
編集長
私自身、過去に何度も不用品回収サービスに助けられた
元・ヘビーユーザーです。
その実体験から、いざという時に頼れる『利用者目線の情報』をお届けするという
理念を掲げ、実体験に基づいた情報をお届けします!
この記事を監修した人

監修者:中嶋大貴
5年前に遺品整理事業を立ち上げ、現在は全国18拠点の事業者を対象にコンサルティングを行う。
遺品整理、ゴミ屋敷清掃、不用品回収の現場経験が豊富で、各地域の実情に合わせた運営改善・業務効率化の指導に精通している。
現場の実務から業界動向まで幅広く把握しており、専門性を生かした正確で信頼性の高い情報提供を行っている。
こんな人におすすめ
- 「いつか片付けなきゃ」と思いながら、重い家電を見て見ぬふりをしている方
- 実家の片付けを親に切り出したいけれど、何から始めればいいか分からないお子様世代
- 体力には自信がなくなってきたが、悪徳業者に騙されず賢く処分したい方
- まだ使える家電を「ただ捨てる」のは忍びないと感じている方
この記事でわかること
- 60代・70代の「今」しかできない、家電整理の重要性とメリット
- 「売れる」か「処分」か? プロが現場で使う損をしない3つの判断基準
- あなたに最適なのはどれ? 5つの処分方法(業者・持ち込み・量販店等)の費用と手間比較
- パソコンやスマホの「個人情報」を確実に守る、プロ直伝のデータ消去・破壊方法
- 「無料回収」は危険? 悪徳業者を見抜き、トラブルを未然に防ぐ魔法の質問
1. はじめに:なぜ「家電」から手をつけるべきなのか?

「生前整理」と聞くと、アルバムや着物、手紙といった思い出の品を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、プロの視点から言えば、最初に手をつけるべきは間違いなく「大型家電」です。
なぜなら、思い出の品は時間がかかっても身体的な負担は少ないですが、家電は「判断力」と「体力」の両方が充実している今しか、自分自身の意志でコントロールできないからです。
多くの人が「壊れるまで使おう」と考えがちです。しかし、その「壊れた時」が、あなたが自由に動けない年齢だったとしたらどうでしょうか? ここでは、家電整理が単なる片付けではなく、あなたと家族を守るための「危機管理」である理由を紐解きます。
「壊れてから」では遅い? 子ども世代が抱える「鉄の塊」への恐怖
私たちがお手伝いをする現場で、ご遺族が最も頭を抱えるのが、古い冷蔵庫やマッサージチェアなどの「重量物」です。
親御さんが亡くなった後、あるいは施設に入所した後、残された家を片付けるのはお子様たちです。思い出の品は形見分けができても、製造から10年以上経った巨大な冷蔵庫は、お子様にとっては「処分にお金も手間もかかる、ただの鉄の塊」になってしまいます。
特に、以下のリスクは無視できません。
- 搬出の難易度:購入時は若かったので設置できましたが、老朽化した家屋から100kg近い家電を運び出すのは、素人には不可能です。
- 法的な手続き:家電リサイクル法の手続きは、慣れていない人にとっては複雑でストレスの種になります。
あなたが元気なうちに自ら処分先を決めることは、「家族への最大の思いやり」になるのです。
【お片づけの窓口独自アンケート】
遺品整理を経験した男女410名に「実家の片付けで最も『肉体的に』辛かった品目」を聞いたところ、以下の結果となりました。
- 大型冷蔵庫・洗濯機(45%)
- マッサージチェア・健康器具(28%)
- 大量の布団・衣類(15%)
- タンス・家具(8%)
- その他(4%)
※調査期間:2023年9月〜11月 対象:弊社へご相談いただいた遺品整理経験者

このように、約7割以上の方が「家電や健康器具」の重さに苦しめられています。この負担をゼロにできるのは、今のあなただけなのです。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

生前整理を「死ぬ準備」と捉えると気が滅入ってしまいますよね。そうではなく、「これからの暮らしを安全にするためのリフォーム」と考えてみてください。古い家電を減らして床が見える面積が増えると、それだけで転倒リスクが減り、お掃除も驚くほど楽になりますよ。
60代・70代の「体力」と「判断力」があるうちに済ませるメリット
家電の処分には、意外なほど高度な「判断力」が求められます。
- どこの業者に頼むか(相見積もりを取る)
- リサイクル料金はいくらか(適正価格の把握)
- 日程調整と当日の立ち会い
これらをこなすには、気力と体力が必要です。80代を過ぎて判断力が低下すると、悪徳業者に高額な回収費用を請求されたり、必要なものまで捨てられてしまったりするトラブルに巻き込まれやすくなります。
「自分で業者を選び、自分で納得して手放す」。 これができるのは、今この瞬間がラストチャンスかもしれません。自分の資産を自分で守るためにも、早めの着手が鍵となります。
処分だけじゃない、「安全な暮らし」への転換
古い家電を使い続けることは、火災事故のリスクとも隣り合わせです。 内閣府や製品評価技術基盤機構(NITE)も注意喚起していますが、長年使用した扇風機やエアコン、洗濯機などは、経年劣化による発火事故が毎年のように報告されています。
「もったいない」と思って使い続けているその家電が、あなたの大切な家を燃やしてしまう火種になる可能性もゼロではありません。
- 電源コードが熱くなっている
- 変な音がする
- 焦げ臭いにおいがする
もし一つでも当てはまるなら、それは家電からの「もう休ませてほしい」というサインであり、新しい生活へ切り替えるタイミングです。
【参照リンク】
第2章では、具体的に「何を捨てて、何を残すべきか?」。迷いがちな判断基準を、損得勘定も含めて明確にお伝えします。
2. 捨てる? 売る? それとも残す? 迷わない「3つの仕分け基準」

いざ片付けを始めると、「まだ動くのにもったいない」「高かったのに」という気持ちがブレーキをかけてしまいがちです。しかし、家電には明確な「賞味期限」が存在します。
感情論ではなく、数字と機能性に基づいた「3つの基準」を持つことで、後悔のない、そして損をしない決断ができるようになります。
【基準1:製造年数】「5年」がお金に変わるボーダーライン
まず最初に確認すべきは、家電の側面や背面のシールに記載されている「製造年」です。これが処分の運命を分ける最大の指標となります。
中古家電市場において、買取価格がつく(=現金化できる)一般的なボーダーラインは「製造から5年以内」です。
- 製造5年以内:リサイクルショップや買取業者で値段がつく可能性が高い。「資産」です。
- 製造6〜7年:状態が良ければ無料引き取り、あるいは格安での買取の可能性も。ギリギリのラインです。
- 製造10年以上:基本的に「値段はつかない」と考えてください。逆にリサイクル料金や収集運搬費を払って処分する「負債」となるケースが大半です。
「いつか片付けよう」と先延ばしにしている間に、1年、また1年と古くなり、本来なら売れたはずの家電がお金を払って捨てるゴミに変わってしまうことほど、金銭的に損なことはありません。
【お片づけの窓口独自アンケート】
生前整理・引越しに伴う不用品処分を行った男女380名に「家電の買取を断られた(逆に処分費用がかかった)主な理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。
- 製造から5年以上経過していたため(54%)
- 傷や汚れ、付属品の欠品があったため(22%)
- 海外メーカー製で需要がないと言われた(13%)
- 季節家電(ヒーター等)を夏場に持ち込んだため(6%)
- その他(5%)
※調査期間:2023年5月〜7月 対象:弊社へ不用品買取・回収をご相談いただいたお客様

この結果からもわかる通り、「年数」は絶対的な基準です。5年を経過しそうな家電があるなら、今すぐに手放すのが最も経済的です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「壊れていないから捨てるのは罪悪感がある」という声をよく聞きます。ですが、今の時点で10年選手の冷蔵庫は、電気代が最新機種の倍近くかかっていることもあります。「買い替え」は「節約」でもあります。古い家電を手放すことは、無駄なエネルギー消費を減らすエコな選択だと自信を持ってください。
【基準2:サイズと生活】これからの二人暮らし・一人暮らしに適した大きさか?
次に考えるべきは、「これからの生活スタイルに合っているか」です。 子供たちが同居していた頃に買った「家族用」のハイスペック家電は、これからの夫婦二人、あるいは単身の生活にはオーバースペックであることがほとんどです。
特に見直すべきは以下の2点です。
- 冷蔵庫(400L〜500Lクラス)
- 中身がスカスカになっていませんか? 大型冷蔵庫は場所を取るだけでなく、奥に入れた食材の賞味期限切れを見逃す原因になります。取り出しやすい高さ、見渡せる広さの「中型・小型(200L〜300L前後)」へのダウンサイズを検討しましょう。
- 洗濯機(10kg〜12kgクラス)
- 洗濯物が少なくなったのに、大きな洗濯槽を回していませんか? 深い洗濯槽から濡れた洗濯物を取り出す作業は、腰への大きな負担になります。ドラム式や、浅めの縦型など、身体に優しいサイズへの転換が必要です。
「大は小を兼ねる」と言いますが、シニア世代の暮らしにおいては「大は怪我と無駄の元」になりかねません。
【基準3:安全性】火災リスクや転倒リスクのある古い家電の見極め方
最後の基準は「命を守れるか」です。 見た目はきれいでも、内部の部品が劣化している家電は、時限爆弾のようなものです。特に製造から10年以上経過した製品(扇風機、換気扇、エアコン室外機など)は、経年劣化による発火事故のリスクが高まります。
以下のチェックリストに一つでも当てはまる場合は、即座に「処分(買い替え)」対象として分類してください。
- スイッチを入れても動いたり動かなかったりする(接触不良)
- 使用中に本体が異常に熱くなる
- 電源コードにひび割れや、家具の下敷きになっていた跡がある
- 回転音が以前より大きくなった、または異音がする
これらは故障の前兆ではなく、「事故の前兆」です。 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)のデータによれば、家電製品の経年劣化による事故は毎年多数報告されており、その多くが火災につながっています。
「まだ使える」という判断が、取り返しのつかない火事を招いてしまっては本末転倒です。「安全を買う」つもりで、古い家電には別れを告げましょう。
【参照リンク】
第3章では、仕分けた家電を「誰に」「どうやって」渡せばいいのか? 数ある処分方法の中から、あなたの体力と目的に合った「正解のルート」を比較検討します。
3. 【徹底比較】あなたに合うのはどれ? 5つの処分方法と費用・手間のバランス

「捨てたいけれど、どこに連絡すればいいかわからない」。これが多くの方が最初につまずくポイントです。 実は、家電の処分方法は大きく分けて5つあります。
どれが正解ということはありません。「お金をかけたくないのか」、それとも「手間をかけたくないのか」。あなたの優先順位によって選ぶべき道は変わります。
まずは、あなたに最適な方法が一目でわかるよう、特徴を整理しました。
① 買取業者・リサイクルショップ:少しでも現金化したいなら
「まだ新しいし、捨てるのはもったいない」という場合、まずはここを検討します。
- メリット:現金収入になる可能性がある。SDGsの観点からも精神的に良い。
- デメリット:製造5年以内でないと値段がつかないことが多い。出張買取の場合、出張費が差し引かれることがある。
- 向いている人:製造年数が新しい家電を持っている人。
② 家電量販店での引き取り:買い替えと同時なら一番スムーズ
古い冷蔵庫を捨てて、新しい冷蔵庫を買う。この「買い替え」のタイミングなら、量販店に依頼するのが最も確実です。
- メリット:搬入と搬出を一度に済ませられるため、生活への支障がない。手続きがカウンターで完結する。
- デメリット:「リサイクル料金」+「収集運搬費」が必ずかかる(数千円〜1万円程度)。
- 向いている人:新しい家電への買い替えが決まっている人。
③ 自治体の指定引取場所:とにかく安く済ませたい人向け
あまり知られていませんが、郵便局でリサイクル券を購入し、自分で地域の「指定引取場所」へ持ち込む方法です。
- メリット:かかる費用は法定の「リサイクル料金」のみ。運搬費がかからないため最安値。
- デメリット:重い家電を自分で車に積み、指定場所まで運ぶ必要がある。かなりの重労働。
- 向いている人:軽トラックや大型車を持っていて、体力に自信がある人。協力してくれる家族がいる人。
④ 不用品回収業者:手間なし・即日対応だが、費用と業者選びが鍵
「家丸ごと片付けたい」「重くて動かせない」という場合の救世主です。部屋の中まで取りに来てくれます。
- メリット:電話一本で即日対応。分別不要。重いものを運ばなくていい(腰を痛めない)。
- デメリット:費用は最も高くなる傾向がある。悪徳業者が混ざっているため選定に注意が必要。
- 向いている人:体力に不安がある人。 時間をお金で買って楽をしたい人。
⑤ フリマアプリ・ネットオークション:手間をかけても高く売りたい人向け
メルカリやヤフオクなどを利用する方法です。
- メリット:業者買取よりも高値で売れる可能性がある。
- デメリット:梱包・発送の手間が膨大。配送中の破損トラブルや、クレーム対応のリスクがある。大型家電の送料は非常に高い。
- 向いている人:スマホの操作に慣れていて、トラブル対応も苦にならない人。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

60代以上の方に強くお伝えしたいのは、「③の自己搬入」は慎重になってほしいということです。数千円を節約するために無理をして腰を痛め、治療費が数万円かかった……という事例を数多く見てきました。「不用品回収業者」を利用するのは贅沢ではありません。「健康と安全を買う」ための賢い投資ですよ。
先輩たちはどう選んだ? リアルな満足度調査
実際に家電を処分した人々は、どの方法を選び、どう感じたのでしょうか。
【お片づけの窓口独自アンケート】
家電処分を経験した男女320名に「選んだ処分方法とその満足度(またその方法を選びたいか)」を聞いたところ、意外な結果が出ました。
- 不用品回収業者(満足度 85%)
- 理由:「あっという間に部屋が片付いた」「重いものを持たなくて済んで本当に助かった」
- 家電量販店での引き取り(満足度 80%)
- 理由:「手続きが安心」「買い替えと同時で楽だった」
- 自治体指定場所への持ち込み(満足度 45%)
- 理由:「安く済んだが、二度とやりたくないほど疲れた」「車に傷がついた」
- フリマアプリ(満足度 30%)
- 理由:「梱包が大変すぎた」「送料を引いたら数百円しか残らなかった」
※調査期間:2023年10月〜12月 対象:弊社へお問い合わせいただいた生前整理検討中のお客様

この結果からわかるように、「安さ」よりも「楽さ・安心」を選んだ人の方が、最終的な満足度が高い傾向にあります。
結論:あなたにおすすめのルートは?
- 体力に自信があり、軽トラがある → ③ 指定引取場所へ持ち込み
- 買い替えの予定がある → ② 量販店にお任せ
- とにかく面倒くさい、重いものが持てない、一気に片付けたい → ④ 不用品回収業者
ご自身の状況に合わせて選んでください。 次章では、特にトラブルになりやすい「家電リサイクル法対象品目」や「パソコンのデータ消去」など、品目別の具体的な処分のルールとコツを深掘りします。
【参照リンク】
- 一般財団法人 家電製品協会:指定引取場所検索
- お近くの持ち込み場所(指定引取場所)を検索できます。
4. 品目別・間違いやすい処分のルールとコツ

家電と一口に言っても、テレビとパソコン、マッサージチェアでは捨て方のルールが法律レベルで異なります。 「知らなかった」で済まされると、回収を断られたり、最悪の場合は不法投棄の片棒を担ぐことになってしまったりするリスクもあります。
ここでは、特に注意が必要な4つのカテゴリーに分けて、プロが実践している「正解の処理手順」を伝授します。
家電リサイクル法対象(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)
この4品目は、自治体の粗大ゴミとしては捨てられません。法律でリサイクルが義務付けられています。
【処分の鉄則】
- リサイクル券の購入: 自分で持ち込む場合は、郵便局で「家電リサイクル券」を購入し、必要事項を記入します。
- 貼る位置に注意: リサイクル券は、製品の「右側面の上部」など、指定された位置に貼る必要があります。画面(テレビ)や放熱板(冷蔵庫の背面)に貼ると、リサイクル工場での作業の妨げになることがあります。
- 絶対に分解しない: 「小さくすればゴミに出せるかも」と分解するのは危険です。フロンガスが漏れたり、怪我をしたりする原因になります。
注意:ネットで購入した海外メーカーの製品などは、リサイクル料金が国内メーカーと異なる場合があります。事前に型番をメモして郵便局へ行きましょう。
パソコン・スマホ・HDDレコーダー:データ消去の「落とし穴」
最も神経を使うべきなのが、この「デジタル遺品」予備軍です。 多くの人が「初期化(工場出荷状態に戻す)」で安心していますが、実はそれだけでは、専用ソフトを使えばデータが復元できてしまうことをご存知でしょうか?
ネット銀行のパスワード、クレジットカード情報、家族の住所録、プライベートな写真……。これらが悪意ある第三者の手に渡るリスクは、絶対に避けなければなりません。
【安全な処分の手順】
- データ消去ソフトを使う: 市販の専用ソフトを使用し、無意味なデータを上書きして元のデータを読めなくします。
- 物理破壊(最強の安全策): ハードディスク(HDD)自体にドリルで穴を開ける、または物理的に粉砕する方法です。
- 「PC3R」マークを確認: 平成15年10月以降に販売された家庭用パソコンには「PCリサイクルマーク」がついており、メーカーが無償で回収してくれます(データ消去は自己責任が原則)。
【お片づけの窓口独自アンケート】
パソコンやスマホの処分をためらっている男女360名に「処分できていない最大の理由」を聞いたところ、以下の結果となりました。
- データの消し方が分からず、漏洩が怖いから(58%)
- 思い出の写真が入っており、移行が面倒だから(25%)
- どこに捨てればいいか分からないから(12%)
- いつか使うかもしれないから(5%)
※調査期間:2023年8月〜10月 対象:弊社へご相談いただいたデジタル機器の整理にお悩みのお客様

半数以上の方が、「見えないデータへの恐怖」処分をストップさせています。不安な場合は、目の前でHDDを物理破壊してくれるサービスを行っている業者を選ぶのが、精神衛生上もっとも良い解決策です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

ハードディスクの物理破壊は、ストレス発散にもなりますが(笑)、ご自身でやるのは危険です。金属片が飛ぶこともあります。専門の回収業者や家電量販店(一部店舗)では、専用の機械で「バキッ」と穴を開けるサービスを有料・無料で行っています。「破壊証明書」を発行してくれる業者なら、さらに安心ですよ。
処分に困る「厄介な家電」:マッサージチェア・電子ピアノ
これらは「特定家庭用機器(家電リサイクル法対象)」ではありませんが、自治体によっては「適正処理困難物」として、粗大ゴミでの回収さえ拒否されることがあります。
- マッサージチェア: 重量が70kg〜100kgを超えるものが多く、素人が運び出すのは家屋を傷つけるリスクが高すぎます。分解も特殊工具が必要です。
- 電子ピアノ: 鍵盤部分は精密機器、スタンド部分は木製家具という複合素材のため、分解分別が困難です。
これらに関しては、無理に自力でなんとかしようとせず、「重量物の搬出実績がある不用品回収業者」に依頼するのが、トータルコスト(怪我や家の修繕費のリスク回避)で見ても安上がりです。
小型家電(ドライヤー・レンジ等):自治体の回収ボックスを活用
ドライヤー、炊飯器、電子レンジ、デジカメなどの小型家電には、金や銀、レアメタルなどの有用な金属が含まれています。
- 小型家電回収ボックス: 市役所やスーパーなどに設置されている黄色や緑のボックスへ投入すれば、無料でリサイクルされます(投入口に入るサイズに限る)。
- 燃えないゴミ: ボックスに入らないサイズの場合は、自治体のルールに従って「燃えないゴミ」または「粗大ゴミ」として出します。
重要:リチウムイオン電池(充電式バッテリー)が内蔵されている製品を、そのままゴミ収集車に入れるのは絶対にやめてください。収集車の中で圧縮された際に発火し、火災事故が多発しています。必ず電池を取り外すか、電池回収協力店へ持ち込んでください。
【参照リンク】
次章では、業者に依頼する場合に絶対に知っておきたい「悪徳業者を見分ける鉄則」と、見積もり時の注意点を解説します。「無料回収」という甘い言葉には、裏があるのです。
5. 「こんなはずじゃなかった」を防ぐ! 業者選びの鉄則とトラブル回避

「無料で回収します」というアナウンスを聞いて、つい呼び止めたくなりませんか? あるいは、ネットで一番安かった業者に依頼しようとしていませんか?
残念ながら、不用品回収業界には、高齢者の知識不足につけ込む悪質な業者が一定数存在します。 「部屋を片付けるつもりが、貯金まで持っていかれた」という悲劇を避けるため、プロだけが知っている悪徳業者の見分け方を公開します。
「無料回収」のアナウンス車を呼び止めてはいけない理由
町内を軽トラックで巡回している「不用品回収車」。 「壊れていても、古くても、無料で回収します」という言葉は非常に魅力的ですが、国民生活センターには多くのトラブル報告が寄せられています。
彼らの多くは「無許可」の可能性が高く、トラブルの温床です。
- 手口:「無料」なのは回収だけで、「積み込み料」「運搬費」などと言って、荷物をトラックに積んだ後に数万円を請求する。
- リスク:断ると「降ろすなら作業料を払え」と凄まれたり、回収された家電が山中に不法投棄されたりする。
もし不法投棄された家電から、あなたの個人情報(配送伝票など)が見つかった場合、元の持ち主であるあなたが警察から問い合わせを受けるリスクさえあります。 「タダより高いものはない」を肝に銘じ、街宣車は無視するのが正解です。
必ず確認すべき「古物商許可」と「一般廃棄物収集運搬業許可」
信頼できる業者を見分けるための、最も確実な「身分証明書」が許可証です。ホームページの会社概要欄を必ずチェックしてください。
- 古物商許可
- これがないと、中古品の「買取」や「販売」ができません。リサイクルショップや買取業者には必須です。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 家庭から出る「ゴミ」を運ぶために必要な、自治体からの許可です。非常に取得難易度が高いため、多くの回収業者はこの許可を持つ業者と提携しています。
危険シグナル: ホームページに「会社所在地」や「固定電話番号」の記載がなく、携帯電話番号(090など)しか載っていない業者は避けてください。トラブルが起きたとき、連絡が取れなくなります。
【参照リンク】
電話口で確認! 追加料金が発生しない見積もりの取り方
業者トラブルの第1位は「見積もりと請求額が違う」ことです。 これを防ぐには、訪問見積もり(または電話見積もり)の段階で、以下の魔法の言葉を使ってください。
「当日の追加料金は、いかなる場合も発生しませんか?」
「もし発生するとしたら、具体的にどういうケースですか?」
優良な業者は、「事前にお聞きしていない品物が増えない限り、1円も上がりません」と断言します。 逆に、「状況を見てみないと…」「基本的にはないですが…」と言葉を濁す業者は要注意です。
【お片づけの窓口独自アンケート】
不用品回収業者を利用して「トラブルや不満」を感じた経験のある男女330名に「具体的なトラブル内容」を聞いたところ、以下の結果となりました。
- 荷物を積んだ後に、見積もり以上の金額を請求された(55%)
- 作業中に壁や床に傷をつけられたが、補償されなかった(20%)
- 作業員の態度が高圧的で怖かった(15%)
- 予定時刻に大幅に遅刻してきた(6%)
- その他(4%)
※調査期間:2023年2月〜4月 対象:弊社へセカンドオピニオンとしてご相談いただいたお客様

半数以上が「積み込み後の不当請求」です。これは、一度荷物を人質(?)に取られると、高齢者や女性は断りづらくなる心理を悪用した手口です。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

見積もりは必ず「書面(紙かメール)」でもらってください。「口約束」はトラブルの元です。そして、見積書に「一式」としか書かれていない場合は危険です。「作業費 ○円」「車両費 ○円」「リサイクル料 ○円」と内訳が明確な業者を選びましょう。明朗会計は、誠実さの証ですよ。
実家の整理を依頼する場合の「立ち会い」と「鍵預かり」の注意点
「実家が遠方で、何度も帰れない」という方は、立ち会い不要のサービスを利用することも可能です。 ただし、誰も見ていないところで作業をしてもらうため、より慎重な業者選びが求められます。
- 遺品整理士(生前整理士)の資格があるか: モノを丁寧に扱う教育を受けているかの目安になります。
- 作業報告の仕組み: 作業前・作業後の写真をLINEやメールで送ってくれるか確認しましょう。
- 貴重品の捜索: タンスの裏から出てきた現金や通帳、貴金属を、正直に報告してくれる業者を選ばなければなりません。口コミや、創業年数の長さ(信用がないと長く続けられません)が判断材料になります。
次章は、記事の締めくくりとなる「よくある質問(Q&A)」です。 読者がふと抱く「これってどうなの?」「例外はあるの?」という細かい疑問を先回りして解決し、行動への最後のハードルを取り除きます。
6. よくある質問(Q&A)

ここまでお読みいただいても、個別の状況による疑問は残るものです。 私たちの窓口によく寄せられる、生前整理ならではの「ニッチだけど切実な質問」にお答えします。
Q1. まだ動く古い冷蔵庫、売れませんか? 無料でも引き取ってもらえませんか?
A. 製造から10年以上経過している場合、基本的には「処分費用」がかかります。
非常に心苦しいのですが、国内の中古市場では「10年落ち」の家電に値段はつきません。 ただし、例外とし「海外輸出ルート」を持っている業者であれば、日本製家電は人気があるため、無料、あるいは格安で引き取ってくれる可能性があります。 諦めずに、電話で「海外輸出は行っていますか?」と聞いてみる価値はあります。
Q2. 2階にある大型タンスやマッサージチェアが階段から出せません。
A. 絶対に無理をせず、「吊り下げ作業」ができるプロに依頼してください。
階段の幅が足りない、または曲がり角を通らない大型家具・家電は、窓からクレーンやロープを使って吊り下げる特殊作業が必要です。 これを素人がやろうとすると、落下事故や壁の破損、大怪我に直結します。 見積もり時に必ず「2階にあり、階段からは出せない」と伝え、高所作業に対応している業者を選んでください。
Q3. 実家が遠方で、何度も帰省して立ち会う時間がありません。
A. 「リモート見積もり」や「鍵預かりサービス」を活用しましょう。
最近は、LINEビデオ通話で部屋を映しながら見積もりを取れる業者が増えています。 作業当日も、信頼できる業者(遺品整理士の資格を持つ業者など)であれば、鍵を預けて作業してもらい、完了報告を写真や動画で送ってもらうことが可能です。 交通費を使って帰省するよりも、その分を信頼できる業者への依頼費に回す方が、結果的に安く、早く終わるケースが多いです。
Q4. ネット銀行や株のデータが入ったパソコン、初期化だけで大丈夫ですか?
A. 不安なら「物理破壊」が最強の自衛策です。
「初期化(フォーマット)」だけでは、専門的な復元ソフトを使えばデータを取り出せてしまうことがあります。 最も確実なのは、ハードディスク(HDD)自体にドリルで穴を開けて物理的に壊すことです。 ご自身でやるのは危険ですので、物理破壊サービスを行っている回収業者や、大手家電量販店のサービスカウンター(対応店舗のみ)を利用し、目の前で破壊してもらうことをおすすめします。
Q5. エアコンを取り外す工事費は処分費用に含まれますか?
A. 基本的には「別途」かかります。
「回収費用」には、エアコンを壁から取り外す作業賃は含まれていないことが一般的です。 また、室外機が屋根の上や壁面(高いところ)に設置されている場合は「特殊作業費」が追加されます。 見積書に「取り外し工事費」が含まれているか、必ず内訳を確認してください。当日になって「外すのは別料金です」と言われるトラブルを防げます。
【編集長からのワンポイントアドバイス】

「分からなければ聞く」。これが鉄則です。優良な業者であれば、どんな些細な質問にも丁寧に答えてくれます。逆に、質問に対して面倒くさそうにする業者は、作業も雑な可能性が高いです。電話対応の丁寧さは、そのまま当日の作業の丁寧さに直結しますよ。
7. まとめ:家電を減らせば、心も部屋も広くなる
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 「家電の生前整理」は、単なる不用品処分ではありません。それは、これからの人生を「より安全に、より身軽に、より自分らしく」生きるための、前向きなリフォームです。
「手放してよかった」が9割。行動した人だけが得られる安心感
最後に、実際に家電の整理を終えた方々の「生の声」をお届けします。
【お片づけの窓口独自アンケート】
生前整理で大型家電・家具を処分した男女290名に「処分後の心境の変化」を聞いたところ、圧倒的な結果が出ました。
- 気持ちがスッキリし、将来への不安が減った(72%)
- 部屋が広くなり、掃除や移動が楽になった(21%)
- もっと早くやればよかった(5%)
- 寂しさを感じた(2%)
※調査期間:2024年1月〜2月 対象:弊社にて生前整理を完了されたお客様

9割以上の方が、寂しさよりも「安堵感」や「快適さ」を感じています。 「もし自分が倒れたら、子供たちが困るだろうな…」という漠然とした不安が、家電と共に家から出ていくのです。
今日からできる「小さな一歩」
いきなり家中の家電を捨てる必要はありません。 まずは、「もう使っていない古い扇風機」や「壊れたまま放置しているプリンター」など、小さなもの一つから始めてみませんか?
その一つがなくなるだけで、空間に余白が生まれ、心に余裕が生まれます。 あなたのこれからの人生が、重荷のない、軽やかで笑顔あふれるものになることを心から願っています。
【参照リンク】








