
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
こんな人におすすめ
- 引っ越し費用を「1円でも安く」抑えたい節約志向の人
- 「引越し業者の引き取り」と「不用品回収」どちらが得か迷っている人
- 不当な高額請求や、ぼったくり業者に遭うのが絶対に嫌な人
この記事でわかること
- 【保存版】家具・家電ごとのリアルな処分費用「相場表」
- 引越し業者 vs 不用品回収業者、最安値になる境界線
- 繁忙期でも損をしない「交渉術」と「スケジュールの組み方」
- 当日いきなり発生する「追加料金(階段・横持ち)」の防ぎ方
- 違法業者を見抜き、法的リスクを回避するチェックリスト
- 第1章:【徹底比較】「引越し業者の引き取り」vs「不用品回収業者」どっちが安い?
- 費用の仕組みの違い:なぜ引越し業者の処分は高いのか
- 「買い取り」査定のシビアな現実:期待してはいけない
- 【結論】回収業者に分けた方が安くなるケース、高くつくケース
- 第2章:引っ越しで出る家財ごみの「処分費用相場」リスト【保存版】
- 退去時によく出る大型家財の「単品回収」単価表
- まとめて捨てる「トラックパック」の相場感
- 意外と高い「隠れ高額処分品」に注意
- 第3章:引っ越し費用総額を数万円下げる「捨てるタイミング」と「交渉術」
- 「捨てる」が先か、「見積もり」が先か?
- 引っ越し繁忙期(3月・4月)の特大リスク
- 「即日対応」は足元を見られる格好の餌食
- 第4章:追加請求の落とし穴!物件環境によるコスト増
- 退去時の状況で変わる「3大環境オプション」
- 引っ越し作業とバッティングした時の「待機料金」
- 退去後の「残置物撤去」は絶対にNG!
- 第5章:退去トラブルを回避する!安全な業者の選び方
- 引っ越し当日に「来ない」リスクの回避
- 敷金返還に関わる「作業品質」と保険
- 正しい業者の見分け方(許可証と評判)
- シリーズ完結:賢い消費者であり続けるために
第1章:【徹底比較】「引越し業者の引き取り」vs「不用品回収業者」どっちが安い?

引っ越し見積もりを見て、「えっ、捨てるだけでこんなにかかるの?」と青ざめた経験はありませんか?
私はあります。 かつて引っ越しの際、面倒くさいからと引越し業者に洗濯機とベッドの処分を丸投げしました。その額、なんと25,000円。 後で知ったのですが、専門の回収業者に頼んでいれば10,000円でお釣りが来ていました。
その差額、15,000円。 焼肉が3回食べられる金額を、私は「知らなかった」というだけでドブに捨てたのです。
この章では、二度と私のような損をする人を出さないために、引越し業者と不用品回収業者の「お金の仕組み」を包み隠さず暴露します。
費用の仕組みの違い:なぜ引越し業者の処分は高いのか

結論から言います。
基本的に、引越し業者の処分費用は「割高」です。
彼らは「運ぶプロ」であって、「捨てるプロ」ではありません。では、引き取った不用品をどうしているのか?
答えはシンプル。提携している「不用品回収業者」に横流し(外注)しているだけです。
引越し業者の見積もりに乗る「見えないマージン」
引越し業者の処分費には、以下の計算式が適用されています。
あなたの支払額 = 実際の処分コスト + 引越し業者の紹介料(マージン)
つまり、あなたは「電話を一本かける手間」を省く代償として、数千円〜数万円の手数料を上乗せされているのです。
- 引越し業者に頼む場合
- 手間:ほぼゼロ(当日そのまま持っていってくれる)
- 費用:高い(仲介手数料が乗るため)
- 不用品回収業者に直接頼む場合
- 手間:別日に手配が必要(立ち会いが必要)
- 費用:比較的安い(直取引価格)
「時は金なり」と言いますが、電話一本かけるだけで数万円浮くなら、時給換算でこれほど割のいいバイトはありません。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

引越し業者の営業マンは「うちでまとめて処分すれば、引っ越し代全体を安くしますよ!」と甘い言葉をささやきます。 しかし、騙されてはいけません。彼らは処分費を高く設定し、そこから値引いたように見せかけているケースが大半です。「処分費」と「運搬費」は必ず分けて見積もりを出させてください。そうしないと、本当の底値は見えません。
「買い取り」査定のシビアな現実:期待してはいけない

「まだ使えるし、引越し業者に買い取ってもらえないかな?」
そう思うかもしれませんが、その期待は9割裏切られます。
引越し業者は「中古屋」ではない
大手引越し業者の多くは、リサイクルショップのような販売ルートを持っていません。 彼らにとって、あなたの家具は「商品」ではなく「処理に困るゴミ」です。
実際に私が「3年落ちの冷蔵庫」を査定に出した時の会話です。
- 私:「これ、まだ綺麗なんですけど買い取れますか?」
- 営業:「あー、今は在庫過多でして…逆にリサイクル料がかかりますね」
回収業者は「部品」として価値を見る
一方で、不用品回収業者は「モノ」の価値を骨までしゃぶり尽くします。
- 海外輸出ルート
- 日本で売れない家具を東南アジアへ
- 資源ルート
- 壊れた家電からレアメタルや鉄くずを抽出
彼らは「ゴミをお金に変えるルート」を持っています。そのため、引越し業者が「有料処分」と言ったものが、回収業者なら「無料引き取り」、あわよくば「数千円で買取」になる逆転現象が起きるのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「製造から5年以内の国内メーカー家電」があるなら、絶対に不用品回収業者(または買取専門店)に見せるべきです。 引越し業者が「0円引き取りなら頑張ります」と言ってきたら、それは「あなたの資産をタダで奪おうとしている」のと同じです。即座にお断りしましょう。
【結論】回収業者に分けた方が安くなるケース、高くつくケース

「じゃあ、なんでもかんでも回収業者に頼めばいいの?」というと、そうではありません。
状況によっては、引越し業者に頼んだ方がトータルで安くなる(あるいは手間と釣り合う)場合もあります。
以下の基準で判断してください。
✅ 不用品回収業者に依頼すべき人(圧倒的に安い)
- 大型家具・家電が2点以上ある
- 例:ベッド、冷蔵庫、食器棚を捨てたい
- 「金属製品」が多い
- 例:スチールラック、自転車、物干し竿(資源として価値がある)
- 細かいゴミが大量にある
- ゴミ袋にまとめるのが面倒で、部屋ごと片付けたい
✅ 引越し業者に依頼してもいい人(手間優先)
- 処分品が「1点だけ」で小さい
- 例:カラーボックス1個だけ
※回収業者は「基本出張費(3,000円〜)」がかかるため、単品だと割高になる可能性があります。
- 例:カラーボックス1個だけ
- 退去日まで時間がない
- 明日引っ越しで、もう業者を探す時間がない場合
参照リンク
引っ越し時の廃棄物処理については、環境省もトラブル防止の注意喚起を行っています。違法な回収業者に依頼しないためにも、一度目を通しておいてください。
「よし、回収業者を使ったほうが安いのはわかった。でも、具体的にいくらかかるの?」
気になりますよね。
次章では、「ベッド」「冷蔵庫」「タンス」など、品目ごとのリアルな処分費用相場を一覧表で公開します。
これを知らずに見積もりを取ると、カモにされます。
第2章:引っ越しで出る家財ごみの「処分費用相場」リスト【保存版】

「ベッド捨てるのって、普通いくら?」
この質問に即答できないなら、あなたは今すぐ財布の紐を固く締めてください。
業者の見積もり担当者は、あなたの顔色を見て値段を決めます。「相場を知らないな」とバレた瞬間、本来5,000円の作業に8,000円を吹っかけてくる。これがこの業界の恐ろしい常識です。
以前、私がダブルベッドの処分を依頼した時の話です。 A社の見積もりは12,000円でした。「高いな」と思いつつ、相場を知らなかった私は契約寸前までいきました。しかし、友人の助言でB社に電話すると「8,000円でいけますよ」と即答。
たった一本の電話と「知識」だけで、4,000円も損せずに済んだのです。
この章では、あなたが二度と足元を見られないよう、引っ越し退去時によく出る不用品の「適正価格(底値)」を全公開します。この画面をスクショして、交渉の武器にしてください。
退去時によく出る大型家財の「単品回収」単価表
まずは「単品」で頼んだ場合の相場です。これより高ければ「高いですね」と即座に切り返してください。
🛋 家具・寝具類
特に注意が必要なのは「スプリング入りマットレス」です。
| 品目 | 相場(税抜) | 注意点・ボッタクリ回避のコツ |
| ベッドフレーム | 3,000円〜 | 解体作業費が別途2,000円〜かかる場合あり。自分でバラせば安くなる! |
| マットレス | 5,000円〜 | スプリング入りは「適正処理困難物」扱いで+3,000円程高くなるのが一般的。 |
| ソファ(2人掛) | 4,000円〜 | 内部に鉄骨やスプリングが入っていると高くなる。 |
| タンス・食器棚 | 3,000円〜 | サイズ(高さ+幅)で料金が決まる。背丈より高い大型は5,000円〜。 |
| ダイニングセット | 5,000円〜 | テーブル+椅子4脚のセット価格。椅子単体だと1脚1,000円〜。 |
📺 家電類(リサイクル家電4品目)
ここは法律で決まった「リサイクル料金」があるため、極端な値引きはできませんが、**「収集運搬費」**でボラれないように注意です。
| 品目 | 処分総額目安 | 内訳(リサイクル料+収集運搬費) |
| 冷蔵庫 | 6,000円〜 | 170L以下なら安め。大型は8,000円超えも覚悟。 |
| 洗濯機 | 5,000円〜 | ドラム式は重量があるため、搬出費が高くなる傾向。 |
| テレビ | 4,000円〜 | 15型以下の小型なら3,000円台も狙える。 |
| エアコン | 6,000円〜 | 要注意!取り外し工賃(標準3,000円〜)が含まれているか必ず確認。 |
【編集長からのワンポイントアドバイス】

エアコンの処分には最大の罠があります。「回収無料!」と謳う業者でも、当日に「取り外し作業費は別で5,000円です」と請求してくるケースが後を絶ちません。必ず「取り外し工賃込みの総額ですか?」と電話口で言質を取ってください。録音してもいいくらいです。
まとめて捨てる「トラックパック」の相場感

「細かいゴミも家具も、全部まとめて持っていって!」
引っ越し前夜、そんなパニック状態の救世主が「定額パック」ですが、ここにも大きな落とし穴があります。
🚚 単身引っ越し(1R・1K)向け:軽トラパック
- 相場
- 10,000円 〜 18,000円
- 乗る量の目安
- 冷蔵庫(小)、洗濯機、電子レンジ、シングルベッド(マットなし)、ダンボール5箱、ゴミ袋3つ
- 警告
- 「9,800円」という広告をよく見ますが、これは**「囲い(あおり)の高さまで」**しか積まない場合の料金であることが多いです。山盛りに積むと追加料金を取られます。
少量の不用品回収は軽トラ積み放題で損?単品料金との損益分岐点とは
🚛 家族引っ越し(2LDK〜)向け:2トントラックパック
- 相場
- 40,000円 〜 60,000円
- 乗る量の目安:
- 上記+ダブルベッド、大型冷蔵庫、3人掛けソファ、食器棚、学習机
- 警告
- 2トン車には「ショート」と「ロング」があります。業者がわざと小さいショート車で来て、「乗り切らないのでもう一台呼びます」と料金を倍にする手口があります。「箱車(コンテナタイプ)ですか?平ボディですか?」と確認することで、玄人だと思わせましょう。
大量の不用品を2トントラックで一括回収!費用をグッと抑える裏ワザ
【編集長からのワンポイントアドバイス】

パック料金には「作業員の人数」が鍵になります。激安パックは「作業員1名(ドライバーのみ)」が基本。つまり、あなたも一緒に冷蔵庫を運ばされます。 「お客様の手伝いは不要」という条件が含まれているか、それとも「手伝わないと追加料金(作業員追加費)」が発生するのか。ここを見落とすと、当日腰を痛める上に財布も痛みます。
意外と高い「隠れ高額処分品」に注意
見積もりの最後に「あ、これもお願いします」と言って、予想外の金額を請求されがちなのが以下のアイテムです。
- 物干し竿・カーテンレール(長尺物)
- 長すぎてトラックからはみ出すため、切断作業費を取られることがあります。
- 金庫・マッサージチェア(重量物)
- 50kgを超えるものは、別料金(+5,000円〜)になりやすいです。
- 土・ブロック・レンガ
- 実は「処理困難物」として、回収を断られるか、非常に高額になります。
参照リンク:悪徳業者に捕まらないために
環境省が、引っ越し時期に多発するトラブルについて注意喚起を出しています。「無料」という言葉に安易に飛びつかないよう、一度確認しておいてください。
相場はわかりましたね? しかし、これを知っているだけではまだ「50点」です。
引っ越し費用を極限まで下げるには、「いつ捨てるか」というタイミング戦略と、「どう交渉するか」という話術が不可欠です。
次章では、繁忙期に業者と渡り合い、数万円を勝ち取るための「交渉スケジュール」を伝授します。
第3章:引っ越し費用総額を数万円下げる「捨てるタイミング」と「交渉術」
「不用品回収なんて、引っ越しのついでに頼めばいいや」
そう思って後回しにしているあなた。その油断が、あなたの財布から数万円を抜き取ります。
私はかつて、引っ越しの見積もりが終わった後に「やっぱりこのベッド捨てよう」と決めたことがあります。 しかし、時すでに遅し。引越し業者からは「もうトラックのサイズ決まっちゃってるんで、安くなりませんよ」と冷たく言われ、回収業者には「明日の即日対応は割増料金です」と足元を見られました。
「捨てるタイミング」を間違えることは、金をドブに捨てることと同じです。
この章では、引越し費用と処分費用、ダブルで安くするための「黄金のスケジュール」と、業者を動かす交渉術を叩き込みます。
「捨てる」が先か、「見積もり」が先か?
結論から言います。
「捨てる(または捨てると確定させる)」が先です。
引っ越し見積もりを呼ぶのは、その絶対的な後です。
なぜ「見積もりが先」だと損をするのか
引越し業者の見積もり額は、移動距離と「トラックの大きさ(トン数)」で決まります。
営業マンが部屋に来た時、まだ大きなタンスやベッドが鎮座していると、彼らはこう判断します。 「うーん、これだと2トン車には乗り切らないな。4トン車を手配しよう」
一度「4トン車」で見積もりが出ると、後からあなたが「あれ捨てました!安くして!」と言っても、手配済みトラックのキャンセル料や変更の手間を理由に、渋られるケースが大半です。
正しい節約の順番(ゴールデンルート)
- 不用品回収業者を呼ぶ(または見積もりを取る)
- まずデカい家具を部屋から消す、あるいは「○月○日に回収予約済み」という確定証拠を作ります。
- 引越し業者を呼ぶ
- 「このベッドとタンスはありません。だから小さいトラックでいけますよね?」と交渉します。
これで、トラックのサイズが4トンから2トンに下がれば、引っ越し代だけで3万〜5万円は浮きます。
浮いたお金で不用品回収代を払えば、実質タンスを無料で捨てた上に、お釣りが来る計算です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

もし物理的に先に捨てられない場合は、不用品回収業者に「見積書」を作ってもらい、それを引越し業者の営業マンに見せつけましょう。「ほら、これは確実に当日までに消える家具です。だからこれを計算に入れないでください」 この証拠があるだけで、営業マンは小さいトラックでの見積もりを出さざるを得なくなります。
引っ越し繁忙期(3月・4月)の特大リスク

もしあなたの引っ越し予定が3月中旬〜4月上旬なら、今すぐ動いてください。
この時期は「料金が高い」どころの話ではありません。「予約が取れない」のです。
料金が3倍に跳ね上がる「繁忙期割増」
不用品回収業者も、この時期は超多忙です。普段なら「5,000円」で済む作業に、平気で「繁忙期料金 +5,000円」を乗せてきます。
私が調査したところ、3月最終週の土日は、通常期の約1.5倍〜2倍の相場になります。
- 通常期
- 軽トラパック 15,000円
- 3月繁忙期
- 軽トラパック 25,000円〜(しかも時間指定不可)
「引っ越し難民」回避のデッドライン
一番最悪なシナリオはこれです。
「引越し業者はなんとか確保したけど、不用品回収業者がどこも満車で、ゴミと一緒に新居へ引っ越すことになった」
こうなると、新居にゴミを運ぶための「無駄な運搬費」がかかり、新居で改めて処分費を払うという「往復ビンタ」を食らいます。
デッドラインは「2月中旬」です。
これを超えると、業者を選ぶ権利はあなたから消え、「空いている業者に言い値で頼む」しかなくなります。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

繁忙期にどうしても安くしたいなら、「日時フリー便(業者の都合に合わせる)」を使いましょう。「3月20日〜25日の間で、そちらのトラックが近くを通るついででいいです」と伝えるのです。これなら、業者の空き時間(隙間案件)として処理されるため、繁忙期でも通常料金に近い価格でねじ込める可能性があります。
「即日対応」は足元を見られる格好の餌食

「明日退去なんです!すぐ来てください!」
電話口でこう言った瞬間、あなたは「カモ確定」です。
業者はあなたの焦りを見透かし、「緊急対応費」として通常より高い金額を提示します。なぜなら、あなたには「他社と比較検討する時間がない」ことを知っているからです。
- 余裕がある時の電話
- 「A社は〇〇円でした。安くなりますか?」
- 切羽詰まった時の電話
- 「いくらでもいいから来てください!」
この心理的立場の違いが、見積もりに数千円〜1万円の差を生みます。
交渉権を持つためには、最低でも「退去の1週間前」には見積もりを確定させておく必要があります。
参照リンク:標準引越運送約款
引越し業者との契約ルール(キャンセル料の発生時期など)は国土交通省の約款で決まっています。ここを知っておくと、不当なキャンセル料請求を突っぱねることができます。
スケジュールと交渉術は完璧です。 しかし、まだ安心できません。
実は、あなたの住んでいる「建物の環境」によっては、当日になって「階段料金」や「横持ち料金」という名目で、追加料金が発生するリスクがあります。
次章では、多くの人が見落としがちな「物件環境による追加コスト」の罠を暴きます。エレベーターなしの2階以上に住んでいる人は必読です。
第4章:追加請求の落とし穴!物件環境によるコスト増
「荷物は少ないし、パック料金内でおさまるはず」
そう思っていた私が、過去に3,000円の追加料金を払わされた理由。それは荷物の量ではなく、「住んでいる場所」のせいでした。
業者は、荷物を運ぶ手間だけでなく、「トラックから玄関までの難易度」を金額に換算します。
あなたの家が、業者にとって「面倒くさい場所」であればあるほど、料金はタクシーメーターのように跳ね上がります。
この章では、見積もりの盲点となりやすい「環境オプション」の正体と、それを回避する防衛策を伝授します。
退去時の状況で変わる「3大環境オプション」
以下の3つの条件に当てはまる人は、見積もりの電話の時点で自分から申告しないと、当日に揉めることになります。
1. 恐怖の「階段作業費」(エレベーターなし)
これが最も多い追加請求です。
特に注意すべきは、「2階までは無料だが、3階からは有料」というパターン。
- 2階まで
- パック料金内
- 3階
- +1,000円〜2,000円
- 4階・5階
- +3,000円〜5,000円
私はエレベーターなしの3階に住んでいた際、当日に「あ、3階ですか。階段作業費かかりますね」と淡々と言われました。「聞いてない!」と抗議しても、「約款に書いてあります」で終了。 事前に「3階ですが、階段料金込みでいくらですか?」と確認していれば、他社と比較して断ることができたはずです。
2. トラックが横付けできない「横持ち料金」
家の前の道が狭かったり、マンションのエントランスからエレベーターまでが異様に遠かったりする場合にかかる費用です。
- 横持ち(よこもち)
- トラックの駐車位置から、荷物を運ぶ距離が20m〜30mを超える場合に発生。
- 相場
- 10mごとに+1,000円〜2,000円
タワーマンションや、入り組んだ住宅街に住んでいる人は要注意です。業者は「台車を押す距離」をお金に変えます。
3. 新築・高級マンション特有の「養生費」
「共用部分(床や壁)を保護シートで覆ってください」という管理会社のルールがある場合、業者は養生資材と手間賃を請求します。
- 相場
- 3,000円〜10,000円(範囲による)
【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もりの際、家の前の道路状況や階段の写真をスマホで撮って、業者にLINEやメールで送りつけましょう。 「この環境で、本当に追加料金は1円もかかりませんか?」という証拠を残すのです。 写真という「動かぬ証拠」を前にして見積もった金額なら、業者は当日、言い訳ができなくなります。
引っ越し作業とバッティングした時の「待機料金」

これは「時間」に対する追加コストです。
引っ越し当日、こんなスケジュールを組んでいませんか?
- 10:00〜
- 引越し業者のトラック到着
- 10:30〜
- 不用品回収業者のトラック到着
これ、最悪のパターンです。
エレベーターや搬出経路を引越し業者が占領しているため、回収業者は作業ができず、トラックの中で待つことになります。
多くの業者には「待機料金」という規定があります。
- 相場
- 30分待機ごとに+2,000円〜3,000円
「ただ待たせただけ」で焼肉ランチ1回分のお金が消える。こんな馬鹿げた話はありません。
不用品回収は、引越し業者が来る「前日の夜」か、当日の「作業開始1時間前」に終わらせるのが鉄則です。
退去後の「残置物撤去」は絶対にNG!

「もう面倒くさいから、部屋に残したまま退去して、あとで管理会社に処分してもらおう」
これは絶対にやってはいけません。最も高くつく選択肢です。
管理会社のマージンは「倍」以上
あなたが部屋に残したゴミを、管理会社や大家さんが処分する場合、彼らは間違いなく「産業廃棄物処理業者」を手配します。
そして、その費用に「事務手数料」や「迷惑料」をたっぷり上乗せして、敷金から差し引きます。
私が不動産業界の知人に聞いた話では、自分で頼めば2万円で済む回収量が、退去後の請求では5万円〜8万円になっていたケースもあるそうです。
「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが、跡を濁すと財布が枯れます。
参照リンク:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
退去時の費用負担については、国土交通省のガイドラインで明確なルールがあります。「どこまで借主が負担すべきか」を知ることは、自分の身を守る盾になります。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

もし、どうしても当日立ち会えずに「残置物撤去」を依頼する場合は、管理会社経由ではなく、自分で回収業者を手配して「鍵を預けて作業してもらう(不在回収)」が可能か相談しましょう。 管理会社を通さないだけで、中間マージンをカットできます。ただし、信頼できる業者選びが必須条件です。
ここまで読んで、料金相場も、スケジュールの組み方も、環境による追加コストも理解しました。
しかし、最後に立ちはだかる最大の敵がいます。
それは、「業者そのものの危険性」です。
安さを求めた結果、不法投棄をする違法業者や、荷物を人質にとって追加請求する悪徳業者に捕まっては元も子もありません。
最終章となる第5章では、あなたの身を守るための「安全な業者の見分け方」と「法的リスク」について、私の経験から導き出したチェックリストを公開します。
第5章:退去トラブルを回避する!安全な業者の選び方
「回収無料!」というチラシを見て、ラッキーと思って電話した友人がいます。 結果、荷物を積んだ後に「回収は無料だが、運搬費と積み込み費で4万円」と凄まれ、泣く泣く払ったそうです。
これは他人事ではありません。不用品回収業界は、残念ながらこうした「グレーな業者」がうごめく魔境でもあります。 しかし、怖がる必要はありません。「見るべきポイント」さえ知っていれば、彼らを避けて、安くてまともな業者に辿り着くことは可能です。
この章では、違法業者を見抜き、引っ越し当日のドタキャンや敷金トラブルを回避する「プロの目利き」を伝授します。
引っ越し当日に「来ない」リスクの回避
想像してください。
退去日の午前中。部屋は空っぽにしなければならないのに、予約した格安業者が現れない。電話も繋がらない。 …地獄ですよね?
実は、個人の格安業者(ジモティーなどで探した場合)では、この「ドタキャン」が珍しくありません。彼らにとって、もっと実入りのいい仕事が入れば、あなたの約束なんて簡単に反故にされるのです。
格安個人業者の「安さ」の代償
- メリット
- 圧倒的に安い(消費税分くらい負けてくれることもある)。
- デメリット
- 契約書がない。バックレても補償がない。
確実に遂行してくれる業者の見極め方
HPがあるか、法人か、という点も大事ですが、一番の判断材料は「固定電話があるか」です。
「090」や「080」だけの業者は、携帯一つで逃げ回れます。
「03」や「06」などの市外局番を持つ業者は、逃げ場のない事務所を構えている証拠です。数千円の差なら、私は迷わず固定電話のある業者を選びます。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

口コミサイトを見る時は、星の数(4.5とか)を見て安心しないでください。見るべきは「星1つ」のコメントです。 そこに「当日来なかった」「連絡がつかなくなった」という書き込みが1件でもあるなら、その業者は地雷です。確率論でギャンブルをしてはいけません。
敷金返還に関わる「作業品質」と保険

「安く済んだ!」と喜んでいたら、搬出時に壁にガリッと傷をつけられた。 業者は「あ、すいません」と言って走り去り、後日、管理会社から「クロス張り替え費用 3万円」を請求される。
これでは何のために回収費用を節約したのか分かりません。
「損害賠償保険」加入は必須条件
契約前に必ず聞いてください。
「もし作業中に壁や床を傷つけたら、補償してくれますか? 保険に入っていますか?」
- まともな業者
- 「はい、最大○千万円の損害保険に加入しています」と即答します。
- 危険な業者
- 「あー、気をつけて運びますんで大丈夫です(笑)」と濁します。
濁した時点でアウトです。ガチャ切りしてOKです。
正しい業者の見分け方(許可証と評判)
ここが一番ややこしいですが、一番大事な「法律」の話です。
実は、他人の家のゴミ(家庭系一般廃棄物)を運んでお金をもらうには、「一般廃棄物収集運搬業許可」という、取得難易度S級の資格が必要です。
しかし、街の不用品回収業者の99%はこれを持っていません。では、どうやって営業しているのか?
「古物商許可」という抜け道
多くの業者は「古物商許可」で営業しています。これは「中古品を買い取る・売る」ための許可です。
彼らの理屈はこうです。
「これはゴミ回収ではありません。買い取り(たとえ0円でも)です。だからゴミの許可はいりません」
依頼者(あなた)が罪に問われないためのライン
「古物商」だけの業者に頼むと、回収されたものが山林に不法投棄された際、警察から「排出者(あなた)」に連絡が行くリスクがあります。
安全な業者の条件
- 一般廃棄物収集運搬業許可を持っている(最強)。
- または、提携している許可業者に運搬を委託していると明記している。
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行に対応している。
※法人向けが主ですが、信頼の証になります。
参照リンク:環境省の警告
「無許可」の業者を利用することのリスクについて、環境省が明確に警告しています。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

電話で「もし回収できないものがあった場合、一般廃棄物として処分してもらうことは可能ですか?」と、聞いてみてください。 この質問に対し、「提携業者と連携して適正に処分します」と答えられる業者は信頼できます。「全部ウチでなんとかしますよ(適当)」という業者は、裏で不法投棄している可能性があります。
シリーズ完結:賢い消費者であり続けるために
全5章、お疲れ様でした。 ここまで読んだあなたは、もう「カモられる消費者」ではありません。
- 引越し業者と回収業者を使い分け
- 品目ごとの相場を把握し
- 繁忙期を避けてスケジュール組み
- 環境オプションを事前潰し
- 法的に安全な業者を選択
このステップを踏めば、引っ越しに伴う家財処分費用は、知識がない人と比べて数万円〜十万円以上安くなっているはずです。
浮いたお金は、新居での新しい家具や、美味しいご飯に使ってください。 ゴミにお金を払うのは、もう終わりにしましょう。
このガイドが、あなたの新生活の「最高のスタートダッシュ」になることを祈っています。






