遺品のお焚き上げは何から始める?罪悪感なく手放す方法を解説

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私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

この記事を監修した人

監修者:中嶋大貴
5年前に遺品整理事業を立ち上げ、現在は全国18拠点の事業者を対象にコンサルティングを行う。
遺品整理、ゴミ屋敷清掃、不用品回収の現場経験が豊富で、各地域の実情に合わせた運営改善・業務効率化の指導に精通している。
現場の実務から業界動向まで幅広く把握しており、専門性を生かした正確で信頼性の高い情報提供を行っている。

こんな人におすすめ

  • 遺品をゴミ袋に入れようとすると、罪悪感で手が止まってしまう方
  • 人形、写真、仏壇など「魂が宿っていそうなモノ」の処分に困っている方
  • 近所の神社やお寺に相談したが、ガラスや金属が含まれていて断られた方
  • 高額請求などのトラブルを避け、適正な価格で安心して供養を頼みたい方

この記事でわかること

  • お寺と専門業者の決定的な違い(燃えない遺品をどう供養するか)
  • お焚き上げに出すべき具体的な品目リスト(写真・人形・愛用品など)
  • 依頼から完了までの手順と費用相場(郵送プランと出張回収プラン)
  • 【独自データ公開】 みんなが遺品整理で「損をした」と感じたポイント
  • 悪質な業者に騙されないための3つのチェックリスト
目次

そもそも「お焚き上げ(供養)」とは?モノに宿る魂を感謝と共に天へ還す儀式

遺品の整理を始めてみたものの、ゴミ袋の手前で手が止まってしまう。 長年飾っていた日本人形、笑顔の故人が写った写真、毎日使っていたお茶碗。これらを「燃えるゴミ」として収集所に出すことに、強烈な抵抗感や罪悪感を覚えるのは当然のことです。

その「捨てられない」という感情は、あなたが優柔不断だからではありません。故人を大切に想い、モノに対して敬意を払っている証拠です。

日本では古くから、あらゆる物質に魂が宿ると考えられてきました。 お焚き上げとは、火の力によってモノを浄化し、宿っていた魂を天へ還す(=モノから魂を抜く)儀式のことです。

ただ燃やすのではありません。「モノ」としての役割を終わらせ、感謝の気持ちと共に手放すための、心の卒業式と言えるでしょう。

【お片づけの窓口独自アンケート】

遺品整理でお焚き上げを利用した男女410名に「利用を決めた一番の心理的理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • ゴミとして捨てるとバチが当たりそうで怖かったから(54%)
  • 故人への感謝を形にして伝えたかったから(28%)
  • 親族や周囲の目があり、きちんとした手順を踏みたかったから(12%)
  • その他(6%)

※調査期間:2023年9月〜11月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理経験者

このように、半数以上の方が「祟りやバチへの恐怖(精神的な安心感)」を理由に利用されています。お焚き上げは、故人のためであると同時に、遺された遺族が「これで大丈夫だ」と安心し、前を向くための儀式でもあるのです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「お焚き上げ」と聞くと宗教的な儀式のように感じて身構えてしまうかもしれませんが、難しく考える必要はありません。現代においては、「自分の中で納得して区切りをつけるための手段」と捉えてください。心が痛まない方法を選ぶことが、結果として一番の供養になりますよ。

自分で燃やすのはNG?法律と環境への配慮

「昔は庭で思い出の品を燃やしていた」という話を聞くことがありますが、現代では絶対に避けてください。

自宅の庭や畑で廃棄物を焼却する行為は「野焼き」と呼ばれ、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)で原則禁止されています。煙や悪臭による近隣トラブルの原因になるだけでなく、ダイオキシンなどの有害物質が発生するリスクもあります。

また、遺品整理で出る大量の不用品を一般ゴミとして一度に出すと、自治体によっては回収を拒否されることもあります。

だからこそ、法律を遵守した専門の施設や、宗教的な儀式として認められている寺社仏閣、あるいはそれらを代行する専門業者に依頼する必要があるのです。

参考:環境省「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」における焼却禁止の規定について

遺品をお焚き上げに出すべき「タイミング」

多くの方が悩まれるのが「いつ手放すべきか」という時期の問題です。 一般的には以下のタイミングが選ばれていますが、絶対にこうでなければならないという決まりはありません。

四十九日法要の後 故人の魂があの世へ旅立つとされる四十九日を区切りに、部屋の片付けを行うケースです。親族が集まるため、形の残る遺品(形見分けするもの)と、お焚き上げするものを相談しやすいメリットがあります。

一周忌・三回忌などの節目 心の整理がつかず、四十九日では手放せなかった場合に、一周忌などの法要に合わせて依頼される方も多いです。時間をかけてゆっくりとお別れの準備ができた証とも言えます。

不動産の売却や引越しのタイミング 実家を売却したり、賃貸物件を退去しなければならない物理的な期限がある場合です。時間がない中で焦って捨ててしまい後悔することを防ぐため、遺品整理業者へ一括して「供養と片付け」を依頼するケースが増えています。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「四十九日までに片付けなきゃ」と無理に焦る必要はありません。逆に、何年もそのままにしておくことが悪いわけでもありません。一番大切なのは、あなたの心が「そろそろ手放してもいいかな」と思えた瞬間です。その心の動きこそが、故人がくれた「前に進むタイミング」なのだと思います。

次の章では、実際に依頼する際に多くの人が直面する「神社やお寺ならどこでも受け入れてくれるのか?」という疑問と、意外と知られていない「燃えないモノ」の取り扱いについて詳しく解説します。

神社・お寺と遺品整理業者の違い。「燃えないモノ」はどうする?

「遺品はお寺に持っていけば全部燃やしてくれる」と思っていませんか。 実は、いざお寺や神社に持ち込んでも、「これはお引き受けできません」と断られてしまうケースが後を絶ちません。

これはお寺の意地悪ではなく、環境問題や法律の観点から、昔のように何でも境内で燃やすことができなくなっているためです。

ここでは、神社・お寺と遺品整理業者の決定的な違いと、ガラスや金属などの「燃えない遺品」を罪悪感なく手放すための仕組みについて解説します。

神社やお寺でお焚き上げを断られる「環境配慮」の壁

神社やお寺で行われるお焚き上げや、小正月に行われる「どんと焼き」は、あくまで宗教行事の一環です。お札やお守り、木製の護摩木などは燃やせますが、ダイオキシンなどの有害物質が発生する可能性がある素材は、厳しく規制されています。

具体的には、以下のようなモノは受け入れを断られる可能性が非常に高いです。

ガラスケースに入った日本人形 ケースごとは不可、中身の人形だけでも顔が陶器製だと不可、といった細かい指定があります。

金具がついたアルバムや日記帳 紙部分は良くても、金属やビニールカバーがついていると分別を求められます。

愛用していた日用品 腕時計、眼鏡、ゴルフクラブ、釣り竿、瀬戸物などは、そもそも燃えません。

【お片づけの窓口独自アンケート】

神社やお寺への持ち込みを検討した男女380名に「依頼を断念した、または困った理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • ガラスや金属など素材を理由に受け入れを断られた(72%)
  • 檀家(会員)でないと受け付けてもらえなかった(15%)
  • 持ち込む量が多すぎて車に乗らなかった(9%)
  • その他(4%)

※調査期間:2023年5月〜8月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理経験者

このように、7割以上の方が「素材」の問題でつまづいています。苦労して運んだのに断られて持ち帰るのは、精神的にも体力的にも大きなダメージとなります。

参考:環境省「ダイオキシン類対策特別措置法」の概要

遺品整理業者が行う「供養」と「適正処理」のハイブリッド対応

では、燃えない素材の遺品はどうすれば良いのでしょうか。 ここで役立つのが、遺品整理業者が採用している「魂抜き(閉眼供養)」「適正処理」を組み合わせたハイブリッドな解決策です。

遺品整理業者の多くは提携している僧侶を呼び、専用の供養ホールや倉庫で読経を行います。 ここでのポイントは、物理的に燃やすことではなく、読経によって「モノから魂を抜くこと」を目的としている点です。

僧侶の読経により魂が抜かれた遺品は、仏教の考え方では「単なるモノ(抜け殻)」に戻ります。 魂が宿っていない状態になれば、あとは法律に基づいた資源リサイクルや廃棄処理を行っても、バチが当たることはありませんし、故人への非礼にもあたりません。

この仕組みにより、業者は以下のような対応が可能になります。

ガラスケースごと回収可能 分別は業者のスタッフが行うため、そのままの状態で引き渡せます。

あらゆる素材に対応 金属製の時計も、陶器の置物も、全て一度供養してから、素材ごとにリサイクルされます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「燃やさないと供養にならない」というのは思い込みです。大切なのは、モノを灰にすることではなく、感謝を伝えて魂を送り出す「儀式」そのものです。お経をあげて魂を抜いてあれば、その後の処理が焼却でもリサイクルでも、供養の本質は変わりません。安心してプロに任せて大丈夫ですよ。

どちらを選ぶべき?判断の基準

自分の状況に合わせて、お寺に頼むか業者に頼むかを選ぶことが大切です。

お寺・神社がおすすめな人 お守り、お札、木製の位牌など「確実に燃えるモノ」だけが少量ある場合。また、代々お世話になっている菩提寺があり、相談しやすい関係性がある場合。

遺品整理業者(お焚き上げ代行)がおすすめな人 遺品の量が多い、素材が混ざっている(分別が面倒)、ガラスや金属が含まれている場合。または、特定のお寺との付き合いがなく、どこに頼めば良いかわからない場合。

次の章では、実際に「これはお焚き上げしておいた方がいい」とされる具体的な品目と、意外と見落としがちなアイテムについて紹介します。

お焚き上げを依頼すべき遺品の具体例:人形から愛用品まで

「遺品を全てお焚き上げにする予算はないけれど、ゴミ袋に入れると心が痛むものだけは供養したい」。そう考えるのが自然です。

全ての遺品を供養する必要はありません。基準は一つだけ、「あなたがそのまま捨てることに抵抗を感じるかどうか」です。一般的に、特に依頼が多い品目には明確な傾向があります。

1. 人の形・生き物の形をしているもの(人形・ぬいぐるみ)

「人形には魂が宿る」と昔から言われる通り、目や顔があるものをゴミとして捨てることに強い心理的抵抗を持つ方は非常に多いです。

日本人形や雛人形だけでなく、故人が可愛がっていたテディベアなどのぬいぐるみ、旅行土産の民芸品(こけし、シーサーなど)、故人が描いた肖像画なども対象となります。「目が合うと捨てられない」と感じるなら、迷わず供養に出すべきです。

2. 個人情報と思い出が詰まったもの(写真・アルバム・手紙)

写真は、まさに「その時生きていた証」そのものです。シュレッダーにかけるのは、まるで思い出そのものを切り刻むようで心が痛むという声が多く聞かれます。

特に遺影や、家族と笑顔で写っているスナップ写真は、そのまま捨てるのが忍びない代表格です。また、手紙や日記、手帳といった、故人の筆跡(=その人の息づかい)が残るものも、お焚き上げで煙として天に届けるのが良いとされています。

【お片づけの窓口独自アンケート】

遺品整理でお焚き上げを依頼した男女320名に「最も供養に出してよかったと感じた品目(複数回答可)」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 大量の古い写真やアルバム(48%)
  • 日本人形やぬいぐるみ(29%)
  • 故人が愛用していた布団や衣類(15%)
  • 仏壇や位牌(8%)

※調査期間:2023年2月〜4月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理経験者

アンケート結果からもわかるように、約半数の方が「写真・アルバム」の処分に困り、お焚き上げを選んでいます。デジタル化してデータで残し、現物は供養するという現代的な方法も増えています。

3. 故人が長く愛用し、肌に触れていたもの(衣類・寝具・趣味の道具)

故人の匂いや温もりが染み付いている衣類や布団も、ゴミとして出しにくいものです。 特に、最期まで着ていたパジャマや、お気に入りだった着物、帽子などは、故人の分身のように感じられることがあります。

また、長年使い込んだ趣味の道具(釣り竿、将棋盤、楽器、茶道具など)にも、持ち主の愛着(念)が深く染み込んでいると考えられています。「リサイクルショップに売るのは故人に悪い気がする」という場合は、供養して手放すのが一番の解決策です。

4. 宗教用具(仏壇・位牌・神棚)

これらは「気持ちの問題」だけでなく、宗教的なルールとして「閉眼供養(魂抜き)」が必須とされるものです。

仏壇や位牌には、開眼供養(魂入れ)によって仏様の魂が宿っています。そのまま捨てると、魂が入ったままの仏様を廃棄することになり、宗教的に大変無礼なことになります。 これらを処分する際は、必ず僧侶による読経を行い、ただの「木の箱」「木の板」に戻してから処分する必要があります。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「こんなガラクタまでお焚き上げに出していいのかな?」と遠慮する必要は全くありません。他人から見ればただのボールペンや眼鏡でも、あなたにとって故人との思い出が詰まった「捨てがたいもの」なら、それは立派な供養の対象です。モノの価値ではなく、あなたの「想いの重さ」で決めていいんですよ。

デジタル遺品の「供養」も増えている

最近では、パソコンやスマートフォンの中にあるデータ(写真やメール、SNSアカウントなど)「デジタル遺品」として供養したいという相談も増えています。 物理的に端末を破壊するだけでなく、読経をしてからデータ消去を行うサービスも登場しており、形のないものへの供養のニーズも高まっています。

次の章では、実際に業者に依頼する場合の「具体的な流れ」と、気になる「費用相場」について、損をしないためのポイントを交えて解説します。

依頼から完了までの流れと費用相場:損をしないための判断基準

「お焚き上げを頼みたいけれど、いくらかかるか検討もつかない」「高額な請求をされたらどうしよう」という不安から、問い合わせを躊躇してしまう方は少なくありません。

お寺での供養がお気持ち(お布施)という曖昧な価格設定であるのに対し、遺品整理業者の強みは「明朗会計」にあります。 ここでは、大きく分けて2つの依頼パターン(宅配・出張)と、それぞれの適正価格について解説します。

1. 【宅配・郵送】段ボールに詰めて送るだけの手軽なプラン

遺品が段ボール数箱に収まる場合や、写真、人形、小物類が中心の場合は、この「宅配お焚き上げ」が最も一般的で安価です。

具体的な手順
  1. 申し込み: Webや電話で専用キット(段ボールや伝票)を取り寄せる、または自分で箱を用意する。
  2. 梱包: 供養したいモノを箱に詰める。この際、隙間に手紙などを入れてもOK。
  3. 発送: 指定の業者へ集荷依頼をする。品名は「人形」や「生活雑貨」などで良いケースが多く、近所の目を気にする必要がありません。
  4. 供養・完了: 業者の施設で読経・供養が行われ、後日「供養証明書」が届く。
費用相場(目安)
  • みかん箱サイズ(1箱あたり): 5,000円 〜 10,000円
  • レターパックサイズ(写真のみなど): 2,000円 〜 5,000円

この価格には、送料、読経料(お布施)、焼却または廃棄処分費用、証明書発行費用の全てが含まれている「パック料金」であることがほとんどです。

【お片づけの窓口独自アンケート】

宅配お焚き上げを利用した男女290名に「このサービスを選んで最も良かったと感じた点」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 誰とも対面せず、自分のペースで発送できた(45%)
  • お布施の額を悩まず、定額料金で安心だった(32%)
  • 近所の人に遺品整理をしているとバレなかった(16%)
  • その他(7%)

※調査期間:2023年10月〜12月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理経験者

アンケート結果からは、コストパフォーマンス以上に「対面の煩わしさがない」「近所へのプライバシー」を重視する心理が見えてきます。

2. 【出張回収】仏壇や大量の遺品を部屋から運び出してもらうプラン

仏壇、神棚、大型の家具、あるいは部屋いっぱいの遺品がある場合は、スタッフが自宅まで来る「出張回収」を選びます。

具体的な手順
  1. 見積もり: 現地訪問、または写真やビデオ通話で量を確認し、確定金額を出してもらう。
  2. 作業: 指定日にスタッフが訪問。搬出作業は全てプロが行うため、依頼者は見ているだけでOK。
  3. 供養・完了: 持ち帰った後に供養ホールで儀式を行う。
費用相場(目安)
  • 仏壇(供養+処分): 20,000円 〜 50,000円(サイズによる)
  • 神棚: 15,000円 〜 30,000円
  • 布団や衣類(大量の場合): トラックの積載量に応じた見積もり(軽トラ1台で30,000円〜など)
【編集長からのワンポイントアドバイス】

料金を見る時のコツをお教えします。「安いから」という理由だけで選ぶのは危険です。特に仏壇の場合、「閉眼供養(魂抜き)」が含まれている価格なのか、単なる「処分代」なのかを必ず確認してください。安すぎる業者は、供養をせずそのまま廃棄しているリスクもあります。「僧侶の手配料込みですか?」と聞くのが、優良業者を見分ける魔法の言葉ですよ。

トラブル回避!「見積もり」で確認すべき3つの項目

遺品整理や不用品回収の分野では、残念ながら「積み込んでから追加料金を請求する」といったトラブルが国民生活センターにも寄せられています。 契約前に以下の3点が明確か確認しましょう。

  1. 供養証明書の発行有無: 口約束だけでなく、書面で完了報告が来るか。
  2. 追加料金の条件: 「階段作業」「リサイクル家電」などで後から加算されないか。
  3. キャンセル規定: 当日キャンセルでなければ無料か、など。

参考:独立行政法人 国民生活センター「廃品回収サービスでのトラブル」に関する注意喚起

次の最終章では、業者選びの最終チェックポイントと、遺品整理を終えた後に訪れる「心の変化」についてお話しし、あなたの背中を優しく押します。

遺品のお焚き上げに関するよくある質問(FAQ)

ここまでお焚き上げについて解説してきましたが、いざ依頼しようとすると「こんな細かいこと聞いてもいいのかな?」という疑問が出てくるものです。 ここでは、実際に弊社に寄せられる質問の中から、特に多いものをピックアップして回答します。

Q1. 生きている人が写っている写真を一緒にお焚き上げしても大丈夫ですか?

A. 全く問題ありません。むしろ「悪い縁」を切るという意味でプラスになります。

「まだ生きている人の写真を燃やすと、その人の寿命が縮まるのでは?」「呪いになるのでは?」と心配される方は非常に多いですが、それは迷信です。 お焚き上げには「悪縁を切り、良縁を結ぶ」という意味合いも含まれています。過去のしがらみを浄化し、その人の運気をリセットして向上させる儀式ですので、安心してお出しください。

Q2. 少量なら、自分で塩を振って一般ゴミとして出してもいいですか?

A. 法律と分別のルール守れば問題ありませんが、心の負担にはご注意ください。

「お清めの塩」を振ってゴミ袋に入れ、自治体の回収に出すこと自体は、法律上問題ありません。 しかし、収集車の中でゴミ袋が破れて遺品が露出したり、他の生ゴミと混ざって潰されたりする光景を想像して、後から心が痛む方がいらっしゃいます。 「ゴミとして扱った」という罪悪感が少しでも残りそうであれば、たとえ少量でも専門の供養に出すことをおすすめします。

【お片づけの窓口独自アンケート】

遺品整理業者への問い合わせ時にお客様から頻繁に寄せられる「小さな疑問」を集計したところ、以下の結果となりました。

  • 生きている人が写っている写真を燃やしても大丈夫か(45%)
  • 入れ歯や眼鏡など、個人的すぎる物も送っていいか(28%)
  • 宗教や宗派がわからなくても依頼できるか(19%)
  • その他(8%)

※調査期間:2023年6月〜8月 対象:弊社カスタマーサポートへの問い合わせ内容分析

やはり「写真(生きている人)」に関する不安が圧倒的です。また、入れ歯や補聴器といった、身体の一部とも言える遺品の扱いに悩む方も多くいらっしゃいます。これらももちろん、供養の対象となります。

Q3. 宗派がわからないのですが、依頼しても失礼になりませんか?

A. 遺品整理業者のお焚き上げは「宗派不問」が一般的です。

特定のお寺(菩提寺)に依頼する場合はその宗派の作法に従う必要がありますが、遺品整理業者が提携している寺院による合同供養は、基本的に宗派を問わず広く受け入れています。 キリスト教や神道の方でも、「日本の文化としての区切り」としてお焚き上げを利用されるケースは増えています。宗教的な縛りよりも、遺族の「供養したい」という気持ちが最優先されます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

入れ歯や眼鏡、杖などは、金属やプラスチックが含まれているため、お寺によっては断られる代表的なアイテムです。しかし、故人の身体を支えてくれた大切な相棒たちです。だからこそ、素材を問わずに受け入れてくれる遺品整理業者のサービスを利用して、最後に「お疲れ様でした」と送り出してあげるのが一番の供養になるはずですよ。

Q4. 郵送で送るのは、手抜きをしているようで故人に申し訳ない気がします。

A. 現代における立派な供養の形です。大切なのは「送る手段」ではなく「送る心」です。

遠方のお寺まで無理をして足を運ぶよりも、整った環境で確実に供養してくれる場所へ郵送する方が、結果として故人にとっても安心です。 実際に多くのお寺でも「郵送お焚き上げ」を受け入れており、現代のライフスタイルに合わせた正しい選択肢の一つとして定着しています。罪悪感を持つ必要は全くありません。

参考:法務省「相続登記の申請義務化」特設ページ(遺品整理と相続は密接に関係しています)


まとめ:モノを手放し、思い出だけを心に残す

遺品整理におけるお焚き上げは、単なる「焼却処分」ではありません。 故人が遺したモノに感謝を伝え、物理的な「モノ」としての役割を終わらせることで、あなたの心の中にある「思い出」へと昇華させる作業です。

「捨ててしまった」と後悔するのではなく、「ありがとうと言って送り出した」と胸を張れるように。 あなたの心が一番軽くなる方法を選んでください。それが、故人が望む一番の供養なのです。

トラブルを避けるために!安心して任せられる業者の選び方

「遺品を山林に不法投棄された」「見積もりと違う高額な請求をされた」。 悲しいことですが、遺品整理業界にはこのような悪質な業者が一部存在することも事実です。

大切な故人の遺品が犯罪の片棒を担ぐような形で扱われることだけは、絶対に避けなければなりません。 あなたが後悔しないために、契約前に必ず確認すべき3つの「絶対条件」をお伝えします。

1. 「供養証明書」の発行を確約しているか

口頭で「ちゃんと供養しますよ」と言うのは簡単です。しかし、信頼できる業者は必ず「証拠」を残します。 いつ、どこの寺院で、誰が(どの僧侶が)読経を行ったのか。これらが記載された「供養証明書」や、供養時の写真報告があるかどうかを確認してください。これが、あなたの手元に残る安心の証となります。

2. 許認可を正しく取得しているか

家庭から出る不用品(遺品)を回収・処分するには、「一般廃棄物収集運搬業許可」や、リユース目的のための「古物商許可」などが必要です。 「なんでも回収します」とトラックで巡回している無許可の業者は、回収したものを適正に処理せず、不法投棄しているリスクが高いため利用してはいけません。ウェブサイトに許認可番号が記載されているかを必ずチェックしましょう。

参考:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」

3. スタッフの対応に「心」があるか

これは直感的な部分ですが、非常に重要です。電話やメールの問い合わせをした際、事務的に「回収代は〇〇円です」とだけ答える業者と、「お辛い中、ご連絡ありがとうございます」と遺族の気持ちに寄り添う言葉がある業者。 遺品を丁寧に扱ってくれるのは、間違いなく後者です。

【お片づけの窓口独自アンケート】

最終的に遺品整理業者との契約を決めた男女360名に「数ある業者の中から一社に絞った決定打」を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 見積もりが明確で、追加料金がないと断言してくれた(48%)
  • 電話対応や見積もり時のスタッフの態度が誠実だった(31%)
  • 「供養証明書」の発行があり、提携寺院が明記されていた(15%)
  • その他(6%)

※調査期間:2023年8月〜10月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理経験者

価格の透明性はもちろんですが、約3割の方が「スタッフの人柄」で決めています。大切な遺品を託す相手ですから、「この人なら信用できる」という感覚を信じてください。

遺品整理は「別れ」ではなく「心の整理」。新しい明日へ

部屋を埋め尽くしていた遺品が片付き、空間が広がった時。 多くの人が感じるのは、寂しさよりも「肩の荷が下りた」という安堵感です。

それは決して薄情なことではありません。 マズローの欲求段階説において、人は安全や所属の欲求が満たされた先に、「自己実現の欲求」を持ちます。 故人への義理を果たし(安全・所属)、部屋と心を整えることで、あなたは初めて「自分自身のこれからの人生」に目を向けることができるのです。

遺品整理やお焚き上げは、故人のためだけの儀式ではありません。 遺されたあなたが、過去の思い出に縛られすぎず、前を向いて生きていくための「通過儀礼」なのです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

天国の故人が一番望んでいることは何だと思いますか?遺品を抱えて暗い顔をしているあなたの姿ではなく、部屋をきれいにして、あなたが笑顔で新しい毎日を楽しんでいる姿だと私は思います。「ありがとう、もう大丈夫だよ」。そう伝えて手放すことが、お互いにとって一番の幸せな結末ではないでしょうか。

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 「捨てられない」と悩んでいたあなたの心が、少しでも軽くなり、「お焚き上げ」という選択肢によって前へ進む勇気を持てたなら、これ以上の喜びはありません。

モノはなくなっても、心に刻まれた思い出だけは、誰にも奪われることなく、永遠にあなたと共にあります。 まずは、段ボール一箱から。あなたのペースで、心の整理を始めてみませんか?

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