとしても出せます。その場合、他のゴミと一緒にせず、塩をまいて清め、紙で包んで「ありがとうございました」と伝えてから出すと、親も納得しやすいです。(これは気分の問題ですが、大事です)
古い趣味の道具(ゴルフ、釣り、着物、食器)
※これは「売れる」可能性があります。
- ゴルフ・釣り具
→専門の中古ショップにダメ元で持っていく。 - 着物
→専門の買取業者。
※ただし二束三文が基本 - 大量の食器
→「買取」もできる不用品回収業者に見せる。
私の実家では、父親のゴルフセット(30年前)は値段がつかず、業者が無料で引き取ってくれました。 母親の大量の食器は「まとめて1,000円」でした。 お金にする、というより「誰かが使ってくれるかも」という期待が、親の背中を押します。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

趣味の道具で「刃物(釣り用ナイフなど)」や「火気類(キャンプ用ガスボンベ)」が出てきたら、業者に必ず申告してください。爆発や火災の原因になり、大事故につながります。
2-4. 数十年前の「リサイクル対象外」家電はどうする?

「このテレビ、いつの?」 実家の物置から出てきたのは、ダイヤル式のブラウン管テレビでした。
今の「家電リサイクル法」の対象(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)は、決められたリサイクル券を買って処分します。
しかし、法律ができる前の古すぎる家電や、対象外の家電(マッサージチェア、電子ピアノ、石油ストーブなど)はどうなるのか?
処分方法
- 不用品回収業者に丸投げ
→これが一番早いです。遺品整理や不用品回収の業者は、これらもまとめて引き取ってくれます。(もちろん有料です) - 自治体の「粗大ゴミ」
→自治体によってルールが全く違います。- 「マッサージチェアは粗大ゴミOK」
- 「石油ストーブは中身を空にして『危険物』の日に」
- 「電子ピアノは解体しないとダメ」
私の実家の「ダイヤル式テレビ」は、古すぎて家電リサイクル法の対象ですらなく(対象は1998年以降の製品が主)、粗大ゴミでもNGでした。 結局、見積もりに来た遺品整理業者に「これは……処理困難物ですね」と言われ、追加費用を払って引き取ってもらいました。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

石油ストーブやファンヒーターは、絶対に灯油を中に入れたまま業者に渡さないでください。 運搬中に漏れると大惨事です。自分で使い切るか、ガソリンスタンドで処分してもらってください。
参照リンク:経済産業省(家電リサイクル法) 自分の家電がリサイクル対象か、料金はいくらかを確認できます。業者に頼む前に「正規の料金」を知っておくと、不当な上乗せ請求を防げます。 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/
第2章は以上です。 モノの処分には「ルール」と「感情」の2つの側面があります。 このやっかいなモノたちをクリアすれば、ゴールは近いです。
実家の片付けは、業者との戦いではなく、「親」との心理戦です。 私も、あまりの進まなさに業を煮やし、実家で親と怒鳴り合いになりました。 「もういい!全部捨てるから!」 「勝手なことするな!」 あの時の母の悲しそうな顔は、今も忘れられません。
第3章は、この最大の難関「親」とどう向き合い、どう期限内にプロジェクトを終わらせるか、その「戦術」と「交渉術」です。
3-1. 親が「捨てない」時の交渉術
なぜ親は捨てないのか? それは「もったいない」からだけではありません。 モノ一つひとつが「自分が生きてきた証」であり、それを捨てることは「過去の自分」を否定されるように感じるからです。
これを理解せず、「ゴミ」扱いすれば、即、決裂します。
絶対に言ってはいけないNGワード
- 「こんなゴミ、なんで取ってあるの?」
- 「どうせ使わないでしょ」
- 「早く決めてよ」
- 「そんなんだから、家がモノで溢れるんだ!」
これ、全部私が言って、全部失敗した言葉です。 親のプライドと心をズタズタにします。
響く「魔法の言葉」と交渉術
大事なのは「捨てる」作業ではなく、「選ぶ」作業だと認識させることです。
- 「捨てるモノ」ではなく「新居に持っていく一軍」を選ばせる
・「このお皿、どれが一番気に入ってる? 新しい家で使おうよ」
・「この服、お父さんのお気に入りでしょ? これは絶対持っていこう」
・「選ばれなかったモノ」が、処分対象になります。 - 「捨てる」を「サヨナラする」に言い換える
→「この布団、何十年もありがとうって、サヨナラしようか」 →罪悪感を減らす効果があります。 - 「物理的な限界」を理由にする
→これが一番効きました。 私は、引っ越し先のマンションの間取り図を拡大コピーし、そこに持っていくタンスや棚を書き込みました。 「見て。新居の収納、これしかない。残念だけど、この食器棚は入らない」 →親も「仕方ない」と諦めがつきます。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

親は「片付け」という長距離走に、体力も気力もついていけません。「今日はこの引き出し一段だけ」「今日は1時間だけ」と、ゴールを小刻みに設定してください。絶対に焦らないこと。
3-2. 親のモノを「勝手に捨てた」場合のトラブル回避法
期限が迫ると、悪魔がささやきます。 「親がいない隙に、全部捨ててしまおうか」
結論から言います。
絶対に、絶対にやらないでください。 親子関係に修復不可能なヒビが入ります。
私が実家で、ホコリをかぶった「謎の石(こぶし大)」をゴミ袋に入れた時です。 「なにしてるの!!」 母が飛んできました。それは、父との新婚旅行で拾った、思い出の石だったのです。 私には「ガラクタ」でも、親には「宝物」。
親のモノを「勝手に捨てる」行為は、「あなたの人生(思い出)には価値がない」と通告するのと同じです。
「回避法」という名の「妥協案」
※それでも進まない時の最終手段です。
- 「明らかにゴミ」の許可だけ取る
→「期限切れの調味料」「片方だけの靴下」「壊れたビニール傘」 これだけは「さすがに捨てるよ?」と確認し、ここから手をつけます。 「捨てる」作業に慣れてもらう「助走」です。 - 「一時保留ボックス」を作る
→親が「うーん」と悩んだモノは、無理に捨てさせません。
「じゃあ、この箱に一旦入れとくね。引っ越しギリギリまで考えて」
不思議なもので、一度「箱」に入って視界から消えると、数日後には「あ、それもういいわ」となることが多かったです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

あなたが勝手に捨てていいのは、唯一「あなた自身のモノ」だけです。あなたの子供の頃の教科書、おもちゃ、服。ただし、それすらも「親にとっては息子の(娘の)思い出の品」になっている場合があるので、「これ、もう捨てていい?」の一言は必ずかけてください。
3-3. 失敗しない片付けの「スケジュール」と「仕分け」

親との心理戦に勝つ(というか負けない)ためには、「計画」がすべてです。 行き当たりばったりでやると、必ず感情的になります。
鉄則は「ゴール(引っ越し日)から逆算する」こと。
退去日にどうしても間に合わせなければならない!そんな方はこちらの記事もご覧ください
私の実家の実例スケジュール
- 半年前
→引っ越し決定。親への「片付け」の打診開始。
※この時点では「そうねえ」と他人事 - 3ヶ月前
→業者(遺品整理・買取)の相見積もり。業者決定。 親に「この日に業者が来るから」とデッドラインを明確化。
※ここで初めて親に火がつく - 2ヶ月前
→週末ごとに帰省。「明らかにゴミ」の処分開始。 「4つの箱」作戦で仕分け開始。 - 1ヶ月前
→仏壇・神棚の魂抜き。 大物家具(タンス、ベッド)の「持っていく/処分」の最終決定。 - 1週間前
→業者による不用品の搬出作業。 - 当日
→引っ越し。残置物ゼロの確認。
成功の鍵:「4つの箱(または袋)」作戦
部屋の真ん中に、4つのエリアを作ります。
- 【新居へ】(持っていくモノ)
- 【迷う】(保留ボックス)
- 【リユース】(売る・あげるモノ)
- 【処分】(ゴミ)
親には「全部これに分けていくだけ」と伝え、作業を単純化します。 「迷う」箱の存在が、親の心の逃げ場になり、作業がスムーズに進みます。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「片付けが進まない」背景に、親の体力低下や、もしかすると認知機能の低下(判断力の低下)が隠れている場合もあります。あまりに話が進まない、生活に支障が出ている場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談する勇気も必要です。
参照リンク:厚生労働省(地域包括支援センター) 「地域包括支援センター」は、高齢者の暮らしを支える地域の相談窓口です。「片付け」だけでなく、親の介護や健康、生活全般の不安を相談できます。「どうも親の様子がおかしい」と感じたら、まずここに匿名で電話相談してみるのも手です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
第3章は以上です。 テクニックを書きましたが、一番大事なのは「親の人生を否定しない」こと。 これが、親子関係を壊さずに実家を片付ける、唯一の方法です。
第3章で「親」という最大の山を越えた(あるいは、なんとか休戦協定を結んだ)ところで、いよいよ一番知りたくて、一番聞きたくない「お金」の話です。
そう、結局いくらかかるんだ?
私が最初に見積もりを見た時、目が点になりました。 「ご、ごじゅう……?」 そう、50万円を超えていたのです。 一瞬、旅行代理店のパンフレット(ハワイ5日間)かと見間違えたほどです。
実家の片付けは、ただの「粗大ゴミ」とはワケが違います。 家一軒を「空(から)」にするには、それ相応のコストがかかる。 第4章では、このリアルな「費用」と、どうやって1円でも安くするかを徹底的に解説します。
4-1. ケース別:不用品処分の費用相場
まず、覚悟を決めるための相場観です。 これは「部屋の広さ」と「モノの量」で決まります。 特に実家は「モノの量」が規格外なので、高額になりがちです。
※あくまで相場です。業者や地域、モノの質によって変動します
| 間取り | モノの量 | 費用相場 | 作業時間(目安) |
| 1R / 1K | 少ない | 3万 〜 8万円 | 2〜3時間 |
| 1LDK | 普通 | 8万 〜 20万円 | 3〜5時間 |
| 2LDK | 多い | 15万 〜 35万円 | 4〜8時間 |
| 3LDK | 家族(実家) | 30万 〜 60万円 | 1〜2日 |
| 4LDK〜 | 実家(モノ満載) | 45万 〜 80万円以上 | 2日〜 |
私の実家(4LDKの一軒家+物置)は、まさにこの「45万〜80万」のゾーンでした。 見積もりは3社取り、A社が60万、B社が55万、C社が70万(ただし買取で5万引くので実質65万)でした。
なぜこんなに高いのか? それは次の「内訳」を見ればわかります。
4-2. 見積もりの内訳(何にお金がかかるのか)
「ゴミを捨てるだけなのに高すぎる!」 私もそう思いました。
しかし、見積もりをよく見ると、「ゴミを捨てる代金」は、ほんの一部だということがわかります。 私たちが払うお金の正体は、これです。
1. 人件費(これが一番デカい)
- 作業スタッフの日当(例:1人15,000円 × 3人 × 2日間 = 90,000円)
- 家一軒を空にするには、とんでもないマンパワーが必要です。
- 「仕分け」「梱包」「搬出」という、私たちが一番やりたくない作業の代行費用です。
2. 車両費
- 2トントラック、4トントラックのレンタル代、ガソリン代。
- 私の実家は2トントラック2台分でした。
3. 処分費(正規のゴミ処理代)
- 業者が、集めた不用品を自治体の焼却場や処分場に持っていく際に「業者として」支払う費用。
- 家庭ゴミと違い、事業系ゴミは高額です。
4. オプション費用
- エアコンの取り外し(標準工事)
- ピアノや金庫など「重量物」の搬出
- 仏壇の供養・処分
5. 家電リサイクル料(実費)
- テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン。
- これは法律で定められた料金なので、安くできません。
つまり、「自分たちでは何日(何ヶ月)かかるか分からない作業を、プロが数日で終わらせてくれる『時間と労力』」にお金を払っているのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もりで「作業一式 50万円」としか書いてない業者は、絶対にダメです。上記の「人件費」「車両費」「処分費」がきちんと分けて書かれているか(=明朗会計か)を厳しくチェックしてください。
参照リンク:経済産業省(家電リサイクル法) 業者が「リサイクル料」として不当な額を請求していないか、ここで正規の料金を確認しておきましょう。 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/
4-3. 少しでも安く済ませる方法

50万、60万と聞くと気が遠くなりますが、まだ諦めてはいけません。 ここからが本番。1円でも安くする方法です。
1. 自分で「捨てる」作業をやる
- 業者の費用は、トラックの「立米(=m3)」、つまり体積で決まります。
- モノが減れば、安くなります。
- 私がやったこと
- 週末に実家に帰り、ひたすら服や雑誌をゴミ袋に詰める。
- 自家用車で、市のクリーンセンター(焼却場)に自分で持ち込む。
- 2往復して、重さで支払った金額はたったの1,800円でした。
- これを業者がやれば「1立米」とカウントされ、数万円になっていたかもしれません。
2. 「買取」をあなどらない
- 第1章で触れましたが、「処分」と「買取」を同じ業者に頼むことで、「処分費 - 買取額 = 支払額」にできます。
- 親が「高かった」と言うモノ(オーディオ、着物、贈答品の食器)は、ダメ元で全部見せましょう。
- 1,000円でも値段がつけば、儲けものです。
3. 地元の「便利屋」「シルバー人材センター」も検討する
- 大規模な「遺品整理」ではなく、「このタンスだけ運んでほしい」「草むしりをしてほしい」といったピンポイントな作業なら、地元の業者やシルバー人材センターが格安でやってくれる場合があります。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

一番やってはいけないのが、「安さ」だけで業者を選ぶこと。特に「無料回収」をうたうトラックは危険です。あとで高額請求されたり、不法投棄されたりするリスクしかありません。安さには、必ず裏があります。
第4章は以上です。 お金はかかります。しかし、やり方次第で数十万円単位で変わるのも事実です。 「時間と体力を金で買う」という覚悟を決めて、賢く業者を選びましょう。
「タダより高いものはない」 この言葉ほど、実家の不用品処分に当てはまる言葉はありません。
私の実家のポストにも、マグネット式の「無料回収」のチラシが毎日入りました。 「なんでも持って行きます!」 あの物量を前に途方に暮れていた時、一瞬「……呼んでみるか?」と悪魔がささやいたのを覚えています。
もしあの時、電話していたら。 今頃、親の年金を食いつぶすほどの高額請求をされていたか、実家のモノが近所の山に不法投棄され、私が罪に問われていたかもしれません。
第5章は、あなたと、あなたの大切な親御さんを「守る」ための最終防衛ラインです。
5-1. 「無料回収」の落とし穴
街なかを「ご家庭で不要になった〜」とスピーカーで流す軽トラック。 ポストに入っている「なんでも無料!」のチラシ。
なぜ彼らが「無料」でできるのか、考えたことがありますか? 答えは単純です。
- 正規の処分費用を払っていない(=不法投棄)
- 「無料」は客寄せ。あとで高額請求する
このどちらか、あるいは両方です。
よくある手口
- 積み込み料は別
→「回収は無料だけど、トラックに積む作業代はもらうよ」と、車に積んだ後に言われます。もう断れません。 - 無料なのは金属だけ
→「このタンスは木だから有料。布団もダメ。この給湯器だけだね、無料は」 結局、お金になるモノだけを持っていき、一番捨てたい大物を置いていきます。 - 「リサイクル料」の上乗せ
→「テレビは無料だけど、リサイクル料が1万円かかるよ」 (正規の料金は2,000〜3,000円程度です)
私の体験談ですが、相見積もりを取った3社のうち、1社だけ電話口で「とりあえず行きますよ! 見ればタダで持っていけるもの結構ありますから!」と軽いノリの業者がいました。 もちろん、見積もりにも呼びませんでした。実家の片付けは、そんなノリでやれる仕事ではありません。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

この世に「無料でゴミを処理してくれる聖人」はいません。処分には必ずコストがかかります。そのコストを誰が払うのか? 「無料」をうたう業者は、そのコストをあなたか、あるいは未来の環境に(不法投棄で)押し付けているだけです。
参照リンク:国民生活センター 「不用品回収 トラブル」で検索すると、恐ろしいほどの事例が出てきます。「無料のはずが高額請求された」「無理やり貴金属を買い取られた」など、手口は巧妙です。
5-2. 「追加料金」トラブルの手口

これは「無料回収」業者に限らず、グレーな業者が使う一番多い手口です。 「最初の見積もり」をわざと安く見せて契約させ、作業当日や作業後に法外な値段をふっかけてきます。
絶対に許すな!追加料金の手口
- 「想定外」を連発する
・「見積もり時よりモノが多かった」
・「この金庫は特殊作業になる」
・「階段から下ろせないから吊り作業が必要」
→プロなら見積もり時に想定すべきことです。 - トラックに「積んでから」言う
→これが一番悪質です。
・「あー、全部積んだら2トンじゃ足りなかったわ。もう1台呼ぶから追加で10万ね」
すでにモノはトラックの上。「じゃあ下ろして」とは言えない心理を突いてきます。 - 「見積書一式」のワナ
→見積書に「作業一式 〇〇円」としか書かれていない。 第4章で書いた「人件費」「車両費」「処分費」などの内訳が一切ありません。 これは、あとで「一式には〇〇は含まれていません」と言うための伏線です。
対策
- 見積書に「追加料金は一切かからない」と一筆書かせる。
→「この金額(〇〇円)で、家を空にする。それ以上1円も払いません」と書面に残しましょう。渋る業者は、その時点でアウトです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

私が契約した業者は、見積書に「物量が増減しない限り、追加請求はありません」と明記されていました。さらに「もし当日、見積もりにない金庫とかが出てきたら、その時点で『これは別料金でいくらです』と作業前に必ず相談します」と言ってくれました。この「作業前の確認」を約束する業者が本物です。
5-3. 必須確認!「許可業者」の確認方法
これが最強の「見分け方」です。
そもそも、その業者は「家庭のゴミ」を運ぶ免許を持っていますか?
ここ、テストに出ます。 家庭のゴミ(=一般廃棄物)を、お金をもらって収集・運搬するには、
「一般廃棄物収集運搬業許可」が必須です。
この許可は、「市区町村」ごとにしか出ません。
※例:東京都世田谷区の実家なら、世田谷区の許可が必要
よくある勘違い・業者のウソ
- ウチは『産業廃棄物』の許可があるから大丈夫
→真っ赤なウソ。 産業廃棄物(サンパイ)の許可は、あくまで「会社や工場から出るゴミ」用です。「家庭のゴミ」は1グラムたりとも運べません。 - 『古物商』の許可があるから大丈夫
→ウソ。 古物商は「中古品を買い取る」許可です。「ゴミを処分する」許可ではありません。 - 『遺品整理士』の資格があるから大丈夫
→ウソ。 これは民間資格です。素晴らしい資格ですが、これだけではゴミは運べません。
確認方法
- 見積もり時に、担当者に直接聞く。
→「御社は、〇〇市(実家のある市)の『一般廃棄物収集運搬業』の許可、持ってますか? 許可証のコピー見せてください」 - 実家の市区町村のホームページを見る。
→「〇〇市 一般廃棄物 許可業者 一覧」 と検索すれば、許可業者のリストが必ず出てきます。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

この「一般廃棄物」の許可は、新規で取るのが非常に難しく、持っている業者は限られます。そのため、多くの「遺品整理業者」や「不用品回収業者」は、この許可を持つ地元の業者と「提携」して作業を行っています。それ自体は合法です。「自社で持っているか」「信頼できる許可業者と提携しているか」を必ず確認してください。
第5章は以上です。 これで、あなたが実家の引っ越しという一大プロジェクトを乗り切るための「知識武装」は完了しました。
実家の片付けで「これって、どうなの?」と多くの人が疑問に思う、細かいけれど重要な悩みについて、Q&A形式でお答えします。
【Q&A】実家の片付け・よくある質問
ここまで5つの章にわたって解説してきましたが、それでも現場では「想定外」が起こるものです。 とくに多かったご質問や、私の体験談から「これは知っておいた方がいい」という点をまとめました。
Q1. 見積もりは無料ですか? 断ったらキャンセル料は?
A1. ほとんどの業者が「訪問見積もり」自体は無料です。しかし、確認は必須です。
電話やメールで「見積もりに来てほしい」と頼む際、必ず「見積もりは無料か」「もし契約しなかった場合、出張費などを請求されることはないか」を念を押して確認してください。 まともな業者であれば、見積もりは無料です。
「契約するまで帰らない」ような業者は、その場ですぐに断ってください。
Q2. 業者を呼ぶ前に、どの程度片付けておけばいいですか?
A2. 「残すモノ」と「ゴミ」の仕分けだけは、できる限りやっておいてください。
業者の費用は「作業量(=作業時間)」と「モノの体積」で決まります。 こちらで仕分けが進んでいれば、業者の作業時間が減り、結果として費用が安くなる可能性があります。
- やるべきこと
- 貴重品、通帳、写真など「絶対に残すモノ」を一つの部屋にまとめる。
- 服、雑誌、食器など「明らかにゴミ」のものをゴミ袋に詰めておく。
- やらなくていいこと
- タンスや冷蔵庫を自分で動かす。(危険です。プロに任せてください)
Q3. 「買取」って、どんなものが売れるんですか?
A3. 「製造から5年以内の家電」「新しい趣味の道具」「ブランド品」以外は、値段がつかないと思ったほうが早いです。
実家にある「30年前のオーディオ」や「未使用の贈答品の食器セット」は、残念ながらほぼ値段はつきません。 私の実家では、大量の食器がまとめて1,000円でした。
「買取」の目的は、お金儲けではありません。 「処分費用から、少しでもマイナス(値引き)になればラッキー」という心構えで臨んでください。
Q4. 親が認知症気味で、話が進みません。どうすれば?
A4. 一人で抱え込まず、まずはお住まいの地域の「地域包括支援センター」に相談してください。
これは「片付け」の問題ではなく、「介護」や「医療」の問題かもしれません。 親御さんの判断能力が低下している状態で、無理やりモノを捨てると、関係が悪化するだけでなく、法的に「財産の侵害」とみなされるリスクすらあります。
地域包括支援センターは、こうした高齢者の生活全般の悩みを匿名・無料で相談できる公的機関です。 「片付けが進まない背景に、認知症の疑いがある」と伝えれば、適切なアドバイスや専門機関につないでくれます。
Q5. ご近所への挨拶は、いつ、誰がやるべきですか?
A5. 作業の1週間〜3日前に、親御さんと一緒に(可能なら)「引っ越しのご挨拶」として回るのがベストです。
実家の片付けは、大量のモノを運び出すため、トラックが道を塞いだり、ホコリが舞ったりと、必ずご近所に迷惑がかかります。
私の体験では、作業の3日前に、親と私で「〇月〇日に、引っ越しの片付けで大きなトラックが来ます。ご迷惑おかけします」と粗品(タオルや洗剤)を持って挨拶に回りました。 当日も、業者のリーダーが作業開始前と終了後に、改めてご近所に挨拶してくれたので、非常にスムーズでした。
「立つ鳥跡を濁さず」。これは鉄則です。
最後に、この地獄を乗り越えようとしているあなたへ
ここまで長い記事を読んでいただき、ありがとうございます。 そして、本当にお疲れ様です。
この記事をここまで読み通したということは、あなたは今、人生でもトップクラスに面倒で、精神的にも肉体的にもキツい「実家の片付け」というプロジェクトの真っ只中にいるはずです。
「なんで私が、こんなことを……」 「モノを捨てるだけなのに、なんでこんなに疲れるんだ」
私も、何度もそう思いました。
しかし、この作業は単なる「不用品処分」ではありません。 それは、親が何十年もかけて生きてきた「証」の棚卸しであり、ある意味、親子関係の総決算でもあります。
だから、モメるし、疲れる。当たり前です。
この記事で武装した知識は、あなたを守る「鎧(よろい)」です。 もう「何から手をつければいいか分からない」と途方に暮れていた、数時間前のあなたではありません。
一番大事なことを、最後にもう一度だけ。
- 親の人生を否定しないこと。(第3章)
- 金で時間を買い、安全な業者を選ぶこと。(第1章・第5章)
これさえ間違えなければ、たとえ費用がかさんでも、親と口論になっても、最後には「ああ、やってよかった」と心の底から思える日が必ず来ます。
さあ、あとは「最初の一歩」を踏み出すだけです。 重い腰を上げ、まずは業者の見積もりサイトを3つ開くか、親に「今度の週末、片付けの話をしよう」と電話をかけてみてください。
あなたが後悔のない「実家の片付け」を終えられることを、心から応援しています。









