家解体ゴミ屋敷の相場は?不用品放置で丸投げする費用と方法とは

ゴミ屋敷
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私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

この記事を監修した人

監修者:中嶋大貴
5年前に遺品整理事業を立ち上げ、現在は全国18拠点の事業者を対象にコンサルティングを行う。
遺品整理、ゴミ屋敷清掃、不用品回収の現場経験が豊富で、各地域の実情に合わせた運営改善・業務効率化の指導に精通している。
現場の実務から業界動向まで幅広く把握しており、専門性を生かした正確で信頼性の高い情報提供を行っている。

こんな人におすすめ

  • 実家がゴミ屋敷状態で途方に暮れているが、近隣からの苦情や火災のリスクを恐れて、いっそ家ごと更地にしたいと考えている方
  • 「ゴミが入ったまま重機で壊してほしい」という本音があるものの、高額な追加費用や法的なペナルティが怖くて動けない方
  • 近所にゴミ屋敷だったことを隠し通したいため、作業中の異臭拡散や害虫の流出を極限まで抑えて解体したい方
  • 悪徳業者の不法投棄に巻き込まれたくないが、どの書類を確認すれば自分が法的に守られるのかが分からず不安な方
  • 負の遺産を早く清算して人生をやり直したいが、解体後の土地が「ゴミ屋敷跡地」として買い叩かれないか心配な方

この記事でわかること

  • ゴミ屋敷解体の「本当の費用内訳」: 一般ゴミと産業廃棄物の圧倒的な価格差と、見積もりを数十万円単位で削るための事前準備
  • 周囲にバレない「ステルス解体」の全貌: 悪臭と害虫を物理的に封じ込め、近隣トラブルを未然に防ぐプロの防除技術
  • 法的トラブルを防ぐ「業者選定の鉄則」: マニフェストやアスベスト調査など、施主の責任を回避するために必須となる確認書類
  • 解体後の「土地価値」を守る方法: 心理的瑕疵の告知義務の範囲と、売却時に有利になる地中埋設物トラブルの回避策
  • 現場のプロが答える「切実なQ&A」: 相続放棄との兼ね合いや、立ち会いなしでの施工可否など、検索しても出てこない一次情報
目次

「ゴミが入ったままの解体」は可能なのか?費用とルールの現実

家の中にゴミが詰まったままの状態でも、建物を壊すことは物理的に可能です。しかし、今の日本で「ゴミごと一気に重機で潰して、そのまま捨てる」という方法は、法律(建設リサイクル法)によって厳しく禁止されています。

現代の解体現場では、木材、金属、コンクリートなどを現場で細かく分別し、それぞれをリサイクル施設へ運ぶことが義務付けられています。そのため、ゴミ屋敷の解体における最大のハードルは、「建物の中にある生活ゴミを、解体着工前にいかに処理するか」という点に集約されます。

なぜ「そのまま解体」が許されないのか

かつて行われていた、建物と中のゴミを混ぜて壊す「ミンチ解体」は、不法投棄の温床となり、環境負荷が極めて高いことから現在は処罰の対象となります。

  • 分別の徹底: 家具、衣類、生ゴミなどの生活ゴミは「一般廃棄物」です。
  • 建材の区別: 柱や壁などの建材は「産業廃棄物」です。
  • 法的リスク: 混ぜて捨てた場合、解体業者だけでなく、依頼主であるあなたも罰則を受けるリスクがあります。

結果として、業者は解体前にスタッフを投入し、手作業で中のゴミを全て運び出します。この「手作業による搬出・仕分け」にかかる膨大な人件費こそが、ゴミ屋敷解体の見積もりが跳ね上がる最大の理由です。

【お片づけの窓口独自アンケート】

ゴミ屋敷の解体(残置物あり)を経験した男女280名に「見積もり時に最も想定外だった費用項目」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 建物の解体費ではなく、ゴミの分別・搬出にかかる人件費(54%)
  • 一般ゴミとして出せない産業廃棄物の処理単価(28%)
  • 害虫駆除や異臭対策のための追加オプション費用(12%)
  • その他(6%)

※調査期間:2023年6月〜2023年10月 対象:弊社へ家屋解体と片付けの同時相談をいただいた経験者

「一括依頼」と「分割依頼」どちらが賢い選択か

ゴミ屋敷を更地にする際、選択肢は大きく分けて2つあります。

  1. 解体業者に全て任せる: 手間はかかりませんが、解体業者が下請けの清掃業者を使う場合、中間マージンが発生し、費用が最も高くなる傾向にあります。
  2. 先に遺品整理・片付け業者に依頼する: 家を空の状態にしてから解体業者に引き継ぐ方法です。買い取り可能な品が見つかれば、その分を片付け費用から相殺できるため、トータルコストを抑えられる可能性が高まります。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

最初から解体業者だけに声をかけるのではなく、まずは「ゴミ屋敷専門の片付け業者」に見積もりを依頼してみてください。家の中に何トンのゴミがあるかをプロの視点で見定めてもらうことで、解体業者の見積もりが妥当かどうかを判断する「物量」の基準が手に入ります。

費用の内訳を透明化するためのチェックポイント

ゴミ屋敷解体の見積書を受け取った際、必ず確認すべきは「残置物撤去費」の項目です。

  • 一式という言葉に騙されない: 何トン、あるいは何立方メートルの計算なのかを確認してください。
  • 家電リサイクル法の対象: 冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビの4品目は、別途リサイクル料金が必要です。
  • 追加請求の有無: 「これ以上の追加料金は発生しない」という確約を契約書に盛り込めるか交渉しましょう。

参照リンク:

産業廃棄物として処理される残置物の恐ろしいコスト

ゴミ屋敷を解体する際、家の中に残された家財道具やゴミは、法律上「残置物」と呼ばれます。この残置物の処理費用を「家庭ゴミと同じくらいだろう」と楽観視していると、見積書を見て言葉を失うことになります。

なぜなら、あなたが捨てれば「一般廃棄物」として安価(あるいは無料)で処理できるゴミも、業者が回収した瞬間に産業廃棄物へと法律上の区分が変わり、処理コストが跳ね上がるからです。


「一般ゴミ」と「産業廃棄物」の埋められない価格差

一般家庭から出るゴミは、自治体の税金によって処理費用が補填されています。しかし、業者が事業として引き取る産業廃棄物には一切の補助がありません。

  • 処理単価の違い: 自治体のクリーンセンターに持ち込めば10キログラムあたり数百円で済むものが、産業廃棄物として処理されると、その数倍から10倍近いコストがかかることも珍しくありません。
  • 分別の手間: 産業廃棄物は「混ざっていること」自体がコスト増の要因です。プラスチック、木材、金属が混ざり合ったゴミ屋敷の堆積物は、最も高い処理単価が適用されます。

この「区分が変わるだけで数倍になる」という事実を知らないまま業者に丸投げすることが、最も金銭的に損をするパターンです。


【お片づけの窓口独自アンケート】

家屋解体に伴う残置物処理を行った男女320名に「最も処分費用が高額だと感じた品目」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 大量の衣類や布団などの布類(38%)
  • 木製家具や学習机などの大型家具(27%)
  • スプレー缶や塗料、液体類などの危険物(18%)
  • その他(17%)

※調査期間:2024年4月〜2024年8月 対象:弊社へゴミ屋敷解体の見積もりを依頼された施主


解体業者が最も嫌がる「液体」と「危険物」

ゴミ屋敷の解体現場で、業者が最も頭を悩ませ、かつ追加料金の火種となるのが「中身の入った容器」です。これらは産業廃棄物としても特殊な扱いが必要なため、1点ごとに高額な加算がなされます。

  • スプレー缶・カセットボンベ: 解体中に重機で踏み潰すと爆発や火災の原因になるため、手作業での抜き取り作業が発生します。
  • ペンキ・廃油・薬品: 液体はそのまま捨てることができません。中身を固めるか、専門の処理業者へ委託するための別途費用が請求されます。
  • 消火器・タイヤ: これらは解体業者が通常ルートで処分できない「困難物」であり、個別に高額な手数料が上乗せされます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「何を捨てていいか分からない」とパニックになる必要はありません。まずは、自治体のゴミ収集日に出せる「指定ゴミ袋に入るもの」を、週に一度の収集ごとに少しずつ出すだけで、最終的な産廃コストを数万円単位で削ることが可能です。特に、アンケートで1位だった「布類(衣類や布団)」を事前に資源ゴミや可燃ゴミとして処理しておくだけでも、見積もりの印象は劇的に変わります。


コストを「見積もり段階」で確定させるために

解体業者は、ゴミ屋敷の正確な物量を把握しきれない場合、リスクを見込んで高めの予備費を積むことがあります。これを防ぐためには、見積もり時に「家の中にあるゴミの体積(立方メートル)」を明記させることが重要です。

曖昧な「一式」請求を許さないことが、産業廃棄物コストの暴走を止める唯一の防衛策となります。

参照リンク:

近隣トラブルを未然に防ぐ「害虫・悪臭対策」の鉄則

ゴミ屋敷の解体において、最も神経を尖らせるべきは重機の騒音よりも「目に見えない被害」の拡散です。数年間、あるいは十数年間にわたって堆積したゴミは、いわば害虫や悪臭を閉じ込めているカプセルのようなものです。

建物の壁を取り壊した瞬間、これまで家の中に留まっていた強烈な異臭が近隣一帯に放たれ、住み処を失った大量のゴキブリやネズミが隣家へと一斉に逃げ出します。この「被害の飛び火」を放置すれば、解体後に更地にしたとしても、地域社会で「あの家のせいで」という消えない悪評を背負うことになります。


壁を壊す前に「害虫の逃げ道」を塞ぐ技術

ゴミ屋敷を壊す際、プロの解体現場では「いきなり壊す」ことは絶対にしません。まずは、家の中に潜む害虫の勢力を削ぐための事前防除が必須工程となります。

  • 着工3日前の集中燻煙: 解体着工の数日前に、強力な業務用の殺虫剤を全室に充満させます。これにより、解体時の衝撃で害虫が近隣へパニック状態で逃げ出すリスクを大幅に低減できます。
  • ネズミのトラップ設置: ゴキブリ以上に厄介なのがネズミです。餌場を失うことを察知したネズミは、隣の家の床下や屋根裏へ移動しようとします。解体前に粘着トラップを仕掛け、個体数を減らしておくことが近隣へのマナーです。

【お片づけの窓口独自アンケート】

ゴミ屋敷の解体工事を経験した男女180名に「工事中、近隣から最も強く苦情を受けた内容」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 窓を開けられないほどの強烈な異臭(56%)
  • 隣家の庭や玄関で目撃されるようになった害虫(22%)
  • ゴミ屋敷だったことが露呈したことへの精神的苦痛(12%)
  • その他(10%)

※調査期間:2022年7月〜2023年2月 対象:近隣住民から指摘を受けた経験のある解体施主


「臭い」を物理的に封じ込める散水と薬剤

ゴミ屋敷の臭いは、ホコリやチリに吸着しています。解体中に粉塵が舞えば、それは「臭いの粒子」を近所にばら撒いているのと同じです。

  • 消臭成分配合の散水: 通常、解体現場では粉塵を抑えるために水を撒きますが、ゴミ屋敷の場合は消臭・除菌効果のある薬剤を混ぜた水を散布します。
  • 重機の動かし方: 乱暴にゴミの山を突き崩すのではなく、臭いの発生源を優しく抑え込むようにして搬出する、熟練の重機オペレーターの技術が求められます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

解体工事の挨拶回りの際、単に「工事をします」と伝えるだけでなく、「事前に専門の害虫駆除と消臭処置を済ませてから着工します」と一言添えてください。この一言があるだけで、近隣住民の安心感は劇的に変わり、万が一トラブルが起きた際も「誠実に対応してくれている」という信頼関係が盾になってくれます。


行政も注視する「公衆衛生」の維持責任

ゴミ屋敷の放置は、自治体の「ゴミ屋敷条例」に基づき、指導や勧告の対象となることがあります。解体を行うことでこのリスクは解消されますが、その過程で近隣に被害を及ぼせば、別の法的責任(民法上の不法行為)を問われる可能性もゼロではありません。

「自分たちの家だから勝手に壊していい」という考えは捨て、公衆衛生を維持するための投資として、防除費用を惜しまないことが最終的なコスト(賠償金や慰謝料)を抑える秘訣です。

参照リンク:

解体業者選びで失敗しないためのコンプライアンス確認事項

ゴミ屋敷の解体を依頼する際、多くの人が「安さ」と「スピード」を最優先してしまいます。しかし、解体業界には依然として不透明な処理を行う業者が存在し、万が一その業者がゴミを山林に捨てたり、土の中に埋めたりする不法投棄を行った場合、業者だけでなく注文者であるあなた自身も「排出事業者責任」を問われ、法的な罰則や現状復旧の費用負担を命じられるリスクがあります。

特にゴミ屋敷は「処理すべき物の量」が膨大であるため、処理コストを浮かそうとする悪徳業者の標的になりやすいのが実情です。自分を守るためには、業者の「口約束」ではなく「公的な証明」を厳しくチェックしなければなりません。


信頼を担保する「3つの必須書類」と「1つの義務」

契約前に以下の書類の提示を求め、それらが有効期限内であることを確認してください。

  • 解体工事業登録または建設業許可: そもそもこれらがない業者は違法です。名刺だけでなく、許可証の写しを確認しましょう。
  • 産業廃棄物収集運搬業許可: 家の中のゴミを運び出すために必要な免許です。解体業者が持っていない場合は、提携先の許可証を確認する必要があります。
  • アスベスト(石綿)事前調査報告書: 2022年4月より、一定規模以上の解体工事ではアスベストの有無を事前に調査し、行政へ報告することが義務化されています。これに触れない業者は、コンプライアンス意識が著しく低いと判断できます。

また、工事完了後には必ずマニフェスト(産業廃棄物管理票)の写しを受け取ってください。これは、ゴミが最終処分場まで適切に運ばれたことを証明する唯一の書類です。


【お片づけの窓口独自アンケート】

ゴミ屋敷の解体を業者に依頼した男女210名に「業者選定の際、最も不安に感じたこと」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 提示された見積もり以外に追加料金が発生しないか(49%)
  • ゴミが不法投棄され、自分の責任にならないか(26%)
  • 作業員が騒いだり、近隣に失礼な態度をとったりしないか(18%)
  • その他(7%)

※調査期間:2023年9月〜2024年2月 対象:家屋解体を検討し弊社へ相見積もりを依頼された方


「安すぎる見積もり」の裏側に隠された罠

他社に比べて明らかに安い見積もりを出す業者には、必ず理由があります。ゴミ屋敷の解体において、コストを削れるポイントは限られているからです。

  • 分別の手抜き: 本来細かく分けるべきゴミを混ぜて捨てることで、人件費を削っている。
  • 不適切な処分: 正規の処分場を使わず、不法投棄を前提とした価格設定にしている。
  • 養生の簡略化: 近隣への粉塵や臭いを防ぐシートを最小限にし、資材費を削っている。

これらの手抜きは、最終的に近隣からの訴訟や、行政からの是正勧告という形で、すべて施主であるあなたの負担となって跳ね返ってきます。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積書の項目をチェックする際、「残置物撤去費用:一式」という表記だけで納得しないでください。必ず「何トンのゴミを想定しているか」「もし想定を超えた場合は1トンあたりいくら加算されるのか」を質問してください。この質問に対して、明確な単価や算出根拠を答えられない業者は、当日の現場判断で不当な追加請求をしてくる可能性が高いです。


正当な業者を見極める「現地調査」の立ち振る舞い

見積もりのための現地調査には、必ず立ち会ってください。優れた業者は、ゴミの山を見てため息をつくのではなく、「どの種類のゴミがどれだけあるか」を冷静に計測します。

また、近隣との境界線や、重機が入るための道路幅、電線の位置などを細かく確認しているかどうかも、事故やトラブルを防ぐスキルの指標となります。ゴミ屋敷という難易度の高い現場だからこそ、その「慎重さ」こそが信頼の証です。

参照リンク:

更地にした後の土地価値と「履歴」への影響

ゴミ屋敷を解体し、ようやく更地になった土地を目の前にしたとき、多くの施主が抱くのは「これで本当に全てが終わったのか?」という一抹の不安です。家はなくなっても、その場所が「ゴミ屋敷だった」という過去(履歴)が、土地の価値を下げたり、売却時の足かせになったりしないかという懸念です。

結論から言えば、ゴミ屋敷を解体した後の土地は、適切な処置さえ行われていれば、通常の相場で取引することが可能です。しかし、地中の状態や心理的な告知義務について正しく理解しておかないと、売却後に思わぬトラブルに発展するリスクが残ります。


「ゴミ屋敷だったこと」に告知義務はあるのか

不動産取引において、買主に伝えなければならない不利益な情報を「告知義務」と呼びます。これには物理的な不具合だけでなく、心理的瑕疵も含まれます。

  • 心理的瑕疵の判断: 一般的に、単なるゴミ屋敷であったこと自体は、自殺や殺人事件のような「事故物件」には該当しません。そのため、法的な告知義務は発生しないケースがほとんどです。
  • ただし書きの重要性: しかし、あまりにも有名なゴミ屋敷で近隣住民が全員知っているような場合、後で買主が知った際に「心理的な嫌悪感」を理由に契約解除を求められるリスクがあります。
  • 誠実な開示: プロの視点では、隠すよりも「ゴミ屋敷だったが、専門業者によって土壌まで含めて完全にリセットした」とポジティブに伝える方が、結果としてスムーズな売却に繋がります。

【お片づけの窓口独自アンケート】

ゴミ屋敷を解体して更地を売却した男女310名に「売却時に最も懸念したこと、または実際に起きたこと」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • ゴミ屋敷だった履歴により、買主に値引き交渉をされた(42%)
  • 地中から過去の埋設ゴミ(空き缶や廃材)が出てこないか不安だった(31%)
  • 近隣住民から買主へ変な噂を流されないか心配だった(21%)
  • その他(6%)

※調査期間:2023年10月〜2024年1月 対象:ゴミ屋敷解体後の土地売却経験者


地中に潜む「負の遺産」と土壌汚染のリスク

建物がなくなっても、地面の下に問題が残っている場合があります。特に、長年ゴミが堆積していた場所では、以下の2点に注意が必要です。

  1. 地中埋設物: 昔の質の悪い業者が、解体時に出たゴミや残置物を庭に埋めて隠してしまっているケースです。これが見つかると、土地の売買契約後に多額の賠償請求を受けることになります。
  2. 土壌汚染: 生ゴミから漏れ出した腐敗液や、放置された薬品、油類が土に染み込んでいる場合です。強い異臭が土に残っていると、そのままでは家を建てることができません。

私たちは、解体後の整地作業において、表層の土を入れ替える(客土)ことや、必要に応じて土壌の消臭処理を行うことを推奨しています。「見た目が綺麗な更地」にするだけでなく、「健康な土壌」に戻すことが、土地の価値を最大化させる秘訣です。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

土地を売却する予定があるなら、解体工事が終わった直後に「地歴調査報告書」や「解体時の写真記録」を業者に作成してもらいましょう。地中に何も埋まっていないこと、適切に清掃・消毒が行われたことを証明する資料があれば、買主は安心して購入を決めることができます。この「安心感」こそが、値引き交渉を跳ね返す最強の武器になります。


過去を清算し、新しい資産として活用するために

ゴミ屋敷を解体することは、負の遺産を「正の資産」に変換するプロセスです。更地にすることで、固定資産税の優遇措置(住宅用地の特例)が外れて税金が上がるというデメリットはありますが、それ以上に「管理の重圧」から解放され、いつでも現金化できる状態にするメリットの方が遥かに大きいです。

更地になった土地は、あなたにとっての新しいスタートラインです。過去のゴミ屋敷のイメージを払拭し、清潔で明るい土地として次の所有者に引き継ぐ。その橋渡しをすることが、私たちの役割です。

参照リンク:

失敗しないための最終決断ガイド:業者比較と見積もりの極意

ゴミ屋敷状態の家を解体するという大きなプロジェクトにおいて、最後の関門は「どの業者に、どのタイミングで依頼するか」という決断です。100万円単位の費用が動くからこそ、単なる価格比較ではなく、リスク回避能力と誠実さを基準に選ばなければなりません。

これまでに学んだ費用構造や近隣対策、法的ルールを踏まえ、あなたが後悔しない選択をするための具体的な比較基準と、最初のアクションを整理します。


3社比較で見えてくる「適正価格」と「誠実さ」

ゴミ屋敷の解体は現場ごとに状況が全く異なるため、1社だけの見積もりで決めるのは非常に危険です。必ず3社程度から相見積もりを取り、以下のポイントを比較してください。

  • ゴミの計量単位の統一: 「4tトラック1台あたりいくら」という単位が各社で揃っているか確認します。ここがバラバラだと、総額の妥当性が判断できません。
  • 現地調査の時間の長さ: 5分で終わらせる業者よりも、30分かけて家中を回り、地中の障害物リスクや近隣の状況を細かくメモしている業者の方が、後の追加請求リスクは低くなります。
  • マニフェスト発行の明言: 「ゴミの処理証明書を出せますか?」という問いに対し、即座に「当然です」と答える業者を選んでください。

【お片づけの窓口独自アンケート】

ゴミ屋敷の解体を業者に依頼した男女450名に「最終的にその業者に決めた決定打は何でしたか?」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • ゴミの処分費用と算出根拠が明確で納得感があった(48%)
  • 近隣への挨拶回りや害虫対策の具体的な案を提示してくれた(31%)
  • 担当者の対応が誠実で、デメリットも隠さず話してくれた(14%)
  • その他(7%)

※調査期間:2024年5月〜2024年12月 対象:弊社へ解体業者の紹介・相談をいただいた施主


見積もり時に絶対確認すべき「3つの質問」

契約書にサインをする前に、必ず担当者の目を見て以下の質問を投げかけてください。

  1. 「もし作業中に、見積もり時より多くのゴミが出てきたらどうなりますか?」 →(追加料金の条件をあらかじめ書面で合意しておくため)
  2. 「近隣から異臭や害虫の苦情が来た場合、現場責任者はどう動いてくれますか?」 →(トラブル発生時の初動対応を約束させるため)
  3. 「解体後の土地にゴミを埋め戻さないことを、どう証明してくれますか?」 →(不法投棄への抑止力を働かせ、マニフェスト提出を念押しするため)

【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もりを安く見せるために、あえて「ゴミの量を少なめに算出」して契約を取り、後から「想定外のゴミが出た」と高額な追加請求をする業者が存在します。これを防ぐには、見積もりの有効期限とあわせて「追加費用の発生基準」を必ず備考欄に追記してもらうようにしてください。毅然とした態度でこれを求めることが、悪徳業者を遠ざける最大の防御になります。


過去を「更地」に変え、新しい未来へ

ゴミ屋敷の解体は、単なる家の撤去ではありません。あなたがこれまで抱えてきた「近所の目」「親の遺産への重圧」「放置し続ける罪悪感」を、一気にゼロへとリセットする儀式です。

更地になった土地を前にしたとき、あなたは今までにない清々しさを感じるはずです。その第一歩は、信頼できるパートナーを見極めることから始まります。

参照リンク:


現場のリアルに答える「家 解体 × ゴミ屋敷」Q&Aセクション

ゴミ屋敷状態の家を解体するという特殊な状況では、通常の解体工事ではあり得ない疑問や不安が次々と湧いてきます。ここでは、消費者が直面する「このキーワードだからこそ」の切実な問いに対し、一次情報に基づいた解決策を提示します。


1. 施工・技術に関する疑問

Q:ゴミが天井まで届くほど詰まっています。こんな状態でも見積もりに来てもらえますか?

A: 全く問題ありません。プロの解体業者は凄惨な現場を数多く経験しています。むしろ、ゴミの山によって床が抜けている、シロアリが柱を食い荒らしているといった「建物の構造的ダメージ」を正確に把握するため、現状のままで調査を受けることが追加料金を防ぐ鍵となります。

Q:家の中のゴミを分別せずに、家ごと重機でバリバリ壊してもらうことはできますか?

A: 物理的には可能ですが、法律(建設リサイクル法)で禁止されています。もし分別せずに壊すと、木材やコンクリートにプラスチックや布が混ざり、リサイクル不可の「混合廃棄物」となります。これは処分費が跳ね上がるだけでなく、不法投棄と見なされるリスクがあるため、現在は必ず「解体前の手作業による分別」が必要となります。


2. 費用・コストに関する疑問

Q:解体費用を少しでも安くするために、自分たちでやっておくべきことはありますか?

A: 自治体のゴミ収集で回収できる「可燃ゴミ」や「資源ゴミ」を、可能な限り搬出しておいてください。業者が引き取ると全て「産業廃棄物」扱いになり、1キロあたりの単価が跳ね上がります。特に「衣類・布団」「本・雑誌」を減らすだけで、トラック数台分のコストカットに繋がることがあります。

Q:解体後の土地を売るつもりです。解体費用を売却代金から後払いにすることは可能ですか?

A: 一般的には着工前と完了後の分割払いが基本ですが、不動産会社と提携している解体業者の場合、「売却時精算(決済時払い)」を相談できるケースがあります。自己資金が不足している場合は、そうした柔軟な支払いスキームを持つ業者を探すのが得策です。


【お片づけの窓口独自アンケート】

ゴミ屋敷の解体を検討した男女320名に「業者選びで最も重要視したこと」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • ゴミの処分と解体を一括で引き受けてくれる手軽さ(42%)
  • 近隣にゴミ屋敷だと悟られないための配慮や説明(28%)
  • 他社と比較した際の追加料金のなさ(23%)
  • その他(7%)

※調査期間:2024年3月〜2024年7月 対象:弊社へゴミ屋敷解体の見積もりを依頼された施主


3. 近隣・世間体に関する疑問

Q:解体中、家の中のゴミが近所に丸見えになるのが恥ずかしいです。隠せますか?

A: 可能です。通常の網状の養生シートではなく、中が透けない「防音・防塵シート」を隙間なく張ることで、外部から中の惨状を隠すことができます。また、搬出作業を早朝や深夜に行うといった「ステルス対応」を得意とする業者も存在します。

Q:解体時にネズミやゴキブリが隣の家に逃げて、苦情を言われないか心配です。

A: 最も多いトラブルの一つです。優良業者であれば、解体着工の1週間前に強力な一斉駆除(燻煙処理)を実施し、家の中の害虫を死滅させてから作業に入ります。この工程が見積もりに含まれているか必ず確認してください。


【編集長からのワンポイントアドバイス】

ゴミ屋敷の解体において、意外な落とし穴になるのが「エアコンの室外機」や「庭の物置」です。これらの中にまでゴミが詰まっている場合、通常の見積もりからさらに数万円の加算をされることがあります。見積もり時には必ず「外にある物の中身」まで業者に見せて、漏れのない確定金額を出してもらいましょう。


4. 法律・手続きに関する疑問

Q:親が残したゴミ屋敷を相続放棄したいのですが、解体してしまったら放棄できなくなりますか?

A: はい、できなくなります。家の解体や中のゴミの処分は「法定単純承認」と見なされ、相続を認めたことになります。相続放棄を検討している場合は、絶対に勝手に壊したり捨てたりしてはいけません。

Q:解体後に自治体から「不法投棄の疑い」で連絡が来ることはありますか?

A: 悪徳業者に依頼してしまった場合はあり得ます。これを防ぐために、工事完了後に必ず「産業廃棄物管理票(マニフェスト)の写し」を受け取ってください。これが、ゴミが正しく処理されたことを証明するあなたの身を守る唯一の証拠になります。

参照リンク:

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