火葬で遺品を棺桶に安心して入れたい!入れていいものの基準とNGリストを公開

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お片づけの窓口
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私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

この記事を監修した人

監修者:中嶋大貴
5年前に遺品整理事業を立ち上げ、現在は全国18拠点の事業者を対象にコンサルティングを行う。
遺品整理、ゴミ屋敷清掃、不用品回収の現場経験が豊富で、各地域の実情に合わせた運営改善・業務効率化の指導に精通している。
現場の実務から業界動向まで幅広く把握しており、専門性を生かした正確で信頼性の高い情報提供を行っている。

こんな人におすすめ

  • 近日中に火葬を控えており、これから棺に入れる副葬品の準備や選別を行う方
  • 「少しだけなら大丈夫?」と迷っている品物があり、火葬場でのトラブルを絶対に避けたい方
  • 故人のご遺骨を、変色や破損のない「最も綺麗な状態」で残してあげたいと強く願う方
  • 火葬できないと言われた思い出の品を、ただのゴミとして処分することに心が痛む方

この記事でわかること

  • 【完全保存版】 火葬炉の緊急停止や遺骨の汚染を防ぐための「絶対NG品」リストと、その理由
  • 【プロの技】 ポケットの小銭や隠しポケットを見逃さない、遺品整理のプロ直伝「3ステップ捜索術」
  • 【心の救済】 棺に入れられなかった大切な品を、諦めずに「別の形」で供養・継承するための具体的なアイデア
目次

第1章:【完全保存版】火葬炉の緊急停止や遺骨の汚染を防ぐために絶対に入れてはいけないNG品目とその危険性

大切な方を送る最期の時、棺の中には思い出の品をたくさん入れてあげたいと思うのが人情です。しかし、そこには明確な「境界線」が存在します。良かれと思って入れたものが、火葬炉を壊したり、何よりも大切なご遺骨を傷つけてしまったりする悲しい事故が後を絶ちません。

ここでは、プロの視点から「なぜ入れてはいけないのか」という理由を深掘りし、ご遺族が判断に迷わないための基準を解説します。

※記事の内容は一般的な火葬場のルールに基づいています。自治体や火葬場によって設備の性能や規制が異なるため、最終的な判断については必ず葬儀担当者またはご利用になる火葬場へ確認をとってください。

ペースメーカーやスプレー缶は凶器になる!火葬炉内での爆発事故を防ぐために除外すべき危険物リスト

まず最優先で除外しなければならないのが、火葬炉内で「爆発」を起こす危険性があるものです。火葬炉の温度は800度から1200度という超高温に達します。この熱によって内部の圧力が急激に高まり、破裂することで、炉の破損や、最悪の場合は火葬場職員が怪我をする重大な事故につながります。

具体的には以下の品目が該当します。

  • ペースメーカー(心臓除細動器含む)
    • 体内に埋め込まれている場合、事前の申告が義務付けられていることがほとんどです。破裂すると炉のレンガが崩れるほどの威力があります。
  • スプレー缶・ガスライター
    • ヘアスプレーや制汗剤、愛用のライターは、たとえ中身が空であっても密閉容器である限り破裂のリスクがあります。
  • 電池・バッテリーを含む製品
    • 携帯電話、スマートウォッチ、電気シェーバーなどは、内蔵されているリチウムイオン電池が高熱で発火・爆発します。
  • 密封されたガラス瓶・缶詰
    • 故人が好きだったお酒や飲み物を瓶や缶のまま入れるのは避けましょう。内部の水分が沸騰し、容器が破裂します。

こうした事故を防ぐためには、故人の身体をよく確認し、病院や施設から引き継いだ情報と照らし合わせることが不可欠です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

ペースメーカーなどの体内医療機器については、どうしても取り出しが難しいケースも存在します。その場合は、決して隠さずに必ず火葬場スタッフへ申告してください。事前に伝えていただくことで、爆発を防ぐための特別な処置や、火葬時間の調整などで安全に対応できる場合があります。

「指輪やメガネもダメなの?」金属やガラス製品が溶け出して大切な遺骨を変色・癒着させてしまうリスク

次に注意すべきは、ご遺骨を綺麗に残すための配慮です。「愛用していたメガネをかけさせてあげたい」「結婚指輪はつけたままにしてあげたい」という願いは痛いほど分かります。しかし、金属やガラスは高温で溶け出し、冷却される過程で骨に付着します。

これが原因で、真っ白であるはずのご遺骨に黒や緑色のシミができたり、溶けたガラスが骨とお骨壺を癒着させてしまったりするのです。

ご遺骨への影響が大きい品目は以下の通りです。

  • 金属製品(金、プラチナ、ステンレスなど)
    • 指輪、時計、メガネ、入れ歯、ベルトのバックルなど。溶けて骨にへばりつくだけでなく、燃え残った金属が収骨の邪魔になることもあります。
  • ガラス製品
    • 香水瓶、ガラス製の数珠、愛用の食器など。溶けたガラスは骨をコーティングしてしまい、見た目を大きく損ないます。
  • カーボン製品
    • ゴルフクラブ、釣り竿、杖など。カーボン繊維は非常に燃えにくく、炉内で繊維が飛び散り、排気設備を故障させる原因になります。

実際、これらを入れてしまったことで後悔されるご遺族は少なくありません。以下のアンケート結果をご覧ください。

【お片づけの窓口独自アンケート】

火葬後の収骨時に「もっと配慮しておけばよかった」と後悔した経験がある男女300名に「その具体的な理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 副葬品の燃えカスが遺骨に付着して汚れて見えた(48%)
  • 入れ歯やメガネが溶けて骨の形が崩れてしまった(28%)
  • 入れてはいけないものを職員に指摘され、その場で取り出すのが辛かった(15%)
  • その他(9%)

※調査期間:2023年5月〜8月 対象:弊社へご相談いただいた遺族の方々

このように、良かれと思って入れたものが、結果としてご遺族の心を痛める結果になることがあります。金属やガラス類は、骨壷の中に一緒に入れるか、後述する別の供養方法を検討することをお勧めします。

スイカやメロンなどの水分が多い果物や、分厚い辞書・アルバムが燃え残って収骨を妨げるメカニズム

最後に見落としがちなのが、「燃えるけれど、燃えにくいもの」です。可燃物であっても、その材質や大きさ、水分量によっては、火葬の妨げになります。

火葬は決められた時間内でご遺体を綺麗に灰にする必要がありますが、以下のようなものは燃焼温度を下げたり、大量の灰を出して収骨を困難にしたりします。

  • 水分の多い果物(スイカ、メロンなど)
    • 丸ごとの果物は水分を大量に含んでいるため、炉内の温度を一気に下げてしまいます。これにより火葬時間が大幅に延びたり、異臭の原因になったりします。入れたい場合は、小さくカットして少量にするのがマナーです。
  • 分厚い書籍・辞書・アルバム
    • 紙は燃えやすいイメージがありますが、束になると酸素が行き渡らず、中心部まで燃え尽きません。大量の灰が残り、小さなお骨が埋もれてしまって拾えなくなるリスクがあります。
  • 大量の化学繊維の服・プラスチック製品
    • ポリエステルやナイロンなどの化学繊維、大量のぬいぐるみは、燃焼時に有害なダイオキシンや黒煙を発生させる恐れがあります。これは近隣環境への配慮からも厳しく制限されています。

環境省や各自治体も、環境保全と円滑な火葬のためにガイドラインを設けています。例えば、公害防止の観点からプラスチック類やおもちゃの副葬を禁止している自治体は多くあります。

参考:厚生労働省 生活衛生関係(墓地、埋葬等に関する法律の運用について)などの公的情報も参考にしつつ、最終的には地域のルールに従うことが、故人への最大の手向けとなります。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「どうしても本を持たせたい」という場合は、本をそのまま入れるのではなく、特に気に入っていたページや、ご家族からのメッセージを書き込んだ数枚の紙だけを棺に入れ、残りはご自宅で保管するか、後日お焚き上げをすることをお勧めします。これなら燃焼を妨げず、想いもしっかり伝えられますよ。

第2章:遺品整理のプロが現場で実践している「隠れたNG品」を見逃さないための具体的な捜索・チェック手順

「入れてはいけないもの」のリストが頭に入っていても、実際の現場ではそれらを見つけ出すのが至難の業です。故人が生前、無意識にポケットに入れたものや、大切に隠していたものが、衣服や家具の奥深くに眠っているからです。

ここでは、私たち遺品整理のプロが現場で行っている「見落としを防ぐための捜索手順」を公開します。この手順に沿って確認を行うことで、火葬当日のトラブルを未然に防ぎましょう。

※本記事で紹介する捜索手順は一般的なものですが、最終的な判断や持ち込みの可否については、必ず葬儀担当者またはご利用になる火葬場へ確認をとってください。

ポケットの中は盲点だらけ!故人が無意識に入れていたライターや小銭を確実に見つけ出す3ステップ確認法

棺に納める愛用の洋服や、故人が最後に着ていたパジャマ。これらをそのまま入れてしまうのは非常に危険です。長年の習慣とは恐ろしいもので、無意識のうちに危険物がポケットに残されているケースが後を絶ちません。

以下の「3ステップ確認法」を用いて、徹底的にチェックを行ってください。

  1. ステップ1:外側からの「触診」
    • まずは目視ではなく、手のひら全体を使って服の上から探ります。小銭、ライター、鍵などの固形物は、触った違和感で最も発見しやすいからです。特にジャケットの裾や、ズボンの小さなお尻のポケットは忘れがちなポイントです。
  2. ステップ2:手を入れて「底」を確認
    • 次に、すべてのポケットに手を入れ、底に溜まっている埃や小さなゴミまで指先で確認します。薬の包装シート(アルミが含まれる)や、安全ピンなどが縫い目に挟まっていることがあります。
  3. ステップ3:裏地と「隠しポケット」の捜索
    • 男性用のジャケットには内ポケットが、女性用のコートには裏地との間に隙間がある場合があります。また、既製品の服でも、認知症の方がご自身で縫い付けた「隠しポケット」が存在することがあります。裏返して縫い目に不自然な厚みがないかを確認しましょう。

特にライターは、1つでも爆発すれば火葬がストップする重大な事故につながります。「入っていないはず」という思い込みを捨て、「入っているかもしれない」という前提で作業することが、故人を守ることにつながります。

タンスの奥やカバンの二重底も要注意!大切なへそくりや貴金属が燃えてしまわないための徹底的な捜索術

衣服だけでなく、棺に入れようとしている愛用のバッグや、整理中に見つけた小物入れにも注意が必要です。特に高齢の方ほど、現金や貴金属を「新聞紙にくるむ」「ティッシュに包む」といった方法で保管されている傾向があります。

これらは一見するとただのゴミに見えるため、中身を確認せずに棺に入れてしまい、後で「燃えてしまった」と気づく悲しいケースが少なくありません。

実際に、納棺直前のチェックでどのようなものが見つかっているのか、弊社の独自データをご紹介します。

【お片づけの窓口独自アンケート】

遺品整理や納棺の準備中に「危うく見落としそうになった隠れた重要品」について、経験者350名に聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 衣服のポケットや畳んだ着物の間に挟まれていた現金(55%)
  • 上着の内ポケットに入ったままの使い捨てライター(25%)
  • ティッシュやハンカチに包まれて奥にしまわれていた指輪・宝石(15%)
  • その他(5%)

※調査期間:2022年10月〜12月 対象:弊社へご相談いただいた遺族および関係者

この結果からも分かるように、現金や貴金属が見落とされるケースは非常に多いのです。 バッグを棺に入れる際は、一度完全に逆さまにして中身を空にし、底板が外れるタイプであれば底板の下も確認してください。また、ポーチなどの小さな袋物は、中身が空であることを確認できない限り、原則として入れないのが安全策です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

お着物を棺に入れる際は特に注意が必要です。袖の中に小銭やお守りが入っていることがよくあります。お守りの中には金属製の板やプラスチックが入っている場合もありますので、大変心苦しいですが、一度中身を確認させていただくか、お守り袋ごとご家族の手元に残されることをお勧めします。

見た目だけで判断するのは危険!「綿100%」に見えて実は化学繊維が含まれている衣類の見分け方と素材チェック

最後に、最も判断が難しい「衣類の素材」についてです。 多くの火葬場では、「綿、麻、絹」などの天然素材は許可されていますが、「ポリエステル、ナイロン、アクリル」などの化学繊維は制限されています。化学繊維は燃焼時に黒煙を出したり、溶けて遺骨を汚したりする原因になるからです。

しかし、最近の衣服は技術が向上しており、見た目や手触りだけで「これは綿だ」と判断するのはプロでも困難です。必ず以下の手順で確認を行ってください。

  1. 品質表示タグ(洗濯タグ)を探す
    • 服の裏側についているタグを必ず確認してください。「綿100%」「麻100%」と書かれていれば安心です。
    • 「ポリエステル60%・綿40%」のような混紡素材の場合、自治体によってはNGとなることがあります。
  2. タグが切られている、文字が消えている場合
    • 高齢の方の衣類では、タグが肌に当たって痒くなるため切り取られていることがよくあります。この場合、無理に判断して入れるのはリスクが高すぎます。
    • 判断に迷う場合は、「入れない」という選択をするか、火葬場の職員に現物を見せて判断を仰いでください。
  3. ボタンや装飾品の除去
    • たとえ素材が綿100%であっても、大きなプラスチックボタンや金属製のファスナーがついている場合は、その部分だけ切り取る必要があります。少し手間に感じるかもしれませんが、ハサミを入れて取り除く行為もまた、故人の旅支度を整える大切な供養の一つです。

安全な火葬を行うためには、「たぶん大丈夫だろう」という曖昧な判断を排除することが何よりも重要です。迷ったものは別の袋に分けておき、後述する「代替供養」で大切に弔うことをお勧めします。

第3章:火葬できない思い出の品はどうする?故人の想いを無駄にせず適切に供養するための代替案と整理方法

「愛用の釣り竿を入れてあげたかった」「あんなに大切にしていたガラスのコレクション、置いていくのは忍びない」

火葬前の分別作業が進むにつれ、こうした葛藤に胸を締め付けられるご遺族は少なくありません。しかし、火葬炉に入れられないからといって、それが「不要なもの」になるわけではありません。物理的に一緒に送ることはできなくても、別の形で故人に寄り添う方法はいくつも存在します。

ここでは、残された大切な品々を、後悔なく、そして法的に正しく整理するための「心の決着のつけ方」について解説します。

※供養や処分の方法については、自治体のゴミ区分や依頼する寺社・業者のルールによって異なります。最終的な実施にあたっては、必ず葬儀担当者または依頼先へ確認をとってください。

棺に入れられなかった愛用品を諦めないで!写真に残す「デジタル保存」や形見としてリメイクする具体的なアイデア

物理的に棺に入れられないものでも、工夫次第で「想い」として残すことは可能です。全てを手放すのではなく、形を変えて手元に残すことで、グリーフケア(悲嘆からの回復)にも繋がります。

まず最も手軽で、かつ効果的なのが「デジタル保存」です。 例えば、燃え残るために禁止されている分厚いアルバムや、収集していたコレクション品。これらをスマートフォンで丁寧に撮影し、クラウド上やデジタルフォトフレームに保存します。「物」としての実体はなくなっても、いつでも鮮明に見返せる状態にすることで、心理的な喪失感は大きく軽減されます。

また、最近注目されているのが「リメイク(アップサイクル)」という考え方です。 火葬NGとなりやすい化学繊維のドレスや着物を、小さな巾着袋やテディベアの服、あるいは数珠袋などに作り変えます。これなら、火葬場への持参も可能ですし、葬儀の後も形見として日常的に使い続けることができます。

「入れるか、捨てるか」の二択ではなく、「形を変えてそばに置く」という第三の選択肢を持つことが、心の整理をつける第一歩です。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

うしても棺に入れたかったけれど叶わなかった品物がある場合、その品物の「写真」を撮って、写真用紙にプリントアウトしてください。写真であれば、紙として燃やすことができますので、釣り竿やゴルフクラブなどの大きなものでも、写真という形で棺に納めて、故人様に持たせてあげることができますよ。

自分たちで処分するのは心が痛む方へ!お焚き上げや供養を行ってくれる信頼できる専門業者への依頼フロー

リメイクや写真保存をしても、やはり実物の処分には抵抗があるものです。特に、故人が長年愛用していた人形、布団、趣味の道具などを、一般のゴミ集積所に出すことには強い心理的ストレス(罪悪感)が伴います。

そうした場合は、無理をして自分たちで捨てようとせず、「供養」のプロセスを経ることを強くお勧めします。

一般的には神社やお寺での「お焚き上げ」が知られていますが、近年では環境問題への配慮から、野焼きに近い焼却供養を受け付けていない寺社も増えています。そこで選択肢となるのが、遺品整理業者や供養専門業者によるサービスです。

こうした業者は、提携する寺院で僧侶による読経(魂抜き)を行った後、法令に従って適切に処理を行います。「ゴミとして捨てる」のではなく、「儀式を経て天に還す」というプロセスを踏むことで、ご遺族の心は救われます。

実際に、どのような理由で専門の供養サービスを利用されたのか、弊社のデータを見てみましょう。

【お片づけの窓口独自アンケート】

火葬不可品や遺品の処分にあたり、自分たちで捨てずに「供養サービス(お焚き上げ等)」を利用した男女350名に「その最大の理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • そのままゴミ袋に入れて捨てることに強い罪悪感があったから(58%)
  • 人形や写真など、魂が宿っていそうで怖かったから(22%)
  • 自治体の回収では出せない大きさ・量だったから(12%)
  • その他(8%)

※調査期間:2023年9月〜11月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理依頼者

半数以上の方が、物理的な手間よりも「罪悪感の解消」を求めていることがわかります。心の負担をお金で解決することは、決して悪いことではありません。

火葬が終わってからが本番!残された大量の遺品を法的なトラブルなくスムーズに整理するための基礎知識

火葬が無事に終わり、四十九日などの法要が落ち着くと、次に待っているのがご自宅に残された「大量の遺品」の整理です。ここで注意しなければならないのが、遺品整理は単なる片付けではなく、「相続」という法律行為と密接に関わっているという点です。

例えば、火葬できなかった貴金属や、価値がありそうな骨董品。これらを親族の同意なく勝手に売却したり、形見分けとして持ち帰ったりすると、法的には「単純承認(相続を認めた)」とみなされる場合があります。もし故人に借金があった場合、相続放棄ができなくなるリスクがあるのです。

遺品整理を始める前には、以下の点に注意してください。

  1. 遺言書の有無を確認する
    • 法的な効力を持つ遺言書がある場合、その内容が最優先されます。
  2. 相続人全員の合意をとる
    • 誰が何を相続するのか、遺産分割協議が終わるまでは、勝手に遺品を処分・売却しないのが鉄則です。
  3. 賃貸物件の場合は解約時期を確認する
    • 賃貸にお住まいだった場合、家賃が発生し続けるため、大家さんや管理会社へ連絡し、いつまでに部屋を空ける必要があるかを確認します。

環境省の「遺品整理の適正化に関する情報」などでも、廃棄物処理法に基づいた適正な処理が呼びかけられています。自分たちだけで判断がつかない場合は、法的な知識を持った遺品整理業者や、弁護士・司法書士などの専門家を頼ることも検討してください。

参考:環境省(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)

火葬前の分別は「故人の身体」を守るためでしたが、火葬後の整理は「遺族の生活と絆」を守るためのものです。焦らず、正しい手順で進めていきましょう。

Q&A:疑問をすべて解消!火葬当日に慌てないために多くの遺族が抱える「副葬品のよくある質問」と回答集

記事の締めくくりとして、私たち遺品整理の現場や、葬儀の打ち合わせの場でご遺族から頻繁に寄せられる質問をまとめました。 「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うような些細な疑問こそ、当日の不安の種になりがちです。ここでしっかりと確認しておきましょう。

※回答は一般的な事例に基づいています。最終的にはご利用になる火葬場の指示に従ってください。

Q1. 故人が大好きだった「お酒」や「ジュース」は、紙パックに移し替えれば入れても大丈夫ですか?

A. 少量であれば可能な場合もありますが、基本的にはおすすめしません。

瓶や缶は破裂の危険があるため絶対NGですが、紙パックであっても、水分を多く含むものは燃焼温度を下げ、異臭の原因となったり、大量の灰が出たりします。 どうしても持たせてあげたい場合は、火葬炉に入れるのではなく、脱脂綿や半紙に少量を含ませて、故人の唇に湿らせてあげる「末期の水」のような形をとるか、お骨上げの後に祭壇へお供えするのが最も安全で丁寧な方法です。

Q2. ペースメーカーを入れていますが、病院で取り出しができませんでした。どうすればいいですか?

A. そのまま隠さずに、必ず葬儀担当者と火葬場職員へ申告してください。

ペースメーカーは火葬炉内で爆発する危険性が極めて高い機器ですが、ご遺体の状態によっては取り出しが困難なケースもあります。 事前に申告をいただければ、火葬場側で爆発に備えた防護策をとったり、炉の温度管理を調整したりすることで、安全に火葬を行うことができます。最も危険なのは「怒られるかもしれない」と隠してしまうことです。正直に伝えることが、事故を防ぐ唯一の方法です。

Q3. 家族みんなで書いた手紙や、大量の千羽鶴を棺一杯に入れてあげたいのですが、制限はありますか?

A. 紙類であっても、大量に入れると「燃え残り」の原因になるため制限されることがあります。

紙は燃えやすい素材ですが、千羽鶴のように束になったり、分厚い手紙の束になったりすると、空気の通り道が塞がれて不完全燃焼を起こします。その結果、大量の灰がご遺骨の上に降り注ぎ、収骨の妨げになることがあります。 千羽鶴は棺の上に飾るだけにして後で回収するか、少量だけを足元に入れて、残りは後日お焚き上げ供養に回すのがスマートです。

Q4. 故人はおしゃれな人だったので、どうしてもお気に入りの洋服を着せてあげたいのですが、化繊かどうかわかりません。

A. 判断がつかない場合は入れない、または火葬場職員に現物を見せて判断を仰ぎましょう。

近年の衣類は加工技術が高く、プロでも手触りだけで素材を見分けるのは困難です。もしポリエステルなどの化学繊維だった場合、溶けてご遺骨に黒いシミを作ってしまう恐れがあります。 安全策として、その洋服は「写真」に撮って棺に入れ、実物は形見としてリメイクするか、遺品整理業者に供養を依頼することをお勧めします。

実際に、火葬当日にどのような疑問で困ったか、弊社の独自データを見てみましょう。

【お片づけの窓口独自アンケート】

火葬場に向かう移動中や到着直前に「確認しておけばよかった」と焦ったことについて、経験者400名に聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 着せている服の素材が本当に火葬OKなものか不安になった(45%)
  • 棺に入れた供花に針金や吸水スポンジがついたままか心配になった(30%)
  • 入れ歯を外すべきか入れたままにすべきか判断に迷った(15%)
  • その他(10%)

※調査期間:2023年4月〜6月 対象:弊社主催の終活セミナー参加者および相談者

このように、衣類や身の回りの小物に関する不安は、土壇場で大きくなる傾向があります。

Q5. 火葬場から持ち帰った「燃え残りの遺品」は、家庭ゴミとして捨ててもいいのでしょうか?

A. 自治体の分別ルールに従えば家庭ゴミとして出せますが、心情的には供養をお勧めします。

法律上は一般廃棄物として処理が可能ですが、火葬場から持ち帰ったものをゴミ袋に入れることに抵抗を感じるご遺族がほとんどです。 無理に捨てようとせず、遺品整理業者に依頼して、他のお荷物と一緒に供養・処分をしてもらうのが、心の負担を減らす最良の方法です。

参考:全日本葬祭業協同組合連合会(葬儀の知識・マナー)

【編集長からのワンポイントアドバイス】 火葬はやり直しがきかない、一度きりの儀式です。だからこそ、疑問に思ったことは「些細なことだから」と遠慮せず、何度でも葬儀社や専門家に聞いてください。私たちプロは、ご遺族が一点の曇りもなく、晴れやかな気持ちで故人を見送れるようサポートするために存在しています。皆様の「納得」こそが、何よりの供養になります。

結論:故人の最期に安心と安全を届けるために!遺品整理のプロによる「火葬前分別代行」という選択肢

ここまで、火葬炉に入れてはいけないNG品や、その見つけ方について解説してきました。 しかし、実際にこれらを読み終えて、「頭では理解できたけれど、葬儀の準備や弔問客への対応に追われる中で、ここまで徹底的なチェックを自分たちだけで完遂できるだろうか」と、新たな不安を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

その不安は、ごく自然なものです。大切な人を失った直後の精神状態で、冷静かつ完璧な判断を求めること自体が、ご遺族にとって大きな負担なのです。

だからこそ、私たちは「すべてを家族だけで抱え込まないでほしい」と強く願っています。

※弊社サービスのご利用に限らず、火葬直前の最終的な持ち込み品の判断については、必ず葬儀担当者またはご利用になる火葬場へ確認をとり、その指示に従ってください。

遺品整理業者が担う「火葬と遺品整理の橋渡し」の役割とは?単なる片付けではないプロのサポート

遺品整理業者というと、「お葬式の後に家を片付ける人たち」というイメージが強いかもしれません。しかし、真のプロフェッショナルは、「火葬前の段階」からご遺族をサポートします。

具体的には、以下のような「火葬前分別代行」の役割を担います。

  • 危険物の完全除去
    • 知識と経験豊富なスタッフが、ご遺族に代わって衣服のポケットやタンスの奥をチェックし、火葬炉の事故につながる危険物を確実に取り除きます。
  • 「入れていいもの」の提案
    • ただダメと言うだけではありません。「この素材の服なら大丈夫です」「この思い出の品は、写真に撮って棺に入れましょう」といった、故人を喜ばせるための代替案をプロの視点で提案します。
  • 供養品の預かり
    • 棺に入れられなかった大量のアルバムや趣味の道具を、その場でお預かりし、提携寺院での供養やお焚き上げの手配を代行します。これにより、ご遺族は「捨ててしまった」という罪悪感を持つことなく、火葬場へ向かうことができます。

国民生活センターなどでも、遺品整理に関する消費者トラブルへの注意喚起がなされていますが、優良な業者は「作業」ではなく「心」を大切にします。契約を急かさず、ご遺族のペースに合わせてプランを提案してくれる業者を選ぶことが重要です。

参考:独立行政法人 国民生活センター(遺品整理サービスに関する相談)

【貴社サービス紹介】「火葬NG品の分別から供養まで」をワンストップで。安心のトータルサポート

弊社「お片づけの窓口」では、火葬後の遺品整理はもちろんのこと、「火葬当日までの緊急分別サポート」も承っております。

「明日が火葬なのに、何を入れていいか分からない」「急いで部屋を片付けないと、親族を呼べない」といった緊急の事態にも、経験豊富なスタッフが迅速に駆けつけます。

  • 特徴1:追加料金ゼロの明朗会計
    • 見積もり後の不当な追加請求は一切ありません。安心して故人とのお別れに集中していただけます。
  • 特徴2:女性スタッフ対応可能
    • 「男性スタッフに衣類や下着を見られるのは抵抗がある」という場合は、女性スタッフ中心のチーム編成も可能です。
  • 特徴3:形見分け・配送・供養の一括対応
    • 遠方のご親族への形見分け配送や、NG品の供養まで、すべての窓口を一本化できます。

故人の旅立ちを、もっとも美しく、安全なものにするために。そして、ご遺族が心からの「ありがとう」を伝えて送り出せるように。 お困りの際は、どんな些細なことでも構いません。まずは一度、私たちにご相談ください。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「こんなことまで頼んでいいのかな?」と迷う必要はありません。私たちは、ご遺族が涙を流して悲しむ時間を、安心して故人を偲ぶ時間に変えるために存在しています。プロの手を借りることは、決して「手抜き」ではありません。故人様にとっても、ご家族が笑顔で送り出してくれることが一番の供養になるはずですよ。

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