引っ越し前の片付け業者、間に合う?料金は?選び方まで解説

引っ越し
お片づけの窓口<br>編集長
お片づけの窓口
編集長

私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!

こんな人におすすめ

  • 引っ越し日が迫り、片付けが終わらず焦っている
  • ゴミが多すぎて荷造りがまったく進まない
  • 「引っ越し業者」と「片付け業者」どっちに頼むべきか迷っている
  • 片付け費用の相場や、追加料金が不安
  • 部屋が汚すぎて、他人(業者)に見られるのが恥ずかしい

この記事でわかること

  • あなたの状況に合う「業者の正しい選び方」
  • 損しないための「料金相場」と「安くするコツ」
  • 引っ越しに間に合う「依頼のベストタイミング」
  • 「丸投げ」できる作業範囲(分別・解体は必要?)
  • 処分費を「買取」で0円以下にする方法

引っ越し見積もり時、営業マンにこう言われませんでしたか?

「ご不要な家具や家電、当社のオプションで引き取れますよ」

一見、引っ越しと片付けが一度に終わる「楽な選択肢」に見えます。

ですが、ここで安易に「お願いします」と言うと、あなたは損をするかもしれません。

引っ越し前の片付けは、捨てる物の「量」と「質」で、頼むべき業者がまったく変わります。

1-1. 引っ越し業者の「引き取り」が向いている人

まず結論から。 引っ越し業者のオプション(不用品引き取り)が向いているのは、以下のような人です。

  • 処分したい物が少ない(家具・家電が計1〜3点程度)
  • 処分したい物が、まだ新しい・リユースできる(製造5年以内の家電など)
  • お金(処分費)がかかってもいいから、とにかく「引っ越し当日」に全部終わらせたい

引っ越し業者は「ゴミ処理業者」ではありません。

彼らが行うのは、あくまで「リユース・リサイクルできる物」の引き取り、または提携業者への「取り次ぎ」です。

そのため、引き取り料金は割高になる傾向があります。

私も以前、引っ越しと同時に冷蔵庫を買い替える際、見積もりで「引き取りに1万円かかります」と言われました。結局、リサイクルショップに売ったら3,000円になり、その差に愕然とした経験があります。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

引っ越し業者の「引き取り」は、あくまで「サービス(オプション)」です。彼らの本業は「荷物を運ぶこと」。引き取りを断られたり、高額な料金を提示されたりしても当然と考え、必ず「片付け専門業者」の見積もりと比較しましょう。

1-2. 「片付け専門業者」を別途呼ぶべき人

一方、あなたはこんな状況ではありませんか?

  • 引っ越し日が近いのに、分別が終わらない生活ゴミが山積み
  • 壊れた家具、古い布団、大量の雑誌など、「ゴミ」が明らかに多い
  • 粗大ゴミが5点以上あり、自治体の収集日が間に合わない

この場合は、迷わず「片付け専門業者」を別途呼んでください。

最大の理由は、引っ越し業者は「ゴミ(一般廃棄物)」を運べないからです。 法律上、家庭から出る「ゴミ」を収集・運搬するには、自治体の「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。

もし「ゴミ」を放置したまま引っ越し当日を迎えると…

  • 引っ越し業者に「ゴミが邪魔で荷物が運び出せない」と、作業を拒否される
  • 最悪の場合、引っ越し自体がキャンセルになる

こんな悪夢のような事態を避けるためにも、引っ越し業者が見積もり・作業に来る「前」に、片付け専門業者を呼んで「ゴミ」をゼロにしておくのが鉄則です。

1-3. ゴミ屋敷状態で、引っ越し業者に部屋を見られたくない人の選択肢

「ゴミが多すぎて、引っ越し業者を部屋に上げたくない」
「足の踏み場もなく、この状態を見られるのが恥ずかしい」

もしあなたが今、こんな「羞恥心」や「焦り」を感じているなら、選択肢は「ゴミ屋敷清掃(特殊清掃)業者」一択です。

これは、あなたのプライバシーを守るため、そして新生活を確実にスタートさせるための、最も重要なステップです。

引っ越し業者(の見積もり担当)は、良くも悪くも「他人」です。 ゴミだらけの部屋を見れば、驚くかもしれませんし、作業効率が悪いと判断し、見積もり料金が上がる可能性すらあります。

ですが、ゴミ屋敷清掃の専門業者は違います。

彼らは「ゴミに埋もれた部屋から、必要な物(通帳・印鑑・鍵)を探し出す」プロであり、「プライバシーを守る」プロでもあります。

近隣にバレないよう、トラックを離れた場所に停めたり、ダンボールに品名を「ゴミ」と書かず「雑貨」と書いたりと、徹底的に配慮してくれます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

っ越し業者を呼ぶ前に、まず「ゴミ屋敷清掃業者」に見積もりを依頼してください。そして「引っ越し業者を呼ぶので、それまでに必要な物とゴミを仕分けし、部屋をリセットしたい」とハッキリ伝えましょう。彼らはあなたの最後の砦です。

引っ越しは、人生でトップクラスにお金がかかるイベントです。

敷金・礼金、引っ越し業者代、新しい家具・家電代…。 ただでさえ出費がかさむのに、ここで「片付け費用」まで想定外の金額になったら、まさに「引っ越し貧乏」まっしぐらです。

そうならないために、業者の料金体系の「ウラ」と「対策」を徹底的に解説します。

2-1. 「積み放題パック」の落とし穴と、引っ越し前の荷物量別・適正チェック

「軽トラ積み放題! 15,000円~」

この広告、すごく魅力的に見えますよね。 でも、引っ越し前の片付けで一番注意すべきなのが、この「積み放題」と「~(から)」という表記です。

「積み放題」には、必ず「積める量の上限」があります。

以前、私が1Kからの引っ越しで「軽トラパック」を頼んだ時の話です。 ベッドマットレス、本棚、古いPCデスク、その他ゴミ袋5つ。これなら余裕だろうと思っていました。

しかし当日、作業員の方に

「あ、マットレスはスプリング入りなので別料金(リサイクル料)ですね」
「本棚、規定の高さ(荷台のアオリ)超えるんで、超過料金かかります」

と言われ、結局15,000円のつもりが30,000円を超えました。

引っ越し前の「捨てる物」が確定している今、あなたに最適なパックはどれか、冷静にチェックしてください。

  • 軽トラパックが適正な人
    • 間取り: 1R〜1K
    • 荷物量: 粗大ゴミが3〜5点+ゴミ袋数個程度。大型のベッドやタンスがない場合。

※軽トラパックについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
少量の不用品回収は軽トラ積み放題で損?単品料金との損益分岐点とは

  • 1.5t〜2tトラックパックが適正な人
    • 間取り: 1LDK〜2LDK以上
    • 荷物量: タンス、ソファ、ベッドなど大型家具を丸ごと捨てたい。家族全員分の不用品がある場合。

※大型トラックについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
大量の不用品を2トントラックで一括回収!費用をグッと抑える裏ワザ

【編集長からのワンポイントアドバイス】

パック料金で一番モメるのは「リサイクル家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)」の扱いです。これらは「積み放題」に含まれない(=別途リサイクル料必須)業者がほとんど。見積もり時に「リサイクル家電はコミコミですか?」と必ず確認してください。

2-2. 私が泣いた「当日追加料金」の実例

見積もりでは安かったのに、作業当日に料金が跳ね上がる…。 これは、引っ越し前の片付けで最も避けたい悪夢です。

私が(そして私の友人が)実際に体験した「当日追加料金」の怖い実例を紹介します。

  1. 階段料金(作業員追加)
    • 「お客様、エレベーターなしの4階ですよね? 階段料金でプラス1万円です」
      →見積もり時に「階数」と「エレベーターの有無」を伝えていなかったのが原因。
  2. 分別お任せ料
    • 「これ、全部中身入ってますね…。分別と袋詰め作業費で、1袋1,000円追加になります」
      →「分別不要」とは「業者が分別するが、その作業費は別途かかる」という意味だった…。
  3. 家具の解体料
    • 「このベッド、そのままじゃドアを通らないので、解体料で5,000円いただきます」
      →大型家具がある場合、解体が必要か、その費用が含まれているかの確認漏れ。

これらはすべて、見積もり時の「ちょっとした確認漏れ」が原因です。

引っ越し前の焦っている心理状態だと、つい確認を怠ってしまうのです。

2-3. 引っ越し費用(本丸)を圧迫しないための「相見積もり」のコツ

引っ越し費用という「本丸」の出費を圧迫しないためにも、片付け費用の「相見積もり」は絶対に必須です。

ただ比較するだけではダメ。必ず以下のコツを押さえてください。

  1. 最低3社は比較する
    • 内訳:大手1社、地域密着の業者1社、買取に強い業者1社
  2. 電話やメールだけで済ませない
    • 必ず「訪問見積もり」か「ビデオ通話での見積もり」を依頼する。
      →これが当日追加料金を防ぐ最強の対策です。業者に現物を見てもらい、確定金額を出させましょう。
  3. 「買取」できる業者を必ず1社入れる
    • (詳しくは4章で解説しますが)処分費から買取額を引いてもらうことで、支払い総額が劇的に安くなる可能性があります。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

相見積もりを取ったら、必ず「作業員は何名ですか?」「追加料金が発生する可能性はありますか?」と全社に同じ質問をしてください。そのうえで「総額いくらですか?」と確認し、見積書(書面)をもらいましょう。口約束はトラブルの元です。

参照リンク:独立行政法人 国民生活センター(不用品回収サービスのトラブル) ※万が一、高額請求などのトラブルに遭ったら、すぐに最寄りの消費生活センターへ相談してください。


引っ越し準備が始まると、誰もが「荷造り」から手をつけようとします。

しかし、それが新生活への出発を遅らせる最大のワナです。

なぜなら、捨てるか迷う物までダンボールに詰めてしまうから。

部屋にある物すべてを新居に持っていくのですか? 違いますよね。

荷造りとは「持っていく物を選ぶ」作業ではなく、「捨てる物を減らす」作業から始まるのです。

3-1. 鉄則:「捨てる物」を先に撤去しないと、荷造りは永遠に終わらない

想像してみてください。

目の前には大量の服、読まない本、使っていない食器。 これを「荷造り」しようとすると、

「この服、新居で着るかな…?」
「この本、いつか読むかも…?」

と、一つひとつ手が止まります。
そして、迷った末に「とりあえず持っていこう」とダンボールに詰める。

私自身、この失敗を繰り返してきました。

「迷ったら持っていく」ルールで荷造りした結果、引っ越しトラックはワンランク上のサイズになり、料金はアップ。 そして新居でダンボールを開け、「やっぱりこれ要らないな…」と、新居でまたゴミの分別をするハメになりました。

あの時、荷造りにかかった時間と労力、そして余計に払った引っ越し代…すべてが無駄でした。

鉄則は、「捨てる物を先に、物理的に家から無くす」こと。

部屋がスッキリし、「残った物=本当に必要な物」だけになれば、荷造りは驚くほど速く、精神的にも楽に進みます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

付け業者を呼ぶベストタイミングは「荷造りを本格化させる前」。まず業者に「捨てる物」を一掃してもらい、空いたスペースでゆったりと「持っていく物」の荷造りを開始する。この順番こそが、引っ越し成功の鍵です。

3-2. 面倒な「分別・袋詰め」は本当に不要? 業者に丸投げできる範囲

「分別不要」「丸ごと回収」 こうした業者のうたい文句は、引っ越し前の私たちにとって神の声のように聞こえます。

では、本当に「何もしなくていい」のでしょうか?

半分ホントで、半分は注意が必要です。

  • 「分別不要」のホント
    • 業者が回収した後、自社(または提携先)の施設で分別してくれる、という意味です。あなたが家で「これは燃えるゴミ、これはプラスチック…」と細かく分ける必要はありません。
  • 「分別不要」の注意点
    • 業者も商売です。分別には当然人件費(コスト)がかかります。
      そのため、
      「分別作業費」として、料金が上乗せされる
      あまりに分別がひどいと、回収を断られる
      ケースがあります。

引っ越し前の片付けで「丸投げOK」な範囲は、業者によって異なりますが、最低限のラインは知っておきましょう。

  • 丸投げOKな例
    • 雑誌、服、小型家電、食器などが混ざってダンボールに入っている
    • 家具の中身が入ったまま
      ※業者によります
  • これはNG!な例
    • 生ゴミ、食べ残し、飲み残しが入ったまま
    • 中身の入ったスプレー缶、ライター(危険物)
    • 中身の入った調味料、洗剤(液漏れ)

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「どこまでやればいいですか?」と見積もり時に素直に聞きましょう。「袋にまとめておいてもらえればOKです」「中身だけ空にしておいてください」など、業者が喜ぶ(=作業がスムーズに進み、追加料金が発生しにくい)ラインを教えてくれます。

3-3. 引っ越し当日に必須!「エアコン取り外し」「家具解体」は頼めるか?

引っ越し準備で見落としがちなのが、「工事」や「解体」が必要な物です。

特に「エアコン」は、片付け業者(不用品回収)の管轄外であることがほとんどです。

エアコンの取り外し・処分には専門の電気工事と、「家電リサイクル法」に基づく適切な手続きが必要です。

参照リンク:経済産業省(家電リサイクル法) ※エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は、法律でリサイクル方法が決められています。

  • エアコンの処分方法
    1. 引っ越し業者に「オプション」で依頼する(最もスムーズ)
    2. 新居で買う家電量販店に、引き取りを依頼する
    3. 片付け業者が「電気工事業者」と提携しているか確認する

一方、「家具の解体」はどうでしょうか?

  • ベッド、大型棚、システムデスクなど
    • 「ドアを通らない」「そのままでは運び出せない」大型家具は、片付け業者に(引っ越し日より前に)解体・搬出してもらうのがベストです。

なぜなら、引っ越し当日に引っ越し業者に「これ、解体しないと運べません」と言われると、

・その場で「当日追加料金(解体作業費)」が発生する
・最悪の場合、「運び出せないので置いていきます」

となる 可能性があるからです。

引っ越し日より前に、片付け業者に「ゴミ」と一緒に解体・撤去してもらう。 これが、引っ越し当日のドタバタと追加料金を防ぐ、賢い進め方です。

引っ越しでは、ダンボール1箱分の荷物が増えるだけで、数千円も見積もりが上がることがあります。

それなのに、まだ価値がある物を「ゴミ」としてお金を払って捨てるなんて、絶対にしてはいけません。

「処分費」を「収入」に変える。

これこそが、引っ越し費用を浮かす最大の実践テクニックです。

4-1. 処分費と買取額を「一括査定」してもらい、支払い額を最小にする流れ

「売れる物」と「ゴミ」が混在している時、最悪の選択は「リサイクルショップ」と「不用品回収業者」を別々に呼ぶことです。

私が以前やった大失敗です。 まずリサイクルショップを呼びました。彼らは売れる服や家電だけを持っていき、こう言いました。

「このソファと古い棚は、買い取れませんね」

部屋には一番大きくて邪魔なゴミだけが残り、結局、引っ越し日直前に慌てて別の不用品回収業者を呼び、高い処分費を払うハメになりました。

引っ越し前にあなたが取るべき「最強の流れ」はこれです。

  1. 「買取にも強い不用品回収業者」を探す。
    ※「古物商」の許可が必須です
  2. 見積もり依頼時に「処分したい物と、買い取ってほしい物が両方ある」と明確に伝える。
  3. 訪問(またはビデオ通話)見積もりで、部屋にある物すべてを見せる。
  4. 業者に以下の2つを同時に出してもらう。
    • 処分費用の合計見積もり(A)
    • 買取金額の合計見積もり(B)
  5. 「A(処分費) – B(買取額) = 最終支払い額」

この「差し引き(相殺)後の金額」を必ず書面(見積書)でもらいます。

この流れなら、二度手間はゼロ。

もし買取額(B)が処分費(A)を上回れば、あなたは業者からお金をもらえます。 引っ越し前に「臨時収入」が手に入るのです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「古物商許可」は、中古品を売買するために必須の許可証です。れがない業者は「買取」ができません(違法です)。必ず業者のサイトや見積書で「古物商許可 第〇〇号」という記載があるか確認してください。

参照リンク:警視庁(古物営業法について) ※古物の売買は法律で厳しく管理されています。

4-2. 引っ越し前に「売るべき物」リスト

「どうせゴミだろう」 そうあなたが諦めている物の中に、宝が眠っているかもしれません。 引っ越し前の不用品は、新生活を始める別の誰かにとっての「必需品」です。

特に「売れる」可能性が高い物リストはこちらです。

  1. 最優先:家電(製造5年以内)
    • 冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ、電子レンジ、エアコン
    • なぜ「5年」か?
      • これを超えると中古市場での需要が激減し、買取価格が一気に下がるためです。型番や製造年式は、製品のシールで必ず確認できます。
  2. 家具(ブランド・状態による)
    • 売れる
      • カリモク、ウニコ、無印良品などの人気ブランド家具。デザイン性の高いソファやテーブル。
    • 売れない(処分費覚悟)
      • ノーブランドの大型家具(タンス、食器棚、ベッドフレーム)。これらは中古需要が低く、運搬コストが高いため、処分費がかかることがほとんどです。
  3. 趣味・専門品
    • 楽器(ギター、電子ピアノ)、オーディオ機器、カメラ、ロードバイク、釣り具など。
    • これらは古くても「マニア」な需要があるため、思わぬ高値がつくことがあります。
  4. その他
    • 使っていないブランドバッグや時計
    • 未使用の贈答品(タオルセット、高級食器など)

私自身、10年前に買った古いオーディオコンポを「粗大ゴミだな」と思っていたら、見積もり時に「これ、5,000円で買い取れますよ」と言われ、処分費が浮いた経験があります。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

査定額を少しでも上げるコツは「掃除」と「付属品」です。家電のホコリを拭き取り、リモコンや説明書を揃えておくだけで、査定員の心証が良くなり、買取価格がアップする可能性があります。引っ越し前の忙しい時ですが、最後のひと手間を惜しまないでください。

引っ越し準備で一番怖いこと。

それは、「引っ越し日当日、業者(ムービングトラック)が来たのに、部屋がまだゴミだらけ」という悪夢です。

「これでは荷物が運び出せません」 そう言われてしまったら、すべてが終わりです。

新生活は、待ってくれません。

そうならないために、「いつまでに」片付け業者を呼ぶべきか。Xデー(引っ越し日)から逆算した、命綱となるスケジュールを解説します。

5-1. ベストな予約時期は「引っ越し日の1〜2週間前」

なぜ「1〜2週間前」がベストなのか?

それは、あなたに「主導権」があるからです。

  1. 相見積もり(比較)が取れる
    • 1〜2週間も余裕があれば、最低3社は見積もりを比較できます。 (第2章で解説した通り)これにより、数万円単位で費用を安くできます。
  2. 荷造りと片付けを「分離」できる
    • (第3章の鉄則)まずこの時期に「捨てる物」を業者に一掃してもらいます。 スッキリした部屋で、残りの1〜2週間を「本当に必要な物」だけの荷造りに集中できる。 この心の余裕が、引っ越し成功の鍵です。

逆に、引っ越し3日前などに焦って電話すると、業者の言い値で契約するしかなくなり、足元を見られます。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

3月〜4月の「引っ越し繁忙期」は、片付け業者も争奪戦です。この時期に引っ越す場合、「1〜2週間前」では遅すぎます。引っ越し業者を決めた瞬間(=1ヶ月前)に、片付け業者も押さえてしまう。これが繁忙期を乗り切る唯一の方法です。

5-2. 荷造りが終わらない!「見積もり当日=即日作業」は可能か?

「もう荷造りも分別もパニック状態。今すぐ来てほしい!」

大丈夫です。そのためのプロがいます。

結論から言えば、「見積もり当日=即日作業」は可能な業者が多いです。

ただし、これには「覚悟」が必要です。

  1. 費用は高くなる
    • 相見積もりを取る時間がないため、業者の提示額を飲むしかありません。「緊急対応費」が上乗せされるケースもあります。
  2. 「仕分け」に立ち会う必要がある
    • 業者は「どれを捨てて、どれを残すか」を判断できません。 「これは?」「それは?」と聞かれるたび、あなたがその場で即決していく必要があります。感傷に浸っている暇はありません。

私自身、引っ越しではないですが、部屋の模様替えで即日作業を頼んだことがあります。

「全部捨ててください」と伝えたのに、作業中に「これは本当にいいんですか?」と古いアルバムが出てきて、手が止まってしまいました。

引っ越し前は、迷いを断ち切る「決断力」が試されます。

5-3. 【最終手段】引っ越し「前日・当日」でも駆け込んでくれる業者はいるか?

「もうダメだ。引っ越しは明日(今日)なのに、まだゴミの山だ…」

諦めないでください。駆け込んでくれる業者は、います。

彼らは、こうした「緊急事態」を専門に扱う、まさに「最後の砦」です。

ただし、これは本当に「最終手段」です。

  1. 料金は「時価」になる
    • 通常の3倍、4倍の料金を請求されることも覚悟してください。 これはもう「救助費用」です。価格交渉の余地は一切ありません。
  2. 悪徳業者に捕まりやすい
    • あなたの「今すぐじゃないと詰む」という弱みにつけ込み、法外な請求をしてくる悪徳業者(第6章で詳述)が一番狙ってくるタイミングです。
  3. 引っ越し業者とバッティングする
    • もし引っ越し「当日」に呼ぶ場合、 「午前中に片付け業者が作業し、午後に引っ越し業者が入る」 という超ハードスケジュールになります。1分でも作業が押せば、引っ越し全体が破綻します。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

もし「前日・当日」の依頼しか選択肢がない場合、電話で「作業が間に合わず、引っ越し自体がキャンセルになった場合の損害賠償」まで確認する気概が必要です。また、万が一トラブルになった際のために、やり取りはすべて録音・録画しておくことを強く推奨します。

参照リンク:独立行政法人 国民生活センター(消費者ホットライン188) ※こうした緊急時の高額請求トラブルは、後を絶ちません。少しでも「おかしい」と思ったら、すぐに相談してください。

【Q&A】引っ越し前の「片付け業者」に関する疑問、すべて解決します

ここまでの記事を読んでも、まだ「自分の場合はどうなの?」と不安な点が残っているかもしれません。

引っ越し前に読者が抱える「よくある疑問」に、Q&A形式で最終回答します。

Q1. 結局、引っ越し業者と片付け業者、どっちに頼むのが一番「安くて早い」ですか?

A. 捨てる物の「量」と「質」で決まります。

  • 引っ越し業者オプションが早い人
    • 処分したい物が「まだ新しい家電・家具」で「1〜3点」だけ。
      →引っ越し当日にすべて終わるので早いです。ただし料金は割高な傾向があります。
  • 片付け専門業者が安くて早い人
    • 粗大ゴミが5点以上ある、または分別していない「ゴミ」が大量にある場合。
      →引っ越し業者にゴミの撤去は頼めません。引っ越し日より前に片付け業者を呼び、家をスッキリさせておくのが、結果的に一番安くて確実です。

Q2. 「軽トラ積み放題15,000円」を頼みたい。本当に追加料金はかかりませんか?

A. かかる可能性が「非常に高い」です。

特に以下の項目は、ほぼ確実に「別途料金」となります。

  1. リサイクル家電料(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)
  2. 階段料金(エレベーターなしの2階以上)
  3. 作業員追加料金(一人で運べない重い物がある場合)
  4. 分別作業費(ゴミが分別されておらず、業者が袋詰めから始める場合)
  5. 家具の解体費(ベッドや棚をそのまま運び出せない場合)

必ず「見積もり時」に、私の状況(階数・荷物)で、すべてコミコミの総額はいくらですか?」と確認し、書面(またはメール)で証拠を残してください。

Q3. ゴミが多すぎて分別が終わらない。本当に「丸投げ」しても大丈夫?

A. 「分別」は丸投げOK。でも「危険物」と「液体」はNGです。

業者が言う「分別不要」とは、「資源ゴミと燃えるゴミが混ざっていてもOK」という意味です。

ただし、以下の物はあなた自身で処理しなければ、回収を拒否されたり、高額な追加料金を取られたりします。

  • 生ゴミ、食べ残し、飲み残しのペットボトル
  • 中身の入ったスプレー缶、ライター、乾電池
  • 中身の入った調味料、洗剤、シャンプー類

これら「液体」と「危険物」だけは、最低限分けておきましょう。

Q4. エアコンも捨てたいんだけど、片付け業者に一緒に持っていってもらえますか?

A. 「業者によります」としか言えません。必ず確認してください。

エアコンの処分には「取り外し工事(電気工事士の資格)」と「家電リサイクル法」に基づく手続きが必須です。

片付け業者が電気工事業者と提携していれば可能ですが、「工事はできません」と断られるケースも多いです。

引っ越し日が迫っているなら、

  1. 引っ越し業者のオプションで頼む(一番スムーズ)
  2. 新居でエアコンを買う家電量販店に引き取りを頼む

この2択が確実です。

Q5. もう引っ越しまで3日しかありません。今からでも間に合いますか?

A. 間に合います。ただし「相見積もり」は諦めてください。

今すぐ「即日対応」「スピード対応」をうたっている業者に電話しましょう。

ただし、料金は通常より割高になることを覚悟してください。これは「緊急対応費」です。

引っ越し前日や当日でも駆けつけてくれる業者はいますが、料金は「言い値」になるリスクがあります。 1日でも早く、1時間でも早く電話することが、費用を少しでも抑える最後の手段です。


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

引っ越し前の忙しさと焦りの中で、片付け業者のことまで調べるのは、本当に大変だったと思います。 ダンボールとゴミの山に囲まれ、「本当に終わるんだろうか…」と不安になっているかもしれません。

でも、ここまで記事を読んだあなたは、もう大丈夫です。

どうすれば損をしないか(料金)、 何を頼めるか(サービス範囲)、 そして何より、どうすれば引っ越しに「間に合う」か(スケジュール)、 その全てを知ったからです。


引っ越し前の片付けで、一番やってはいけないのは、「全部自分でやろうとして、パンクすること」です。

私がそうでした。

「まだ大丈夫」と先延ばしにし、気づけば引っ越し3日前。 ゴミに埋もれた部屋で荷造りも終わらず、半泣きで業者に電話し、通常料金の倍近い「緊急対応費」を払うことになりました。

あの時、あと1週間早くプロに頼っていれば…。

そのお金で、新居にもっと良いカーテンが買えたはずです。

【編集長からのワンポイントアドバイス】

「こんな部屋を見られるのが恥ずかしい」「業者を呼ぶなんて贅沢だ」と思う必要は一切ありません。プロを頼るのは、あなたの貴重な「時間」と「労力」、そして「新生活へのエネルギー」を守るための、最も賢い「投資」です。

面倒で重労働な「過去(ゴミ)の清算」は、プロに任せてしまいましょう。

そしてあなたは、未来(新生活)の荷造りに集中してください。

この記事が、あなたの最高のスタートを切るための一助となれば、これ以上嬉しいことはありません。

あなたの引っ越しが、無事に、そして最高のものになるよう心から祈っています!

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