
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
この記事を監修した人

監修者:中嶋大貴
5年前に遺品整理事業を立ち上げ、現在は全国18拠点の事業者を対象にコンサルティングを行う。
遺品整理、ゴミ屋敷清掃、不用品回収の現場経験が豊富で、各地域の実情に合わせた運営改善・業務効率化の指導に精通している。
現場の実務から業界動向まで幅広く把握しており、専門性を生かした正確で信頼性の高い情報提供を行っている。
こんな人におすすめ
- 「業者を呼ぶのは恥ずかしい」と、自力で解決する道を模索している方
- 予算が限られており、極限までコストを抑えて部屋をリセットしたい方
- 近所にゴミ屋敷だとバレずに、隠密に作業を完結させたい方
- ゴミの山を前にして、「どこから手をつければいいか」分からずフリーズしている方
- 過去に自力での片付けに挫折し、今度こそ最後のチャンスにしたい方
この記事でわかること
- 自力完結の判定基準: 自分の部屋が一人で片付けられる限界を超えているかどうかの境界線
- プロ直伝の隠密術: 周囲に怪しまれずに大量のゴミを搬出するカモフラージュ・テクニック
- 最短攻略ルート: 絶望感を最小限に抑え、最短で「床」を見せるための作業順序
- 安価な処分手法: 自治体サービスやクリーンセンターをフル活用した格安の廃棄ノウハウ
- リバウンド防止策: 二度と汚部屋に戻らないための、片付け後の「仕上げ」と習慣化
第1章:現実直視と「自力完結」の判定基準

ゴミ屋敷を自力で片付ける際、最も恐ろしいのは「途中で挫折すること」です。挫折すれば、散らばったゴミと絶望感だけが残り、結局プロに高い料金を払うことになります。まずは、自分の部屋のレベルを客観的に把握し、本当に一人で完結できるのかを、現場のリアルな数字から判断しましょう。
物理的限界を知る:間取りとゴミの高さで決まる「必要時間」
ゴミ屋敷を一人で片付ける場合、プロの3倍以上の時間がかかると考えてください。現場で最も重要なのは、床が見えている面積です。
- レベル1(足の踏み場はある): 1Kで約15〜20時間。土日2日間フル稼働で完結可能です。
- レベル2(膝下までゴミがある): 1Kで約40〜60時間。平日の夜+週末3回分が必要です。
- レベル3(腰高・胸高まである): 一人での完結はほぼ不可能です。ゴミの重みで下の層が圧縮されており、搬出だけで数週間を要します。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

自分の体力と時間を過信しないでください。まずは「1メートル四方」を30分以内に空にできるか試してみてください。それができない場合、レベル2以上の過酷な作業になる可能性が高いですよ。
自力でやっていいケース、プロを呼ぶべきケースの境界線
「やる気」だけで解決できないのがゴミ屋敷です。以下の3つのうち、1つでも当てはまる場合は自力での片付けは危険です。
- 水回りが完全に死んでいる: トイレや風呂がゴミで埋まり、数ヶ月以上使っていない場合。配管詰まりや腐敗が進んでおり、専門の洗浄技術が必要です。
- 床が腐っている: ゴミの重みや湿気で床がブヨブヨしている。重い家具を動かした瞬間に床が抜ける恐れがあります。
- 集合住宅の「異臭」苦情が出ている: すでに近隣にバレている状態です。一刻を争うため、自分のペースで片付けている時間的猶予はありません。
【お片づけの窓口独自アンケート】
自力でゴミ屋敷清掃に挑戦した男女280名に「途中で挫折した最大の理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。
- ゴミの搬出中に近所の人に見られて恥ずかしくなった(45%)
- 想像以上の重労働で腰や膝を痛めた(28%)
- 自治体のゴミ収集ルールが厳しく、出し切れなかった(19%)
- その他(8%)
※調査期間:2023年6月〜9月 対象:自力での清掃を断念し、弊社へご相談いただいたお客様

予算シミュレーション:自力でもかかる「実費」のリアル
「0円で片付く」は大間違いです。自力で行う場合でも、最低限以下のコストが発生します。
- ゴミ袋代(特大サイズ): 100枚〜300枚(約5,000円〜15,000円)
- 粗大ゴミ処理手数料: 自治体によりますが、1K分で10,000円程度は見ておくべきです。
- 清掃用具・薬剤: 強力な殺虫剤、業務用消臭スプレー、防護服(約10,000円)
- レンタカー代: クリーンセンターへ持ち込むなら、軽トラックのレンタル費用。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

ゴミ袋は安い薄手のものではなく、必ず「厚手(0.03mm以上)」を選んでください。搬出中に袋が破れて中身が散乱する絶望は、精神的なダメージが非常に大きいですよ。
メンタル維持の極意:絶望しないための「1点突破」
ゴミの山を全体で見ると、脳がパニックを起こしてフリーズします。一人で完結させるためのコツは、「今日はこの1平方メートルだけやる」と決めることです。
参照リンク:環境省:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法) ※自治体のルールに従わないゴミ出しは不法投棄とみなされる可能性があるため、必ずお住まいの地域の規定を確認しましょう。
第2章:周囲にバレないための「隠密」準備編

ゴミ屋敷を自分で片付ける際、最大の障壁となるのはゴミの量ではなく「近所の目」です。一歩外に出れば「あの部屋、あんなにゴミがあったの?」と噂されるリスクがあります。一人で完結させるためには、徹底した隠密作戦と、プロ仕様の装備による効率化が欠かせません。
カモフラージュ大作戦:近隣に「大掃除」と思わせる搬出術
一度に大量のゴミ袋を出すと、誰が見てもゴミ屋敷の住人だとバレてしまいます。周囲の視線を欺くには、「引っ越し」または「大規模な模様替え」という設定を徹底してください。
- 段ボール箱を有効活用する: ゴミ袋をそのまま運ぶのではなく、大きめの段ボールに入れて運び出します。これだけで中身が「ゴミ」から「荷物」に見えます。
- 搬出時間のリサーチ: 近隣住民が活動する時間(午前7時〜9時、夕方17時〜19時)を避け、早朝や深夜に「音を立てずに」玄関内まで移動させておくのがコツです。
- 挨拶の魔法: 万が一住民に遭遇したら、自分から「今、断捨離で古い家具をまとめて捨てているんです。お騒がせしてすみません」と先に声をかけましょう。怪しまれる前に理由を提示するのが鉄則です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

作業服や汚れたジャージではなく、あえて「清潔感のある普段着」にエプロン姿で作業するのも有効です。いかにも「今、掃除を始めました」という雰囲気を出すことで、不潔な印象を打ち消すことができますよ。
必須装備リスト:ホームセンターで揃える「プロの三種の神器」
ゴミ屋敷の現場は、目に見えないカビ、ホコリ、そして害虫の巣窟です。軽装で挑むと健康を害し、数時間で心が折れます。
- N95規格のマスク: 100円ショップの不織布マスクは気休めにもなりません。粉塵を完全にシャットアウトするプロ用を選んでください。
- 厚手のニトリル手袋: 軍手は液体を通すため、腐敗物に触れた瞬間に終わります。ゴム製の手袋の上に軍手を重ねるのが正解です。
- ロングタイプの防虫スプレー: 扉を開けた瞬間、あるいはゴミを動かした瞬間に飛び出す害虫を射程圏外から仕留めるために、強力な噴射力を持つものを用意してください。
【お片づけの窓口独自アンケート】
「自分で片付けを始めた際、準備不足で最も後悔したこと」を180名に調査した結果、以下の回答が得られました。
- 害虫(ゴキブリ・ハエ)の対策をしていなくてパニックになった(52%)
- ゴミ袋が足りなくなり、作業を中断して買いに行く羽目になった(25%)
- 埃が凄すぎて喉と目を痛めた(15%)
- その他(8%)
※調査期間:2024年4月〜7月 対象:自力での片付け経験があり、その後アフターフォローを依頼されたお客様

ゴミ袋の選び方:中身を隠しつつルールを守る技術
自治体指定の袋が半透明の場合、中の汚れやコンビニ弁当の殻が見えてしまうのが苦痛ですよね。
- 「新聞紙」で目隠しする: ゴミ袋の外周を新聞紙や古い雑誌で覆い、その中にゴミを詰め込む「二重構造」にします。外からは何が入っているか判別不能になります。
- 破裂防止の二重縛り: 液体を吸ったゴミは想像以上に重いです。1枚の袋に詰め込みすぎず、必ず2枚重ねにするか、小さい袋を大きな袋にまとめる「マトリョーシカ方式」を採用してください。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

ゴミ袋は「45リットル」がベストサイズです。70リットル以上の袋は、満杯にすると一人で持ち上げられず、引きずって袋が破れる原因になります。欲張らず、持ち運べる重さをキープしてくださいね。
協力者の有無:秘密を守れる「たった一人」の選び方
基本は一人でやるべきですが、どうしても大型家具を動かす時だけは人手が必要です。
- 友人より親族: 羞恥心を考えると、友人に部屋を見せるのはリスクが高いです。事情を話せる家族か、あるいは「何でも屋」を数時間だけスポットで雇うのが、後腐れなく安全です。
参照リンク:厚生労働省:建築物清掃業について(衛生管理の基準) ※プロの清掃基準を知ることで、自力で行う際の衛生確保の重要性が理解できます。
第3章:最短ルートで床を見せる「戦略的」片付け手順

ゴミ屋敷を一人で攻略する際の最大の敵は、出口の見えない「絶望感」です。部屋全体を漠然と眺めてしまうと、脳が情報を処理しきれず手が止まります。自力で完結させるためには、「生活基盤を最短で確保する」という戦略的な順序が不可欠です。
攻略順序の鉄則:玄関からか?水回りからか?
結論から言えば、最優先すべきは「玄関からリビングへの動線確保」と「水回りの復旧」です。
- ステップ1:玄関と通路: まずは「ゴミを外に出す道」を作らなければ始まりません。玄関から居室まで、人が一人通れるだけの幅を確保しましょう。
- ステップ2:トイレと洗面所: 長時間の作業には生理現象が伴います。トイレが使えるようになるだけで、精神的な余裕が劇的に変わります。
- ステップ3:寝床(1畳分): 睡眠不足は判断力を鈍らせます。布団を敷ける、あるいは横になれるスペースを真っ先に作りましょう。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

ベランダから手をつけようとする方が多いですが、それは後回しで大丈夫です。まずは「自分が生活できる最小限の面積」を確保することに集中してください。床が見える面積が増えるほど、脳のストレスは軽減されますよ。
「迷ったら捨てる」を自動化する:0.5秒の判断ルール
ゴミ屋敷を自力で片付ける際、一つ一つの物を手に取って思い出に浸っている時間はありません。以下の「機械的ルール」を自分に課してください。
- 賞味期限切れの食品: 迷わず全廃棄。
- 1年以上使っていない衣類: 汚れている可能性が高いため、リサイクルも考えず廃棄。
- 空箱・紙類: 必要な書類以外はすべてゴミ。
- 「いつか使う」物: その「いつか」はゴミ屋敷を脱出するまで来ません。
【お片づけの窓口独自アンケート】
「自力での片付け中、最も時間を浪費してしまった作業」を男女310名に調査した結果、以下の回答となりました。
- 雑誌や漫画を読み耽ってしまった(48%)
- 必要か不要か迷って、同じ場所で立ち止まってしまった(32%)
- 小銭や貴重品がないか袋の中を細かくチェックしすぎた(13%)
- その他(7%)
※調査期間:2023年10月〜12月 対象:過去に自力で大掃除・断捨離を試みた経験がある方

害虫・異臭対策:扉を開けた瞬間のパニックを防ぐ
ゴミを動かした瞬間に害虫が飛び出すのが、一人作業で最も心が折れる瞬間です。
- 事前燻煙: 作業開始の1日前に、強力な燻煙剤(バルサン等)を焚いておきます。
- 「ゴミ袋に直接」スプレー: ゴミを袋に入れる際、1回ごとに消臭・除菌スプレーを吹き込むことで、搬出時の異臭漏れを防げます。
- 換気の罠: 窓を全開にすると異臭が近隣に漂い、通報の原因になります。換気扇を回しつつ、空気清浄機や消臭剤を併用し、窓は少しずつ開けるのが隠密作戦の鉄則です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

作業中、あまりの臭いに気分が悪くなったら、鼻の下にメンソールの塗り薬を少し塗ってみてください。不快な臭いを大幅にカットでき、作業に集中できるようになりますよ。
「思い出の品」を攻略するタイミング
アルバムや手紙などは、作業の最後にまとめて行います。これらを序盤に触ると、感情が揺さぶられて作業効率が10分の1に低下します。段ボール1つを「保留箱」として用意し、判断に迷うものはすべてそこに放り込んで、最後に決断しましょう。
参照リンク:国民生活センター:不用品回収サービスのトラブルに注意 ※自力で手に負えなくなり、急いで業者を探す際にトラブルに巻き込まれないよう、公的な注意喚起を確認しておきましょう。
第4章:自治体の限界を突破するゴミ出し・搬出テクニック

ゴミを袋に詰める作業が「前半戦」なら、それを部屋の外へ出し切るのが「後半戦」です。一人で作業していると、部屋の中に積み上がった大量のゴミ袋を見て「これを全部集積所に出したら通報されるのでは?」という恐怖に襲われます。ここでは、自治体のルールを逆手に取り、かつ周囲に怪しまれずに完結させる搬出術を解説します。
ゴミ集積所をパンクさせない:戦略的な分散排出
一度に50個ものゴミ袋を集積所に出せば、近隣トラブルは避けられません。一人で完結させるには、以下の「小出し戦略」が基本です。
- 「1回3袋」の法則: どんなに焦っていても、1回の収集日に出すのは3〜5袋までに留めます。これなら「少し大掛かりな掃除をしている」程度に見え、怪しまれません。
- 曜日の使い分け: 可燃ゴミだけでなく、不燃ゴミ、資源ゴミ(ペットボトル・段ボール)の日をフル活用し、部屋の中の「種類別」の山を均等に減らしていきます。
- 遠くの集積所はNG: 別の区画の集積所に持ち込むのは自治体ルール違反であり、トラブルの元です。あくまで「自分の地域の集積所」で、回数を分けて勝負しましょう。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

ゴミ出しの時間は「収集車が来る直前」がベストです。前日の夜に出すと、長時間ゴミが晒されるため、中身をカラスに荒らされたり、近所の人に観察されたりするリスクが高まりますよ。
クリーンセンター(ゴミ処理場)への直接持ち込み活用術
「数ヶ月もかけていられない」という方に最もおすすめなのが、自治体の処理施設への自己搬入です。
- 一気にリセットできる: 軽トラックやレンタカーのバンに積めるだけ積み込み、直接持ち込めば、その日のうちに部屋からゴミが消えます。
- 格安の処理費用: 業者に頼むと数万円する量でも、自己搬入なら数百円〜数千円(重量制)で済みます。
- 「引っ越し」という大義名分: 受付で「引っ越しの片付けです」と言えば、大量のゴミを持ち込んでも不自然ではありません。
【お片づけの窓口独自アンケート】
「ゴミ屋敷の搬出作業中、最もヒヤッとした瞬間」を男女320名に調査した結果、以下の回答となりました。
- ゴミ袋が破れて中身(私物やゴミ)がエントランスに散乱した(51%)
- 管理人や近所の人に「何をしているんですか?」と声をかけられた(27%)
- 回収車がゴミを持っていってくれず、置き去りにされた(15%)
- その他(7%)
※調査期間:2024年2月〜5月 対象:弊社へ不用品回収の追加依頼をされた自力清掃経験者

大型家具の解体術:一人で運べない壁を突破する
一人で最も絶望するのが、ソファやタンスなどの大型家具です。
- 電動ノコギリの導入: 3,000円〜5,000円程度の電動ノコギリがあれば、木製家具は30分ほどで「燃えるゴミ」のサイズに解体できます。
- ネジの全外し: 多くの家具はネジを外すだけで板状に分解できます。板状になれば、一人でエレベーターや階段を使って静かに運び出すことが可能です。
- 粗大ゴミ受付センターの予約: 解体できないものは、必ず事前に自治体へ予約を。いきなり集積所に置くことだけは絶対に避けてください。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

家具を解体する際は、必ず床に厚手の毛布を敷いてください。作業音を抑えるだけでなく、床に傷をつけて退去費用が高くなるのを防ぐためです。階下への配慮こそが、隠密作戦成功の鍵ですよ。
売れるものはあるか?「手間」と「現金」の天秤
フリマアプリで1つずつ売るのは、ゴミ屋敷の片付けにおいては非効率です。
- 出張買取を呼ぶ条件: 玄関先までゴミがなくなったら、リサイクルショップの出張買取を呼びましょう。自分ではゴミだと思っていた家電や趣味の品が、処分費を相殺してくれる貴重な軍資金になります。
参照リンク:環境省:一般廃棄物の排出及び処理状況等について ※ゴミの排出抑制と適正処理は国民の義務です。ルールを守ることが、自分を守ることにつながります。
第5章:片付けた後の「仕上げ」とリバウンド防止
ゴミをすべて運び出し、床が見えた瞬間に「終わった」と倒れ込む人が多いですが、実はここからが重要です。長年放置された部屋には、目に見えない細菌や染み付いた悪臭、そして「ゴミ屋敷に戻ろうとする思考」が残っています。自力で完結させる総仕上げとして、部屋を完全にリセットし、元の生活を定着させる方法を伝授します。
床・壁のセルフクリーニング:市販品で「原状回復」を目指す
ゴミをどかした後の床や壁は、想像以上にダメージを受けています。
- 「酸性」と「アルカリ性」の使い分け: 油分を含んだ黒ずみや食べこぼしには「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」。トイレの黄ばみや水垢には「クエン酸」。この2軸で、ほとんどの汚れは落ちます。
- 壁紙のヤニ・臭い消し: 壁紙を水拭きしすぎると剥がれの原因になります。固く絞った雑巾に薄めた酸素系漂白剤をつけ、叩くように拭くと、染み付いた生活臭が驚くほど消えます。
- 床のベタつき: 2度、3度と拭き掃除を繰り返した後、最後にワックス効果のあるシートで磨くと、賃貸の退去時でも指摘されないレベルまで回復可能です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

床にこびりついた正体不明の固形物は、無理に剥がすとフローリングを傷めます。ドライヤーで少し温めて柔らかくしてから、プラスチック製のヘラで優しく削り取ってください。焦りは禁物ですよ。
退去費用を抑えるための補修:自分で直せる範囲の判断
もしこの片付けが退去を目的としているなら、修繕費の最小化を考えましょう。
- 壁のピン穴: ホームセンターにある「壁穴埋めパテ」で埋めれば、ほとんど目立ちません。
- 床の凹み: 木部用補修マーカーやクレヨンタイプの補修材で色を合わせるだけで、パッと見の印象が激変します。
- プロに任せるべき破損: 配管の腐食や、構造に及ぶカビなどは、素人が触ると悪化して損害賠償額が増える可能性があります。そこは「掃除を頑張った跡」を見せた上で、管理会社に正直に相談した方が安く済むケースが多いです。
【お片づけの窓口独自アンケート】
「ゴミ屋敷脱出後、リバウンドを防ぐために最も効果があった習慣」を男女400名に調査した結果、以下の回答となりました。
- 毎日5分だけ、寝る前に必ず床に物がない状態にする(58%)
- ゴミ袋の予備を常に目に見える場所に置くようにした(22%)
- 友人や家族を定期的に家に呼ぶ約束を入れた(14%)
- その他(6%)
※調査期間:2023年1月〜2024年1月 対象:清掃後1年以上、綺麗な状態を維持している元お客様

二度とゴミ屋敷にしない:「物が入ってくる仕組み」を断ち切る
ゴミ屋敷になる最大の原因は「捨てるのが苦手」なことよりも「入れるのが無意識」なことにあります。
- 「1in 2out」の鉄則: 1つ物を買ったら、2つ捨てる。これを守るだけで、部屋の容量がオーバーすることはありません。
- 無料の品を家に入れない: ポストのチラシ、街頭の試供品、コンビニの割り箸。これら「無料の物」がゴミの種になります。玄関先で断る勇気を持ちましょう。
- ゴミ出しの「完全ルーチン化」: ゴミが1袋でも溜まったら、次の収集日に必ず出す。この「当たり前」を継続することだけが、自分を守る唯一の手段です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「疲れているから明日でいいや」が、ゴミ屋敷への第一歩です。もしサボりそうになったら、あの片付けの最中の絶望的な臭いと腰の痛みを思い出してください。一度完結させたあなたなら、絶対に維持できますよ。
最後に:新しい人生のスタート
ゴミ屋敷を一人で片付け切ったという事実は、あなたの人生において強烈な自信になるはずです。誰にも言えない苦しみを、自分の手で解決したのです。今日から、その清潔な空間で「自分を大切にする生活」を始めてください。
参照リンク:国土交通省:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン ※退去時のトラブルを防ぐため、どこまでが自分の負担になるのか、公的な指針を事前に確認しておきましょう。
ゴミ屋敷の「自力片付け」に関するよくある質問(Q&A)

Q:近所の人に「ゴミ屋敷の住人」だとバレるのが怖いです。本当に隠し通せますか?
A: 完璧に隠すのは難しいですが、「大掛かりな断捨離をしている普通の人」に見せることは可能です。 そのためには、第2章でお伝えした「中身の見えない段ボール搬出」と「挨拶によるカモフラージュ」を徹底してください。また、ゴミを出す時間帯を毎回変えず、あえて「燃えるゴミの日」の朝に、清潔な格好で数袋ずつ出すことで、周囲の警戒心を解くことができます。
Q:ゴミの中から「現金」や「通帳」が出てくるのが心配で、作業が止まってしまいます。
A: ゴミ屋敷の片付けでは、「貴重品が出やすい場所」をあらかじめ特定しておくことが重要です。 多くの場合、封筒やレジ袋の中に紛れています。作業前に「今日は封筒類だけは中を見る」と決め、それ以外は機械的に袋に詰めるという「マイルール」を作ってください。すべての袋を細かくチェックすると、一人での完結は一生不可能です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

どうしても心配なら、中身をチェックするのではなく「重さ」で判断してください。紙ゴミの中に小銭や貴金属が入っていれば、袋を振った時に特有の音や重みを感じるはずです。違和感がある袋だけ脇に除けておき、最後にまとめて確認するのが賢いやり方ですよ。
Q:自治体のゴミ収集車が、あまりの量の多さに持っていってくれないことはありますか?
A: はい、一度に20袋以上など、集積所のキャパシティを超える量を出した場合は「受取拒否」や「警告シール」を貼られるリスクがあります。 一人で片付ける場合は、少しずつ出す「分散排出」か、第4章で紹介した「クリーンセンターへの直接持ち込み」を選択してください。直接持ち込みであれば、一度に大量に持ち込んでもルール違反にはなりません。
【お片づけの窓口独自アンケート】
「自力でのゴミ出し中に経験したトラブル」を男女210名に調査したところ、以下の結果となりました。
- 回収業者から「一度に出す量を減らしてほしい」と直接注意された(42%)
- カラスに袋を破られ、中身が散乱して近所の目が痛かった(31%)
- 粗大ゴミのシールを貼り忘れて不法投棄扱いされた(18%)
- その他(9%)
※調査期間:2023年3月〜8月 対象:自力での大規模片付けに挑戦されたお客様

Q:作業中に強烈な吐き気や頭痛がしてきました。これは我慢して続けるべきですか?
A: 絶対にすぐに中断し、部屋から出てください。
ゴミ屋敷には、目に見えないカビの胞子や、高濃度のアンモニアガス、ホコリが充満しています。これらを吸い込み続けると「過敏性肺炎」や「シックハウス症候群」を引き起こす危険があります。適切な換気と、N95規格のマスク、そして「1時間作業したら15分外の空気を吸う」という休憩ルールを必ず守ってください。
Q:途中でどうしても無理だと思ったら、どこまでやった状態で業者を呼べば安くなりますか?
A: 最も安くなるのは、「仕分け(分別)」が終わっている状態です。
業者の人件費の多くは「仕分け」にかかっています。ゴミ袋の中身が「燃えるゴミ」「プラスチック」「紙」と分かれていて、あとは運び出すだけの状態であれば、作業時間が大幅に短縮され、見積もり金額を30%〜50%程度抑えられるケースが多いです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

もし業者を呼ぶことになっても、恥ずかしがる必要はありません。私たちは「自力でここまで頑張った跡」を見れば、お客様がどれほど苦しんでこられたか理解できます。その努力は、必ず見積もりにも反映させていただきますよ。
参照リンク:環境省:一般廃棄物収集運搬業の許可を要しない者の取扱いについて ※業者に依頼する際は、その業者が適切な許可(一般廃棄物収集運搬業など)を持っているか、自治体のHPで確認することをお勧めします。








